野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

パイナップル×イチゴ?白苺「パインベリー」って何?食べてみた感想

      2024/05/20

2022年1月14日、コストコカナダのFacebookで以下の投稿を見つけたんです。

3dab7f52-19b1-4cde-a09d-c0ae4e7b027d引用: CostcoCanada

そう、白イチゴの「パインベリー(Pineberries)」!!!

実は野菜ソムリエHiro、以前からパインベリーの存在を知っていて、いつも「カナダでパインベリー手に入らないかな~」と思っていたんですね。

そんな中で、このコストコカナダの「パインベリー入荷しましたよ~!」という広告を見たわけなので、もう見逃すわけがありません!(笑)その週末にコストコへ行ってきました!

そして、青果売り場を物色していると・・・

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こ・・・これはまさか・・・!!

ぱ・・・パインベリーを発見ーーーーーーーーッ!!うぉおおおおお!!!

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パインベリーが可愛すぎて悶絶しそうだったので、倒れる前に記念写真を撮ってもらいました。

お値段も白イチゴらしからぬ安さで、1パック 5.99カナダドル(日本円で約547円)でした~!

ということで前置きが長くなりましたが、今回はこのパインベリーについて特集。その歴史や、実際に食べてみた感想をお届けします。

 

外国版白イチゴ?パインベリー(Pineberries)について知っておきたいこと

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英語版Wikipediaによると、 2002年頃に南アメリカでパインベリーの存在が確認され、英国市場向けに「パインベリー」という名前が付き、2010年頃から現地でも入手可能になったようです。また、アメリカでは2012年に初めて商業的に販売されたとのことです。

お察しの方もいるかと思いますが、パインベリーという名前は「パイナップル」と「イチゴ(ストロベリー)」の言葉を合わせたものです。そのため、「まさかパイナップル × イチゴの果物なのでは?!」と思う方もいるかもしれません。

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実はパインベリー、チリの一部地域に自生する野生イチゴ「Fragaria chiloensis」と北米のイチゴ「Fragaria virginiana」の交配種といわれています。

なので、特にパイナップルを交配しているわけでもなく、遺伝子組み換え(GMO)でもないんですね~。名前の由来は、イチゴのカタチをしながらもパイナップルをイメージさせる風味から来ています。

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パインベリーは未熟なときは黄緑色みたいな感じで、熟すと花托が白くなったり、淡いピンク色のようになります。また、上の写真ように赤いつぶつぶが特徴です。

調べていくうちに、Strawberry Plants. orgでいくつかパインベリーの品種についての情報があったので、日本語でシェアします。

■ White Pine

■ White Carolina
T&T SEEDSで写真が確認できます

■ White D
スウェーデン生まれ。一般的なパインベリーより大きめ。香りがいい

■ Natural Albino
オランダのイチゴ育種者ハンス・デ・ジョン博士が研究を重ねパインベリーを改良した品種。米国のマサチューセッツ州にあるNourse Farmsが特許を取得し販売している。独特の香りとパイナップルのような味わい。小さいサイズ。

Nourse Farmsの2017年6月の投稿で写真を見つけました↓(育て方のパンフレットはこちら。パインベリーは自家受粉の植物ではなく、異なる品種からの花粉を必要とするとのこと)

 

そもそもなんでパインベリーって白いの?

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ここで、「なんでパインベリーって白いの?」という疑問について解説します。

例えば、アスパラガスにも白いものがありますが、これは若芽に太陽が当たらないように育てて葉緑素が生まれないようにしているため白くなっています。なので、「パインベリーも太陽に当てなくて育てているのではないか?」と思う方もいるかもしれません。

そして、イチゴが赤いのはアントシアニンによるものですが、実はパインベリー並びに白苺が白い理由は、太陽に当てていないからではなく、遺伝子の面でそもそも光に当たってもアントシアニンが合成されにくいから白いんですね。

ちなみにパインベリーも直射日光に当たりすぎると、色が変わって目立つ可能性があるとのことでした。

いつかパインベリー農家さんに栽培しているものを見せてもらいたいと思っています。

 

今回手に入れたパインベリー「Pink-A-Boo Pineberries」って一体何?

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野菜ソムリエHiroが先日Costcoで手に入れたパインベリーのパッケージ。よく見ると、「ピンク・ア・ブー・パインベリー(Pink-A-Boo Pineberries)」と書いてありました。

最初はただのパインベリーだと思っていたのですが、 調べてみるとアメリカ・フロリダ州プラントシティにある4世代続く家族経営のファーム「Wish Farms」 のブランドイチゴとして「Pink-A-Boo Pineberries」という名前で売り出しているものでした。

ピンク・ア・ブー・パインベリーという名前は、農場でパインベリーに太陽が当たると、赤面したような淡いピンクを帯びたの色合いになるからとのこと。

正式には記されていないので推測になりますが、Pink-A-Boo Pineberriesという名前は「いないないばあ」という意味の「peek-a-boo」をもじっているのではないかと思います。

 

また、パインベリーは摘み取られた後は熟さないので、出荷に最適な熟度で収穫されているとのこと。

Wish Farmsの公式サイトを見ると、「パインベリーはトロピカルな柑橘系のような風味がほのかに感じられるイチゴ」と書かれていました。また、その柔らかな食感は洋梨の食感と比較する人が多いとも記されていましたよ~。

 

カナダに限らず北米にお住まいの方は「一体どこで買えるの?」という疑問をお持ちかもしれませんが、Wish Farmsのピンク・ア・ブー・パインベリーは以下で手に入ります。

Aldi
BJ’s
Costco
Costco Canada
Giant
Hannaford
Meijer
Publix
Rouses Market
The Fresh Market
Winn-Dixie

wishfarms.com

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ちなみに、ピンク・ア・ブー・パインベリーはアメリカのフロリダにある農場(約100エーカー)と、カリフォルニアでも150エーカーで栽培しているとのことで、2ケ所で栽培することでほぼ1年間流通させることができるようになっています。

フロリダ産は11月~3月、カリフォルニア産は1月~9月頃まで出回っているようなので、北米にお住まいの方はぜひ探してみてください。

 

パインベリー「Pink-A-Boo Pineberries」を実際食べてみた感想は?

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ということで、実際にパインベリーを食べてみました!

まず特筆したいのが、香りです。パッケージのふたを開けたときの香りがもうすごくて、「ここまで香りますか?!」っていうくらい甘くてとろけるような香りでびっくりしました。

カナダで今まで食べたどのイチゴよりいい香りだったと個人的に思いました。

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そして、そもそも白イチゴってそこまで甘くないという声をちらほら前情報で聞いていたので、そこまで期待せずに食べてみたら、「おおお、すごい!ちゃんと甘さもある!これは好き!!」ってなりました。(北米のイチゴは輸出を意識してか果肉が硬くて、甘みがそこまで高くないものが多い)

食べた後の口の中がすごく心地よくて、パインベリーの良い香りをしばらく味わうことができましたよ。ちなみに、白い花托は思ったより硬さがあって、公式サイトにあった「洋梨のような食感」とはちょっと違うかな?と感じました~。

ちなみに3パックも購入したので、友人や同僚にも食べてもらったのですが、皆さん口を揃えて「あ、これは美味しい~!」とのことだったので、けっこうオススメできます♪

日本には色んな種類の白いイチゴが既にあってパインベリーは見つからないかもしれませんが、香りがとても良いので、日本在住の方にも一度試して欲しいな~、と思っています!

 

最後に:憧れの白いちご!ぜひパインベリーを探してみてください

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ということでパインベリーについて紹介しましたが、皆さん食べてみたくなりましたか?

冒頭にも書きましたが、なんと1パック5.99カナダドルでお値段的にもとても良心的に感じたので、手に入れることができる方はぜひ一度食べてみてください。

ちなみにいちごは傷みやすい果物なので、購入後は冷蔵保存して、なるべく早めに食べるのをオススメします。野菜ソムリエHiroもどのくらいで傷むか見たくて、3パック中1パックは購入から10日くらい(?)冷蔵庫に置いていたのですが、少し果実にシワが入って、味が落ちたように感じました。

ぜひ新鮮なパインベリーを購入して、新鮮なうちに食べてみてくださいね~!

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