みなさん、釈迦頭(しゃかとう)という果物を知っていますか?
下の写真をまずはご覧ください。
名前の通り、お釈迦様の頭=螺髪(らほつ)みたいですよね・・・!!!
デコボコとしたウロコみたいな表面がなんかすごい・・・。
実は野菜ソムリエHiro、先日カナダのアジア系スーパーで釈迦頭を購入して食べてみました!
そこで今回は、釈迦頭の歴史や食べ方、魅力などについてたっぷりまとめたので、ご紹介します!
この記事の目次
釈迦頭(バンレイシ / シュガーアップル)ってどんな果物?
釈迦頭はバンレイシ科バンレイシ属の植物でカリブ海諸島が原産地とされています。乾季と雨季がはっきりしている地域でうまく育つ釈迦頭は、熱帯から亜熱帯の地域で栽培されていて、カリブ海の国々やインド、フィリピンやタイ、インドネシア、ベトナムなどで主に栽培されています。ネットを見ると、台湾でもかなり人気のようです。
アメリカでも栽培されているようですが、まだアメリカ産には出会ったことがありません。
今が旬の釈迦頭(シャカトウ:バンレイシ)♪ つぶつぶの周りが黒くなってきたら食べごろのサイン!
左が普通の釈迦頭、右は鳳梨釈迦頭(パイナップルシャカトウ)だよ!台東県・太麻里は釈迦頭の名産地なンダー☆ pic.twitter.com/JwSoGAwogX— タイワンダー☆台灣達@台湾を応援する会 (@cheer4taiwan) 2018年11月30日
色々な呼び名があって、「仏頭果」「バンレイシ(果皮がレイシに似ていて南方から伝えられたためといわれる)」「アテス」といったり、英語では「シュガーアップル(Sugar Apple)」「スイートソップ(Sweet Sop)」なんて呼ばれています。
中国語だと、「蕃荔枝(ファンリージー)」「釋迦(シーチャー)」「佛頭果(フォートウグオ)」などなど。
上の写真を見れば分かる通り、なんだか漫画ワンピースの悪魔の実のモデルになったんじゃないかと思うくらい、悪魔の実感がありますよね(ゴムゴムの実?)大きさは手のひらにちょこんと乗るくらい。
緑がかった凸凹の果皮が通常で、そこに熟してくると黒い斑点が増えて、指で軽く押すとやわらかさが分かります。ちゃんと熟していると、手でベリッと皮が剥けるのが、また面白いんです。
外国での流通の際には、そこまで熟していない(=黒ずんでいない)ものが出荷され、店頭に並びます。その理由は、食べ頃になると、けっこう柔らかくなってカタチが崩れる可能性が高いため。
日本では沖縄の一部で栽培されていますが、流通量がかなり少ないので、生の釈迦頭はなかなか手に入れるのが難しそうです。
しかし、Wikipediaに以下のようなことが書かれていたので、これからに期待!
かつては長期の保存と運搬に向かないため、日本で食べられる機会は少なかった。零下50度程度で急速冷凍して、食べる前に自然解凍することで甘さや食感を保持する技術が台湾で実用化され、2018年に輸入が始まった。
野菜ソムリエHiroが暮らすカナダ・バンクーバーでは日頃からけっこう見かける果物の一つで、アジア系スーパーなんかに行くと、簡単に釈迦頭を手に入れることができます♪
ちなみにレアものとして、果皮色が赤紫のレッドアテス(Red Sugar Apple)も存在しています。一度でいいからお目にかかってみたいですね( ◠‿◠ )
野菜ソムリエHiroがよく見ているYouTubeチャンネルの Weird Explorer でも釈迦頭が紹介されているので、見てみてください↓
どうやって釈迦頭(バンレイシ / シュガーアップル)は食べるの?その気になる味は?
釈迦頭は追熟が必要な果物なので、もし「釈迦頭を手に入れた!」という方は、果皮に黒ずみが少し出てくるまで待ちましょう。
また、購入の際は、表面が乾燥していないふっくらしたものを選ぶと良いですよ。(野菜ソムリエHiroは購入した2つのうち1つを常温で寝かしておいたら、けっこう乾燥していたのか、2日で果肉がしぼんだ感じになってショックでした)
でも未熟なものは常温で保管しないと追熟しないので、風通しの良い冷暗所で保管するのが一番良いかもしれません。
今回、上の写真のように少しだけ果皮が黒ずんでいるものを食べる直前に2時間ほど冷蔵庫で冷やして食べてみました。
縦半分に切ってもOKですが、先ほどもお伝えしたとおり、熟した釈迦頭は手で皮をベリベリッと剥がすことができるので、そのまま皮に付着している白い果肉を食べます。
スプーンですくって食べられそうな見た目(↓)ですが、けっこうすくいづらいので、手でそのまま食べるのがベターです。
皮を手で剥くと、その皮のすぐ内側の部分がなんかジャリジャリした感じの見た目なんです。
実は釈迦頭、梨なんかの果物に含まれる石細胞が入っていまして、その石細胞のため少しジャリジャリとした食感を楽しむことができます。(英名のシュガーアップルはこの食感から来ているといわれています)
実際に食べて驚いたのですが、めちゃくちゃ甘いんですよね。(勝手なことを言いますが、糖度25度くらい!糖度計も何もないけれども!そんな感じ!)
なんですかね、個人的には「めっちゃ甘い巨大ライチ」、そんな印象でした。
いっしょに試食したカナダ人の友だちも「これはロンガン(龍の目という小さいライチみたいな果物)やライチによく似てるね」と言っていました。
でも、石細胞がところどころにあって、ライチとはまた違う食感があり、さらになんともジューシーでクリーミーなんです。んー、なんとも形容しがたい味わい。。。
酸味はほとんど感じませんでした。
食べ続けると、口の中がすごく甘々になってくるので、食後はけっこう喉が渇くかもしれません。そのぐらい甘かったです(´⊙ω⊙`)!感動!
ちなみに種子は毒があるといわれているので、間違えて噛んで食べないようにしましょう。
日本で釈迦頭(バンレイシ / シュガーアップル)が手に入らないか探してみた
生で食べる他にも、アイスクリームのフレーバーとしても利用されているという釈迦頭。
「こんなに魅力的な果物、日本にいる人にも食べて欲しい!」と思ったので、ネットで少し探してみました。(ネットパトロール力の高さは評判の野菜ソムリエHiro)
東京都小笠原諸島では釈迦頭が育つようです
【自然情報】某駐車場の脇で「バンレイシ」が実を付けてるよ。東南アジアで広く栽培されてる果物で、味はパイナップルとバナナを足して2で割ったような感じ。甘くて美味しいよ☆別名はシャカトウ。漢字で釈迦頭。おしゃかさまのあたま…、おぉー(゚Д゚)確かに!!<父島レンジャー> #小笠原 pic.twitter.com/Xl2Ce74nwZ
— 東京都小笠原支庁 (@ogasawarashicho) 2017年8月18日
駐車場の脇にあるということなので、商業的には栽培していないんでしょうね(´;ω;`)ウッ
Amazonでは釈迦頭の種子が売ってました
【種子】Annona Squamosa ★シュガーアップル◎バンレイシ/蕃?枝/釈迦頭◆5粒♪ [並行輸入品]
バンレイシ 赤 Annona squamosa Sugar apple 100 Seeds タイ庭園 Thai Garden
アマゾンには釈迦頭の種ばかり販売されていました。(ジュースとかアイスとか加工品があるかと思ったのですが・・・)
沖縄など暖かいエリアで暮らしている方、釈迦頭栽培に挑戦してみては?レアな赤紫釈迦頭もありました。
楽天では釈迦頭の商品はサンプルしかなかったけど、同系列のアテモヤが売られていた
アテモヤ 2kg【発送11月下旬〜3月】テレビ番組『笑ってコラえて』で大絶賛!(沖縄のフルーツ チェリモヤ 森のアイスクリーム バニラ 釈迦頭 シャカトウ)【沖縄県産 果物 アテモヤ バンレイシ トロピカルフルーツ 低カロリー
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楽天では釈迦頭商品は食品サンプルしか見つかりませんでした・・・。しかし、釈迦頭と同じ系列のアテモヤは購入できるようです。(味わいは全然違うんですけど、アテモヤは釈迦頭とチェリモヤを合わせた果物)
あとはやっぱり沖縄で釈迦頭をゲット!
「沖縄」「釈迦頭」で検索すると、やはり沖縄で少しだけ栽培+販売されていることが分かりました。
ネットで販売している青果店もあったので、「どうしても食べたい!」という方はぜひ探してみてください( ◠‿◠ )
でも実際に沖縄に行って釈迦頭を手に入れるのが一番手っ取り早いかもしれません!
ちなみに釈迦頭とチェリモヤを掛け合わせたアテモヤは沖縄で比較的手に入りやすいかも。
最後に:どうしても釈迦頭(バンレイシ / シュガーアップル)を食べてみたい方はバンクーバーにお越しください。年中売ってます。
ということで、いかがでしたか?
なかなか日本ではお目にかかれない釈迦頭ですが、バンクーバーでは年中見かける果物なので、もし確実に食べてみたいという方は、野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーに旅行で遊びに来てみてください( ◠‿◠ )
色んな国の人が暮らす場所なので、釈迦頭の他にも世界中の野菜や果物が手に入って面白いですよ~!
ぜひ釈迦頭を手に入れて、その甘すぎる味わいを体感してみてくださいね!