野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

未熟なアンズの方が美味しく漬かる?!グリーンアプリコットの杏酒レシピ

先日の記事でもお伝えしましたが、珍しい果物「グリーンアプリコット」をカナダのファーマーズマーケットでGetしました。

「どうやってグリーンアプリコットをいただこうかな~」と考えていたのですが、店頭のポップでグリーンアプリコット酒レシピがあったので、今回はアンズ酒づくりに挑戦です♡

 

グリーンアプリコット酒(未熟なアンズを使ったお酒)のレシピ

グリーンアプリコットは普通のアンズが未熟な状態で収穫されたもの。だから、普通のアンズよりもサイズが小さめです。

中東地域の国々では、グリーンアプリコットは春を告げる果物として知られているようですが、カナダや日本ではまだまだ知られていないのではないでしょうか?

今回はそんなグリーンアプリコットを使ったお酒に挑戦。
上の画像のレシピには「UMESHU 梅酒」とも書いていますが、梅とアンズは似た部分が多いので、アンズのお酒にも応用できますよね。

材料は以下にようになります。

材料
グリーンアプリコット:2パウンド(約900g)
砂糖:1パウンド(約450g)
アルコール(ウォッカ)

バンクーバーでは氷砂糖が手に入りにくいので、今回は普通の白砂糖で我慢。(ぐぬぬ・・・)
※氷砂糖は純度が砂糖の中で高く、ゆっくりと溶けるので、アンズに皺が寄らずに美味しく仕上がるなんていわれています。

※2021年6月14日追記:氷砂糖、バンクーバーのアジア系スーパーや日本の食料品店Fujiyaさんなんかでけっこう簡単に手に入ることが発覚ー!

では実際に作っていきます。

1.重量の確認

まずグリーンアプリコットの重さをはかります。レシピ通りなら約900g必要ですが、300gくらいしか購入しなかったので、砂糖は重量の 1/2 の 150g を用意しました。

「アプリコットの重量の半分が砂糖」と覚えておくと便利ですね ( ・◡・ )

 

2.果実を洗って水気を切る

アプリコットをきれいに洗って、茎の部分が付いている場合は取り除きます。

今回はクッキングペーパーで水気を取りました。

それにしてもグリーンアプリコット、かわいすぎる・・・。
このまま永遠に保存できたらどんなにいいでしょうか。

 

3.交互にビンに入れる

水気が無くなったら、グリーンアプリコットと計量した砂糖を交互にしてビンに入れていきます。

氷砂糖じゃないので、全然交互に入っているかどうか分からない(笑)

氷砂糖がバンクーバーで気軽に(安く)手に入るところがあれば、どなたか教えてください(苦笑)

 

4.アルコールをビンに入れる

グリーンアプリコットと砂糖がばっちりビンに入ったら、最後はアルコールを投入します。

バンクーバーではホワイトリカーを見かけないので、ウォッカを使用♡

どうですか?
やっぱりかわいいですねぇ・・・。(ぽっ)

 

5.冷暗所で保存する

できた~!

ということで、レシピと呼べるのかどうか謎なほどの簡単さでしたね。

完成後は、ふたをしっかりして冷暗所で保管します。
砂糖がきちんと混ざるように定期的にビンを振るとばっちりです。

5~6か月後には美味しく飲めるようになっているようです。

↑こちらは、1週間経った後のグリーンアプリコット酒。既に鮮やかなグリーンの色が抜けてきています。
これからどんなになっていくのか楽しみです!

んー、待ちきれないぞ~( ´ⅴ`)

 

「おい、ちょっと待て。杏酒は熟れたアンズで作るんじゃないのか?」という疑問

ちなみに、日本ではアンズが出回るのはだいたい6月~7月頃ですが、未熟なアンズは一般には普通出回っていないですよね。

そこで、スーパーなどで熟れたアンズを購入して杏酒づくりを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?

ただ、アンズのお酒も梅酒と同様に、未熟な状態の果実を使う方が良いといわれています。

アンズも梅も使い方が似ていますから、梅酒に未熟な梅を使用しているので、そう言われればそうですよね。酸味があるほうが良いお酒ができるみたいです。

でも、熟したアンズを使ったお酒も十分に風味豊かで甘酸っぱいお酒になって、十分楽しめますよね( ◠‿◠ )

また、Wikipediaにも書いてあるのですが、未熟な梅やアンズはアミグダリンという成分が含まれていて、多量に摂取するのは体に毒で好ましくありません。

未成熟な種子や果実には、青酸配糖体の一種アミグダリンが含まれる。
(中略)
高濃度のアミグダリンが残った果実などを経口摂取すると、エムルシンとβ-グルコシダーゼによってアミグダリンは体内で加水分解され、青酸を発生し、中毒を起こす。

Wikipedia アンズ

 

ただ、お酒やジャムなどに加工すれば無毒化するので、ご安心を。

つまり何が言いたかったかというと、日本ではいまいち使い方が知られていない未熟なアンズは安全面も考慮して販売されていないのかもしれません。

あくまで個人的な想像ですが、だとしたらちょっと悔しいですよね(´;ω;`)

そもそもアンズが出回る時期が梅に比べて短すぎませんか?(というただの愚痴

 

最後に:未熟なアンズのお酒!半年後が楽しみ!

ということで、ファーマーズマーケットで見つけたグリーンアプリコット。

半年後にはどんな味に仕上がっているのか今から楽しみ!
また半年後にアンズ酒の出来を報告しますね~!

また、「グリーンアプリコットをたまたま手に入れた!」という方がいたら、ぜひあんず酒を作ってみてはいかがでしょうか?

熟れたアンズを使用したものと、未熟なものを使用したお酒の味を比べてみても面白そうです( ◠‿◠ )


長野県産 特産アンズ(加工or生食向き) 約2kg入り/箱


永昌源 にごり杏露酒 瓶 720ml