野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

全50種類で買い物時に役立つ!かんきつだんめん分布図の最新版で気になる品種3つ

小学館から2020年10月に発売された「かんきつだんめん図鑑」、日本にお住まいの方であれば既に手に入れた方もいるのではないでしょうか?

野菜ソムリエHiroも次に日本に帰ったら他のいちごやりんごの断面図鑑といっしょに買おうと思っているのですが、先日著者であるわたなべ まこさんから全50品種のかんきつだんめん分布図がSNSでも公開されました。

今回はそんなかんきつだんめん分布図を取り上げるとともに、かんきつだんめん分布図で気になった柑橘の品種3つを取り上げてみました。

※こちらの記事の最新版かんきつだんめん分布図は2020年12月3日に公開されたものです。

 

かんきつだんめん図鑑にも掲載された分布図の最新版!全50品種のかんきつだんめん分布図が公開

先日12月3日の「みかんの日」にあわせて、12月3日にだんめん図鑑著者のわたなべ まこさんが最新版となるかんきつだんめん分布図をSNSで公開しました。

それがこちらです。

かんきつだんめん図鑑には合計42品種の分布図が掲載されているのですが、こちらはさらに8種類を追加した全50種類のかんきつだんめん分布図となっているんですね~!

「手で剥ける / 手で剥けない」「甘い / 酸っぱい」を指標に分布された柑橘の断面図になるわけですが、一目で甘さや果皮の剥きやすさが分かるので、お買い物の際に非常に役立ちそうです。

個人的には

「おー!清見やオロブランコってけっこう甘い部類に入るのね!」
「不知火(デコポンの品種名)って確かに簡単に皮が剥けていいよなぁ」
「麗紅と甘平ってけっこう似てるイメージあったけど、甘平の方が少し糖度高いのね!」
「はるか懐かしいな~!たしかに甘いよな~。また食べたいな~。」
「サマーフレッシュ知らねぇ・・・」
「じゃばらとへべすまで網羅しているとは・・・さすがまこさん」

なんて思ったりしました(汗)

しかもクレジットを消さなければ自由に使えるという、他のだんめん分布図や家系図と同じく太っ腹すぎる対応。(ありがとうございます!)

野菜ソムリエHiroはまこさんの投稿を見た瞬間、即スマホに保存させていただきました。

スーパーの青果部勤務の方なんかは、こちらのかんきつだんめん分布図をプリント&ラミネートして売り場に飾ったりしているかもしれませんね( ◠‿◠ )もっとたくさんの人に広まればいいなぁと心から思います。

ちなみに豊洲市場ドットコムのTwitterでは、以前断面図カタログ第3弾として、柑橘たちを楽しく覚えられるこちら(↑)のカタログもありました。

晩白柚の頭でフィールドを走れるのはすごいですw

 

かんきつだんめん分布図で気になった品種3つ

ここで、かんきつだんめん分布図を見ながら、今回気になった品種を3つ取り上げてみました。

好きな品種がたくさん載っていたのですが、せっかくなので珍しいものをピックアップしてみました。皆さんは今から紹介する3種類の柑橘、ご存知でしょうか?

1.紅まどんな

まずは先日Twitterでトレンド入りも果たしたという注目の柑橘「紅まどんな」。かんきつだんめん分布図では「かなり甘い部類」かつ「手で剥けない」割合が高いものであることが伺えます。

「南香」と「天草」という品種を掛け合わせたのが紅まどんなで、本来の品種名は「愛媛果試第28号」JA全農えひめの登録商標が紅まどんな!つまり、愛媛県限定の柑橘です。

紅まどんなの旬の時期は11月下旬~12月頃といわれていて、先ほど紹介したサッカーを模した柑橘カタログでは「トップレベルの柑橘 / 安定した味=ハズレ無し」なんて表現されていました。味が安定していると、ギフトとしても安心して送ることができますよね。

紅まどんなの特徴はトロリととろけるようなゼリー的食感が楽しめるところで、その食感に驚く人も多いようです。

果皮が剥きづらい柑橘なので、果皮ごといっしょに切るのがおすすめです。

 

2.みはや

果皮が濃い赤橙色で、小原紅早生なんかに似ている柑橘「みはや」。果皮の美しさと成熟期が早いことからみはやと名付けられています。

みはやを育成した農研機構のウェブサイトによると、11月下旬から成熟するタイプの早生種とのことで、果肉には機能性成分といわれる「β-クリプトキサンチン」をウンシュウミカンと同程度に含んでいるそうです。

また、糖度が高く酸味が少ない&香りも良いため、早生種ながらこれからもっと流行りそうな柑橘ではないかと個人的に思っています。

種無しである可能性も高い(果実の2/3以上が種なし果であるとされています)とのことで、皮も手で剥けますよ。

ちなみにかんきつだんめん分布図では、「甘さは最上位のひとつ」に位置しており、「果皮は若干剥きづらい」くらいの場所に位置していました。

 

3.あすみ

こちらも農研機構によって育成された柑橘「あすみ」。2013年3月に農林認定品種になっていて、2月上旬に成熟期を迎える中生品種です。

農研機構によると「糖度が概ね15%以上と極めて高く、芳香があり、食味がたいへん優れています。」とのことで、一度食べてみたいと思わせてくれる品種です。

また、農研機構のウェブサイトには、「あすみ」「はるみ」「せとか」の糖度を比較した表があるのですが、あすみの糖度が「15.7」で3種類の中で最も高いことからも、甘さが抜きんでている存在といえるかもしれません。

ちなみに、交配品種は「カンキツ興津46号(スイートスプリング×トロビタオレンジ)」×「はるみ」です。

かんきつだんめん分布図を見ると、最も「手で剥きやすい」部類の柑橘になるかと思いました~。
 

最後に:かんきつだんめん分布図を気に入った方は、かんきつだんめん図鑑もチェック

ということで、かんきつだんめん分布図をぜひ活用しましょう( ◠‿◠ )

かんきつだんめん分布図を気に入った方は、わたなべまこさんのかんきつだんめん図鑑もチェックしてみてください。

主な柑橘の品種42種類の情報と、断面図が載っていたり、学べることがたくさん詰まっていることが想像できます( ◠‿◠ )

最後に、野菜ソムリエHiroのブログには以前柑橘を70種類以上まとめた記事(↑)もあるので、ぜひこちらも確認してみてください~。

日本では手に入らないような品種も紹介していますよ♪