野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

1玉約140万円!イギリス庭園Lost Gardens of Heliganの世界一高価なパイナップルの秘密

   

みなさんの考えるパイナップル1玉の相場っていくらくらいですか?298円?580円?
野菜ソムリエHiroも「正直なところ、パイナップルに2,000円以上はあまり出したくないかも」っていう感じです。

でも、この世には1玉140万円くらいするパイナップルがあることを知っていますか?

「ひゃ・・・ひゃくよんじゅ・・・よんじゅうまんえん・・・・?!」と腰を抜かした方も多いはずw

実は特にブランド名はないのですが、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンという庭園でつくられたパイナップルは1玉140万円くらいの価値があるんです。

今回はそんな世界一高価なパイナップルの秘密をお伝えしようと思います。

 

まず、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガン(Lost Gardens of Heligan)って何?

イギリスの南西端にあるコーンウォール州。独自の文化や言語があり、イギリスの他の地域とは雰囲気が異なっています。そんな場所にあるのが「The Lost Gardens of Heligan (直訳すると ヘリガンの失われた庭園)」です。

元々18世紀半ばから20世紀初頭にかけて造られた庭園で、第一次大戦後には放置され廃墟と化しましたが、1990年代に修復され観光地化されました。

巨大な緑の彫刻などが園内にあり、まるでスタジオジ〇リの映画の中のような神秘的な風景に出会える場所で、イギリスで最も人気の観光庭園の一つとして知られています。

上の動画を見れば、いかに素敵な庭園であるかがよく分かるかと思います。訪れてみたい!
 

ヴィクトリア朝の伝統的栽培方法パイナップルピット(Pineapple Pit)でつくられるパイナップル

そんな歴史あるロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンは、ヨーロッパで唯一パイナップルピット(Pineapple Pit)を用いてパイナップル栽培を行っている場所として知られています。

ここで、「ん?パイナップルピットって何・・・?」という方も多いはず。

野菜ソムリエHiroも知らなかったのですが、パイナップルピットとは寒い気候の中でもパイナップルを育てることができる方法のことで、ヴィクトリア朝時代にイギリスの庭師によって発明されました。

パイナップルピットでは馬糞や馬の尿を使った肥料が分解し熱を発することで、高温の中パイナップルを栽培することができるのですが、温度を維持するために膨大な量の新鮮な肥料と手作業が必要な方法だったので、蒸気船がイギリスに導入されてからは時代遅れとなり廃れていったんです。
国内でパイナップルをわざわざ栽培するより、国外から輸入した方が安いですもんね(´ι _` ; )

そもそもパイナップルって亜熱帯地域で育つトロピカルな果物。それを亜熱帯でないイギリスでわざわざ育てるには困難なことは想像に難くありません。

更にここで疑問になるのが、「なんでロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンではそんな手間暇かかる栽培方法で今でもパイナップルを育ててるの?」ということ。

実はこれには理由があって、そもそも廃れてしまったオリジナルのパイナップルピットの温室が見つかったのが、このロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンだったんですね。

そしてパイナップルピットの歴史(栽培方法)が何か月にも渡り専門家によって調査され、1993年にはロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンで見つかったパイナップルピットの温室が改装。栽培当初は手探り状態で試行錯誤を繰り返し、最初に花芽をつけたのはその3年後だったといいます。

1997年には改装されたパイナップルピットの温室でパイナップルが初めて収獲され、2回目に収穫されたものはエリザベス女王の結婚50周年という記念日のために寄贈されたことからも、とても貴重なパイナップルであることを物語っています。

また、ヴィクトリア朝の時代にはパイナップルは豊かさの象徴だったようで、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンが廃墟となる前にはヴィクトリア朝の裕福な家族の食卓のデコレーションとして育てたパイナップルを貸し出していたそうです。

その貴重な歴史を庭園の訪問者に伝えるためにも、今でもパイナップルピットという伝統的な栽培方法できちんとパイナップルが育てられているんですね~。

現在では南アフリカが原産のパイナップル「ジャマイカクイーン(Jamaica Queen)」「スムースカイエン(Smooth Cayenne)」という2種類のパイナップルが育てられています。

 

手間暇かけたパイナップルの価値は一玉 £10,000!(日本円で約140万円)どこで買えるの?

ということで、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンにある温室では、合計30トンにもなる大量のわらと馬糞、馬の尿を使った土壌でパイナップルを育てていて、数年かけて収穫しています。(公式サイトによると実を結ぶまでに合計で5年かかることもあるようです)

その収穫までの間、肥料は頻繁に変えるといったパイナップルピットの高温を保つ作業にかかる人件費、肥料の輸送コスト代などを含めると、パイナップル1玉で、その額なんと £10,000(日本円で約140万くらい)に相当するそうです。驚きですよねw。

Productive Garden Supervisorである Nicola Bradley さんが以下のビデオでも「£10,000くらい価値があるわね~」とおっしゃっていました。公式サイトにも、「もしチャリティーとしてオークションにかけたら、最高で£10,000がつくのではないか?」と書かれていました。

しかしながら、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンのパイナップルはどこにも売っていません。食べたいと思っていた方、残念でした(笑)

収獲された超貴重なパイナップルは、パイナップルを結実させるために日夜働いたスタッフの間でシェアされているんですね~( ◠‿◠ )

野菜ソムリエHiroも食べてみたい気持ちはあるものの、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンのスタッフにまではなる気がしないので、諦めましたw

 

まとめ:一度は自分の目で見たいパイナップルピットでつくられる超高級パイナップル!

ということで、いかがでしたか?
ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンでつくられたパイナップル、食べてみたくなりましたか?

個人的に一度は失われかけたであろうパイナップルピットという栽培方法を復活させ、それを後世に伝えるため、あえて大金を用いてパイナップルを栽培するロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンの意向が素晴らしいと思いました。

野菜・果物好きであれば、パイナップルピットを目的にして一度は行ってみたいところです。ちなみに庭園には、野菜や他の果物をつくっているスペースもあったりします。

そんなこんなで、世界一高価なパイナップルの謎が解けましたでしょうか?

もし将来、ロスト・ガーデンズ・オブ・ヘリガンで収穫されたパイナップルがチャリティーオークションにあがることがあれば、世界的ニュースになりそうですね( ◠‿◠ )

それまでにお金を貯めておかないと・・・(笑)


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 - Lost Gardens of Heliganのパイナップル