野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

果物に年間100万円を使う農学生「はたんきょーさん」に東京で出会った話

   

コロナ禍が始まって以来カナダから日本に帰ることができていなかったのですが、2023年5月上旬、ついに一時帰国することができました。約3年ぶり。

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故郷の岡山に帰ることがメインだったのですが、購入した格安航空券の関係で東京にも滞在できるということで、わずか2日間でしたが東京観光もできました。実は東京観光するのは人生初で、かなりウキウキでした。

さらに、SNSを通してお知り合いになった方から市場を案内していただいたりと、非常に充実した旅行となりました。(SNSの力というか、SNSをやっていて良かった~と心から思いました。皆さん、神クラスの優しさっ)

東京での出来事は書きたいことが山ほどあるのですが、今回の記事は、Twitterで仲良くさせていただいている(と、一方的に思っている)農学生兼りんご(農産物)マニアである「はたんきょーさん」に東京でお会いすることができたので、そのときのことを紹介したいと思います。

特に果物がお好きな方、はたんきょーさんをフォローしておくと、良いことがあると思います♪

はじめに:野菜ソムリエHiroが個人的に尊敬している「はたんきょーさん」ってどんな人?

まず最初に、「はたんきょーさんってどんな人?」とお考えの皆さんに、野菜ソムリエHiro目線で紹介します。

はたんきょーさんは農学生をしながら農産物評論サークル「花マル園芸」に所属し、果物や野菜の食べ比べ会などを自ら開催するというバイタリティの持ち主です。

「果物に年間100万円を使う農大生」というキャッチフレーズ(?)が付いているほど、ちょっと普通の方ではないのです。(いい意味で、ですよ)

そして、この食べ比べ会では普段はお目にかかれないような珍しい野菜果物が登場するので、いつもカナダから「あぁ・・・今すぐ日本へ帰って参加したい・・・」と思っています。

ちょっと過去の食べ比べ会の果物を見てみてください(↓)こんなにたくさんの珍しい果物が一度に試食できる機会って、日本全国を探してもなかなか無いのではないでしょうか?

また、普段から野菜果物情報を独自の目線でお届けしてくれるので、個人的に非常に助かっています。「あ、また知らない果物を紹介してくれている~ありがたや」という機会が、今まで数えきれないほどありました。

さらに、「花マル園芸」名義で果物の同人誌も出していて、野菜果物に対するその飽くなき探求心と行動力が本当に素晴らしいと感じています。(お若いのに尊敬・・・)

東京ではたんきょーさんにお会いできた話

2023年5月上旬、野菜ソムリエHiroは2日という限られた中での東京観光で、両日なぜか吸い寄せられるように築地市場に足を運んでいました(汗)

築地市場でのお話はまたの機会として、市場に足を運んだ後は可能な限り市場から歩いて行けるエリアのアンテナショップ巡りをしていたんですね。

そんなときにはたんきょーさんから「東京のここのお店がオススメで~」とDMをいただいたわけです。しかも、ちょうどはたんきょーさんが野菜ソムリエHiroがいた銀座エリアに用があって向かっているということで、急遽お会いすることに!

Twitterでは知っているとはいえ、人見知りなので、内心ドキドキでしたヨッ。

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待ち合わせしたのは、かの有名な1894年創業の老舗「銀座千疋屋」。無事にはたんきょーさんと合流できました。

銀座千疋屋の2階にあるパーラーでお食事をしたかったのですが、残念ながら行列で待ち時間が長そうだったので、とりあえず近くのスーパーの青果売場を二人で見学。

野菜ソムリエHiroはスーパー巡りするとき、基本的に「一緒に行きたい」なんて奇特な人はいない(笑)ので、いわば孤独な闘いなのですが、このときはなんだか仲間ができたような気持ちになりました。ありがとう、はたんきょーさん。

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しかもお店でカラマンダリンを見かけた際には、はたんきょーさんが持っていた(さすが)カラマンダリンを譲ってくれたんですね~。神~。岡山に帰った後にいただいたのですが、めっちゃフレッシュで野菜ソムリエHiroの母親もかなり気に入ってました。

スーパーを見学しながら野菜果物談義に花が既に咲いていたのですが、この後さほど離れていないところにあった台湾カフェ「春水堂(チュンスイタン)」へ入りました。(後々調べてみると、台湾で50店舗以上を展開する人気のお茶専門カフェであることが判明)

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IMG_6891(話に夢中で何を頼んだかあんまり記憶にないのですが、たしか柚子ジャスミンティー)

カフェでも日本や海外の野菜果物(主に果物)についてお話をしていたのですが、いやはや話が尽きませんでした。海外にもしっかり目を向けていらっしゃって、改めて「すごい人だ・・・」と思いました。

そして、なんと先ほど紹介した同人誌をわざわざ持ってきてくださったんですね~。しかも2冊!

せっかくなので、はたんきょーさんが同人誌を持っているところを写真に撮らせてもらいました↓

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「買いますよ~」と自分で言ったことも忘れ、ぬけぬけといただいてしまった(ほんとすいません・・・)のですが、カナダに持ち帰って読ませていただくと、果物への愛がビンビンと伝わってくる内容でした。

■ 新品種の図鑑

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新品種の図鑑はその名の通り、新しい品種の果物にフォーカスを当てた図鑑になっていて、はたんきょーさんが食べた感想や生産者の方に聞いたお話などがまとめられています。

個人的に一番驚いたのが、モモとネクタリンのハイブリッドであるネクモモの存在。名前がかっこいいですね。

ちょうど東京観光中に長野のアンテナショップでモモとネクタリンの交配種であるワッサーの果肉が入ったゼリーを購入していたので、「おー!これのことだったのか!」と同人誌を読みながら感動しました。

IMG_5190(長野のアンテナショップで購入した中村農園わたるさんのワッサーゼリー)

また、SNSなどで見かけていたハート型の粒のぶどう「マイハート」や味も良いと評判の白いちご「コットンベリー」、一度は食べてみたい大きな青森県のチェリー「ジュノハート」など、気になる果物がたくさ~ん載っていました。

どの立場から意見言ってるんだという感じですが、良書。一度読むと、「こんな果物があったんだ!食べてみたい!」と思うこと間違いなしです!

花マル農園 新品種の図鑑
(同人誌を購入できるリンクです↓)
Marchel(マルシェル)

 

■ 苹果案内(りんごあんない)

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もう一冊いただいたのが、珍しいリンゴを紹介している「苹果案内」。

日本に初めてリンゴが導入されたのは明治時代といわれていますが、明治時代によく栽培された品種を紹介していたり(文献からの情報と、実際に食べてみた感想込みです)、気候的に育つ作物が野菜ソムリエHiroの暮らすカナダBC州とも似ている北海道に残る戦前からの品種も紹介されています。

普段の生活の中ではなかなか手に入らない品種ばかりで、どれも食べてみたいと思わせてくれる内容でした。

バンクーバーでも毎年秋にリンゴ祭りが開催されていて、珍しい品種が手に入るのですが、以前手に入れたことがある 「Fameuse」も掲載されていて懐かしい気持ちになりました。「まさかFameuseが日本で栽培されていて、なおかつ日本名があったとは~!」と驚きました。

また、日本では手に入れたことがないのですが、カナダでは超一般的なマッキントッシュ(Mclntosh)リンゴも載っていました。日本名では「旭」と呼ばれ、日本で暮らしていた頃は見たことがなかったので、国も変われば珍しさも変わるな~と改めて思いました。

花マル農園 苹果案内(りんごあんない)
(同人誌を購入できるリンクです↓)
Marchel(マルシェル)

まとめ:冷蔵庫が果物でいっぱいになるはたんきょーさんの今後に目が離せません

ということで、今回は、東京でお会いすることができた「はたんきょーさん」について紹介しました。野菜果物に関してとても情熱を持って勉強している方で、なおかつ発信も怠らない姿勢を自分も見習わないとな、と思った次第です。

ちなみに野菜ソムリエHiroはこの日に東京から岡山に帰らないといけなかったので、実際にお会いできたのは約1時間くらいだったかと思うのですが、野菜果物についてたくさんお話させていただいて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
(地図が読めない人間に、ホテルへの帰り方も教えてくださって感謝)

特に果物がお好きな方は、はたんきょーさんをフォローしておくと、旬のものから珍しい果物などについても知ることができるので、オススメですよ~!

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