2014/02/26
だいぶ前に発売したけど、全く飽きずに今も聴けるので、そろそろレビュー。(遅い)
元10,000Maniacsのナタリー・マーチャントの今のところ最新作。そして名盤中の名盤。
このアルバム、何がすごいかというと、過去の詩人たちが書いた詩を曲に見事に消化しているところ。
あと、1枚組みではなく、2枚組みのものを買ったのだけど、歌詞カード(もはや小さな本)がまたお洒落。
飾りたくなる。購入当初、中に書いてある英文をすごく読んでみたかった。
そういう細かな配慮が、また好きにさせてくれる。
曲ごとにレビュー。
ディスク:1
1. Nursery Rhyme of Innocence and Experience ★★★★
1曲目から、この音。切なくて叙情的。どこか中国らしさを感じる。聴かざるを得ない。
2. Equestrienne ★★★★
リズムがエレガント。でも質素な印象。後半の静かな盛り上がり方がかなりよい。
3. Calico Pie ★★★★★
個人的に大好きな曲。もうノリノリで一緒に歌ってしまう。特にサビ。
4. Bleezer’s Ice-Cream ★★★★
なんてお洒落で、なんてかわいらしい曲。ココモコ・マッカローニ♪
5. It Makes A Change ★★★
ピアノにかわいらしいコーラス。
6. The King of China’s Daughter ★★★★
さらに中国らしさ。特に古き良き中国の匂いがする。
曲聴くだけで、こんなに匂いのある曲も珍しい。
7. The Dancing Bear ★★★★★
出だしでもうダメ。最高。道化的。fly awayのとこで、昇天。
8. The Man in the Wilderness ★★★★★
荒野。砂のかすれる音に、乾いた風。そんなイメージ。かっこよすぎる。
9. maggie and milly and molly and may ★★★
彼女の1stみたいな音づくりな気がする。静かで、暖かい。
10. If No One Ever Marries Me ★★★
あったかい。ほんとあったかい。だれも私と結婚しない。
11. The Sleepy Giant ★★★
古きをたずねて新しきを知る、そんなイメージがある。
12. The Peppery Man ★★★
Oh,Brotherのサントラにありそうな曲。たぶん男の声のせい。イメージは、いたずら。ちょっとひねくれ。
13. The Blind Men and the Elephant ★★★
夜聴きたい。どこか物寂しい。トランペット◎
ディスク:2
1. Adventures of Isabel ★★★★★
とにかくイザベール!!です。
2. The Walloping Window Blind ★★★★★
出だしでイチコロ。気持ちのいい風、快晴。出航。
3. Topsyturvey-World ★★
レゲエ調。
4. The Janitor’s Boy ★★★
平和ボケしたような音使い。おもしろい。歌ってて楽しいんだろうな。
5. Griselda ★★★
カッコいい。90年代なイメージ。パブで歌ってそう。
6. The Land of Nod ★★★★★
ハープの音で誘われる。泣ける。
7. Vain and Careless ★★
ギターのアルペジオが印象的。
8. “Crying, My Little One” ★★★★
もうこの出だし音、やめてほしい。名曲に聞こえるから。まるで子守唄。
9. Sweet and a Lullaby ★★★★
ハーモニカ?の楽しさ。いい感じに仕上がってる。
10. I Saw a Ship A-Sailing ★★★
懐かしさと、暖かさ。
11. Autumn Lullaby ★★★
切ない子守唄。
12. Spring and Fall: to a young child ★★★★★
さらに切ない。音がいい。抑えてるけど、溢れてる声もいい。
13. Indian Names ★★★
古代の歌みたいに聞こえる。このアルバムのラストの曲にふさわしい。
全部、詩を読んだわけではなく、歌を聴いて感じたこと。
デジタルな音が流行りの世の中に、こういう曲を産み落としてくれる彼女に感謝。
こういう曲たちも、必要。
おすすめのCalico Pie Live version。楽しいなー。
Dancing Bearのライブ。ナタリーの動きがおもしろい。