多くの人が愛して止まない果物と言えば柑橘類。
日本では、みかんを筆頭に伊予柑や八朔、そして通年海外からオレンジやグレープフルーツなどが輸入されています。
近年ではさらに柑橘の種類が増えていて、青果業界で働く人でさえ柑橘系果物を把握するのも大変になってきたのではないかと個人的に思っていますが、みなさんはどのくらい知っていますか?
そこで今回は、野菜ソムリエHiroが今まで日本や海外で出会ったことがある柑橘 + 最近気になっている品種を中心に、たっぷり77種類まとめてみました。
自分でいうのも何ですが、かなり情報量たっぷり(本当はもーーーーーーっと色んな品種がありますが)の長い記事になっているので、目次を上手に使ってみてください。
それでは、レッツゴー!
この記事の目次
- ■ 国産柑橘まとめ
- 1.温州みかん
- 2.有田(ありだ)みかん
- 3.陽蜜(ひみつ)
- 4.小原紅早生みかん
- 5.八朔
- 6.紅八朔
- 7.伊予柑
- 8.せとか
- 9. はるみ
- 10.はるか
- 11.はれひめ
- 12.サマーオレンジ(日向夏 or 小夏)
- 13.麗紅(れいこう)
- 14.甘平(かんぺい)
- 15.天香(あまか)
- 16.晩白柚(ばんぺいゆ)
- 17.デコポン(不知火)
- 18.スイートスプリング
- 19.文旦
- 20.天草(あまくさ)
- 21.宇和ゴールド / 河内晩柑(かわちばんかん) / 美生柑 / 夏文旦
- 22.パール柑
- 23.南風(なんぷう)
- 24.安政柑(あんせいかん)
- 25.黄金柑(おうごんかん)
- 26.紅まどんな
- 27.タンカン
- 28.ポンカン
- 29.清見(きよみ)オレンジ
- 30.サマー清見
- 31.金柑
- 32.金柑(たまたま / たまたまエクセレント)
- 33.甘夏
- 34.新甘夏(サンフルーツ)
- ■ 外国産柑橘類
- 35.ネーブルオレンジ(Navel Orange)
- 36.バレンシアオレンジ(Valencia orange)
- 37.カラカラオレンジ(Kara Kara Orange)
- 38.ブラッドオレンジ(モロ)(Blood Orange : Moro)
- 39.ブラッドオレンジ(タロッコ)(Blood Orange : Tarocco)
- 40.ミネオラオレンジ(Minneola Orange)
- 41.ノバ(Nova)
- 42.グレープフルーツ(スタールビー)(Grapefruit : Star Ruby)
- 43.グレープフルーツ(ホワイトマーシュ)(Grapefruit : white Marsh)
- 44.カクテルフルーツ(Cocktail Fruit)
- 45.オロブランコ(スウィーティー)(Oroblanco / Sweetie)
- 46.メロゴールド(Melogold)
- 47.マーコット / ダブルマーコット(Murcott / Double Murcott)
- 48.ブラウンシュガーマンダリン(Brown Sugar Mandarin)
- 49.キノータンジェリン(Kinnow Tangerine)
- 50.ハニータンジェリン(Honey Tangerine)
- 51.クレメンタイン(Clementain)
- 52.クレメンゴールド(ClemenGold)
- 53.アンコール(Anchol)
- 54.トリゴールド(Trigold)
- 55.オーリー(オア)Orri(Or)
- 56.ゴールドナゲット(Gold Nugget)
- 57.サンティーナマンダリン(Santina Mandarin)
- ■ 酸っぱい柑橘類
- 58.レモン(Lemon)
- 59.メイヤーレモン(Meyer lemon)
- 60.ピンクゼブラレモン(Pink Zebra lemon)
- 61.スイートレモネード(Sweet Lemonade)
- 62.ライム(Lime)
- 63.スイートライム(Sweet Lime)
- 64.フィンガーライム(Finger Lime)
- 65.コブミカン / マクルードライム(Mugrut Lime)
- 66.キーライム(Key Lime)
- 67.ゆず
- 68.鬼ゆず、獅子ゆず
- 69.シークワーサー(Sequencer)
- 70.カラマンシー(Caramansi)
- 71.すだち
- 72.かぼす
- 73.ジャバラ
- 74.ヘベス
- 75.橙(だいだい)(Seville Orange)
- 76.はなゆず(花柚 / 花柚子)
- 77.ブッシュカン(Buddha’s hand)
- 最後に:まだまだ知らない柑橘が世界中にはいっぱい!
■ 国産柑橘まとめ
1.温州みかん
みかんと呼ばれていますが、正式名称は温州みかんです。日本の冬を代表する果物ですね。
みかんは表年と裏年という概念があって、例えば2018年は表年だったので、みかんが豊作でしたが、翌年2019年は裏年だったので、通常収穫量が減った、という感じ。この表年裏年を毎年繰り返します。
ちなみに、「表年裏年で味が変わるの?」という質問もありますが、味に大差は無いと個人的に思っています。
また、みかんは出荷される時期によって、以下のように名前も変わります。
露地ものが出回らない時期に出回る。果皮が緑でもジューシーなグリーンハウスみかんもあります。
★極早生みかん
出始めのみかん。果皮がほぼ緑でさわやかな初々しい味わいが楽しめる。
★早生みかん
極早生みかんより果皮が橙色。味が良くなっている。
★中生みかん
早生みかんよりもっと果皮が橙色。個人的に中生みかんまでくると、みかんを毎日食べたくなりますw
★みかん
中生みかんの時期が終わると、みかんという表記で販売されることが多くなります。みなさんが想像している通りのコタツに入って食べたいみかん。
さらに、ブランドみかんというのが日本各地に存在していています。
有名なものを以下いくつか紹介します。
2.有田(ありだ)みかん
有田みかんは和歌山県のブランドみかんで、日本中で名が知られているトップレベルのみかんです。
野菜ソムリエHiroが岡山のスーパーで働いていた際も、「みかんといえば有田」というお客様が多かったです。(よく「ありたみかん」と呼ぶ人がいますが、「ありだ」ですw)
3.陽蜜(ひみつ)
宮崎県のブランドみかんです。
陽蜜は「糖度10.5以上、クエン酸1%以下」という基準があり、その基準を満たしたみかんが「南国の陽蜜(ひみつ)」というブランド名で出荷されています。
通常の早生みかんに比べて圧倒的に(というと少し語弊があるかもしれませんが)糖度が高くてジューシー。
その分、お値段も張りますが、見た目の青々しさとは裏腹のスイートな味わいなんですよ。
早生みかんの品質では満足できないという方に、一度挑戦してみて欲しい一品なんです。
4.小原紅早生みかん
果皮の紅色がとても美しい香川県生まれの小原紅早生みかん。小原幸晴さんのみかん園で見つかった宮川早生の枝変わりなので、小原紅早生。果肉の色も通常のみかんより濃いめで、見た目もばっちり楽しめます。
野菜ソムリエHiroも大好きなみかんの一つで、濃くジューシーな味わいです。
5.八朔
果皮が硬く剥きづらいこともあってか、近年消費量が残念ながら減少傾向にある八朔。名前の由来は旧暦の8月1日ごろ食べることからはっさくと名付けられたといわれています。
八朔の魅力はなんといっても、その酸味にあります。他の柑橘では味わえないような爽やかさは八朔ならでは。
柑橘に限らず、最近の果物は甘さを求める傾向が大きいので、実はけっこう貴重な果物と言えるかもしれません。サラダに混ぜて酸味を楽しむのもいいですね。
出回り時期は12月~5月くらいとけっこう長めです。
6.紅八朔
紅八朔と八朔は異なります。その違いは、まず見た目の色合い。
八朔が黄色だとすれば、紅八朔はほんのり紅がのったオレンジに近い黄色です。
また果肉も色が濃く、糖度が通常の八朔より1度くらい高いといわれています。それでも酸味が際立っているのは、やっぱり八朔ならではです。
「甘いけど酸っぱい柑橘を食べたい!」なんていう方にオススメです。
7.伊予柑
年明けぐらいから3月頃まで販売されている伊予柑。主な産地は和歌山や愛媛県、佐賀県になります。
伊予柑の魅力はぷちぷちしてジューシーな果肉。海外のオレンジとはまた違う日本の味わいが楽しめます。
また、八朔と違い皮が剥きやすいので、人気も高いです。
受験シーズンとあわせて縁起を担いで販売されることも多い理由は、語呂合わせで「いい予感(伊予柑) =合格」だからです。
8.せとか
国産柑橘の中でトップクラスの品質が味わえると個人的に思っているせとか。「極上」という単語がよく似合います。
野菜ソムリエHiroが岡山のスーパーで働いていた頃は、広島県産のものを多く販売していましたが、愛媛県が栽培に力を入れていて、国内生産量の約7割を獲得しているといわれています。
出回り期間は2月~3月頃で、それより前はハウスものが出荷されています。
果皮を剥くと分かるのですが、果皮が非常に薄く、果肉の一粒一粒がぷりっぷりで輝いています。ジューシーな甘味が楽しめます。
9. はるみ
上の写真だと見た目からはただのみかんやポンカンのようにしか見えないのですが(汗)、こちらは「はるみ」という品種の柑橘。タンゴールの一種です。
親品種がデコポンと一緒ということで、デコポンの妹分的存在として知られています。見た目が全然違うのがまた面白いですよね~( ◠‿◠ )
はるみの特徴は糖度の高さ!皮も手で簡単に剥けて種が無いので、そこも魅力です。あと、2月頃しか出回らないので、旬がけっこう短い柑橘です。
10.はるか
さわやかな香りが口いっぱいに広がるはるか。さっぱりとした甘みがなんとも心地よい柑橘です。
掛け合わせはヒュウガナツとナツミカンです。
はるかは愛媛県、長崎県、広島県が主な産地で、2月はじめ頃に成熟。皮は厚めなので、ナイフで切るのがオススメ!親品種のヒュウガナツによく似ていると個人的に思います。
11.はれひめ
はれひめは、オレンジみたいな味わいが楽しめるのが特徴の国産柑橘。清見、オセオラと宮川早生の交配種です。
皮は薄くて剥きやすいので、「手間をかけてまで柑橘を食べたくない」という人にもオススメ。旬は12月頃~1月中旬といわれています。
はれひめっていう名前がなんともステキですよね~♪
12.サマーオレンジ(日向夏 or 小夏)
サマーオレンジが正式名称ですが、栽培地域によって日向夏(宮崎県特産)や小夏(高知県特産)と名を変えている柑橘です。(知らない人にとっては紛らわしいことこの上ないいのですが…)
サマーオレンジの面白いところは、やわらかな白い部分(アルベド)も果肉といっしょに食べること!皮をりんご?みたいな剥き方にします。
皮の下にある白い部分は甘くて、爽やかな果汁との相性がいいんですねぇ~。まだ試したことが無い方はぜひ。
野菜ソムリエHiroは10年以上前の夏に高知県に旅行したことがあるのですが、スーパーでがっつり小夏が販売されていたことを今でも思い出します。
(そのころは「小夏と日向夏ってよく似てるな~」と思っていたのですが、同じ果物だと知ったのはもうちょっと先のことでしたw)
13.麗紅(れいこう)
麗しの紅で「麗紅(れいこう)」という素敵な名前が付いた柑橘です。タンゴール類の一種で、「清美」×「アンコールNo.5」に「マーコット No.3」を交配したものです。2005年12月に品種登録されています。
オレンジやマーコットらしい濃厚ジューシーな味わいがせとかによく似ていると個人的に感じていたのですが、同じ交配パターンで別の品種として登録されたのがせとかなんですね~。納得!
ちなみに、麗紅の主産地は佐賀県です。
14.甘平(かんぺい)
愛媛で生まれた甘平(かんぺい)。ポンカンと西之香という柑橘が交配されています。
生産量がそこまで多くないためか「幻のみかん」なんて言われたりも。野菜ソムリエHiroが岡山県で暮らしていた頃はちょいちょい見かけていたのですが、愛媛に近かったためでしょうか・・・?旬は2月中旬~3月中頃までです。
野菜ソムリエHiro的に皮の薄さや果肉のぷりっぷり感が、せとかや麗紅に匹敵する柑橘だと思っています。機会があれば、ぜひご賞味あれ。
15.天香(あまか)
「清見」と「アンコール」の交配柑橘が天香です。
オレンジみたいな香りを持っていて、濃厚な味わいが楽しめます。種も無く、皮も剥きやすいので人気がもっと出てもおかしくない優良品種です。
野菜ソムリエHiroはまだあまかを食べたことがないので、一度食べてみたいと思っています。
16.晩白柚(ばんぺいゆ)
世界で最大の柑橘といわれている晩白柚。大正時代に熊本県出身の植物学者の方によって熊本へ導入。今では熊本県八代の特産となっています。
旬の時期は2月~4月頃で、購入後まずは部屋に置いて香りを楽しむのがオススメ。保存性が高いので、室温にもよりますが約1か月くらいは品質が保てるはずです。
晩白柚は指で皮を押して少しへこむくらいになると食べごろになっています。厚い皮は砂糖漬けにしていただくのもオススメ!
①飾る
②果肉を楽しむ
③砂糖漬けにする
と、1つで3度美味しい果物です( ◠‿◠ )
ちなみに果肉の味は、文旦に近いものがあるかと個人的に感じています。
17.デコポン(不知火)
野菜ソムリエHiroが大好きな柑橘のひとつ「デコポン」。
正式な名前は不知火(しらぬい)で、デコポンはJA熊本果実連の登録商標なんですよね~。
(ちなみに野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでは Sumo Mandarinと呼ばれています。お相撲さんみたいに見えるから??)
ヘタが飛び出している柑橘はそうないはずなので、お店で見かけるとすぐデコポンであることが分かります。そんなデコポン、例年12月~4月頃まで出回っています。
プリップリの果肉と高い糖度で大人気です。カナダではけっこう高めに値段が設定されていると個人的に感じています。
18.スイートスプリング
上田温州と八朔の交配種がスイートスプリングです。ゴロゴロとした八朔に似た硬い果皮が特徴的。
主産地は香川と宮崎で、2月頃成熟する柑橘です。皮の色が緑がかったものがあるのですが、未熟というわけでわないので、ご安心を。
スイートスプリングの甘酸適和で上品な甘味を楽しんでみてください。
19.文旦
さっぱり系柑橘が好きな人に人気の文旦。ザボン、ボンタンなどとも呼ばれます。日本に伝わったのは鹿児島県で、1971年には文旦の木が市の木に選ばれています。
爽やかな香りが口いっぱいに広がり、シャキシャキの果肉がとても気持ちが良い柑橘です。皮が厚くて種が多いのが欠点といえるでしょうか?
品種が色々ありますが、日本では高知県の土佐文旦が人気。高知県は文旦の生産量割合が日本の約90%なんですよね~( ◠‿◠ )なんとなく、高知県は黄色い果皮の柑橘に力を入れているようなイメージが個人的にあります。
20.天草(あまくさ)
天草オレンジは、「清見タンゴール」×「興津早生みかん」の掛け合わせに「ページオレンジ」を交配した品種です。みかんとオレンジが合わっているので、天草オレンジや天草みかんとも呼ばれています。
1月~2月頃に出荷される天草は、せとかなどのように果皮とじょうの膜が薄く、果肉はジューシー!濃厚な味わいが楽しめるので、ぜひ一度手にとってみてください。
少しお値段は張るかと思いますが、食べる価値がありますよ。大好きな柑橘のひとつ。
21.宇和ゴールド / 河内晩柑(かわちばんかん) / 美生柑 / 夏文旦
和製グレープフルーツなんて呼ばれる宇和ゴールド。卵のようなカタチをしています。
ややこしいのですが、産地によって呼び名が違います。以下を参考にしてみてください。野菜ソムリエHiroは「河内晩柑と宇和ゴールドはよく似ているけど、きっと違うんだろうなぁ」と思って食べていたので、いっしょの果物だったことを知ったときはショックでしたねw
高知県⇒「夏ぶんたん」
熊本県および九州⇒「河内晩柑」「ジューシーフルーツ」
宇和ゴールドは果皮がやわらかいので、手で剥けます。酸味は少なくて甘くみずみずしい果肉が楽しめます。
たしかに和製グレープフルーツと呼ばれてもおかしくないような味わいですが、酸味はグレープフルーツより少ないかと個人的に思っています。
22.パール柑
熊本県の名産「パール柑」を知っていますか?天草地方で主に育てられていて、天草パールライン付近で多く栽培されているので、パール柑という名前が付いています。
文旦とよく似ているので、文旦と一度食べ比べてみたい品種です。爽やかな甘味と文旦のようなイキイキとした酸味が楽しめます。
まだまだこれから少しずつ人気が高まっていくのではないかと思っている品種です。
23.南風(なんぷう)
宮崎県産『南風』生産者が1人だけの超希少柑橘入荷しました!#極上フルーツ #果物 pic.twitter.com/asFa6wPRvx
— 武蔵小山グルメ (@musako_gourmet) 2015年2月27日
高級&レア柑橘というイメージが個人的にある南風。みなみかぜじゃなくて「なんぷう」です。宮崎生まれで、「清見」と「フェアチャイルド」の交配品種です。1990年に種苗登録されています。
果皮がかなり橙色で、手軽に剥けます。果肉はかなりジューシー!甘味と酸味のバランスが良いです。また、オレンジの香りが少しするのも特徴でしょうか。
個人的にかなり好みの柑橘です( ′⌄‵ )♪ なぜか野菜ソムリエHiroが岡山県に住んでいた頃、けっこう普通に南風が手に入ってたんですよね・・・。ありがたや。
24.安政柑(あんせいかん)
【淀橋市場の日3/17のおすすめ!「安政柑」】
食べたことがありますか?大きさとシャクシャクの食感が特徴なんです。そのまま食べても美味しいですがエビ・タコ・帆立やアボカド等とサラダにするのもおススメ☆オリーブオイルと酢でさっぱりと♪https://t.co/vI2fo6yuLI pic.twitter.com/UuuUmZOTOq— 東京都中央卸売市場 (@tocho_shijou) 2017年3月17日
広島原産の柑橘といえば、安政柑。柑橘栽培で有名な因島の田熊町で偶発実生した文旦のような果実が1910年に安政柑と命名されたといわれています。
主産地はもちろん広島県で、その他にも愛媛県で栽培されています。また、晩白柚の次に大きな柑橘なんて言われてもいます。
気になる味は、適度な甘味と爽やかな酸味が楽しめ、果汁も豊富で食味良好です。出荷時期は2月下旬頃から4月頃までです。
25.黄金柑(おうごんかん)
#黄金柑 はゴルフボールくらいの大きさで、まんまるでコロコロしていて可愛いです。このコの親御さんは不明ですが、黄金柑自体は #湘南ゴールド などの交配親となっているので、黄色い柑橘は内輪で親戚が沢山いるのではないかと思います。最近の黄色い柑橘はほとんど酸っぱくないです。甘い。 pic.twitter.com/xmaFJytFCH
— 豊洲市場ドットコム (@tsukijiichiba) 2019年1月31日
黄金柑は「黄蜜柑(きみかん)」の通称。鹿児島県では黄蜜柑として知られています。
神奈川県が主な生産地で、他に静岡県や愛媛県、高知県でも栽培がおこなわれています。収獲の時期は2月~4月頃。種が無いのが特徴です。
見た目が日向夏なんかと似ていると個人的に思うですが、甘味は黄金柑の方が強いといわれています。野菜ソムリエHiroはまだ食べたことがない品種です。早く食べたーい!
26.紅まどんな
紅まどんな、甘くて美味しい! pic.twitter.com/mAJiR1xu4l
— WatnbTs (@WatnbTs) 2019年1月26日
南香と天草を掛け合わせた品種で、本来の品種名は愛媛果試第28号です。JA全農えひめの登録商標が紅まどんな!つまり、愛媛県限定の果物です。
紅まどんなの旬の時期は11月下旬~12月頃といわれています。スーパーなどで見かけたことがある方もきっと多いはず!
一番の特徴はゼリーのようなぷるるんとした果肉です。これは食べたことが無いと想像ができないかもしれません。ぷるるるるん、です♪
27.タンカン
沖縄県のタンカンいっぱい☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ pic.twitter.com/MKCsJJxLep
— 安曇 (@You1130I) 2015年1月24日
次に紹介するのは、ポンカンとネーブルオレンジの交配種であるタンカンです。漢字で書くと「桶柑」。
中国広東省が原産地で、1929年ぐらいに日本での本格的な栽培が始まったといわれています。鹿児島県の屋久島や奄美大島、そして沖縄で栽培されています。
果皮は明るい橙色で多汁!甘味が強く食味が良い柑橘として知られています。2月~3月頃と旬が短いので、見つけたらとりあえず購入するのがオススメ。
28.ポンカン
日本で人気の柑橘の一つといえば、ポンカンですよね。
見た目は少しゴツゴツしていますが、手で簡単に皮は剥けます。種がぽつぽつある果肉は甘酸適和で、みかんとはまた違った味わいです。日本では、だいたい1月~2月頃に出回っています。
ちなみにカナダでは、アジア系のスーパーマーケットに行くと、見た目がかなり緑な状態で台湾産のポンカンが販売されていることが多いです。(中国産のポンカンはオレンジ色で、ひとつずつ丁寧にパックされていることが多い)
台湾産ポンカンの緑の果皮を半分に切ると、美しい橙色の果肉を見ることができます。この緑と橙のコントラストがまた美しいんですよね。
肝心の味はというと甘酸適和で、日本で出回っているものと果皮の色合い以外は、特に変わりはないように思います。
1年中は出回らないので、野菜ソムリエHiroは毎年初めて見かけたときに買うようにしています。
29.清見(きよみ)オレンジ
きのう買ってきた 清美オレンジ🍊
1個食べてみました*^-^🍊
甘くてみずみずしくって
やっぱり季節の果物は美味しいですね~~💛
この時期はお店に柑橘類の種類がいっぱいで どれを選んだらよいか迷っちゃいます(ノ´∀`*)
ポンカンも文旦も美味しいしね
(๑❛ڡ❛๑)ペロリン🍊#フルーツ #オレンジ pic.twitter.com/g7q7iYexQi— hana*kirin* (@87_kirin) 2018年4月7日
清見(or 清美オレンジ)は、静岡県の果樹試験場で育種された柑橘です。育成地近くにある「清見潟(きよみがた)」・清見寺(せいけんじ)が名前の由来といわれています。
宮内早生温州とトロビタオレンジ(聞いたこと無い・・・)の交配種で、日本で初めて育成・公表されたタンゴールの品種という栄えある柑橘です。
まるまるとした果実はオレンジのような香りとみかんのような甘味が楽しめます。肉質がやわらかく果汁も豊富なので、春に出回る柑橘の中でも人気の品種のひとつ、といった印象が個人的にあります。
交配⇒命名登録までに31年間かかったという、栽培者の努力の結晶です。
30.サマー清見
清見タンゴールの枝変わりの品種がサマー清見です。愛媛県の特産物で、野菜ソムリエHiroが岡山で暮らしていいたころは、たまにお店で見かけていました。
特徴としては、まず果皮が写真のように黄金のような色合いなところ。果肉もオレンジというよりは黄色を含んだオレンジといった感じ。
皮は剥きにくい系の柑橘ですが、糖度の高いジューシーな味わいが人気です。
31.金柑
皮ごとまるごと食べられる柑橘といえば、金柑ですよね!
コロコロ可愛い一口サイズの金柑は、風邪を引きやすい冬に気軽にビタミンCを摂取できる果物のひとつ。中国の長江中流域が原産といわれていて、俳句の世界では秋の季語でもあります。
金柑を甘露煮にして、風邪予防をしている方も多いのではないでしょうか?
野菜ソムリエHiroは子どもの頃は苦手だったのですが、今ななぜか大好きになりました♪ カナダでも Kimquat という名前で簡単に手に入りますよ♪
32.金柑(たまたま / たまたまエクセレント)
金柑を語る上で外せないのが、たまたまとたまたまエクセレントです。
「ん?下ネタ?」と思う方も少なからずいると思うのですが(私ですすいません)、まん丸としたフォルムから来た名前です。かわいい響き!
たまたまは宮崎県産の金柑のブランド名で、以下のようにして「たまたま」と「たまたまエクセレント」に分けられています。
■ たまたまエクセレント – たまたまの中で、糖度18度以上で直径3.3 センチメートル以上のものがエクセレントの名前になる。
野菜ソムリエHiroはたまたまもたまたまエクセレントもどちらも食べたことがあるのですが、もう甘露煮にするのがもったいないレベルの甘さでした。ぜひ生で一度味わってみてください。
特にたまたまエクセレントなんて食べた日には、他の金柑が食べられなくなるかも・・・(言い過ぎ説)
33.甘夏
夏頃に出回る「甘夏」。1935年に大分県の果樹園で川野豊さんによって育成されたナツミカンの枝変わり種です。正式名はカワノナツダイダイ(川野夏橙)で、別名「甘夏柑」、略して甘夏とも呼ばれています。
主な産地は鹿児島県、和歌山県、熊本県など。果皮が硬めで、他の柑橘に比べて人気が劣るかもしれませんが、酸味のある柑橘が好きな方に特に人気の品種です。
34.新甘夏(サンフルーツ)
新甘夏は「サンフルーツ」という名前でも販売されています。熊本県あまなつ柑園で甘夏の枝変わりで生まれた品種です。
普通の甘夏と何が違うかというと、新甘夏は糖度が甘夏より1度くらい高めといわれています。また、新甘夏の果皮は甘夏よりつるっとしています。
甘夏特有の酸味ももちろん味わえるので、糖度の高い甘夏が食べたいなら、新甘夏をぜひ購入してみてください。
■ 外国産柑橘類
ネーブルは英語でおへそ。果頂部におへそのような窪みがあるオレンジだからネーブルオレンジです。
世界中で人気で、日本でもカリフォルニア産のものが主に出回っていますよね。1年中のように出回っていますが、旬は3月~4月頃です。春になると、日本で栽培されたネーブルも登場しますよね!
濃厚な甘さと酸味が味わえるのは、ネーブルオレンジならでは。バレンシアオレンジ比べると、ネーブルオレンジの方が甘味と酸味のバランスが良いと言われています。ネーブルを絞って朝のジュースとか最高すぎますね~。
36.バレンシアオレンジ(Valencia orange)
ネーブルオレンジと同じくらい世界で人気なのが、バレンシアオレンジです。原産地はカリフォルニア州サンタアナ。バレンシアはネーブルと違い、夏が旬のオレンジです。
ネーブルと比較すると酸味が強い味わいですが、オレンジらしい風味満点です。また、果汁もたっぷりで、ジュースづくりにぴったりです。
実は生産量はネーブルより多いので、オレンジといえばバレンシアというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
37.カラカラオレンジ(Kara Kara Orange)
名前がかわいいカラカラオレンジ。(一瞬果汁がないカラッカラのオレンジと勘違いしてしまいますが・・・)
ベネズエラのカラカラ農園で、ネーブルオレンジの突然変異で誕生したといわれています。
名前も特徴的ですが、カラカラオレンジの果肉はネーブルのオレンジ色ではなくて、赤を混ぜたようなルビー?色!そこがとっても野菜ソムリエHiro的に好みなんです。
ネーブルの一種で、ネーブルオレンジと味はそこまで大差ないと個人的に思っています。強いていえば、オレンジらしい爽やかな感じがちょっと和らいだような・・・?そんな気がしなくもない・・・?
38.ブラッドオレンジ(モロ)(Blood Orange : Moro)
初めて見た人はびっくりすること間違いなしのオレンジといえば、ブラッドオレンジではないでしょうか?
英語でブラッドは「血」。そして、何とも血の色を連想させる果肉の色が美しい柑橘です。(うっとりする美しさ!)
代表的な品種が「モロ」と「タロッコ」で、こちらはモロを紹介。
ブラッドオレンジの果実は基本的に小ぶりで、果皮もオレンジらしい色に紫がかった濃赤色が混ざっています。そして、モロは果肉の血っぽい感じがタロッコより濃いです。
甘味はちょっと少なめかもしれませんが、他の柑橘と違って抗酸化作用に関係があるアントシアニンが含まれています。
野菜ソムリエHiroが暮らすカナダでは年中のように見かける柑橘です。(逆にタロッコは見かけたことがない・・・)
39.ブラッドオレンジ(タロッコ)(Blood Orange : Tarocco)
イタリア生まれで、現地で人気のブラッドオレンジの一種がタロッコオレンジです。写真のものは、岡山のちょっと高級なスーパーで購入したもの。ブラッドオレンジという表記ではなく、タロッコオレンジという表記で販売されていました。
ブラッドオレンジの品種の中で一番甘みが強いといわれていて、味わいが濃厚。先ほど紹介したブラッドオレンジより果肉の色の紅が薄目なのが、写真から分かると思います。
40.ミネオラオレンジ(Minneola Orange)
ネーブルオレンジとはまた違ったジューシーさがあるミネオラオレンジ。1931年にオーランドにあるアメリカ合衆国農務省のHorticultural Research Stationで開発された品種です。
日本ではほとんど栽培されていなくて、アメリカが主な産地になります。けっこうよく見かける柑橘ですが、日本では冬~春にかけてが旬といわれています。
デコポンのように少し頭がでっぱっているのが特徴で、個人的にアメリカデコポンと勝手に呼んでいます(汗)
皮が剥きやすくて、種も無し!ジューシーで濃厚な甘みが体験できる人気の品種です。
41.ノバ(Nova)
日本のデパ地下でたまたま購入できたノバ。見た目や大きさはみかんっぽい感じで、艶やかです。
クレメンタインとタンジェロの掛け合わせ品種で、手で果皮を剥くことができます。
種があるものの、オレンジみたいな爽やかさが味わえる甘酸適和な品種です。
42.グレープフルーツ(スタールビー)(Grapefruit : Star Ruby)
野菜ソムリエHiroが大好きな果物の1つ、グレープフルーツ。1750年代に西インド諸島で発見されたといわれています。ブンタンとオレンジが自然交配した柑橘です。
品種はたくさんあるのですが、果肉の色で主にホワイト系と、こちらのルビーというピンク系があります。
スタールビーという品種はホワイト果肉のものより糖度が高めで酸味が少ないのが特徴で、写真映えする美しいピンク色の果肉が楽しめます。(果皮もピンクがかっていることが多い)
独特の苦味と酸味はグレープフルーツならでは。日本でも人気の高い品種です。ちなみに日本にはアメリカのフロリダ産と南アフリカ産が主に輸入されています。
43.グレープフルーツ(ホワイトマーシュ)(Grapefruit : white Marsh)
「スタールビーはわたしには甘すぎる」という方にオススメなのは、白果肉のグレープフルーツ。
こちらはグレープフルーツ特有の苦味と酸味がもっと楽しめるので、苦みのある果物が好きな方にオススメ。
青果担当の目からみると、ホワイトはルビーに比べると売れないイメージもあるのですが、主流品種です。ルビーとホワイトをいっしょにサラダなんかに使うと映えるので、ルビーもホワイトもどちらも楽しみたいですね♪
44.カクテルフルーツ(Cocktail Fruit)
もう名前がお洒落なカクテルフルーツ。親品種はブンタンとマンダリンオレンジで、秋~冬頃に日本でも見かけます。
アメリカのカリフォルニア産が産地のカクテルフルーツは「オレンジ色の果肉のグレープフルーツ」といった立ち位置でしょうか?
実際、野菜ソムリエHiroが暮らすカナダのスーパーでもたまに見かけるのですが、「Grapefruit(Orange)」という名前で販売されていたりします。
ただ、グレープフルーツとは違う柑橘です。苦みがそこまでなく、さっぱりとした甘さが味わえます。
カクテルという名前からか、実際に食べた際には色んな果物がミックスされたような味わいだと感じました。(名前の影響力ってすごいです。多分カクテルという名前じゃなかったら、そんなことを思わなかったと思います汗)
45.オロブランコ(スウィーティー)(Oroblanco / Sweetie)
クリスマスの時期に日本で多く店頭に並ぶスウィーティー。緑の果肉に甘くて白い果肉が魅力の果物です。酸味は少なめ!親品種はブンタンとグレープフルーツです。
実は、オラブランコという名前の果物と一緒なのですが、正式名称はスウィーティーではなく、オロブランコ。
産地によって名前が異なっているので注意です。
▪️アメリカ産→ オラブランコ
ちなみに出回り期間は11月~2月くらいなので、クリスマスシーズンに出回るのも不思議ではないんですね♪
46.メロゴールド(Melogold)
黄色と緑が混ざったような果皮の色合いがおもしろいメロゴールド。アメリカが産地で、日本で出回っているものもアメリカ産のものがほとんどのはずです。
親品種はグレープフルーツホワイトとブンタンなので、先ほど紹介したオロブランコと姉妹ということになりますね。
メロウなフレーバーと、黄色い(ゴールド)果皮からメロゴールドという名前が付いています。出始めの12月頃頃は果皮の緑が強いのですが、終盤の2月頃にはけっこう黄色がかります。
実際食べてみて、グレープフルーツの酸味がなくなったようなイメージですが、別に悪い意味ではなくて、普通にパクパクいただけます。(語彙力・・・)
甘味が十分あり、果実もぷりっぷりしています。酸味は少なめですが、ほろ苦さがあります。
ブンタンが親にいるせいか、グレープフルーツの一回り大きいくらいのサイズもいいですね。
47.マーコット / ダブルマーコット(Murcott / Double Murcott)
濃厚な味わいが楽しめる輸入柑橘といえば、マーコットです。ダブルマーコットという名前のものも見かけますが、これは限りなく種を減らしたマーコットのことです。紛らわしいですね苦笑
みかんとオレンジを掛け合わせたというマーコットはアメリカやオーストラリアでも栽培されていて、糖度の高さと酸味のバランスが魅力。
果汁が多く、ジューシーで濃厚な味わいを体験することができ、野菜ソムリエHiroもけっこう好きな柑橘の一つです。カナダの八百屋でも時々見かけますよ~。
48.ブラウンシュガーマンダリン(Brown Sugar Mandarin)
野菜ソムリエHiroが暮らしているカナダで冬になるといつも見かけるブラウンシュガーマンダリン。(シュガーマンダリンという名前で販売されていることもあります)
他の柑橘に比べてかなり小さい品種で、親指と人差し指で簡単につまめる超こぶりサイズです。皮は剥きやすくて、濃い甘みが味わえます。個人的に糖度が高い&皮が柔らかいせいか傷みやすいように思います。
また、ネットで情報を探したのですが、まったくといっていいほど無かったので、ブラウンシュガーマンダリンというのはただのブランド名なのかもしれません・・・(苦笑)
49.キノータンジェリン(Kinnow Tangerine)
こちらもカナダで見つけたキノータンジェリン。インドやパキスタンなどで主に栽培されている品種です。産地では1月から2月頃に熟します。
元々は、カリフォルニア大学の研究で生まれた品種で、親は King と Willow Leaf という柑橘になります。商業的に販売されるようになったのは、1935年頃といわれているので、けっこう前からある柑橘になります。(日本では見たことがありません!)
実際に食べてみると、皮はけっこう簡単に剥けました。少し果肉を包んでいる袋部分が硬かったのですが、甘味が強く、逆に酸味は少なかったです。種が多いのが少し残念でした~。
50.ハニータンジェリン(Honey Tangerine)
まんまるというよりは、少しぺしゃっとつぶしたようなカタチのハニータンジェリン。秋の終わり頃から冬に出回る柑橘で、野菜ソムリエHiroが暮らすカナダでは3月に入ってもメキシコ産のものなどを見かけます。(メキシコ産のものはけっこう果皮に緑がかっていました)
Kinnow Tangerineと同じくカリフォルニア大学の研究で生まれた品種で、実際に食べてみた感想は甘酸適和で香りがとても良く、非常に食べやすかったです!
51.クレメンタイン(Clementain)
個人的に「マーコットと味わいがけっこう似てる?」と思うのがクレメンタインです。タンゴールの一種で、けっこう小さいサイズです。
Wikipediaによると、willowleaf mandarin orangeとsweet orangeの交配種で、1902年にクレメンタインと名付けられたとのこと。
果皮が薄くて少し剥きづらいと個人的に思うのですが、新鮮なものは濃厚な甘みと酸味があり、とってもジューシーです。個人的に大好きなので、シーズン中はよく購入してます( ′⌄‵ )♪
52.クレメンゴールド(ClemenGold)
カナダで見つけたクレメンゴールド。
クレメンゴールドには公式サイトがあって、日本は含まれていませんが、世界中にマーケットがあるようなので、けっこう世界で入手できそうです。主に南アフリカで生産されています。
果皮は柑橘特有の橙が濃く、果肉も美しい柑橘です。クレメンゴールドは甘味が強く、かなりジューシーさを感じることができる柑橘で、種無しなのも嬉しいポイントです。皮も手で剥けますよ。
53.アンコール(Anchol)
カリフォルニア大学で生まれた柑橘のひとつがアンコールです。写真のものは岡山のデパ地下で購入したのですが、けっこうレアな柑橘です。
こちらもマーコットのような見た目で、艶やかな果皮をもっています。手で皮は剥けるので、そのまま食べてみてください。
味わいはジューシー。甘味が強く香り高い柑橘といえると思います。種がけっこう多いので、注意です。
54.トリゴールド(Trigold)
野菜ソムリエHiroが暮らすカナダで八百屋で売られていたTrigold。実は、ネットで情報を探すと何一つ見つからなかったです・・・。そんな・・・(´ι _` ; )汗
果皮に水をかけると美しい橙色になりました。柑橘の風味たっぷりに、甘味も酸味も楽しめる品種でした。次にお店で見かけた際は、店員の人にどんな柑橘か話を聞いてみようと思っています。(お店自体が表記を間違えた説もアリ)
55.オーリー(オア)Orri(Or)
カナダではOrriという名前でよく見かけるマンダリンですが、 Or や Orr という名前もあります。
イスラエル生まれの晩生の柑橘で、主にスペインや南アフリカ、イスラエルで2月~4月頃に栽培されているといわれています。
見た目のまるまるとした感じとオレンジ色が美しく、濃厚な甘味が味わえます。ほとんど種が無いので、その食べやすさも魅力。皮も剥きやすい品種です。
実はカナダだけでなく、日本にも入荷しているようなので、日本で見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?
56.ゴールドナゲット(Gold Nugget)
カリフォルニア大学リバーサイド柑橘繁殖プログラムで開発されたゴールデンナゲット。「Wilking mandarin」と「Kincy mandarin」という2つのあまり知られていないマンダリンを掛け合わせて生まれました。
デコポンのようにちょっとゴツゴツした見た目が特徴的で、アメリカの産地では3月初め頃までに成熟するとのこと。カナダでも3月くらいにちらほら見かけると個人的に思います。
香り高く甘酸適和な味わいが楽しめますよ。
57.サンティーナマンダリン(Santina Mandarin)
こちらも残念ながら、ネット上に情報が全くなかったサンティーナ。カナダの八百屋で冬に販売されていたものを購入。
実際食べてみた感想は、甘さが濃いこと!ジューシーで香り豊かでした。何かサンティーナについて知っている方がいたら、ぜひお問い合わせページから教えてくださいm(__)m
■ 酸っぱい柑橘類
58.レモン(Lemon)
説明不要の誰もが知っているレモン!
原産国はインド北東部のヒマラヤといわれていて、そこから地中海沿岸に伝わることで、世界中に広まることになりました。
主産国は、アメリカ(アリゾナ州、カリフォルニア州)、イタリアが2大産地。スペインなどで、日本でも広島、愛媛、熊本、和歌山などで栽培されています。日本産のレモンの旬は11月~1月頃といわれ、国によっても変わるかもですが、輸入のものは10~11月が旬です。
岡山のスーパーで働いていた際は、特に農薬を気にする方は日本産のレモンを購入していたように記憶しています。
59.メイヤーレモン(Meyer lemon)
オレンジとレモンの自然交配種がメイヤーレモンです。果皮が普通のレモンよりオレンジがかった色合いをしていますよね。北京の農業研究者メイヤー氏が開発したから、メイヤーレモンです。
一般のレモンに比べて、果皮が滑らかで苦味がないのが特徴。メイヤーレモンを皮ごと食べてもOKです。酸味がマイルドなので、使用用途の広さが魅力。
カナダでは一年中見かける気がするほど、けっこう一般的なレモンです。
60.ピンクゼブラレモン(Pink Zebra lemon)
果皮がグレープフルーツのルビー品種みたいに、若干ピンクがかっている珍しいレモン「ピンクゼブラレモン」。カナダで見つけました。
今回購入したものは、色には表れていないのですが、果皮が縞々のデコボコみたいになっています。ネットで調べてみると、緑の縞々が入ったゼブラレモンもあったので、品種が異なるみたいです。
果肉が薄いピンク色でとっても可愛いのが魅力!デトックスウォーターなんかに入れてもインスタ映えします♪味は普通にレモンでしたw
61.スイートレモネード(Sweet Lemonade)
掛川の道の駅で買ったスイートレモネード(レモン) レモンの香りの甘くないオレンジ くしぎりにして食べられる珍しいレモン pic.twitter.com/QcDnpy1xZd
— マミアンモンロー(マミアナ) (@sleepinkbear) 2017年1月30日
最近、日本で人気が高まっているのではないかと思われる「そのまま食べられるレモン」スイートレモネード!まだ野菜ソムリエHiroは食べたことがありません・・・。
レモンなのに皮は手で剥くことができ、みかんみたいに甘いらしいんです。すごくないですか・・・?
次回日本に帰った際は絶対食べてみたい品種です。皆さんもスイートレモネードを見つけた際はぜひお買い求めください。(別に営業の人間ではありません・・・)
62.ライム(Lime)
レモンに次ぐ爽やかな柑橘といえば、やっぱりライムではないでしょうか?レモンとは少し違った鋭い香りが楽しめます。酸味はレモンより弱いといわれています。
メキシカンフードや東南アジアの料理なんかによく利用されていて、野菜ソムリエHiroが暮らすカナダでは、モリモリ売れますし、レストランに行っても見かける機会が多い気がします。
ライムはレモンに比べて一回り小さいので、1回で使いきれるのも嬉しいです。
63.スイートライム(Sweet Lime)
スイートライムはライムが熟したものです。つまり、緑のライムは未熟な状態なもので、熟すと黄色になるんですね~。夏に青いユズが出回って、冬に黄色いやつが出回る感じといっしょでしょうか?
実際にスイートライムを食べてみた感想は、酸味が抜けてちょっとだけ甘い感じでした。一度お試しあれ。
64.フィンガーライム(Finger Lime)
以前ブログでも特集したオーストラリア生まれのフィンガーライム。
果皮をにぎにぎすると、プチプチとしたキャビアのような果肉が飛び出します。その見た目の面白さなどから、高級商材として扱われています。
ブライトピンクやエメラルドグリーンみたいな色の品種もあって、全部揃えるとかなりカラフルです。料理にフィンガーライムの色とりどりな果肉を添えるだけで、食卓が明るくなります。
65.コブミカン / マクルードライム(Mugrut Lime)
タイ、マレーシア原産といわれるマクルードライム。和名はコブミカン(or スワンギ、プルット)で、他にもカフィアライムとも呼ばれています。(カナダのお店ではマクルードライムとして売られていました)凸凹でゴツゴツとした果皮が特徴。
東南アジア料理によく利用されるライムで、エスニック料理が好きな方なら見たことがあるのかもしれません。
シラントロ(パクチー)やレモングラスなんかといっしょに、欠かせない香りです。
66.キーライム(Key Lime)
レモンより一回り小さいライムですが、さらに小さなライムが存在します。それがキーライム。北米のスーパーでは時々見かけますが、日本ではあまり出回っていないようです。
リモン(limon)という名前でも出回っていて、正直紛らわしい・・・。(リモンはまた別物かと思って一回買った経験があります悲)
よくパイに利用されていて、キーライムのパイは野菜ソムリエHiroの大好物です。(自分ではつくらないのですが・・・)
67.ゆず
日本で愛されている自然調味料といえば、やっぱりゆずではないでしょうか?(原産は中国・長江の上流)
日本には奈良から飛鳥時代にかけて渡来し奈良時代(平安時代という記述もある)には薬用や食酢として栽培されていたといわれています。
夏には真緑の「青ゆず」(酸味が強いが香りが少し弱い)、そして秋からは黄色の「黄ゆず」が通常出回っています。果皮の硬く、ごつごつしているものが良質!
冬至には血行を良くして風邪を予防しようと、ゆず湯に入る習慣もありますよね。日本人が愛してやまないゆず、野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでは生のゆずがほとんど手に入らないので、非常に恋しく思います。ゆず最高。
68.鬼ゆず、獅子ゆず
最初に岡山県の道の駅で見たときに衝撃を受けた鬼ゆず(別名獅子ゆず)。
その見た目の圧倒的インパクトに驚いた方も多いのではないでしょうか?出回り時期は10月から12月頃といわれています。
玄関に飾ったりしても楽しめますが、野菜ソムリエHiroが果肉をいただいた際は、酸味が強いものを予想していたので、そこそこ甘くてまた驚いた記憶があります。(パッとした味はしませんでしたが)
ちなみにゆずと呼ばれるものの文旦の仲間なんですよね(苦笑)まぎらわしいですw
なので、香りもゆずの香りはしません。
69.シークワーサー(Sequencer)
沖縄県特産の柑橘といえば、シークワーサーですよね!和名はヒラミレモンといいます。爽やかな甘味と酸味が楽しめます。
シークワーサーを使ったジュースや缶チューハイなども人気で、沖縄人以外にも愛されています。地元ではシークワーサーを泡盛に入れたりすると聞いたことがあります。
また、黄色く熟したシークワーサーは生でそのまま食べたり、ジュースにしてもGoodです。
ちなみにカラマンシーという柑橘にけっこう似ているのですが、別物です。混同しないように注意!
70.カラマンシー(Caramansi)
先ほど出たシークワーサーに似ているカラマンシー。和名はシキキツ(四季橘)といいますが、ネットで調べてみると「奇跡の果実」とも呼ばれているようです。
東南アジアで人気で、特にフィリピンで大人気の柑橘です。(野菜ソムリエHiroの知り合いのフィリピン人のおばちゃんは、よくカラマンシージュースを奢ってくれていました。懐かしい・・・)
人工的に交雑された柑橘といわれていて、「マンダリンオレンジ 」と「キンカン 」の交雑種とみられています。
野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでも、たまに輸入されたカラマンシーを見かけますよ。世界で愛されている柑橘です。
71.すだち
レモンとよく比較される(?)すだち。徳島県産で主に栽培されています。(野菜ソムリエHiroは徳島県産のすだちしか見たことがありません)
ハウス栽培、露地栽培、冷蔵物が一年を通して出回っていますが、やはり夏の終わり頃~秋にかけてが旬といえます。
サンマや松茸といっしょにいただくのも、ゆずではなくすだちですよね( ◠‿◠ )和料理によく合う香りです。熟すと黄色っぽくなりますが、緑の未熟な状態の方が香りが良いです。
72.かぼす
ゆずやすだちに知名度こそ負けていますが、その2つとはまた違う独特の香りがあるのがかぼすです。(ユズの近縁種です)酸味が強すぎない柑橘で素材の味を引き立たせます。
ゆずの大きさがSサイズだとしたら、かぼすはMサイズが通常なので、見分けは簡単につきます。大分が原産といわれていて、現在でも主産地になっています。(生産量の9割以上が大分!)
大分ではフグ料理に使用されると聞いたことがあります。
73.ジャバラ
ジャバラ(邪を払うことからジャバラという名前)は、和歌山県東牟婁郡北山村が原産地といわれていて、ユズや九年母(くねんぼ)などの自然交雑種です。
この小ぶりな柑橘、産地では11月下旬~2月上旬頃に収穫されます。
ゆずに比べて酸味がけっこう強いのが特徴で、加工品にも用いられています。
ちなみに、ネットで「ジャバラが花粉症に効く」と言われていますが、真実かどうかは不明です。
74.ヘベス
香酸柑橘類の一種であるヘベス。野菜ソムリエHiroは日本で暮らしていた頃、一度だけ商品を取り扱ったことがあります。けっこう珍しい柑橘ではないかと思います。
原産は宮崎県の日向市で、ヘベスは特産果物として扱われています。8月頃から露地ものが出回り、すだちより大玉なのが特徴です。
面白いのが、その名前の由来です。以下、Wikipediaから引用です。
江戸時代末期に富高村西川内の長曾我部平兵衛(ちょうそかべ へいべえ)が山中で自生するへべすを発見して自宅庭先で栽培したことが始まりとされ、「平兵衛酢」と書いて「平兵衛さんの酢」「ヘベズ」「ヘベス」と呼ばれるようになった
ちなみにヘベスの魅力は、ヘベス消費拡大プロジェクト公式ページで存分に学ぶことができるので、一度チェックするのをオススメします!ヘベス最高~♪
75.橙(だいだい)(Seville Orange)
鏡餅の上にのせられる縁起果物といえば、橙(だいだい)。別名はビターオレンジで、インド、ヒマラヤが原産といわれています。
約3年ほど枝にそのまま付いている(冬になっても木から落ちない)ことから、「代々(≒長い年月)」と呼ばれ、その後「橙」という名前になったなんて言われています。
正月飾り用に多く消費されていますが、その酸味と苦みを生かした加工品(ポン酢など)に利用されることもあります。
カナダの八百屋でたまーに Seville Orange という名前で販売されていて、だいだいと知らず購入して赤っ恥をかいた経験があります。(日本で買う橙とはちょっと見た目が違ったような感じだったんです)で、食べたら酸っぱいのなんので・・・。その他にも Bitter Orange や Sour Orange とも言われています。
76.はなゆず(花柚 / 花柚子)
冬至なので、雨の降らないうちにと朝急いでゆずをもぎました。
左はお風呂用に本柚子(香りがよい)、右はジュース用に花柚子(香りは弱いけど皮が薄くて実がいっぱい)。
2リットルのジュースができたけど、すっぱいのでお湯で割ってユズネード。
本柚子は置いておくだけで部屋中爽やかな香り🍊✨ pic.twitter.com/FAfd7dL2Tb— 高橋のら一家 (@nora49907495) 2018年12月22日
ユズはホンユズとハナユズがあって混同されていることもしばしばなのですが、こちらはハナユズです。
花柚(はやゆ)ともいわれ、果実が小さくて皮が薄目なのが特徴です。
野菜ソムリエHiroはまだ見たことがないのですが、ホンユズに比べて香りは少なめとのことです。んー、食べてみたい!
77.ブッシュカン(Buddha’s hand)
「仏手柑」ってご存知ですか?
ブッシュカンと読みます。合掌する両手に見立てて「仏の手」とされたようですが、バナナのような、タコさんウインナーのような?
そんな仏手柑が市内のお宅になっていたので、写真を撮らせていただきました。青空に映えるビタミンカラーに元気をもらいました。 pic.twitter.com/MqhUY2oaJk— 千葉県市川市(公式) (@ichikawa_shi) 2019年1月24日
最後に紹介するのは、少し禍々しい?カタチの柑橘「ブッシュカン」。香酸柑橘類のひとつです。
インド東北が原産地で、果実の先が指みたいに分かれています。その見た目がやっぱり独特でびっくりします。合掌しているような手に見えるので、仏の手とも呼ばれています。
日本では鹿児島県で栽培されていますが、野菜ソムリエHiroはまだ実際に見たことがないので、早く出会ってみたい柑橘です。
最後に:まだまだ知らない柑橘が世界中にはいっぱい!
ということで、いかがでしたか?この長々とした記事を全部読んでくださった方は、すごいですw
世界中にはまだまだ柑橘がたくさんあるので、もし皆さんオススメの柑橘があったらぜひ教えてくださいね( ◠‿◠ )
かんきつ類―レモン、ミカン、キンカンなど (NHK趣味の園芸12か月栽培ナビ(6))