ベトナム・ハノイのホム市場の魅力3つ。観光にも最適な理由
2024/04/29
少し前の話になりますが、2023年4月下旬にカナダ・バンクーバーから日本を経由して、ベトナムの首都であり政治・文化の中心地と呼ばれるハノイ(Hanoi)に行ってきました。
個人的に初めてのベトナム旅行ということで、ワクワクの反面ドキドキもしていたのですが、終わってみれば非常に充実した旅になりました。
合計4泊5日の滞在で地元のスーパーや市場などをたくさん巡ることができたのですが、今回はその中から「ホム市場(Cho Hom Market)」について、その魅力を3つに分けて紹介したいと思います。
この記事の目次
ホム市場(Chợ Hôm)ってどんなところ?
ハノイで有名なホアンキエム湖の南、ハイバーチュン区にあるホム市場。正式には「Chợ Hôm」と呼ばれる屋内市場で、ハノイで最も有名なドンスアン市場に次いで2番目に大きな市場といわれています。特に布生地の種類の多さで有名な市場!
また、ホム市場には外周りのエリアと1階、2階エリアがあり、それぞれ雰囲気が異なるのも面白い点です。
1階エリア⇒果物、靴など衣料品
2階エリア⇒ほぼ布生地
ハノイで多くの観光客が宿泊するのは「旧市街」と呼ばれるエリアで、ホム市場はその旧市街の中心地からは少し遠いですが、歩いて行けない距離ではないです。(徒歩約30分程度)
実際野菜ソムリエHiroも旧市街の中心部にあるホテルに泊まっていたのですが、ホアンキエム湖沿いを歩いて南に下って、色んなお店など街の雰囲気を楽しみながらホム市場に向かったので、徒歩30分は全く苦ではありませんでした。(4月下旬でもけっこう蒸し暑かったので、汗はかきましたw)
ホム市場の周りには地元の食堂や屋台がたくさんあるので、市場訪問の前後でベトナム料理を楽しむのもいいかと思います。
ホム市場から徒歩5分程度のところには、オバマ大統領も訪れたブンチャーの有名店「ブンチャーフォンリエン」があるので、ホム市場を訪れるついでに、こちらのレストランに行くのもいいかもしれません。(レストラン内には、オバマ大統領が写った写真が掲げられていますよ)
それではここから、ホム市場を訪れて個人的に感じた魅力を3つに分けて紹介します。
魅力1. 青果売場がとにかく楽しい。市場の建物2階から見える眺めも最高
ホム市場の一番の魅力はなんといっても、青果売場!(だと個人的には思っています)特に建物1階の屋内エリアには果物を販売するお店がいくつもあって、美味しそうな果物がずらりと並んでいました。(1階には他にもデザートのチェーなどベトナム料理を販売するお店や靴屋などがありました。)
しかも午後に訪れたためか、買い物客が少なかったため、ゆっくりと見て回ることができました。
ホム市場で並んでいた果物の一部を紹介すると、以下のようなものが含まれました。
- ドリアン
- マンゴスチン
- 色んな種類のマンゴー(ベトナムはマンゴー天国です)
- メロン
- オレンジ(緑果皮)
- 文旦
- プラム
- パパイヤ
- ロンガン
- 輸入ぶどう
- 輸入梨
- ドラゴンフルーツ
- 輸入りんご
その他にも、今回のベトナム旅行で見かけた縦長のアボカド、ランブータン、釈迦頭(シュガーアップル)、マンゴスチン、レンブ、そしてスターアップル(アボカドとりんごの間にある果物)までありました。
野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでは昔より釈迦頭の出回り量がかなり減っているように感じるため(その分アテモヤが年中出回っている気がします)、ベトナムで釈迦頭をたくさん見ることができて、とても嬉しくなりました。
さらにさすがはベトナム、ドラゴンフルーツも赤果皮だけでなく黄果皮もありました。この黄色タイプのドラゴンフルーツはバンクーバーでもけっこう珍しくて、数年前にバンクーバーで見かけて購入したものもベトナム産だったことを思い出しました。
味わいはトロピカル感が十分にあって、甘味も普通のものより強い気がしましたよ~。
また、ブッシュカン(仏手柑)がかなりたくさん並んでいました。(ブッシュカンについては以前まとめた記事をチェック)
仏様の手のように見える柑橘で、果汁がほぼ無い変わった果物なのですが、日本では正月の縁起物としても用いられています。
皆さんは、日本でこんなにたくさんのブッシュカンが一度に売られていることはなかなか無いのでしょうか?バンクーバーでも見たことがない光景で驚きました。(しかもどれも立派な見栄え!)
ベトナムの街を歩くと、非常に多くのお店がブッシュカンをお供えものとして店先に飾っているのを見て、文化の違いというものをとても感じましたよ。
そしてホム市場で個人的に最大の見どころが、こちら↓
2階に上がる階段の踊り場から見下ろすかたちで撮影した1階の果物売り場の様子です。踊り場から見える果物売り場がとってもカラフルでキレイだったんです。
ハノイの観光地として有名なドンスアン市場にも2階がありますが、青果のお店は建物の外にあるため、このような眺めは見られません。そのため、この光景のためにホム市場へ足を運ぶ価値が十分にあるかと個人的には思います!
もう一方で、市場は狭い路地に沿って広がっているような感じで、地元の文化や生活スタイルを垣間見ることができるように思いました。
先ほどの果物がひしめくエリアへ続く道には多く青果店が出ていて、こちらでは野菜も多く販売されていましたよ。
野菜の陳列の仕方もどことなくベトナムらしさを感じました。値札が一切付いていないのが、分かるでしょうか?
ベトナムでは値切り交渉の文化があると聞いてはいましたが、お店の人はどうやってたくさんの商品の値段を覚えているのか気になるところです。
ちなみに魚介類を販売するお店もありましたよ。建物の中はもちろん、外も見ごたえたっぷりの場所だと感じました!
魅力2. 2階の布生地市場も楽しめる
ホム市場の2階は、布生地を販売するお店でほぼすべてのスペースが埋め尽くされているように見えました。
歩いても歩いても布生地を売るお店ばかりで、(本当に)所狭しと布生地が積まれていました。以下の写真を見てみてください。
自分で衣類やバッグなどをつくったりするのが好きな方ならテンションがものすごく上がる場所なのかもしれません!業者の方も多く通っているのではないかと思いました。
ここまで布生地が積み上げられている光景は個人的に見たことがなかったので、かなり印象に残りました。
魅力3. 旧市街地から徒歩圏内なのに観光客があんまりいないので、ローカル感満載
前述した通り、ホム市場はハノイ旧市街の中心地から徒歩で約30分ほどのところにあるので、徒歩で行けない場所ではありません。
中心地からホム市場に向かって歩いていると観光客がだんだんと減ってくるので、街中でもローカル感が味わえるかと思います。
「歩くのはちょっと・・・」という方も、ベトナム版Uberのライドシェアサービス「Grab(グラブ)」を使えば簡単に訪れることができますよ。(グラブは事前に登録しておいたクレジットカード支払いなので、言運転手の方と会話できなくても、ほぼ問題無し。個人的にもハノイ滞在中に数回利用しましたが、スムーズに利用できたので、オススメです)
野菜ソムリエHiroがホム市場を訪れた際も、観光っぽい人は自分を含めて数名程度しか見かけませんでした。逆にハノイで有名なドンスアン市場は観光客がものすごく多いので、歩いて市場を探索することでローカル感を味わいたいのであれば、個人的にホム市場を強く推します。
マイナス面でいえば、ホム市場は観光客があまり来ない場所なので、お土産探しにもあまり向いてはいないかと感じました。(果物と布生地がメイン)
まとめ:果物好きの方はベトナム・ハノイを訪れた際にぜひホム市場へ
ということで、ホム市場(Chợ Hôm)について紹介しました。
果物を取り扱うお店の割合が高いので、果物好きの方は非常に楽しめる場所ではないかと思います!また、観光地よりローカル感を味わいたいという方も、ぜひ一度訪れてみてください。
賑やかさを求めるならおそらく朝の時間帯ですが、ゆっくりと見て回りたいときは午後に訪れると良さそうです!
ホム市場(Chợ Hôm)
住所:79 P. Huế, Ngô Thì Nhậm, Hai Bà Trưng, Hà Nội, ベトナム