【定番から珍しいものまで】ベリー20種類まとめ!ゴジベリーにキウイベリーにクランベリーetc!
2020/08/29
あなたはベリーと聞くとどんな果物を思い浮かべますか?
ストロベリー?
ブルーベリー?
ラズベリー?
はたまた珍しいベリー類?
そもそもベリーとは何かというと「小さくて多肉。そして食用にもなるような果実の総称」のことを指します。
※植物学における「ベリー」の定義は異なります。
そこで今回は、野菜ソムリエHiroが今まで出会ったベリー類に加えて、前から気になっているベリー類もいっしょに20種類まとめてご紹介します。ベリー博士になりまっしょい♪
この記事の目次
- 1.タイベリー / Tay berry
- 2.ブルーベリー / Blueberry
- 3.グーズベリー(セイヨウスグリ) / Gooseberry
- 4.カランツ(フサスグリ) / Currants
- 5.イチゴ(ストロベリー / Strawberry
- 6.ラズベリー / Raspberry
- 7.ブラックベリー / Blackberry
- 8.ボイセンベリー / Boysenberry
- 9.マルベリー(クワの実) / Mulberry
- 10.サスカトゥーンベリー / Saskatoon Berry
- 11.ゴールデンベリー / ケープグーズベリー / 食用ホオズキ / Golden Berry / Cape Gooseberry
- 12.キウイベリー / サルナシの実 / ベビー・キウイ / Kiwi Berry
- 13.クランベリー / Cranberry
- 14.ハスカップベリー / Haskap Berry
- 15.やまもも / Yamamomo / Bayberry
- 16.シルバーベリー(グミ) / Silverberry
- 17.ジュニパーベリー / Juniper berry
- 18.ゴジベリー / クコの実 / Gojiberry
- 19.ハックルベリー / Huckleberry
- 20.エルダーベリー / Elderberry
- まとめ:実はベリーってまだまだあるんです
1.タイベリー / Tay berry
カナダ・バンクーバーのファーマーズマーケットで発見したタイベリー。
タイベリーの生まれは1979年にスコットランド園芸研究所生まれです。名前の由来はスコットランドで最も長い川として知られている River Tay にちなんで名付けられています。
そして、気になる親は「ブラックベリー × 赤ラズベリー」です。
写真で見てもブラックベリーのようなカタチに、ラズベリーのような色合いであることが分かりますよね。
食べてみて、個人的には甘味も酸味もそこそこというイメージですが、見た目の美しさは個人的に群を抜いています。
Wikipediaによると、手による収穫が難しいことから、商業的な栽培はされていないとのことなので、もし見かけることがあればぜひ一度挑戦して欲しいベリーです。
収獲期間は夏頃になります。
2.ブルーベリー / Blueberry
北アメリカ原産のご存知ブルーベリー。
実は世界的に広まったのは20世紀で比較的新しい果物なんですよ。主な産地はアメリカやチリ、オーストラリアなどです。(もちろんカナダも)
日本では輸入のものばかりで生のブルーベリーはあまり出回っていないのですが、夏の時期には国産ブルーベリーが少し出回るので、オススメです。
(ちょっと高いかもしれませんが、買う価値あります!)
ブルーベリーといえば、その豊富な栄養素によく注目が集まります。
濃い青色の「アントシアニン」色素が多く、酸化防止の効用に関係があります。また 食物繊維の含有量は、乾燥果実を除く生果の中ではトップクラスに値するので、便利の解消にもぴったりです。
ちなみに、野生種のブルーベリー(ワイルドブルーベリー)は、約100~230mg(/100g)のアントシアニンを含みます。
これは栽培種のアントシアニン含有量の約10倍になるといわれているので、お店でワイルドブルーベリーと書かれているものを見つけたら、ぜひ野生種のブルーベリーを買ってみてください。
個人的な感覚ですが、カナダで夏以外のブルーベリーはあまり美味しくないので、生食で食べようとは思えません。ただ、夏のブルーベリーは最高なので、夏に1年分食べています(笑)
やっぱり旬って大事ですよね。
3.グーズベリー(セイヨウスグリ) / Gooseberry
和名はセイヨウスグリ、英名はグーズベリー。
グーズベリーという名前は、グーズベリーで作ったソースがガチョウ(goose)料理に使われるから、という説が一般的。
ヨーロッパ系品種とアメリカ系品種があって、ヨーロッパ系は大果で何百年も栽培されています。
ただ、茎にとげがあるためか、イチゴやブルーベリーみたいな商業栽培はされていません。
グーズベリーの色はご覧の通り、赤のものと緑があります。特に赤系の品種は緑より甘いと一般的に言われていて、生で食べても十分いただけます。
甘酸っぱい独特の風味が楽しめます。
ちなみに、18世紀の北イングランドでは、大きな果実をつくるのを競い合う「グーズベリークラブ」が存在していて、1852年の記録のグーズベリーはなんと50gにもなるベリーができたそうです。
4.カランツ(フサスグリ) / Currants
カランツは和名でフサスグリといいます。
さっき紹介したグーズベリーはセイヨウスグリなので、間違わないように注意です。
北半球の涼しい地域で生まれたカラントという名前は、古代ギリシャの都市国家の港 Corinth(コリント) から運ばれていた干したぶどうが黒色種の果実と似ていたためだそう。なんかカッコイイですよねぇ。
ヨーロッパでは少なくても1500年代から健康食品としての価値が認められていたそうです。
色は以下の3種類があります。
・レッドカラント → 酸味が強い。ジャム、ジュースに使われる。
・ホワイトカラント → 甘酸っぱい。ジャムや果実酒に使われる。
「カシス」と聞くと「あ!カシスジュースのカシス?知ってる!」という方も多いかもしれませんが、カシスもカランツだったんですよね~。
日本のスーパーなんかではほとんど見かけないカラントですが、カナダ・バンクーバーでは例年7月頃によく出回っています。
ちなみに、ビタミンC含有量が一番多いのは黒カラント(カシス)です。(可食部 100g / 155~215mg)カシスジュースを飲むと、たっぷりビタミンCを摂ることができます。
5.イチゴ(ストロベリー / Strawberry
皆さんご存知のイチゴ。バラ科の果物で原産地はアメリカです。
(植物学上は「果実的野菜」に分類されているので、野菜です)
現在のイチゴの英名である strawberry は、果実が地面に触れないようにするために藁(straw)を敷いたことに由来するという説が有力ですが、本当かどうかは謎です。
日本では江戸末期にもたらされましたが、血の色を連想するため、あまり普及しなかったといわれています。
今では多くの人に愛されるイチゴが、過去には嫌われ者だったなんて面白いですよね。
日本では約10年で主力品種が変化しているイチゴ。
野菜ソムリエHiroがスーパーで働き始めた頃は「とよのか(甘味が多く、酸味も適度にある。香り良好)」が主力商品だったのですが、最近はあまり見かけなくなってきたように思います。
もしかしたら、あまおうも次第に姿を見なくなってくる日が近い将来来るのかもしれません。
そして、最近よく話題になっているのが、白やピンクのイチゴ。
白・ピンクのイチゴの品種は「初恋の香り」「雪ウサギ」「天使の実」など色々とあるのですが、写真のものは2015年に品種登録されたまだまだ新しいパールホワイトという白イチゴの品種です。
甘さがたっぷり詰まった美しい白イチゴは、見た目の珍しさから贈答用としても人気を集めています。一度は食べてみたいですよね。
【ふるさと納税】SF002R 佐賀県産 白いちご「パールホワイト」 |
6.ラズベリー / Raspberry
日本ではそこまで見かける果物ではないかもしれませんが、カナダでは1年中売られているラズベリーは、バラ科キイチゴ属の植物です。
キイチゴ(木になるイチゴ)の栽培種は主要なものだとラズベリーとブラックベリーに分類されるとされていて、ラズベリーは中心部が空洞になっています。
赤色以外にも黄色のラズベリーや黒色のラズベリー(ブラックベリーと似ていますが、中心に空洞があります)、なんてのもあったりします。
野菜ソムリエHiroはまだ黒色のブラックベリーを見たことがないので、インスタグラムで見つけた写真をシェアします。
ラズベリーの採れたてのものはけっこう甘いのですが、やはり酸味が特徴的だと個人的に思います。
舌で潰すのが楽しくなる果物です。食物繊維が可食部100g 中 7g とかなり豊富ので、便秘気味の方にもオススメ。
7.ブラックベリー / Blackberry
先ほど紹介したラズベリーに似ているブラックベリー。原産地は北アメリカ。
見た目の違いは、中が空洞化していないところです。
酸味がけっこう強めのベリーなので、ジャムにしても良い感じ。ただ小さな種があるので、少し食べづらさを感じてしまうかも?
黒々とした果皮はとても美しくて、個人的に見ていて飽きない果物です。
見た目から想像できるからもしれませんが、ブラックベリーは抗酸化作用が期待できるアントシアニンが豊富なので、栄養満点のスムージーなんかに利用している人も多いイメージがあります。
8.ボイセンベリー / Boysenberry
生まれはカリフォルニアのボイセンベリー。
ニュージーランドでは大人気のベリーの一種で、上の写真もニュージーランドのスーパーで購入したものです。(働いていたスーパーで新鮮なものが入荷するのを待って購入したことを今でも覚えています汗)
外見から「ブラックベリーに似ているんじゃない?」と思うかもしれませんが、ボイセンベリーは熟すと赤黒い色になるのがポイント。
正直なところ、ブラックベリーやラズベリーとの味の違いはさほどないように感じますが、独特の色合いがかわいい品種です。
ちなみに名前の由来は、生産者であるルドルフ・ボイセンさんから来ているといわれています。
ニュージーランドに行ったことがある方なら分かるかもしれませんが、現地ではかなり主流のベリーなので、食べてみたい方はニュージーランドに行けば簡単に手に入りますよ。
9.マルベリー(クワの実) / Mulberry
マルベリーというと、「一体どんなベリーなんだろう?」と思う方も多いかもしれませんが、日本語だと「クワの実」のことです。(別名 どどめ)
初夏に熟すマルベリーは、少し長いような赤黒い実になります。ブラックベリーと同じくアントシアニンを多く含み、スーパーフードの一つなんて言われることも。
ちなみに、カナダのちょっと洒落たスーパーなどに行くと、ホワイトマルベリーのドライフルーツが置いていたりします。
見た目が悪い(?)ので、知らない人は食べないかと思うのですが、実はこの見た目でまろやかな甘さがあって、個人的にレーズンより好きです。
その甘味を「キャラメルのようだ」と表現しているウェブサイトもありましたが、キャラメルは食べ続けると甘すぎて飽きてしまいませんか? ホワイトマルベリーは、飽きることなくパクパクイケる感じです。(あくまで個人の感想ですが)
10.サスカトゥーンベリー / Saskatoon Berry
サスカトゥーンベリーは昔からカナダの先住民によって食べられていたベリーで、今もパイやジャムづくり、ビールなんかにも使用されています。
カナダ・サスカチュワン州サスカトゥーン市はこのサスカトゥーンベリーが名前の由来になっています。市の名前になるなんて、なんかすごいですよね。(カナダ人の友人に自慢げにこの話をしたら、普通に知ってて逆に恥かきました。)
実際に食べてみると、タイベリーより甘くなくて酸味が強いように感じました。「生でそのまま食べる!」というよりは、クッキングに使いたい果物です。
また、Wikipediaの情報によると、サスカトゥーンベリーは可食部100g中5.9gと食物繊維を豊富に含み、その他にも鉄分やマグネシウムなどが含まれているようです。
写真を撮りながら思ったのですが、サスカトゥーンベリーはブルーベリーに見た目がとても似ています。間違えないようにしてくださいね。
11.ゴールデンベリー / ケープグーズベリー / 食用ホオズキ / Golden Berry / Cape Gooseberry
南アメリカ生まれで、インカ族が栽培していたというゴールデンベリー。(和名は食用ホオズキ)
19世紀、種が南アフリカ(喜望峰というアフリカ南端の岬)に渡り、そこからオーストラリアにまで伝わったそうで、オーストラリアで Cape gooseberry という名前になったそうです。
外皮がベージュのような色合いになったものが食べごろのサインとなっていて、サラダに加えるなどの生食はもちろん、カナダではケーキの色どりに使われているのもよく見かけます。
ここ、カナダ・バンクーバーでは人気の果物で一年中お店で見かけます。(上の写真のように外皮が取られた状態で販売されていることも多いです)
実際に食べてみたときは、果実の中にプチプチとした小さい種みたいなものがたくさんあってびっくりしました。
味は正直なところミニトマトみたいな感じだと思いました。
酸味がけっこう強いので、砂糖を加えてジャムにすると、風味を楽しめましたよ。
12.キウイベリー / サルナシの実 / ベビー・キウイ / Kiwi Berry
マタタビ科のサルナシ(蔓性の木)になる果実がキウイベリーです。
ニュージーランドに住んでいた頃に初めて見つけて、「えーーー!キウイの赤ちゃんーーー!」と、びっくりしたことを今でも覚えています。
サイズは、ぶどうの粒と同じくらいでしょうか。
キウイベリーは甘味と酸味のバランスが良くて、皮ごとパクパクいけちゃいます。
半分にカットすれば、濃い緑のキウイらしい姿を見ることができます。ベリーなのにキウイっていうお得感がスゴイです・・・。
13.クランベリー / Cranberry
秋のベリーと言えば、クランベリー。(和名はオオミノツルコケモモという、平安時代の人にいそうなお名前・・・。)
アメリカが主産地で、カナダでも生産量が多い果物です。
クランベリージュースには尿のpHを酸性にする働きがあるとされ、尿路感染症の予防に役に立つといわれています。
そのため、アメリカでは民間療法として一般的にクランベリージュースが利用されていると、何かの本で読んだことがあります。(一般的ってほんと?)
また、赤ワインと同等以上のポリフェノールを含むので、健康に気を使っている方にも人気です。
特に北米では秋の感謝祭やクリスマスに食べる七面鳥のソース(やや苦味がある甘さ)にクランベリー使われたりするのが一般的なので、北米で暮らすなら誰しも知っているような、なじみの深い果物になっています。
14.ハスカップベリー / Haskap Berry
北海道にお住まいの方は知っているかも?シベリアが原産といわれ、昔から不老長寿の妙薬としてアイヌの人たちに愛されたハスカップ。
和名は「くろみのうぐいすかぐら」といいます。名前はアイヌ語のハシカップ「枝の上になるもの」が由来となっています。(苫小牧市では「ゆのみ」と言う愛称になっている模様)
楕円形で青黒い色合いなのが特徴の果実で、日本では7月頃に熟します。(北海道特産)
カナダでも栽培している農園があるのを知っているのですが、バンクーバーとは別の州にあり、バンクーバーではまだ見かけたことがない品種です。
独特の風味に甘酸っぱさがあるハスカップ、見かけたらぜひ一度トライしてみたいですね。
15.やまもも / Yamamomo / Bayberry
ヤマモモ科ヤマモモ属のやまもも。(そのまま笑)
和名の由来は、山に生えてモモのような実ができるからで、こちらもそのままですね。
日本でも栽培されています(公園とかにも植えられている)が、中国の江蘇省、浙江省が有名な産地として知られています。
赤いビーズがボールのようにまとまった実がアートのようにも見えるヤマモモ。
果実は甘酸っぱくて、生はもちろんジュースやジャムに加工してもOK。
調べてみると、静岡県にある伊豆高原地区では実のなる最北端となっているため、伊豆急行線の各駅で「やまももドリンク」が販売されているようです。ネット情報だと美味しいと評判が多く、一度は飲んでみたいジュースです。
ちなみにヤマモモの花言葉は「ただひとりを愛する」。素敵すぎますね。
16.シルバーベリー(グミ) / Silverberry
グミ科グミ属のぐみは、英名でシルバーベリーと言います。
なつぐみ(夏に熟すぐみ)、とうぐみ(唐ぐみ)、あきぐみ(秋に熟すぐみ)、なわしろぐみなど色々な種類があります。とうぐみの変種であるビックリグミ(大王グミ)なんていう長さ2cmを超える面白い品種もあります。(写真上)
サクランボをちょっと引き伸ばしたような感じでカワイイです。
特に商業的な栽培が行われているという話を聞いたことがないので、主に家庭内での栽培となっているぐみ。
ビタミンEやカロテンを豊富に含みますが、甘味が強いとうぐみ(≒大王ぐみ)以外はけっこう渋みを感じるかもしれません。
「食べてみたい~!」という方、友人のお庭にぐみの木があれば、一度食べさせてもらってみてはいかが?
17.ジュニパーベリー / Juniper berry
ここで、ちょっと変わり種を紹介。
日本ではまだまだ知られていないであろうジュニパーベリー。
見た目はブルーベリーみたいな感じですが、実はベリー類ではありません。(なら紹介するなよという話ですが、せっかくなので♡)
セイヨウネズという針葉樹になる実で、スパイスやエッセンシャルオイルなどに利用されています。
スパイスとしては、特にヨーロッパの肉料理に多く使われていて、また、お酒のジンの香り付けにもジュニパーベリーが使われているというから驚きですね。
日本のスーパーなんかで手に入るのかは謎なのですが、Amazonで見つけたので、リンクを貼っておきます。けっこうお安いですね~。
ジュニパーベリー 50g スパイス ハーブ ジュニパー ベリー juniper berry じゅにぱーべりー セイヨウネズ
18.ゴジベリー / クコの実 / Gojiberry
過去にNHKの人気番組「朝イチ」、そして「ホンマでっかTV」でも紹介されたことがあるスーパーフード「ゴジベリー」。クコの実のことです。
バンクーバーのお近く、ラングレーではカナダで唯一というゴジベリー狩りができるので、その農園で撮った写真が上のものです。
世界3大美人の楊貴妃が美容のために毎日食べていたといわれたり、スーパーモデルのミランダカーがゴジベリーを愛用していたことからスーパーフードブームに乗って、人気が沸騰したように感じます。
美女がゴジベリーを食べ続けるその理由は、とても豊富なβカロテン(免疫力アップ、アンチエイジングなどに関係があるといわれている)の量によるものかと思います。
ちなみに実際にゴジベリー狩りをして分かったのは、ゴジベリーは超が付くほど繊細な果実だったということでしょうか。
少しでも力を込めたら潰れてしまいそうなくらいだったので、生の果実が商業的に流通するのはなかなか難しそうです。
19.ハックルベリー / Huckleberry
アイダホ州の「州果実」としても知られているハックルベリー。ちょっとややこしいのですが、数種の植物に対して使われる総称がハックルベリーです。
ハックルベリー (英: huckleberry) とは、北米において、ツツジ科の近縁な2つの属であるスノキ属 (Vaccinium) およびGaylussacia属の数種の植物に対して使われる総称である
先住民によって食用のほかに薬用植物として利用されていたといわれ、アメリカでは一般的な果物です。野菜ソムリエHiroはまだ見たことがありません。
ブルーベリーのような見た目で、色が黒々と濃いのが特徴です。品種によっては、甘いものもあれば酸っぱいものもあるとのこと。
用途は、ジュースやスープ、パイやマフィンなど様々。ブルーベリーと同じように使えます。
ちなみに、Wikipediaによると、ガーデンハックルベリーと呼ばれるものはナス科の一種で、本当のハックルベリーではないとのこと。「ここでハックルベリー見かけたよ~」みたいな情報があれば、ぜひご一報を。
20.エルダーベリー / Elderberry
最後に紹介するのは、エルダーベリー。ヨーロッパ原産のスイカズラ科ニワトコ属である落葉性の樹木「エルダー(西洋ニワトコ)」の果実です。
果実はお酒に使ったりジャムにもできますが、健康・美容目的で利用されることが多く、エルダーベリーが「万能の薬箱」と呼ばれたりすることも。
特に風邪やインフルエンザ予防に効果があるなんて言葉をよく聞きます。
このエルダーベリーって山とかにはえてるやつかな?
実はこれ、ウイルスが引き起こす呼吸器症状の緩和に効果があるとされ、さらに摂取することによりインフルエンザからの復帰が平均して4日早まるという研究結果もある。
日本で見たことないが海外にはサプリがある様なので今度取り寄せてみようか… pic.twitter.com/rcjPVz7nXG
— ダビデ ATC (@ATCism_JPN) April 12, 2020
ポリフェノールやビタミンA、ビタミンCが豊富に含まれてるため、果汁をシロップやハーブティーの材料にしたり、サプリメントにしたものが日本でも出回っています。
生の完熟エルダーベリー(未熟なものは毒があるといわれています。)を手に入れた場合は手間を惜しまずに、コーディアル、ジュースやジャムなどに調理してみてください。スグリ系と同じように種が多いので注意です。
まとめ:実はベリーってまだまだあるんです
ということで、あなたの知らないベリー類はありましたか?
誰でも知っているストロベリーやブルーベリーの他にも、日常ではあまり見かけないかもしれないベリー類(エルダーベリーやハックルベリーなど)も知っていましたか?
ちなみに、実はまだ世界には色んなベリー類があります。
■ Dewberry
■ Lingonberry
■ Loganberry
■ Olallieberry
バンクーバーにある公園で収穫したサーモンベリーです。
日本ではなかなか見かけないのでは無いでしょうか? pic.twitter.com/4cohIbJB9b— カナダの野菜ソムリエHiro🇨🇦 (@hiro_vegetable) July 6, 2020
もしこの記事に載っていないベリー類をご存知でしたら、ぜひ野菜ソムリエHiroにも教えてくださいね。
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