リンゴが大好きな野菜ソムリエHiroは、これまでたくさーーーーーんの種類のリンゴに挑戦してきたわけですが、世界にはまだまだ知らないリンゴがあります!
先日、アメリカのイリノイ州シカゴに行った際も、ファーマーズマーケットとスーパーマーケットで知らないリンゴを発見!
ということで今回は、シカゴで見つけた合計6種類のリンゴを食べ比べしてみたので、それぞれのリンゴについての紹介や実際に食べてみた感想をお届けします( ′⌄‵ )♪
この記事の目次
1.ゴールドラッシュ(Gold Rush Apple)
まずいただいたのは、ファーマーズマーケットで売られていたゴールドラッシュ。名前がカッコ良すぎます。名前もそのゴールドの地色が由来しています。
ファーマーズマーケットにあったポップの情報によると、親品種が Golden Delicious、Winesap、Rome Beauty、Melroseとのこと。「そんな親いるの?w」って思ってしまいました。
インディアナ州、イリノイ州、ニュージャージー州の共同栽培プログラムによって1994年に開発されたリンゴなので、アメリカ生まれ!実はイリノイの「州の果実」がゴールドラッシュなんですよね。(すごい!)
ゴールドラッシュは高品質かつ長い貯蔵性(6か月以上)を持っている晩生のリンゴで、秋と冬に出回っています。写真から分かる通り、黄緑っぽい色の果皮に赤が入る感じです。
実際に食べてみると、ゴールドラッシュは甘味より酸味の方がまさっててかなり爽やかでした。
かなり歯ごたえがある硬い品種ですが、それでいてジューシー!個人的にけっこうお気に入りの品種となりました!さすがイリノイ州を代表する果実。期待を裏切りませんでした~。
甘さ ★★★☆☆
酸味 ★★★★☆
かたさ ★★★★★
2.カンジ(Kanzi Apple)
Kanzi Appleを見つけたのは、シカゴのオーガニック系スーパー Whole Foods Market にて。最初に紹介したGold Rush Appleもそうですが、今までカナダでは見たことがなかったリンゴです。
親品種はどちらも人気品種の「Gala apple」×「Braeburn apple」の掛け合わせで、ベルギーで開発されました。この掛け合わせ、実はニュージーランド生まれのJazz Apple と同じなんですよね( ◠‿◠ )
Wikipediaの情報によると、Kanziは2006年にヨーロッパのマーケットで販売され、アメリカでも限られた農家の方によって栽培されているようです。アメリカのマーケットに登場したのは2014年!
実際にKanzi Appleを食べてみると、やばいくらい酸っぱかったです(笑)でも、すごくジューシー!
だから食べ続けることができたのですが、いや、本当に面白いリンゴだと思いました。ジャズアップルと一緒の親品種なのに味わいが異なる(=酸味がもっと強い。でも、ジューシー感は似てるかも)のも、とても興味深かったです!
甘さ ★★☆☆☆
酸味 ★★★★★
かたさ ★★★☆☆
3.スイスグルメ(Swiss gourmet Apple)
シカゴのファーマーズマーケットで初めて見つけたとき、「あれ?Swiss Gourmet?どこかで聞いたことがあるけど思い出せない・・・。とりあえず購入しておこうかな~。」という感じだったのですが、それもそのはず。
以前バンクーバーのアップルフェスティバルで購入したことがあるアレットアップル(Arlet Apple)の別名が Swiss Gourmet だったんです。
名前の gourmet はフランス語で最後の t は発音しないのですが、カタカナ語で「グルメ」なので、スイスグルメと野菜ソムリエHiroは呼んでいます。(スイス生まれのリンゴ)
親品種は「Golden Delicious × Idared」で、中生の品種です。酸味のある味わいが特徴的なリンゴで、けっこう酸味が際立っています。
実際にシカゴで購入したものを食べてみても、かなりジョナゴールド(日本でとても人気の品種。酸味が特徴的)に近い味わいだと思いました。
他のリンゴに比べて、歯ごたえが柔らかくて、甘味より際立つ酸味が心地よいリンゴでした。
甘さ ★★★☆☆
酸味 ★★★★☆
かたさ ★★☆☆☆
4.フロストバイト(Frostbite Apple)
シカゴのファーマーズマーケットで見つけたフロストバイト。
1920年代以来、ミネソタ大学のリンゴの計画において重要な役割を果たしてきたと言われているリンゴです。その理由は、かなりの耐寒性と独特の風味が他の品種と交配するのに優れているため!
非常に寒い強いリンゴだから、名前に「フロスト」が入っているんですね~。フロストバイトという名前はミネソタ州でのネーミングコンテストで決まったとのこと。
フロストバイトは、Keepsake と Sweet 16 のリンゴの親としても知られていて、さらに人気の品種 Honeycrisp の祖父?祖母?的立ち位置でもあります。そして、ミネソタ大学のトレードマークとしても知られています。(すごい・・・)
リンゴのサイズは小さめ~中くらい。金色の地色に茶赤っぽい色合いの果皮になります。貯蔵期間は短めといわれています。ミネソタで育つのは9月下旬から10月中旬頃。
2014年頃から公共にも出回るようになったリンゴですが、ファーマーズマーケットの方に話を聞くと、普通のスーパーマーケットなんかでは、あまり手に入らないとのことでした。
実際にフロストバイトをいただいてみると、クリーム色の果肉はみかんみたいな甘さがあると思いました。甘みが他のリンゴと全然違って、面白かったです。ネットで情報を調べてみると、サトウキビのような味わいだとも書いてありました。
リンゴ酒をつくる材料としても向いているとのことなので、人生で一度はフロストバイトのお酒を味わってみたいですね。
甘さ ★★★★☆
酸味 ★★☆☆☆
かたさ ★★★☆☆
5.オパール(Opal Apple)
続いてはTrader Joe’sで発見した黄色系のオパールりんご。見た目はゴールデンデリシャスみたいですが、個人的にゴールデンデリシャスより果皮の黄色味が強くて、より食欲をそそりました。
そんなオパール、実は「Golden Delicious x Topaz」が親なんですね。
(確かに宝石のオパールの色に似てる・・・!)
アメリカ生まれのリンゴかと思ったのですが、調べてみると1999年にチェコ共和国のプラハにあるInstitute of Experimental Botanyで開発されたリンゴであることが分かりました。
写真のオパールリンゴはアメリカ産で、その他にもオーストリアやオランダ、フランスでも栽培されているようです。(カナダでは見たことがありません)
実際に試食してみると、「黄色版ふじりんご」といったイメージを受けました。果肉は非常にサクサクしていて、さらにジューシー。食べていると甘みが増してきました。
個人的に「すごく万人受けしそうなリンゴだな~」と感じたのと、今回食べ比べしたリンゴの中でオパールが一番ジューシでしたよ♪ またぜひ食べたいリンゴです。
甘さ ★★★★☆
酸味 ★★★☆☆
固さ ★★★☆☆
6.エバークリスプ(Evercrisp Apple)
最後に挑戦したのは、Evercrisp Apple。
Midwest Apple Improvement Association の育種プログラムで誕生したリンゴです。
公式サイトを見ると、Evercrispは正式にはMidwest Apple Improvement Associationのリンゴなので頭文字をとって「MAIA-1」という名称なのですが、Evercrispというブランド名で販売されているとのこと。
その名前からカナダでも人気の Honeycrisp Appleを連想してしまいますが、それもそのはず!親品種が Honeycrisp × Fuji という贅沢な掛け合わせなんですね~。
現地では10月中旬~下旬頃に熟す晩生種のリンゴで、歯ごたえが最大の魅力とのこと。
そんな Evercrisp Apple!早速食べてみました。
個人的に感じたのは、かなりサクサクとした食感であること。しかも砂糖水的な甘さがしました。酸味は逆に少なめ!
今回、食べ比べをしたリンゴの中で一番食べやすいかもと思いました。実際、一緒にシカゴ旅行をした同僚の人たちにも7種類のリンゴを食べてもらったのですが、Evercrispが一番人気でした。
Evercrisp Appleの栽培量も増えているというニュースもあるので、今後もしかしたらカナダや日本でも見かけることになるかもしれない要注目品種です。
甘さ ★★★★☆
酸味 ★★☆☆☆
固さ ★★★☆☆
最後に:世界にはまだまだ知らないリンゴがいっぱいな件
ということで、合計6種類のリンゴの食べ比べをしてみましたが、いかがでしたか?食べてみたいリンゴはありましたか?
実はシカゴ旅行の際に、上の写真にあるリンゴ2種類(Autumn Glory Apple / Lady Alice Apple)も見つけたのですが、バッグ売りしかなかったので諦めました。(食べ切れないため)
次回機会があれば、ぜひ挑戦してみたいと思っています。
また、野菜ソムリエHiroは今まで食べたリンゴを不定期でまとめているので、ぜひ上の記事「野菜ソムリエのリンゴ図鑑」もチェックしてみてくださいね!
皆さんの大好きなリンゴもぜひ教えてくださいませ~( ◠‿◠ )
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