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【選び方や栄養は?】森のアイスクリーム「アテモヤ」まとめ!実際に食べた感想! – 野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット
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【選び方や栄養は?】森のアイスクリーム「アテモヤ」まとめ!実際に食べた感想!

皆さん、下の写真のようなちょっとゴテゴテしたハート型っぽい緑色の果物をご存知ですか?

見た目から「世界3大美果のチェリモヤかな?」と思った方、惜しい!でもすごくイイ線いってます。

正解は、チェリモヤに似たような果物のひとつである「アテモヤ」です( ◠‿◠ )

今回は、先日初めてアテモヤを購入&食べてみたので、アテモヤについてガッツリまとめてみました!

アテモヤがどんな果物なのか、この記事を見ればひとまとめに分かります!みなさんの参考になりますように!

 

森のアイスクリーム?森のカスタードクリーム?不思議な果物アテモヤ(Atemoya)って何?

12月中旬に野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーにあるT&Tというアジア系スーパーに行った際、偶然見つけたアテモヤ!

下の写真のように、パックされて販売されていました。(黄色いクッションに包まれているものもアテモヤとして販売されていましたが、明らかに釈迦頭です。店員さん、間違ってます♪)

(写真中央がアテモヤ)

バンレイシ科のアテモヤ、もともとは1850年代にオーストラリア or 1930年代にパレスチナで自然交雑で発生したといわれていますが、釈迦頭とチェリモヤを掛け合わせてアメリカの農務省によって人口の品種育成が行われ、フロリダでより品質のよい交雑種(1911年結実)が誕生したといわれています。

だから、釈迦頭やチェリモヤと見た目が似ているんですね。

そもそもアテモヤという名前は、釈迦頭(Sugar Apple)の南米での呼び名「アテ」と、チェリモヤ(Cherimoya)の「モヤ」から取られています。

英名は Custard apple!カスタードクリームのような食感で、「森のアイスクリーム」「森のカスタードクリーム」とも言われています。

また、上のツイートにもありますが、アテモヤは台湾では鳳梨釋迦(パイナップル釈迦頭)と呼ばれています。

野菜ソムリエHiroが購入したのは、見た目が全然トゲトゲしくないチェリモヤに近いタイプのアテモヤだったのですが、上のツイートのものはもっとトゲトゲしい感じ。

実はアテモヤには色んな品種があるので、品種によってカタチや大きさもけっこう異なっているんですね。
(今回購入したものは、手のひらに収まるサイズ)

以下、アテモヤの主要品種3つです。沖縄では、アフリカンプライドとジェフナーが人気とのこと。ちなみにアテモヤの収獲時期は秋~冬(10~2月)頃で、追熟が必要な果物です。

アテモヤの主要品種

■ ピンクマンモス(Pink’s Mammoth)
果実表面にこぶ状の突起ができる品種。大きい果実ができて、食味が最も優れると言われているため、世界で栽培されている人気品種

■ ジェフナー(Gefner)
イスラエル生まれの品種。ピンクマンモスより小さめで、ハートっぽいカタチになる。果皮はうろこみたいなものが少し盛り上がった感じ。(≒チェリモヤに近い)風味が良いとされる

■ アフリカン・プライド(African Prida)
ハート型の品種。ピンクマンモスより小さめ。果皮のこぶ状の突起がピンクマンモスより少なめで、チェリモヤのうろこのような果皮になっている

(今回購入したアテモヤの品種名は不明なのですが、上の3つでいうとジェフナーな感じ)

そして、釈迦頭はうろこみたいな表皮がひとつひとつ剥がれやすい果物ですが、アテモヤはりんごみたいに果皮が一枚丸ごとつながっているのも釈迦頭などとは違う点です。

現在では、栽培が難しい面と生産量の少なさから、けっこうレアな果物として扱われているアテモヤですが、日本でも近年人気が出てきたようで、栽培されているんですよね。(野菜ソムリエHiroが岡山で暮らしていた頃は一回も見たことがなかったのですが、時代の流れでしょうか)

ちなみに栄養価は大して目立ったところはない(と個人的に思っている)ので、栄養補給目的で食べている人はそうそういないのではないでしょうか?

以下、可食部100g中のアテモヤの栄養価をいくつかピックアップしてみました。(参照:食品成分データベース)

栄養名 栄養価
カリウム 340mg
カルシウム 26mg
葉酸 23μg
ビタミンC 14mg
食物繊維 総量3.3g

 

本当に森のアイスクリームなの?実際にアテモヤを食べてみた感想

名前にシュガー(砂糖)が入るほど糖度の高いシュガーアップルと、世界3大美果といわれるチェリモヤが掛け合わされて生まれたアテモヤ。

そして、「森のアイスクリーム」「森のカスタードクリーム」と形容されるその味は本当なのか!?

実食してみました!

今回食べたのは、上の写真の少しだけ黒ずんでいたアテモヤ。

アテモヤも釈迦頭と同じように未熟のまま収穫されて、多少黒ずんでくると熟した証拠となり、指で押して少し柔らかいぐらいが食べごろと言われています。(冷蔵庫に入れると追熟しなくなるので注意)

実際に縦半分に切ってみると・・・

なんと通常は乳白色の果肉と種だけのはずなのですが、なぜか繊維?果皮の一部?のようなものが既に赤茶色になっていました。

「過熟?!腐っているのかも・・・?」と思い、愕然。

それでも恐る恐るスプーンで果肉をすくって食べてみると、「うわ!めっちゃ甘い!」というのが最初の感想。

肝心の味はというと、以下の果物を以下の割合で足した感じだと思いました。甘さがバキバキに際立っている釈迦頭と違って、甘さも残しつつ風味も上品な感じがしました( ◠‿◠ )パイナップル感強め!

アテモヤの味の構成(個人的感覚)
☆パイナップル 60%
☆りんご 20%
☆バナナ20%

かなり甘いので、ネットで糖度20〜25度と言われるのも納得!

また、Wikipediaには「ほどよい酸味がある」と書いていたのですが、今回はそこまで酸味を感じませんでした(汗)品種によるのかな?

ルームメイトのカナディアンにも食べてもらったところ、「ああ、これは美味しいね。パパイヤみたい?このトロピカルなフレーバーはフィリピンとかマレーシアの果物でしょ?」と言っていました。残念違います(笑)

ネットでは、「柿」「ライチ」といった例えもちらほら見かけました。実際にアテモヤを食べてみた人間からすると、分からなくもないです!

そして、アテモヤは舌触りがけっこう滑らかでとろけるような感じが味わえるのですが、個人的には少し繊維質なところも感じました。

なので、「森のアイスクリーム」「森のカスタードクリーム」なんて言われるのも、全然嘘じゃなかったという結論。でも、個人的にはヨーグルトの味わいに一番近いかな~と思いました。

冷やさないでまず食べて、そのあと冷やして食べたのですが、食べる直前に2時間ほど冷やした方が個人的に美味しくいただけるのではないかと思いました。

その方がアイスクリーム感も出ると思います~!( ・◡・ )

 

最後に:釈迦頭やチェリモヤより日本で手に入りやすいかもしれないアテモヤをぜひ食べてみて!

ということで、アテモヤ!食べてみたくなりましたか?

このブログを見てくださっている方は野菜・果物好きの方ばかりなので、「もうアテモヤ食べたことあるよ~!」という方も多いかもしれませんね(´ι _` ; )

日本では沖縄で栽培されていて、静岡県でも少しだけ生産されているというアテモヤ!(ちなみに、宮古島にもあるみたいですよ)

けっこうもろい釈迦頭と比べると、傷みにも強いはずので、収獲時期である秋~冬(10~2月)頃に沖縄に行くと手に入る機会が多いかもしれません。

また、親品種であるチェリモヤは日本の夏季は気温が高すぎるためか栽培されていないので、「チェリモヤを食べてみたいのに・・・」という方、ぜひチェリモヤの子どもであるアテモヤにまず挑戦してみてはいかがでしょうか?

釈迦頭もそうですが、アテモヤもまだまだ珍しい果物なので、一度食べると話のタネになること間違いなしです。ぜひ挑戦してみてくださいね~!


沖縄県産 アテモヤ 約2kg (4-12玉) あてもやは森のアイスクリームと言われ珍しいフルーツ (12月頃)