野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

ニュージーランドの Bay Queen Apple を購入。調べてみた&食べてみた

      2024/02/17

2023年4月下旬、カナダからベトナム・ハノイに行ってきました。現地には大型イオンモール(AEON Mall)があり、日本に帰ったかのような気持ちになれました。

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モール内のスーパーにはもちろん青果コーナーがあり、品揃えも充実していて、リンゴに関していうと日本の売り場よりカナダのスーパーの品揃えに近かったです。こちらの記事にも書いたのですが、Rockit / Jazz / Gala / Cosmic Crisp / Ambrosia などカナダでもよく売られているリンゴを多く見かけました。

さらに日本のシナノゴールドも並んでいて、「ベトナムすごい・・・」となったわけですが、その売場の中で今まで見たことが無かったリンゴを発見しました。

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今回はこのニュージーランド産の「Bay Queen Apple(ベイクイーンアップル)」について調べてみた内容、そして実際に食べてみた感想をお届けします。

Bay Queen Apple(ベイクイーンアップル)ってどんなリンゴなの?

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まずは、Bay Queen Appleについて調べた内容をお伝えします。実はネットにほとんど情報が無くて、日本語に至っては全く見つけることができませんでした・・・。(検索能力はそこまで低くないと自負しているのですが・・・)

なので、かなり限られた情報になってしまうのですが、Bay Queen Appleはニュージーランド北島の東海岸に位置する Hawke’s Bay(ホークスベイ)地域にある家族経営の農園「ベイリー プロデュース(Bayley Produce)」のケビン・ベイリーさん(写真下)によって開発されたブランドリンゴです。

それをニュージーランドの農産物輸出業者でありMGマーケティングの子会社であるテ・マタ・エクスポート(Te Mata Exports)が独占的に販売。マーケティングも手掛けています。(Te Mata Exports は、ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、インド、中東の主要市場に年間 100万カートン以上のリンゴを供給しています)

Te Mata Exports と Bayley Produceは、元々リンゴとサマーフルーツの世界的な販売と流通のために提携。その後10年間にわたり協力関係を築き、Bay Queen の試験と商品化も共同で行ってきたとのことです。

Bay-Queen-1-768x569photo from: temataexports.co.nz

Bay Queen Apple は先日紹介した Breeze Apple と同じく、ニュージーランドで最も早く熟す輸出に適した早生種のリンゴの一つです。

2021年12月9日にTe Mata Exports から発表されたニュースリリースによると、ホークスベイ地域に既に49ヘクタールのBay Queen Appleの木が植えられており、「今後2年間でさらに20ヘクタール増やす」と記されていたので、生産量も増えていそうです。

また、Bay Queen Appleは2月頃に収穫され、2~6月頃まで冷蔵保存が可能で、その後はCA貯蔵(リンゴが長持ちする)で6月~9月まで貯蔵されるとのことでした。(ニュージーランドの夏は12月~2月頃になるので、夏の後半での収穫ですね)

ちなみにTe Mata ExportsのこちらのページにBay Queen Appleの説明書きが以前あったのですが、2023年12月18日に確認したらいつの間にか説明内容はいっしょなものの、 「A1 Apple」 という名前に変わっていました。なぜ・・・。

実際に食べてみた感想

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ベトナムの宿泊先ホテルで包丁とまな板を借りて、実際にBay Queen Appleを食べてみました。

上の写真の通り、Bay Queen Appleは美しい濃い赤色の果皮を持っていて、好印象でした。カナダでも人気のリンゴに濃い赤い果皮をもつRed Delicious Apple があるのですが、その色合いに近かったです。

食べてみると、果肉はそこまで硬くなくて甘みも酸味もそれなりにあるという感じでした。個人的に歯応え以外は、Red Delicious Apple に似ているかも?と思いましたが、果肉はちょっとフジっぽい気もしました。

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Breeze Appleと食べ比べというカタチでいただいたのですが、果肉が柔らかいリンゴが好きな方には Breeze よりも Bay Queen をオススメしたいと思いました。5段階評価でいうと、以下の感じです!バランスの良いリンゴに感じましたよ。

甘さ 3.5
酸味 3
硬さ 3

ちなみにですが、ニュージーランドには「NZ Queen」という名前のリンゴもあるので、間違わないように注意!NZ Queenは「Gala」と「Splendour」の間の交雑種としてニュージーランドで開発されたリンゴです。

最後にニュージーランドのリンゴの生産地 Hawke’s Bay(ホークスベイ)について紹介

せっかくなので最後に、今回 Bay Queen Appleが開発された場所であるHawke’s Bay(ホークスベイ)について少し紹介します。

ホークスベイはニュージーランドの北島に位置する地域であり、美しい景観や豊かな農業地帯で知られています。

果樹園やワイナリーなどが多くあり、ニュージーランドでもリンゴの最大の産地として知られています。なんとニュージーランドのリンゴの栽培面積の約60%を占めているとのことでした。

また、高品質なニュージーランドワインの生産地域の一つとしても有名です。以下の動画で、Bay Queen Appleではありませんが、ホークスベイのリンゴ農園の様子を確認できますよ。

Tourism New Zealandのウェブサイトにもホークスベイの美しさの分かる写真などが掲載されているので、こちらもチェック!

 
ということで、リンゴの一大産地で育つ Bay Queen Apple、野菜ソムリエHiroはベトナム旅行中に初めて出会ったのですが、皆さんももし見かける機会があれば、ぜひ手に入れてみてください。

それにしてもカナダ・アメリカをはじめ日本を含むアジア圏など、ニュージーランドはリンゴを色んな国に輸出していてすごいな~、と今回改めて思いました。皆さんも好きなニュージーランドのリンゴがあれば、ぜひ教えてください。

Te Mata Exports
【公式サイト】

Bayley Produce
【公式サイト】

 - Bay Queen