少し前の話になりますが、2023年4月下旬にカナダ・バンクーバーから日本を経由して、ベトナムの首都であり政治・文化の中心地と呼ばれるハノイ(Hanoi)に行ってきました。
合計4泊5日の滞在で地元のスーパーや市場などをたくさん巡ることができて、大満足の旅となりました。
今回はその中から穴場的な市場「ゴーシーリエン市場(Ngo Sy Lien Market)」について現地の写真といっしょに紹介したいと思います。
野菜果物好きの方なら大変楽しめる場所かと思うので、ぜひチェックしてみてください。
はじめに:ゴーシーリエン市場はどこにあるの?
ゴーシーリエン市場(ベトナム語でChợ Ngô Sỹ Liên)は観光にも人気のホアンキエム湖エリアの西にあって、湖エリアから徒歩で約20分ほどのところにあります。
観光客の多くが泊まるホテルが多く集まる旧市街地の中心地からさほど離れていないので、他の観光名所を回るついででも訪れることができます。(住所:14 P. Nguyễn Như Đổ, Văn Miếu, Đống Đa, Hà Nội, Vietnam)
例えばベトナム最古の大学跡といわれるハノイの「文廟」からは徒歩約10分のところにあり、ゴーシーリエン市場から北に約15分ほど歩けば、これまた観光地となっているタンロン遺跡(Imperial Citadel of Thang Long)があります。
余談になりますが、野菜ソムリエHiroは文廟とタンロン遺跡も今回のハノイ旅行で訪れたのですが、どちらも見どころがいっぱいで個人的にもオススメできます。
また、ゴーシーリエン市場の午後は人が少なくなり活気が無くなるとネット情報を得ていたので、今回午前11時頃に訪れてみたのですが、まだまだ十分に活気がありました!
実際に訪れて感じたのですが、ゴーシーリエン市場は観光客が少ないので、いわば観光の穴場的な場所といえるかと思います。ローカル感を十分に味わうことができる場所です。
野菜ソムリエHiroが訪れた際も、観光客らしき人と現地の人の割合は 1:9 という感じで、現地の人たちの生活を垣間見られたような気持ちになりました。(その分、英語が伝わらない感じでしたが・・・)
正直どこからどこまでがゴーシーリエン市場と呼べるのか明確には分かりませんでしたが、市場の中心となる通りの他にも、その周りにお店がたくさんあるので、全部ひっくるめてゴーシーリエン市場と言っていいのかもしれません。
ざっと見て回るなら2~30分、じっくり見て回るなら1時間ほどあれば十分な場所かと思いました!
ゴーシーリエン市場の雰囲気と売っていたものを紹介
それではここから、市場でどんなお店が出ていたのか紹介したいと思います。
野菜果物を取り扱う露店がとても多い印象ですが、その他にもお花や魚介類、お肉を扱うお店もありましたよ~。
野菜・果物編
多くのお店は写真のように、道ばたに籠などを使って野菜や果物を販売していました。そう、テーブルではなく、基本的に地面なんですね。
訪れたのは4月末頃でしたが、マンゴーやドラゴンフルーツ、プラムなどを多く見かけました。日本とは違う感じですね~。写真の紫っぽい色合いのものは、パッションフルーツです!
ハノイの旧市街地エリアを訪れたことがある方ならご存知かと思うのですが、ハノイでは自転車 or 徒歩で果物を販売している行商人(大抵ノンラーをかぶったおばちゃん)が街中にいます。
ゴーシーリエン市場でも籠を自転車に籠をくくりつけて、その籠に果物をたくさん乗せて果物を販売している方も見かけました。また、籠を担いで歩いて果物を販売している人もいました。
見かける度に「どんな果物を積んでいるんだろう」と目で追ってしまいますが、おそらく半日以上果物をのせた自転車をこぎながら(or 徒歩で)街を周る仕事というのは、かなりの重労働に見えました。
こちらのお店は日用品の手前で果物をたくさん販売していました。青バナナを中心にパパイヤ、パイナップルなどが見えますね。
サンダルの横にあるのは、ヒカマに見えました。ヒカマはバンクーバーでも一般的に販売されていて、ちょっと梨っぽさがあります。
バナナといっしょにブッシュカン(仏手柑)がたくさん並んでいました。ベトナムではお供え物として非常に親しまれている様子でした。そして、とっても品質が良さそうなものばかりでした。
上の写真の手前にある緑色のもの、きゅうり or ズッキーニのように見えますが、アボカドです。ハノイで見かけたアボカドはこの細長いバージョンのものがほとんどでした。果皮が緑色ですが、緑色のまま熟していましたよ。
バンクーバーでここまで細長いアボカドはまず手に入らないので、うやらましく思いました。
こちらのお店では、輸入果物も多少取り扱っていましたが、メインは現地で収穫されたであろう果物。レンブ(写真中央右の赤っぽいもの)を見つけました。レンブはりんごがUFO型になったような見た目の果物です。台湾で良く知られている果物かと思うのですが、ベトナムでも見かけましたよ。
とてもさっぱりした甘さの果物なので、甘さ重視の方には合わないかもしれませんが、個人的にたまに食べたくなります。
野菜や果物に混じって卵も籠で陳列されていて、パックに入ってない状態で販売されているのを見るのはなんだか新鮮でした。
正式名称は分かりませんが、quả cauって言っています。地域によって違いがあるかもしれませんが、結婚式の時に新郎側が買って持って行きます。
— 翻訳仕事受付中@ハノイ在住 (@satoluong) September 21, 2023
そしてベトナム滞在中に市場でかなり見かけたこちらの果物(野菜なのか?)、お店の人にも英語が伝わらないので、確かめられないまま旅が終わってしまいました。
「どなたか分かる方いませんか・・・?」とSNSで聞いてみたところ、どうやらビンロウ(檳榔)というもので、「噛みタバコ的なものではないか?」と教えていただきました。(30年以上生きていますが、噛みタバコという言葉をこの機会に初めて知りました汗)
また、結婚式に新郎が買う縁起物でもあるようです。いやー、文化の違いって面白いですね。
よく分からなったと言えば、もう一つ。この山ウドのように細長いものは一体何なのか。言葉が伝わらないのが歯がゆかったです。
こういうときに現地ガイドさんがいたら、どんなに心強いでしょうか。
たくさんの籠を並べて美しい陳列で野菜果物を販売している人もいれば、少量の籠しかない人もいて、まちまち。お店の人はたいてい低い椅子に座っていて、携帯をいじっていました。そこがなんだかベトナムっぽくて好きです。
そんな中でも、下の写真のお店は店先に非常に多くの果物を並べていて、ゴーシーリエン市場で一番きれいなディスプレイだと思いました。(お店の奥も青果店となっていて、ギフト包装なども行っているようでした)お兄さんのそばにドリアンも見えますね~。
魚介・精肉編
市場では魚介類を売っている人もいました。
冷房など無い蒸し暑い環境(4月下旬でも汗をかいてしまう気温と湿度でした)の中で、魚介類を路上で販売しているので衛生的な面が気になりましたが、ベトナムではこれがきっと普通なんですよね。
個人的にはカルチャーショックでした。
ゴーシーリエン市場には中央部(?)には屋根付き・タイル張りのスペースもあって、このスペースで野菜果物を販売している人も多かったですが、鮮魚・精肉のお店も多かったです。
飲食スペースもあったり、他にもお米を販売しているお店もありました。
まとめ:ハノイ観光でゴーシーリエン市場もお見逃しなく
前述した通り、ゴーシーリエン市場はハノイ観光の中心地といえる旧市街地の中心部から徒歩で約20分ほどのところにあります。
「他にも色んなところを回るので体力をセーブしたい」という方は、ベトナム版Uberのグラブ(Grab)を使うと、非常に便利です。(言葉が分からなくてもぼったくりの心配もまず無いかと思います。あと、安く感じました)
個人的にこの市場の一番の魅力は、「ローカル感」。地元の人の普段の生活を肌で感じることができて、とても良い経験ができたと思います。(ハノイで有名なドンスアン市場では観光客が多くて、ローカル感はあまり感じられなかったので)
ハノイを訪れる際は、ぜひ皆さんもゴーシーリエン市場を訪れてみてください。特に野菜果物好きの方は、非常に楽しめるんじゃないかと思います!
住所:14 P. Nguyễn Như Đổ, Văn Miếu, Đống Đa, Hà Nội, Vietnam