豆苗
2019/12/31
えんどうの若菜。スプラウトの一種。
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歴史
中央アジア~中近東原産。
中国読みで「ドウミァオ」。
えんどうの若菜のため豌豆苗(ワンドウミァオ)、龍のひげのようなので龍鬚菜(ロンシュイツァイ)ともいう。
中国で食べられるようになった。収穫される量、時期が限られるため、
高貴な人やお正月などの特別なときにしか食べることができなかったらしい。
日本では1970年代に、高級中華料理店などで扱われていた。一般食卓はまだだったので、
通年食べられるよう考えられたのが、10-15日程度育てた新芽を食べるタイプの豆苗。
(えんどうの若い菜を摘んで食べるのが本来の豆苗。だから希少。)
1995年頃より、上記の豆苗の栽培が始まったそう。
産地
主産地は、静岡、東京、茨城など。
時期
水耕栽培のものなら周年美味しい。旬は春。
見分け方
軸・芽が鮮やかな緑色。みずみずしいものを。軸は細めのもの。
栄養
・βカロテン 4,700ug(緑黄野菜の代表格。ほうれん草より多い。サヤエンドウの8倍以上含む。)
(油と一緒に摂ると吸収率が高まる)
・ビタミンC 74mg/100g(エンドウマメには含まれない。発芽の際、生成される。ほうれん草の2倍。)
・食物繊維 3.1g
料理
炒め物(強火で手早く炒める)、煮びたし、おひたし、汁の実など。
アクが少なく、火が通りやすい。火を通しすぎると、香りが消え、歯ごたえもなくなるので注意。
保存
ビニール袋に入れて、冷蔵庫で。早めに使い切ること。
販売のポイント
えんどうの香りがあり、歯切れよし。中国料理には欠かせない。
ほのかな甘みがある。豆の豊かな香り。
使用後も、下部を水に浸ければ、2,3回収穫できる
その他情報
・中国には豆苗の専用種がある。
日本ではきぬさやえんどう、さとうえんどうなどが使用されている。
・施設栽培、水耕栽培される
・育ちすぎるとかたく、風味も落ちる
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注目したいのが、栄養面ですね。
ほうれん草は、栄養満点!みたいなイメージが定着しているのでしょうが、豆苗?栄養あるの?
みたいなところが現状ではないでしょうか。
あとは、値段が一定なところと、育てればもう一度使えるというお得感。
野菜高騰時には、是非売り込みたい一品。