野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

キーツ?アルフォンソ?カラバオ?世界のマンゴー9品種まとめ

   

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みなさん、マンゴーは好きですか?
野菜ソムリエHiroは大好きで、品質の良いマンゴーを手に入れた日には気分が最高に高まります(笑)

それぐらい人を幸せにしてくれるマンゴーは、マンゴスチンやチェリモヤといっしょに世界3大美果にも数えられていますよね。やっぱりステキ!

写真 2019-02-19 20 37 18(バンクーバーのアジア系スーパーで大量に売られていたマンゴー)

そんなマンゴーですが、みなさんもスーパーや八百屋でカタチの異なるマンゴーを見たことがある人も多いはず!実はマンゴーには品種がたくさんあってそれぞれ味わいが違うんですよね( ◠‿◠ )

そこで今回は、野菜ソムリエHiroが実際に出会ったことがあるものを中心に、マンゴーの品種9種類をまとめてみました。

ぜひ次回マンゴーを買う際の参考にしてくださいね~!
 

はじめに:マンゴーの歴史について

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ウルシ科のマンゴー。漢字表記だと「芒果」、英語だとそのまま「Mango」です。

原産地はインド~インドシナ半島周辺と推定されていて、4,000年以上前からインドで栽培が始まったといわれています。

主な産地は、原産地だといわれるインドをはじめとして、メキシコ、タイ、オーストラリア、フィリピン、台湾など。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本でも栽培が盛んで熊本県・和歌山県・鹿児島県・宮崎県・沖縄県が主に栽培しています。

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ちなみに野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーでは、マンゴーが年中モリモリ出回っていて、メキシコ産のマンゴーを一番よく見かける気がします。(カナダ産は見たことがありません)

ただ、カナダも日本も規制の関係などで限られた品種しか輸入されていないので、出会えるマンゴーはけっこう限られているんですよね。

ということで、日本で見かけるものを中心に、早速マンゴーの品種9種類について解説します!

 

1.アップルマンゴー:代表的品種「アーウィン(irwin)」

IMG_8544(ニュージーランドで購入したアップルマンゴー)

まずはじめに、日本でよく聞く名前「アップルマンゴー」は品種名ではなく、果皮が赤みを帯びたマンゴーの総称です。

そして、アップルマンゴーの代表的な品種として知られているのが、アーウィン種。アメリカのフロリダ州で育種選抜された品種です。

果実は片手で持てるくらいの卵型で、果皮が赤くなるのが特徴で、果肉は黄~オレンジっぽい色。日本で栽培されているマンゴーの95%以上がアーウィン種といわれています。

果汁を多く含んでいて、甘味も十分。程よい酸味があり、バランスが良い印象で日本人に大人気です。(マンゴー臭さが苦手な人にもオススメ)舌ざわりはけっこう滑らか。「アップルマンゴーは食べたことがある」という方も多いのではないでしょうか?

ここで、アーウィン種の例を3つご紹介します。

 

アーウィン種の例 No.1:太陽のタマゴ

日本でよく知られている宮崎県のブランドマンゴー「太陽のタマゴ」もアーウィン種です。よく「世界で最も高価な果物の一つ」として名前が挙がります。

太陽のタマゴは樹上完熟にこだわったマンゴーで、樹上で完熟したら自然に落果する性質を利用して、ネットで収穫します。

20100504201428671(実際にマンゴー農家さんに見せてもらったネットをかけた太陽のタマゴ)

野菜ソムリエHiroは過去に宮崎県のマンゴー観光農園を訪れたことがあって、実際の栽培施設を見せてもらったのですが、もうハウスの中はそこら中吊り下げられたマンゴーだらけでした。

完熟したらボテッとマンゴーが落ちる瞬間は残念ながら見られなかったのですが、1つの木で100~150個くらいのマンゴーが出来るという話を聞きました。

また、太陽のタマゴには厳しい認証基準があります。以下、みやざきブランド推進本部のページから引用です。

■商品ブランド認証基準
(1)自然に落果するまで樹上で完熟させた、特に食味・  外観の優れた果実
(2)経済連が定める県統一基準を満たす果実
  ・品位:「青秀」以上
  ・階級:「2L」以上
  ・糖度:「15度」以上

みやざきブランド推進本部

 

ちなみに太陽のタマゴのハウス収穫・出荷期間は4月~7月といわれています。

樹上完熟により甘味が最大限に引き出され、酸味がほとんど感じられない太陽のタマゴはまさに極上の逸品。まだ試したことが無い人は、ぜひ試してみてください。

 

2.アーウィン種の例 No.2:讃岐マンゴー

IMG_7405(個人的に太陽のタマゴより安価な印象)

宮崎県のブランドマンゴー「太陽のタマゴ」は全国的に知られていますが、香川県でもアーウィン種のマンゴー栽培が行われていることを知っていますか?(ブランド名はありませんが、「讃岐マンゴー」という名前で販売されています)

野菜ソムリエHiroは以前働いていた岡山のスーパーで讃岐マンゴーを取り扱ったことがあり、試食もさせてもらったのですが、太陽のタマゴに負けない(というか遜色ない)クオリティなので、いっしょに紹介します。

また、調べてみると讃岐以外にも香川の三豊でマンゴーを栽培しているファームさんもありましたよ~( ◠‿◠ )

ぜひ香川のマンゴーも今後チェックしてみてください。

 

アーウィン種の例 No.3:白銀の太陽

北海道十勝の音更(おとふけ)町で生まれたブランドマンゴーが「白銀の太陽」です。こちらもアーウィン種です。

通常は夏に最盛期を迎えるマンゴーが、北海道音更町のビニールハウスで12月に収穫されます。「まさか冬にマンゴーが収穫できるとは!」という感じですよね( ◠‿◠ )コタツで囲んで家族みんなでマンゴーを食べることも可能です♪

白銀の太陽公式サイトによると、宮崎産マンゴーより1か月ほど長く樹上で実らせるため、繊維質が少なくとろけるような味わいになっているとのこと。

以下の動画で、マンゴー栽培の軌跡をたどることができるので、ぜひチェックしてみてください。ちなみに、カンブリア宮殿やTV TOKYO モーニングサタデーに取り上げられたり、マンゴー栽培の物語がミュージカルになっていたりするので、知っている方も多いかもしれません。

 

2.アップルマンゴー:アーウィンの親品種「ヘイデン(Haden)」

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アメリカの代表的な品種といわれるヘイデン。先ほど紹介したアーウィンの親に当たり、日本で初めて「アップルマンゴー」といわれた品種といわれています。

メキシコやブラジル、オーストラリアでも栽培されていて、糖度が高くて味は濃い目!マンゴーらしい芳香が楽しめるので、マンゴー通ならマストかも?

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ちなみに先日野菜ソムリエHiroがバンクーバーの八百屋で見つけたヘイデン種マンゴーは、ヘタのところから蜜がたーーーーーーっぷり出てました。もう最高。こんなマンゴー見つけたら、買わざるを得ませんよね(汗)

実際に蜜が出ていたヘイデン種のマンゴーを食べてみると、甘味たーーーーっぷりでした!さらにマンゴーらしい香りが口の中にブワッと広がり、マンゴーらしい酸味も味わえて最高。1玉味わった後の満足感がすごかったです。恐るべしヘイデン種。
 

3. インドを代表する最高級品種「アルフォンソ(Alphonso)」

IMG_0161(バンクーバーの韓国系スーパーで大量に販売されていたマンゴーのアルフォンソ種)

マンゴーの王様(King of Mangoes)なんて言われるアルフォンソ種は、インド産生まれの品種で、現在も主にインド西部で栽培されています。

Alphonsoの他にも「Hapuz」「Aapoos」「Hafoos」とも呼ばれているようで、アルフォンソという名前の由来はインドにかつて存在したポルトガルの植民地(ポルトガル領インド)を進めたポルトガルの軍事家 Afonso de Albuquerque から来ているといわれています。

王様といわれるだけあって最も高級なマンゴーのひとつと言われていますが、その豊かな芳香と高い糖度が魅力。繊維も少ないので、一度食べたら病みつきになるかも?

a22(以前食べてみたアルフォンソマンゴーの果肉)

日本では生のアルフォンソマンゴーはそこまで(or ほぼ?)出回っていないイメージが個人的にあるのですが、アイスクリームやピューレ、ケーキなど加工されたものはけっこう見かけます( ◠‿◠ )

野菜ソムリエHiroはバンクーバーでミニタイプのアルフォンソ(↓の写真)も見つけたことがありますよ~。かわいい~!

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さらに、大手スーパーでは緑色のアタフォルノ(メキシコ産)も売ってました!

 

4. ペリカンマンゴーといえばフィリピンの人気品種「カラバオ(Carabao)」

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日本で年中見かけるマンゴーの品種といえば、カラバオ種のペリカンマンゴー(細長くペリカンのくちばしに似ていることに由来)です。野菜ソムリエHiroが日本のスーパーで働いていたときは、1玉198円~298円ぐらいで販売していましたが、ほぼ誰も買わないのでよく見切り品になっていました(泣)

ペリカンマンゴーはフィリピン生まれのマンゴーで、果皮は黄緑色~淡い黄色、果肉は鮮やかな黄色。先述したアップルマンゴーより酸味が強くて、程よい甘味が特徴です。

最近は「甘いものがより良い」という流れなのでそこまで人気がないように思うのですが、フィリピン人の友人に尋ねてみたところ、マンゴーといえばやっぱりペリカンマンゴーらしく、「私はアップルマンゴーよりペリカンマンゴーが好きよ」と言っていました。

5+6. タイマンゴーといえばこの2種類?「ナムドクマイ(Nam Dokmai)」「マハチャノ(Mahachanok)」

ここでは、まとめて2つの品種をご紹介。

タイのマンゴーはペリカンマンゴーとカタチが似ているものの、もっと果皮が黄色で、平べったい感じなので、見分けがつきます。また、ペリカンマンゴーよりサイズも少し大きめです。

タイでのマンゴーの旬は4月~7月といわれていて、日本がタイから輸入できる品種は以下7種類になります。(タイでは50種類以上のマンゴーが栽培されていると、どこかで見た記憶があります)

ナムドクマイ種 / マハチャノ種 / ナンカンワン種 / ピムセンダン種 / ラッド種 / チョークアナン種(2016年輸入解禁) / キョオサワイ種(2016年輸入解禁)

qtentomango1(Champagne Mangoという名前で日本のスーパーに売っていました。お洒落)

特に有名なのは、「マハチャノ」と「ナムドクマイ」の2種類のマンゴーで、野菜ソムリエHiroが過去に日本で出会ったのは農業生産団体・和郷園が運営するタイの現地法人 OTENTO(2007年設立) が栽培したマンゴーです。(写真↑)

以下、マハチャノとナムドクマイについて少し解説します。

マハチャノ種
タイ王国が命名したといわれるマンゴー。少し赤みを帯びた黄色い果皮が特徴。繊維質が少なくて滑らかな舌触り。甘味と酸味のバランスが良く、香りも強い。

ナムドクマイ種
こちらももちろんタイ生まれの品種かつ、最も人気の品種。マンゴーらしいクセが少なくて、糖度が他のマンゴーに比べてとても高いのが特徴。コクのある甘味が体験できる。オーストラリアでも商業的に栽培されている。

日本でもちょくちょく手に入るはずなので、ぜひ見つけたらペリカンマンゴーと食べ比べなんかをしてみても面白いかと思います。けっこう味わいが異なりますよ。

 

7.完熟しても果皮が緑の珍しいマンゴー「キーツ(Keitt)」

日本のデパ地下で過去一度購入したことがあるキーツ(ケイトともいう)マンゴー。アメリカの南フロリダ原産の珍しい晩生の品種で、日本でも沖縄で栽培されています。(フロリダでは8月~10月に熟す)

名前の由来は、1939年にフロリダ州ホームステッドの Mrs. J.N. Keitt さんの敷地内で生まれたことからで、1945年に命名されました。

見た目の緑と他の多くのマンゴーに比べて大きいのが特徴。緑でも熟しているので、見分けづらい品種でもあります。

ただ、完熟すると果肉は美しい橙黄色になっていて、繊維質が少なくやわらかい果肉が楽しめます。だいぶ前にいただいたのでもう記憶が飛んでいる(汗)のですが、個人的にけっこう気に入った味だったことだけは覚えています。

ちなみに、日本では濃赤色の「レッドキーツマンゴー」も栽培されていて、流通量の少なさから「幻のマンゴー」なんて言われていたりします。大きいものは2kgにもなるというから驚き。一度は食べてみたいですよね~。

 

8.オーストラリアの有望株でピーチマンゴーと呼ばれる「ケンジントン・プライド(Kensington Pride)」

日本でピーチマンゴーとして知られているのは、オーストラリアの「ケンジントン・プライド種」です。黄色と桃色の果皮が美しいマンゴーで、筋が少ないのが特徴です。

そもそもオーストラリア産のマンゴーは5つの品種が対日輸出として認められていて、ケンジントン・プライドはその一つで、オーストラリアで最も人気の品種です。

日本にケンジントン・プライドを輸出しているオーストラリア産の会社 Diamond Star のウェブサイトには、 ケンジントン・プライド種について以下のように記されています。

19世紀にはオーストラリア東海岸一帯のいくつかの場所でマンゴー栽培が行われ、世紀末にはケアンズに近い政府の研究機関も最良品種の割り出しに乗り出しました。1939年に最も好ましい品種とされたのが、現在のケンジントンプライド種であり、名前の由来は1887年に育種に積極的に取り組んだボウエンのグロワーHarry Lottの所有地ケンジントンに因みます。一時期はボウエン・マンゴーとも呼ばれていました。
 
この品種がオーストラリア全土で栽培されるようになったのは1980年の初頭であり、当社も一時期、工場をおいたタウンズビル南西、ギル地方のバートレット大農園開発が契機となっています。そのうち特にめざましい成功を収めたのが、ケアンズの西60キロにある高原地帯で、当社もこの地に本拠地を移しました。品質の良さに加えて、この地域で育つケンジントンンプライド種の多くが、独特なケアンズ高原地帯の気候と太陽により、ほのぼのとした見事な緋色に色づくからです。  最高位に君臨するこのケンジントンプライド種は反面、栽培や取り扱いが非常に難しく当社でも手を焼いたものですが、10年でほぼノウハウを確立し、日本での圧倒的シェアを保っています。

Diamond Star

 

オーストラリアは南半球で季節が日本と逆になるので、日本が冬のときに旬を迎えるんですよね。なので、ケンジントンプライド種が日本へ輸出されるのは、12月~1月頃となっています。

実際に野菜ソムリエHiroもピーチマンゴーを食べたことがあるのですが、太陽のタマゴとは趣向が異なるというか、太陽のタマゴは最高品質で甘味にこだわった印象ですが、ピーチマンゴーは甘味と酸味のバランスが良いように思いました。

日本にお住まいの方はぜひ冬になったらピーチマンゴーを探してみてください。

Diamond Star Australia
【公式サイト(日本語)】
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ピーチマンゴー1個
価格:1350円(税込、送料別) (2019/5/20時点)

 

9.輸出に最適のオーストラリアの品種「R2E2」

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カナダBC州バンクーバーの八百屋でたまに見かけることがある R2E2 マンゴー。
最初発見したときは「なんかスターウォーズのキャラクターみたいな名前だな・・・」と思いました。

果実はけっこう大き目で太陽のタマゴくらいの標準サイズ?くらいのイメージです。
お値段もけっこう高めで日本円で1,000円以上はしました。

Queensland Government のサイトには、R2E2は中生種で1982年にフロリダの品種ケントの子孫としてイアンバリー、ロスライトとピータービールによって選定されたと言われています。また、その不思議な名前はボウエン研究施設(Bowen Research Facility)の木の分野における列と位置から来ているとのことでした。ガッテンですね。

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1991年から商業的な栽培が始まり、オーストラリアではマンゴーの品種の中で3番目に広く知られているといわれています。さらに、R2E2は貯蔵性に優れていて、輸出に向いているという点が評価されているようです。

Australian Mangoesというオーストラリアのマンゴーを紹介しているサイトを見ると、R2E2は甘くてマイルドな風味を持つマンゴーで、ピークシーズンは現地で10月~2月になるということでした。

実際に食べてみた感想としては、「太陽のタマゴに負けず劣らずの高品質の大玉マンゴー!」という感じでした。でも酸味もけっこう感じられて、これぞ王道マンゴー的なイメージでした。

 

最後に:マンゴーはまだまだ品種があります

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ということで、今回は野菜ソムリエHiroが出会ったことがあるものを中心に9種類のマンゴーを紹介しました。皆さんが食べてみたいもの、食べたことがあったものはありましたか?

ちなみに、 英語版Wikipediaの「List of mango cultivars」を見ると、インドだけで283品種のマンゴーがあって、フロリダにある United States Department of Agriculture (USDA) には400以上の品種が育てられているようです。

上のWikipediaのリンクには日本では見かけないであろうマンゴーの品種が山ほど紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。

個人的には甘さだけより酸味をマンゴーに求めるので、太陽のタマゴより普通のアップルマンゴーが好きだったりますが、みなさんはいかがですか?

それでは今日も良いマンゴー日和を~!


マンゴー 宮崎 太陽のタマゴ 1玉 2L 約350g 化粧箱入


タイ産 マンゴー 2.8kg(6-9玉) ナムドクマイ種 コクのあるまろやかな甘みと適度な酸味 新鮮 タイ輸入


【 創業60年 ドライフルーツ専門店 小島屋 】 フィリピン セブ島産 不揃い 超半生 ドライマンゴー 1kg

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