野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

【保存版】北米で手に入るリンゴ23種類の「一番酸っぱい⇒一番甘い」が分かるチャート表

   

カナダやアメリカなど北米で暮らす人は、スーパーや八百屋に行くと年中たくさんのリンゴが並んでいることはご存じかと思います。

野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーでも、リンゴの本来の旬ではない春や夏でさえ大量に陳列されていることはざらで、旬真っただ中の秋になると10種類以上のリンゴが同じお店に並んでいることもあります。

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そんなとき、「え、このリンゴ買ったことないけど甘いんだろうか?酸っぱいんだろうか?」と疑問に思う方も多いかと思います。

そこで今回は、北米でリンゴを買うときに参考になる「最も酸っぱいりんご⇒最も甘いりんご」が分かるチャート表を紹介したいと思います( ◠‿◠ )

日本からこの記事を見てくださっている方も、「おー!北米にはこんなリンゴがあるのね!」みたいに思ってもらえるかと思うので、ぜひ一度チェックしてみてください。

 

カナダやアメリカなど北米で手に入るリンゴ23種類が最も酸っぱいものから最も甘い順に並べられたチャート表が買い物時に役に立つ話

早速ですが、以下がSNSで発見したリンゴ合計23種類のチャート表になります。

まずはじめに、こちらの「Appleanche Fall for a new favorite apple」と書かれたチャート表は、どうやらアメリカ・アリゾナ州フェニックスに本社を置くスーパーマーケットチェーン Sprouts Farmers Market が制作したもののようでした。

ただ、海外の2ちゃんねる的存在(?)の reddit でも同じ画像が出回っていて、一応調べたのですが正確な出典元を突き止めることができませんでした。

以下の方も「Sprouts Farmers Market からの画像である」的なことを言っていました。

画像だけ抜き出すと、以下になります。(一応フォトクレジットをSprouts Farmers Marketにさせていただきます)

EGMlzrVWkAcFN59 (1)引用: sprouts.com

いやー! Most Tart(最も酸っぱい) ~ Most Sweet(最も甘い)リンゴが丸わかり!見ていて楽しくなってしまいませんか?

もちろんあくまで目安なので、「この前食べた Ambrosia の方が Fuji より甘かった」なんていうこともあると思いますが、このリンゴチャート表を作ってくれた人には感謝ですね!

ぜひお買い物時に役立ててみてください。

 

せっかくなので、チャート表にある北米のリンゴ23種類を紹介 ※一部食べたことがないリンゴあり

ここからは、チャート表にある23種類のリンゴを酸っぱいものから順に1つずつ簡単にですが紹介します。こちらも買い物時の参考にしてもらえたら幸いです。

※3種類食べたことがないやつがあります
※味の感想はあくまで個人的なものなので、あくまで参考程度にしていただけたら!

1. グラニースミス Granny Smith Apple

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最も酸っぱいリンゴに位置付けられたのは、北米ではおなじみの調理向きりんご「グラニースミス」です。

オーストラリア・ニューサウスウェルズ州パラマタ河のエースウッド・リデェで、スミス夫人によって偶然実生から育成された品種であることから、この名前が付いています。

歯ごたえがあって酸味がとても強い品種なので、アップルパイなんかにすると酸味が活きるのですが、生で食べるのが好きという方も!
 

2. パシフィックローズ Pacific Rose Apple

 

パシフィックローズは Gala と Splendour という品種の掛け合わせで誕生した赤ピンクっぽい果皮を持つリンゴです。

個人的に歯ごたえが良く、甘さも十分のっているリンゴと思っています。ニュージーランドやアメリカで多く栽培されています。

ちなみにパシフィックローズは商標名で、正式な品種名はScirosです。

 

3. マッキントッシュ Mcintosh Apple

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1811年にカナダ、オンタリオでジョン・マッキントッシュさんが彼の農場の近くにある茂みで発見したというりんご。「Fameuse」というりんごの子孫であるという説もあります。

パソコンのマッキントッシュもこのリンゴから名前が取られています。ちなみに日本では「旭」という名前で流通しています。

 

4. エンパイア Empire Apple

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1966年にNew York State Agricultural Experimental Stationが導入したといわれるエンパイア。「Mclntosh」と「Red Delicious」の掛け合わせです。

個人的には甘味も酸味も十分に味わえるバランスの良いりんごだと思いました。

 

5. コートランド Cortland Apple

1898年にアメリカ・ニューヨーク州ジュネーブにあるニューヨーク州農業試験所で開発されたリンゴの品種です。ニューヨーク州コートランド郡が名前の由来で、「Ben Davis」と「McIntosh」が親です。

アメリカだけでなく、カナダのケベックやオンタリオ州でも栽培されています。野菜ソムリエHiroはまだ一度も見かけたことがないので、いつか挑戦したいと思っています。

 

6. エンビー Envy Apple

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エンヴィは商標名で、実は品種名は「サイレート / Scilate」。ニュージーランドの国営園芸研究所 HoetResearch で育成されたりんごです。

個人的な感想としては、ジョナゴールドに似たちょっとざらっとした食感があって、甘みと酸味のバランスがよいりんごだと思っています。切り目が変色するのが遅いといわれるので、サラダに使うのもよいかもしれません。

 

7. レディー Lady Apple

 
こちらも野菜ソムリエHiroが食べたことがない品種。

古くからあるフランス由来の品種で、アメリカでも古くから知られている品種です。甘酸っぱい果実は調理に向いていて、チャツネなどにも使用されています。

 

8. ブレーバーン Braeburn Apple

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ニュージーランドのネルソンに住むO.Morunさんが、1952年に発見したといわれるリンゴで、今でもニュージーランドで人気のリンゴの一つ。

豊潤で甘い風味を歯ごたえと一緒に楽しむことができますよ。

 

9. ジャズ Jazz Apple

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先ほど紹介したブレーバーンとガラを掛け合わせて誕生したのが、ジャズ。こちらも1980年代にニュージーランドで開発されたリンゴで、歯ごたえのよさと香りの良さが魅力と個人的に感じています。

日本でも青果売り場に並んでいるのを見たことがあります。

 

10. マカウン Macoun Apple

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「McIntosh」と「Jersey Black」を親に持つりんごがマカウンです。中生のリンゴでニューヨークで1923年に誕生しました。

親のマッキントッシュに似ている感じですが、果皮の赤がもっと濃い感じです。個人的には酸味がけっこう強いりんご、という印象です。

 

11. オータムグローリー Autumn Glory Apple

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アメリカ・ワシントン州にある125年以上続く Domex Superfresh Growers という会社によって独占的に生産および販売されている品種です。

オータムグローリーの公式サイトによると、糖度が高く歯ごたえがよい果肉が魅力なのですが、最も他のリンゴの品種と違うのは、シナモンとキャラメルが混ざったかのような香りがすること!

実際に食べたときは残念ながらその香りが確認できませんでした(泣)「ふじ」と「ゴールデンデリシャス」の交配種です。

 

12. オパール Opal Apple

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「Golden Delicious x Topaz」を親にもつオパール。果皮が黄金色で美しいリンゴです。

1999年にチェコ共和国のプラハにあるInstitute of Experimental Botanyで開発されていて、黄色の果皮を持つフジリンゴという印象が個人的にあります。甘みも十分でジューシーでした。

 

13. シュガービー Sugar Bee Apple

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アメリカ・ミネソタ州にある Chuck Nystrom さんの果樹園にて、北米で人気のりんご「ハニークリスプ(Honeycrisp)」と謎の品種との間でミツバチによる受粉で生まれたりんご。

ワシントン州に拠点を置く300人のメンバーが所属するチェランフルーツ協同組合(Chelan Fruit Cooperative)によってライセンスが取られていて、組合の者しか栽培できません。

はちみつのようなねっとりとした甘さのあるりんごでした。個人的にはもっと甘いりんごとして順位が高くてもいいんじゃないかと思っています。

 

14. スミトゥン Smitten Apple

 

野菜ソムリエHiroがまだ食べたことがないリンゴの一つ、スミトゥン(発音しづらい・・・)。

2005年からニュージーランドで実験が繰り返されて生まれたリンゴで、正式な品種名は「PremA17」です。どうやら親品種は名前のないりんごで、祖父母にブレーバーンやガラなどを持つようです。

アメリカでも栽培されているので、一度は食べてみたい品種です。

 

15. ハニークリスプ HoneyCrisp Apple

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ハニークリスプは米国 ミネソタ大学の園芸研究センターで高品質であり冬の寒さに強い品種をつくろうということで研究され、1960年に誕生したリンゴです。

大玉で売られていることが多く、満足度高め。ふじに似た味わいがあるかと思います。ちなみに交配品種は不明( ^ω^)・・・

 

16. スナップドラゴン Snapdragon Apple

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ニューヨーク州でCrunch Time Apple Growersたちによって限定的に栽培されているスナップドラゴン。元々はCornell University(コーネル大学)のリンゴ育種プログラムによって10年の年月をかけて開発されたものです。

片親はハニークリスプであることが明らかにされていますが、もう片方は名前の無い品種です。

 

17. レッドデリシャス Red Delicious Apple

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アメリカ・アイオワ州原産で世界3大りんごのひとつとして知られているレッドデリシャス。

艶やかな果皮とパリッとした食感が特徴です。年中出回っている感じなので、北米に住んでいる方なら一度は食べたことがあるのではないでしょうか?

 

18. ゴールデンデリシャス Golden Delicious Apple

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1905年のウェストヴァージニアにある農場でGrimes Goldenという品種から偶然生まれたとされているゴールデンデリシャスは世界中で人気の品種です。(今回紹介したチャート表ではゴールド・デリシャスと表記されています)

今では新しい品種をつくるための掛け合わせによく使用されている優等生でもあります。

甘酸適和な味わいで、出始めの頃はけっこう黄緑色の果皮ですが、ゴールデンな果皮に次第に姿が変わります。

 

19.ジョナゴールド Jonagold Apple

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ジョナゴールドは「ふじ」や「王林」に並んで、日本で最も人気のリンゴの一つですよね。紅玉とゴールデンデリシャスが交配して生まれた品種で、なんと1943年生まれです。

強い酸味に加えて十分な甘味があるので生食にも人気ですが、ジャムなどのスイーツづくりにも向いていますよ。

 

20.ジューシー Juici Apple

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Starr Ranch Growers (ワシントン州ウェナチーの農園)と 種苗場 Willow Drive Nursery がいっしょに約10年の月日をかけて JUICI を開発していて、Starr Ranch Growers のみが栽培しているりんごです。

野菜ソムリエHiroが食べた感想は、親であるハニークリスプみたいに濃い甘さがすごく際立つリンゴだと思いました。

 

21.アンブロシア Ambrosia Apple

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1980年代のはじめごろにカナダ・ブリティッシュコロンビア州のCawstonにあるSally and Wilfid Mennellさんの果樹園にあったジョナゴールドの列の中で苗木が見つかったといわれているアンブロシア。Wilfidさんが名付け親です。

今ではアンブロシアは北米、ヨーロッパ、チリ、ニュージーランドで栽培され、世界中のマーケットで購入することができる人気の品種となっています。

歯ごたえがよく蜜のような甘さがあり、野菜ソムリエHiroも特に好きな品種としてよく名前を挙げています。

 

22.ガラ Gala Apple

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1934年頃にニュージーランドで生まれたガラは、クイーンエリザベス2世もその味に感動したといわれている一品。

クリーム色の果肉は蜜のような甘さがあり、歯ごたえがパリッとしているのが特徴。交配品種は Cox’s Orange Pippin × Deliciousです。

甘みの強い品種なので好き!という方も多いかもしれません。

 

23.ふじ Fuji Apple

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最も甘いリンゴに位置付けられたのは、我らが日本が誇るフジリンゴでした~!「Ralls Janet(日本では
国光)」と「delicious」という品種の掛け合わせです。

北米だけでなく世界中で人気で、その甘さとジューシーさは誰もが知るところだと思います( ◠‿◠ )日本生まれの品種が最も甘いリンゴとされているのは、とっても嬉しいですね!
 


 

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ということで、アメリカやカナダにお住まいの方はぜひ知らないリンゴをお店で見つけたらチャート表を参考にしてみてはいかがでしょうか?(人気のピンクレディーなど入っていない品種もありましたね汗)

日々の生活がもっと豊かになるかもしれません( ◠‿◠ )

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