野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

【保存版】西洋野菜ビーツ(別名ビートルート)について知っておきたいこと9つ

先日ビーツの輪切りの写真をSNSに載せたのですが、思いがけず多くの方からコメントをいただきました。

野菜ソムリエHiroが暮らすカナダ・バンクーバーではビーツは超一般的な野菜で、「あんまり野菜を知らない」っていう現地の人でもビーツは知っているレベルだと勝手に思っています。

しかし日本ではまだまだ珍しい野菜で「どうやって食べるんだろう?」という方も多いのではないでしょうか?

ということで今回は、魅惑の(かつ土臭い)野菜ビーツについて知っておきたいことを9つに分けてまとめてみました。

旬の時期や調理方法、栄養についてもお伝えします~!( ◠‿◠ )

 

1.見た目はカブに似ているけど、ビーツはほうれん草の仲間

「全然似てないじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、ビーツはほうれん草と同じアカザ科の野菜です。砂糖大根(テンサイ)もアカザ科!よく「カブに似ているじゃん」と言われますが、カブはアブラナ科なので間違えないようにしましょう。

原産地は地中海沿岸。丸く大きくなった根を利用する野菜で、食用とされるようになったのは2~3世紀頃といわれています。

古代エジプトやギリシャなどで昔から栽培されていて、当初は薬目的に使用されていたようです。日本に来たのは江戸時代初期頃とされています。

また、ビーツという名前はケルトの言葉で「Bette(=赤)」 から来ているのではないかといわれます。その他にも呼び名が多い野菜で、「ビートルート(beetroot)」「ディナービート」「ガーデンビート」「ウズマキダイコン(※輪切りにすると、うずまきのような模様が見える)」「火焔菜(カエンサイ)」とも呼ばれていて、覚えきれません(泣)

ちなみに、現在暮らしているカナダでは「ビーツ」が一般的な呼び名です。(昔暮らしていたニュージーランドでは「ビートルート」が一般的だったような記憶があります)

 

2. 一般的なのは赤紫のビーツ!でも、赤紫・黄(ゴールド)・ピンク・白の4色がある。あとシリンダー型ビーツもある

以前、Facebookにゴールドビーツの写真を投稿したところ、日本在住の多くの方から「ゴールドは知らなかった!」というコメントをいただきました。

そう、ビーツは赤紫だけじゃないんですね~( ◠‿◠ )

以下、野菜ソムリエHiroが今まで出会ったことがあるビーツ4種類をまとめました。

1. ゴールド or イエロービーツ(Gold or Yellow Beets)
カナダで2番目に人気の色のビーツ。ゴールドまたはイエロービーツと呼ばれる。赤紫色のものと味わいが少しだけ異なる。野菜ソムリエHiroがビーツの中で一番美味しいと思った色。

2. レッド or パープルビーツ(Red or Purple Beets)
1番人気の色のビーツで、ビーツといえばコレ的な印象。カナダでは一般的。レッドまたはパープルビーツと呼ばれる。色が赤紫色で美しく、より濃い+暗い赤紫色の果肉のビーツもある。

3. キオッジャビーツ(Chioggia Beets)
イタリアのキオッジャ(Chioggia)で生まれたことから「キオッジャビーツ」。ピンクっぽい果皮が特徴。果肉がクリスマスなんかによく見かけるキャンディケイン(赤と白の縞模様の杖状のキャンディ)みたいな縞模様になっているため、「キャンディ・ケインビーツ」とも言われる。

4. ホワイトビーツ(White Beets)
見た目のカブ感が強く、本当にビーツなのか疑ってしまうややこしいビーツ。輪切りにすると、ビーツらしい年輪のような模様が楽しめる。

ということで、ビーツだけで主に4種類の色があるんですね。輪切りにすると美しい年輪のような模様が顔を出すので、その模様を活かした料理にするのもオススメです。以下、以前撮影したものです↓

(キャンディケインが特に可愛すぎませんか・・・?)

(ただのカブのように見える白ビーツも切ると年輪のような模様が!)

さらに、ビーツにはシリンダー型?円柱型?のものもあり、バンクーバーでは「Cylindra Beets」と呼ばれています。(同じ大きさに輪切りしやすいので便利っちゃ便利)

野菜ソムリエHiroはシリンダー型のビーツは赤紫しか見たことがないのですが、イエロータイプなどもあるみたいです( ◠‿◠ )ぜひ皆さんがお住まいの地域でも探してみてください。

 

3. 日本でのビーツが美味しい時期は6~7月、11月~12月頃

カナダでは周年ビーツが出回っているため、「ん?ビーツの旬っていつだ?冬?」みたいな気持ちになるんですけど、カナダ西部BC州での旬は PickYourOwn.org によると7月~9月頃と記されていました。

また、「カナダ東部もいっしょかな?」と思い調べてみたのですが、カナダ東部オンタリオ州で人気のスーパー Sobeys によると、ビーツのピークは7月、8月でした。地域によってきっと差もあると思いますが、大体夏頃といえるかもしれません。

そして日本ですが、日本語の書籍などにいくつか読んだのですが、

★春まき(3~5月) ⇒ 5~7月に収穫(=旬)
★秋まき(8月~9月)⇒ 10~11月に収穫(=旬)

が主流になっているようで、5~7月 / 10~11月頃に合わせてビーツをたくさん食べるのが良さそうです。

旬の時期にいただくと、味わいはもちろん栄養価も高くなっていますよ。

ちなみに日本では、スーパーではまだなかなか手に入りづらいようですが、旬の時期には産直所などで手に入ることがあるかもしれません ( ・◡・ )

 

4. ビーツは泥臭さのある甘味が特徴。野菜の中で最も甘い野菜の一つらしい

先ほど旬の時期にたくさんビーツを食べましょうと言いましたが、「まだビーツを一度も食べたことが無い」という方は、どんな味がするのか気になっているはず!

実はビーツはけっこう好き嫌いが分かれる野菜ではないかと個人的に思っています。その理由は「独特の土臭さ」。ビーツのWikipediaには、この土臭さに関して以下のように書かれていました。

テーブルビート特有の土臭さはゲオスミンという化学物質によるが、ゲオスミンの生成がテーブルビート自身によるものか土壌中の共生細菌によるものかはまだ不明である

テーブルビート(Wikipedia)

また、ビーツには糖分をたくさん含まれていて、とても甘いのが特徴です。「スイートコーンよりも糖分を含む」とWikipediaに書いてありましたが、個人的感想だとビーツはスイートコーンと同等 or スイートコーンよりは甘くない気がしていますが、皆さんどうでしょうか?

でもそれぐらい甘いってことですね( ◠‿◠ )

 

5. 購入の際は中ぐらいのサイズのビーツを選ぶと良い

カナダのお店で見かけるビーツは、上の写真のようにけっこうカタチや大きさがバラバラです。こぶし大くらいのものもあれば、親指と人差し指でつまめるような小さいものもあります。

もし購入する機会があれば、ぜひ中ぐらいのサイズのものをなるべく選んでみてください。

大きすぎるものはけっこう硬かったり、中がすいているものが多い気がします。逆に出始めの頃の小さくて若いビーツは柔らかいので、サラダなんかに向いています。

以下、鮮度の良いビーツの選び方です。購入の際の参考になれば。

★果皮がでこぼこしていないもの(なめらかなものが良い)
★茎のつけ根の皮がむけていないもの
★ぷにぷにとゴムみたいに柔らかくなっていないもの(硬いものが良い)
★きれいな丸型のもの(シリンダータイプのものはきれいなシリンダー型)
★果皮にキズがないもの
★見た目より重みがあるもの
★葉付きのものは、葉がみずみずしく新鮮なもの

 

6.ビーツ料理の例9つ!茹でる際は皮ごと茹でること。薄くスライスすれば生食もできますが、土臭さが気になる人もいるかも

ビーツは土臭さと硬さがあるので、皮つきのまま茹でてから使うことが多いです。(皮を剥いてから茹でると色が抜けるので注意。あとビーツを切るときは色素沈着が気にならないまな板の方がいいかも)

お酢と塩を少々加えて30~40分ぐらいじっくり茹でた後に冷ますと、指だけで皮がぺろりと簡単に剥けます。

野菜ソムリエHiroはずぼらなので(汗)、ビーツを食べるときはいつも輪切り(皮付)にしてオリーブオイルと塩少しかけてオーブンで2~30分焼くだけなのですが、他にもサラダなど様々な調理法があります。

Instagramで色々ビーツ料理を探してみたので、9種類シェアします。

6-1. ボルシチ

ビーツといえば、の定番料理がボルシチ。ウクライナの伝統料理で、ビーツの色を活かした煮込み料理です。

6-2. サラダ

ビーツの赤紫はサラダに入れてもとっても魅力的です。

茹でた後にダイス状に切ってサラダに入れてもOK。皮を剥いた生のビーツを薄くスライスしてサラダに加えるのもアリです。(土臭さが気になる方は茹でてください)

6-3. スムージーの具

野菜ソムリエHiroが暮らすカナダではよく、ビーツを活用したいかにも健康そうに見えるスムージーが売られている気がします。

他の香りの強い野菜や果物と混ぜることで、ビーツの土臭さが苦手という方でも美味しくいただけるかもしれません。

6-4. 酢漬け

ビーツ独特の色合いは酢を使うことでより鮮やかになるので、酢漬けはぴったり。

6-5. ロースト

レインボーキャロットなどと混ぜると、よりカラフルな見た目に。ビーツに強い香りを持つガーリックを合わせるのも個人的にオススメです。

6-6. パスタ

写真のようなパスタはもちろん、ビーツをミキサーにかけて、パスターソースに使うもよしです。色合いも珍しいので、食卓で話題になること間違いなし。

6-7. スープ

こちらは最初に紹介したボルシチではありませんが、ビーツを使うことで鮮やかな見た目のスープをつくることができます。

6-8. フムス

アラブ料理のフムスはひよこ豆とニンニクやオリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶしてペースト状にしたもの。ビーツも加えれば、美しい赤紫色に。

6-9. ビーガンバーガー

お肉を食べないビーガンの方は、ハンバーガーのパテの部分にビーツを使っていたりもしました!お肉っぽい色合いも出せて素敵!

茹でたビーツを輪切りにして、そのままトマトの輪切りみたいにハンバーガーの具にするのも良さそうですね( ◠‿◠ )

 

7.葉付きビーツをGetしたら、捨てずに料理に使いましょう

ビーツは葉付きで販売されていることがあるので、葉付きビーツを手に入れたらぜひ料理に活用してください。遠い昔には根ではなく葉の部分が食用にされていたそうで、葉の部分は根の部分よりも栄養価が高いですよ。

また、葉付きのものを購入した際は、葉が根から養分や水分を吸い取ってしまうので、家に帰ってすぐに葉茎の部分と根の部分を分けてください。

ビーツの葉はほうれん草やフダンソウみたいな使い方でOKです。若い葉っぱならサラダにそのまま混ぜてもOK!
炒め物やピザに使われているのもInstagramで発見したのでシェアします。

 

8.ビーツの根と葉の栄養価について。赤紫色はアントシアニンじゃないらしい

「食べる輸血」なんて呼ばれているビーツの栄養価を文部科学省の食品成分データベースで調べてみました。以下、根部分可食部100g中のデータの一部です。

・エネルギー 41kcal
・タンパク質 1.6g
・カリウム 460mg
・カルシウム 12mg
・マグネシウム 18mg
・葉酸 110μg

どこかのサイトに「ビーツはビタミンCたっぷり!」みたいな記載があったことを覚えているのですが、データベースの情報では可食部100g中に5mgだけでした(泣)

糖分が高いので、カロリーが少し高め?かもしれませんが、参考までにじゃがいもは可食部100g中 76kcal なので、そこまで気にしなくていいかと個人的には思いました。

続いて、アメリカ政府の食品データベース FoodData Central にはビーツの葉の部分の栄養価データ(可食部100g中)もあったので、併せて注目の成分をピックアップしてお届けします。

・タンパク質 2.2g
・食物繊維総量 3.7g
・カルシウム 117mg
・鉄分 2.57mg
・マグネシウム 70mg
・ビタミンC 30mg
・ベータカロテン 3,794µg
・ビタミンK 400µg

という感じで、根より葉によりたくさんの栄養が含まれているのも面白いですよね( ◠‿◠ )新鮮そうな葉付きビートを見つけた際は、ぜひ葉っぱも利用するつもりで購入してみてください。

ちなみに上2つの栄養価のデータはどの色のビーツで試したのかは不明でした。(恐らく赤紫の一般的なやつだとは思いますが、100%確かではありません)

また、Wikipediaにビートの赤紫色はアントシアニンではないという気になる記載もあったので、ここで引用します。てっきりアントシアニンとずっと思っていました・・・w

テーブルビートの赤い色は、アントシアニンではなく植物性色素「ベタレイン類」(betalains)に属する色素のうち、赤紫色のベタシアニンと黄色のベタキサンチンによるものである。濃い赤紫色のテーブルビートが最も一般的だが、ベタシアニンの量が少ないとオレンジ色になり、両方とも少ないと白色に近くなる。根がオレンジ色の品種や、白とピンク色が同心円状に現れる品種も作出されている。

テーブルビート(Wikipedia)

 

9.保存方法は、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室

最後はビーツの保存方法についてですが、基本的にビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管してください。葉についてのところでも触れましたが、葉付きビーツを購入した方は葉と根を切り分けて保存するのがオススメです。

可能なら1~2週間以内に使いきってください。葉はもっと早めに使いましょう。

ちなみにビニール袋に入れる前に水で湿らせてた新聞紙で巻くとビーツの水分を保持するので、なお良しです。だけど、野菜ソムリエHiroは怠惰なのでサボりがち。

 

最後に:ビーツはまだまだ日本では珍しい野菜みたいなので、見つけたらぜひトライしてみてください

ということで、ビーツについて知っておきたいことと題して9つに分けてお届けしましたが、少しでも参考になったことがあれば幸いです。

野菜ソムリエHiroは日本に住んでいた頃は一度も食べたことがなかったのですが、カナダに暮らしているとビーツは1年中楽々手に入るので、食べる機会がとても増えました。

家庭菜園でビーツを育てている方も多いみたいなので、食べてみたい方は一から育てるのもアリかも?!ぜひ探してみてくださいね!


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