野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

【保存版】定番からレアものまで桃の品種まとめ30+1!清水白桃・おどろき・黄貴妃 etc.

日本では桃の季節真っ盛りですね~。
いや~、カナダ在住の人間からすると、本当にうらやましいです。。。

以前、豊洲市場のブログでも取り上げていただきましたが、カナダは桃は桃なんですよね。清水白桃とか、黄金桃とか、岡山白桃とかじゃなくて、桃・・・。

そして、野菜ソムリエHiroはいつもTwitterを見ながら、「うわ~この桃超美味しそう・・・」「え~!こんな新しい桃の品種があるのか!」と目を輝かせています。

そこで今回は、最近Twitterで見かけた桃の品種を定番から珍しいものまで30種類(+おまけ1)まとめてみました。全品種食べたくなること必至です。

 

1.おどろき桃

まず最初に紹介したいのが、豊洲市場さんのTwitterで初めて知った桃。その名も「おどろき」。(すごい名前です・・・)

白鳳の枝変わりということですが、カッチカチに硬い桃なんですよね。

普通の繊細な桃はギフトとして贈る際に「運送中に傷まないかな・・・?」という心配が付き物なのですが、おどろきは果皮が硬いので、傷みをあまり心配しなくてよい桃。

さらに日持ちして味もいいとなると、これから人気が出てきそうですね。


 

2.本白桃

野菜ソムリエ協会のTwitterで、白桃発祥の地といわれる岡山県赤磐市の桃を食べ比べしていたときに出てきた「本白桃」。ルーツは中国原産の上海水蜜。白桃系の品種のなかでは収穫時期が遅め、お盆前後くらいから一般的に出荷されます。

「あれ?白桃と本白桃は違うの?」と思うかもしれませんが、実はいっしょです。
今では加納岩白桃や清水白桃など様々な白桃が生まれていますが、白桃の元祖となる桃が本白桃です。

生まれは岡山県で、見た目はちょっと頭の部分が尖っている感じ。また、少し渋みがあるものの豊かな甘味があります。「花のような香り」と例えられる芳香にも注目です。

 

3.紅清水

野菜ソムリエHiroが岡山県のスーパーで働いていたときによく販売していた品種のひとつが紅清水です。(つまり岡山でとても人気のある品種!)

「清水」という名前から分かるかもしれませんが、紅清水は清水白桃の枝変わりです。岡山市松尾生まれで、1983年に株式会社山陽農園によって品種登録されました。

清水白桃より少し早く出回る中生種の紅清水は、やわらかい果肉と甘い果汁をたっぷり味わうことができます。白鳳に外見や食味が似ていると言われていたりしますよ。

 

4.サンゴールド

上の写真を見て分かるとおり、果皮が黄色っぽいサンゴールドは、なんとマンゴーのような食感が味わえるといわれる黄桃。

実際に半分に切ってみると、マンゴーの果肉と同じような色合いの桃に出会うことができます。濃厚な甘味が好みなら、一度試してみて欲しい品種です。

目をつぶって食べたらマンゴーと間違えるかも??そんな楽しさも味わえそうです。
 

5.はつひめ

中生種である「あかつき」に、極早生種「はつおとめ」を交配してできた早生種の「はつひめ」。2008年に品種登録出願された比較的新しい桃です。(福島県生まれ)

個人的には桃の季節を告げるトップバッター的印象
糖度は11~14%にもなる、早生種の中でも有望株です。(福島県農業総合センター 果樹研究所の情報

 

6.まどか

人気の品種「あかつき」の実生から選抜育成して福島で生まれた中晩生品種が「まどか」です。

果皮が美しい紅色になるあかつきに見た目も食味もよく似ていますが、少し硬めの果肉なのが特徴といえます。硬めの果肉が好きな方はぜひトライしてみてください。

ちなみに福島は桃の生産量が日本で2番目に多い県なんですよ~。(1位は山梨県、3位は長野県)

 

7.黄ららのきわみ

「ゆうぞら」と「川中島白桃」の交配種「黄ららのきわみ」は、その名のとおり黄桃になります。

株式会社福島天香園によって2004年に出願され、2007年に品種登録。黄ららのきわみは、白桃とはまた違った味わいを楽しむことができます。

果皮と果肉が美しく、甘味も強い品種で少し固めの果肉を楽しんでみてください。

 

8.川中島白桃

川中島白桃は信州で特に人気のある桃。長野県長野市で発見されたとされている晩生種なので、川中島白桃が売り場に並ぶようになると「あ~、桃の季節がもうすぐ終わる~(´;ω;`)ウゥゥ」っていう感じになります。

川中島白桃は、シャキッとした歯ごたえと強い甘味があり、酸味が少なめの桃です。

果実は260g~300gくらいと大玉になる傾向で日持ちする品種なので、販売する側も消費者側も嬉しい桃ともいえます。

 

9.橋場白鳳

その名からも分かるように白鳳の枝変わり品種です。

野菜ソムリエHiroも昔販売していたのですが、果皮や果肉が少し濃いめのピンク色なのがかわいい桃です。

橋場白鳳が出回るのは白鳳より少し早めで、食味は緻密でやわらかい肉質が楽しめます。あまりネット上で見かけないので、実はけっこうレアな品種かもしれません。

 

10.なつごころ

清水白桃発祥の地、岡山県の一宮で生まれた新品種が「なつごころ」です。白鳳や清水白桃より大玉になる傾向にあり、酸味も少なく甘味がとても強い品種。

果皮がほんのり赤く、果肉が少し硬めなので、日持ちもよい品種です。JA岡山さんのブログにも掲載されているので、気になる方はチェックしてみてください。

 

11.黄金桃

桃のシーズンがひと段落する頃から収穫が始まるのが黄金桃です。(9月くらい)

そのため、黄金桃を見かけるようになると、「桃の季節も最終段階」といった印象です。

黄金桃はサイズが大き目のものが多く、食味も安定しています。日持ちの良さも魅力。白桃とは違う黄肉種の甘さとコクを味わってみてください。

 

12.大久保桃

昭和のはじめごろに岡山県の大久保さんによって育成された品種だから、「大久保桃」。昔は「桃といえば大久保」というイメージだったそうです。

野菜ソムリエHiroはまだ一度もお目にかかったことがない品種。一度食べてみたいです。

 

13.大和白桃

白桃の優秀品種で、岡山県の一部地域でごくわずか栽培されているちょっとレアかもしれない品種。(調べてみると「伝説の桃」なんて、ネットで書かれていたりしました。)

かすかな酸味を楽しめる桃で、甘味と酸味のバランスが絶妙。清水白桃と同じくらい美しい乳白色の果皮にも注目です。

 

14.おかやま夢白桃

「うー9(白桃×布目早生)」に「山根白桃」を交配して育成された岡山の次世代を担う期待の品種が「おかやま夢白桃」です。2002年に品種登録出願、2005年に登録されています。

野菜ソムリエHiroも販売していた経験のあるおかやま夢白桃(晩生種)は果実が大き目の品種で、果皮や果肉の色が乳白で美しいんです。

甘味もたっぷりで多汁とあって、大人気の清水白桃と比較されることも多い岡山が推している品種を一度ご賞味あれ。
 

15.白鳳

「桃のシーズンの本番キタ――(゚∀゚)――!!」と思わせてくれる白鳳は、数ある桃の品種の中でも毎年大人気のものの一つ。

ちなみに「白鳳」から生まれた品種として、日川白鳳、めぐみ白鳳など様々な桃がありますよ。このブログを読んでいる方なら思い当たるものもあるのではないでしょうか?

白鳳の特徴は、その緻密で繊維質が少ない果肉!また、甘味が強く酸味が少ない味に加え、たっぷりの果汁はとりこになること間違いなしです。

 

16.白麗

野菜ソムリエHiroが日本にいた頃大好きだった品種「白麗(はくれい)」。岡山生まれの品種で、1995年に品種登録出願、1999年に登録されています。

ものすごく上品な乳白色の果皮はまさに「麗しい桃」といった風貌で、ギフトとしてぜひ贈りたい逸品です。
(カットすると種の周りは紅が入っていて、そこも美しい品種です。)

気になる味は果汁がたっぷりで甘味がとても強い品種です。渋みもないので、個人的に清水白桃と同じくらい大好きです。

ちなみに、2007年に品種登録された白麗の枝変わり「新白麗」なんて桃もあります。白麗と新白麗を食べ比べしてみるのも楽しそうです。

 

17.田上姫(たがみひめ)

豊洲市場さんのTwitterで初めて知った桃「田上姫」。

調べてみたのですが、ネット上に全然情報がなくて、豊洲市場さんが言う通り、「新潟県田上町で栽培されている桃」程度しかわかりませんでした。

ちなみに収穫期は7月下旬からとのことです。新潟に行ったら手に入るのかもしれません。

 

18.あかつき

「白桃」と「白鳳」の交配種が「あかつき」です。福島県生まれの品種で、福島県福島市中心部にある信夫山で行われる祭事「信夫三山暁まいり」から名前が取られているようです。

今では長野や山梨など福島県以外でも生産されている人気の品種で、岡山のスーパーでも度々見かけました。果肉は硬めですが、肉質は緻密。日持ちがする優良品種です。

 

19.はなよめ

名前がまた何とも可愛らしい桃「はなよめ」。

山梨県東八代郡八代町の育成者のほ場で発見された「日川白鳳」の変異樹で、6月下旬に成熟する早生種です。品種登録の出願は1991年、登録は1995年に行われています。

はなよめが出てくるのは、6月なのでジューンブライドの季節と一緒ということ。。

結婚式の日に頬を赤らめた花嫁さんのような色の果皮の果実はやや小ぶりなものが多いですが、とろけるような肉質と十分な甘味を楽しむことができますよ。

 

20.恋みらい

恋みらいという品種、実は1~3号まであり、親品種が異なります。

1号:「まなみ」に「暁星」を交配して育成
2号:「ゆうぞら」に「暁星」を交配して育成
3号:「川中島白桃」に「暁星」を交配して育成

ただ、3つとも2001年に株式会社福島天香園によって品種登録出願され、2003年に登録されています。
もし1~3号すべての恋みらいを見つけたら、食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。
 

21.夢みずき

山梨県で生まれ2011年に品種登録出願、2013年に登録された品種が「夢みずき」です。
梅雨期でも食味が安定していて,着色性に優れる生食用白肉普通モモの品種開発として誕生しています。

浅間白桃と暁星のかけ合わせで、名前の由来は,「夢のようにみずみずしい美味しいモモ」。350 g 前後となる大玉傾向の品種なので、贈り物としても喜ばれそうです。

気になる食味は甘味が強く、繊維は少なめ。多汁で肉質良好です。山梨県のオリジナルブランドを一度味わってみてはいかがでしょうか?夢みずきについては、山梨県のこちらのレポートが非常に参考になりますよ。
 

23.奥あかつき

あかつきの晩成大玉優良系を選抜し育種した桃が「奥あかつき」。あかつきよりさらに大きくなる品種で、食味はあかつきと同じ。

野菜ソムリエHiroはまだ食べたことがないので、一度食べてみたいですねぇ。

 

24.なつっこ

長野県長野市で生まれ、1997年に品種登録出願、1999年に登録された桃が「なつっこ」です。

「川中島白桃」と「あかつき」を交配して育成された品種で、かなり大きい果実になるのが特徴。果皮の地色及び果肉は乳白色,で、故郷の長野県では8月中下旬頃に成熟する中生種となっています。

あまり日持ちしない品種なので、購入したらなるべく早めに食べてくださいね。

 

25.加納岩白桃

「浅間白桃」の枝変わりの品種が加納岩白桃です。
1981年に山梨県山梨市の加納岩農業協同組合によって品種登録出願され、1983年に登録されました。

山梨県山梨市では7月中旬に成熟する早生種で、果肉は溶質。繊維も少ない上に、果汁が多いと品質良好です。糖度は12~14度とやや高め。
酸味は少なめで渋みもありません。

生まれ故郷の山梨で最も多く栽培されていますが、岡山県などでも栽培されています。

 

26.日川白鳳

1979年に品種登録出願、1981年に登録された「白鳳」の枝変わり、早生白鳳群中の品種の一つが日川白鳳です。果実は 200g ~ 250g 程度で、糖度は12度前後。品質が良く日持ちします。

乳白色の果肉が美しく、肉質は溶質。繊維も少なめなので、口の中で桃がとろけます。渋味は無く、酸味が多少あるのも特徴といえるかもしれません。

 

27.ゆうぞら

「白桃」と「あかつき」の交雑実生の「ゆうぞら」。農林水産省のデータベースには、「果実の品質が白桃と同等」と記されている晩生種です。

茨城県つくば市の果樹試験場で誕生したゆうぞらは1981年に品種登録出願、1983年に登録と、比較的古い品種に当たるかもしれません。

果実の大きさは200gぐらいと、白桃に比べるとやや小さい品種ながら、その見た目の美しさと味わいは白桃に劣りません。野菜ソムリエHiroも岡山のスーパーで働いていたときに、販売していた想い出があります。コロッとしていて可愛いんですね~。

 

28.黄貴妃(おうきひ)

「ゆうぞら」という桃の自然交雑実生が黄貴妃です。1994年に品種登録の出願がされ、1997年に登録されています。

名前から分かる通り、美女として有名な楊貴妃の名前をもじってますよね。

果肉が淡黄色で,上品な印象があります。育成地の福島県福島市では9月中旬頃に成熟する晩生種なので、福島県の方にはおなじみの品種かもしれません。

黄金桃など他の黄桃と同じく日持ち良好で、とろけるように柔らかい果肉を楽しむことができます。

 

29.暁星(ぎょうせい)

生まれの福島県伊達郡保原町で7月下旬頃に成熟する中生種の桃が暁星です。「あかつき」の枝変わりで、着色が良く、あかつきより濃い紅色になります。

小ぶりの早生種で、果肉は少し硬めながら、酸味が少なく甘味が強いのが特徴。緻密でトロリとした食感を楽しむことができます。

 

30.清水白桃

岡山の一宮で誕生し、おそらく岡山で最も知られている桃が清水白桃です。(中生種)
乳白色の果皮が美しく、とろけるような肉質の柔らかさが魅力。果汁の多さと甘い香りからも、ギフト商材として大人気。

よく熟成したものは非常に糖度も高くなります。

ちなみに、「清水白桃」に放射線照射して育成された品種「清水白桃RS」なんてものもあります。(2004年品種登録)

 

最後に:桃は夏だけじゃなくて冬も楽しめる「冬桃」があるって知ってた?

ということで、いかがでしたか?

「これは食べたことがある!」
「うわ!これ食べてみたい!」

という桃があったのではないでしょうか?

また、桃をお店で箱売りを見かけた際は、JA基準の等級をチェックしてください。野菜ソムリエHiroが販売していた頃は、以下のような等級が一般的でした。

1番甘い → 等級:ロイヤル (光センサー糖度12度以上)
ロイヤルの次に甘い → 等級:キング(光センサー糖度11~12度未満)
キングの次に甘い → 等級:クイーン(エース)(光センサー糖度9.5~11度未満)

ただ、無印のものでも甘いものはもちろんあるので、注意してくださいね。

最後におまけですが、冬も桃が楽しめるって知ってましたか??

その名も「冬桃」(そのまんま)。

2017年に岡山に里帰りしたときに、道の駅で発見したのですが、「本当に冬に桃が手に入ってしまうのか~」と感動しました。

気になるお味は、黄桃みたいな少し硬めの食感+砂糖水のような甘さでした。

冬に桃が食べたい方は、ぜひ探してみてください( ◠‿◠ )

記事が長くなってしまいましたが、この記事を通して「こんな桃あるの!?」と思ってもらえたなら本望です。上の豊洲市場さんの桃の出回り期間表もチェックして、お気に入りを探してみてくださいね。


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