ニュージーランドでは、カリンがたくさん出回る季節になりました。
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(カリンについて)
・中国では光皮木瓜という。日本では花梨。英名は中国(Chinese)のマルメロ(quince)を意味する
・日本では10,11月に熟し、果皮は黄色、芳香を放つ
・収穫後に、果実を貯蔵すると、油脂が果皮にたくさん分泌される
・マルメロとカリンは混合されるが別もの。
マルメロは果皮に細かい毛が生えるが、カリンの果皮は滑らかで光沢がある
・江戸時代に日本に渡来したらしい
もっぱら鑑賞樹として植えられてきた
・果肉は石細胞のため、硬い
・渋みがあり、生食には適さないが、ペクチンが多いので、ジャムなどに用いられる
・果実は室温でも長期間腐敗しないので、室内の装飾と香り付けに利用される
(マルメロについて)
・和名はポルトガル語に由来
・英名quinceは古フランス語
・マルメロは成熟するまで果面に灰白色の密毛がある
・イラン、トルキスタン地方原産
・ヨーロッパではギリシャ、ローマ時代から栽培されているそう
・長野県諏訪地方の特産のカリンは実はマルメロ
・生産量の多い国はトルコや中国
・りんごと合わせると優れたパイやタルトになる
・カリン同様、芳香剤として楽しめる
・その収斂性から古くはのどの痛み、赤痢、腸の出血などに対する薬として利用された
・下痢、血液の循環、炎症の鎮静にも使用される
・古代の中国の薬には、その樹皮が潰瘍のために使われていた
・カリンエキス配合ののど飴が販売されているが、多くはマルメロが利用されている
・地中海地方で多く栽培されている
・ゴールデンアップルといわれ、トロイアの王子パリスはアフロディティ(愛と美の神様)に愛のシンボル(結婚と多 産含む)として、マルメロを与えた。(ギリシャ神話)
その後、結婚式の象徴として使われるようになった
・魅力的なピンクの花を咲かせる
・近年、マルメロは接木の台木として多く使用されている。
よく梨のために使用される
・砂糖漬け、ゼリーやソースに。特にマルメロゼリーは歴史的にとても有名
・調理した際、その果汁、果肉は魅力的なピンクがかった赤色になる
・地中海料理(シチューやロースト)に使用される
・皮は普通捨てられる
・暖かい地方で育ったものは、よりソフトでジューシーになるらしい
・ワインやリンゴ酒にも使用される
・ビタミンCをそれなりに含む
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なるほど、マルメロは愛を象徴する果物だということが、分かりました。
やはりなんといっても、その香りが独特で、たまりませんね。
ではまた。