野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

ライチの味がするぶどう?キャンディーハーツ(Candy Hearts Grape)まとめ

皆さん、ぶどうは好きですか?

野菜ソムリエHiroは元々祖父母が岡山でピオーネをつくっていたり、父が定年後にシャインマスカットをつくったりしていることもあり、ぶどうが大好きなんです。

そして先日、たまたま行ったスーパーで珍しいぶどうを見つけたんです。それがこちら。

「ラ・・・ライチフレーバー・・・?!?!?!」(混乱)

ということで今回は、この謎のライチフレーバーのぶどうについて調べてみました。実際に食べた感想もあわせてお届けします。

 

カナダでライチ風味のぶどうを発見した話

2020年8月下旬、カナダ・バンクーバーにある中国発スーパーのSungiven Foods に行ってきた野菜ソムリエHiro。いつものように青果コーナーを物色していると、目に入ってきたのがこちら。

「スマイル」とひまわり(?)が大きくプリントされたパッケージで、アメリカ産の赤ぶどうなのですが、「ライチフレーバー(Lychee Flavor)」とも記されていました。

実は野菜ソムリエHiro、つい数週間前にこのパッケージをFacebookで見かけたことがあって、「え?!ぶどうなのにライチ?!」とすごい気になっていたのですが、早速カナダで発見することができてもうテンションMAX。

気になるお値段は2パウンド(約900g)で12.99ドル(日本円で約1,050円くらい)でした。

一般的なぶどうに比べるとちょっと高めの値段設定ですが、個人的に手が出ないレベルではなかったので、即購入。

このライチ風味の赤ぶどう、果皮の表面はブルーム(白い粉みたいなやつ)に覆われていて、茎も緑!とても新鮮な状態でアメリカから入荷されていましたよ。

正直、バンクーバーでこんなに新鮮そうなぶどうを見たのは久しぶりでした。

でもライチ風味と書いてあるだけで、名前が書いてなくて一体どんなぶどうなのか不明・・・。そこでネットで調べてみることにしました。

 

ライチの味がするぶどうは品種名は IFG Nineteen。キャンディーハーツ(Candy Hearts)という商標名があることが発覚

どうしてもライチ味のぶどうの品種名が知りたい野菜ソムリエHiro、とりあえずパッケージに書いてあることを色々検索してみました。

まず、会社名の「 Kings River Inc / Reedley, CA 93654」で検索してみたのですが、会社自体のウェブサイトが無くて有益な情報が得られませんでした(泣)ただ、アメリカ合衆国カリフォルニア州フレズノ郡の都市リードリーにある会社のようです。

続いてパッケージに書いてあった「IFG Nineteen」。最初「何だコレは」的状態だったのですが、実は IFG Nineteen が正式な品種名だったんですね(爆)

そして、ブランド名が「キャンディーハーツ(Candy Hearts)」であることも分かりました。

ちなみに、以前紹介した大人気のコットンキャンディーグレープジャックズ・サルーテ・グレープなんかも実はブランド名!

正式な品種名はコットンキャンディーグレープなら「IFG Seven」ジャックズ・サルーテ・グレープなら「IFG Nine」なんですね~!

IFG Seven という名前だと売れそうにありませんが、コットンキャンディー(わたあめ)といわれると買ってみたくなっちゃいませんか?w

さて、この「IFG」とは何ぞやという話なのですが、実は IFG(International Fruit Genetics) は2001年から75,000を超えるぶどうの苗木を栽培している研究機関のこと。(アメリカのベーカーズフィールドにあります。開発される果物は100% GMO Free)

果物遺伝学者のデビッドケイン博士の指導の下、数多の有望なぶどうの品種を開発していて、北米で暮らしている人でぶどうが好きな方は、知らぬ間にIFGがつくりだしたぶどうを食べているかもしれません。

今回手に入れた Kings River Inc の IFG Nineteen になぜ Candy Hearts という名前が書かれていないのかは正直謎なのですが、もしかしたら商標名をパッケージに載せるのは契約外だったのかもしれません。

そして、IFG Nineteen と書いても誰も知らないということで、「ライチ風味」ということを大きくプリントしたのではないかと個人的に推測しています。

IFG公式サイトによると、キャンディハーツの収穫期は8月中旬で、果実の大きさは中程度。粒は楕円形で、独特なマスカット的な風味がすると記されていました。

「あれ?!ライチどこいった!?(汗)」

 

本当にライチの風味がするのか実際に Candy Hearts Grape を食べてみたら感動した件

ということで、本当にライチの味がするのか半信半疑に Candy Hearts Grape を食べてみました~。

結論から言いますと、個人的に今までカナダで食べたぶどうの中で5本指に入る味わいでした。

一粒口に入れて噛めば果汁がじゅわーっと出てきて、それが本当にライチの味みたいだったんです。びっくりしました、本当に。

「あれ、ライチだー!」って思わず小躍り♪

いっしょに食べたカナダの友人も「おおおお!これはすごい!ライチじゃんー!」って言ってました笑

(キャンディーハーツグレープは種無し)

そしてキャンディーハーツ、購入したものの鮮度も良かったためか、ものすごく甘かったです。

普通のシードレスレッドグレープの甘さを「5」だとするなら、キャンディーハーツの濃厚な甘さは「10」です。

皮は少しだけ硬いかと思ったのですが、気にならないレベル。さらに、果肉を噛むとライチゼリーを食べているかのような錯覚さえ覚えました。

個人的に「北米のぶどうは日本には敵わないものが多いよな~」と感じているのですが、「キャンディーハーツは日本で売ってもいいレベル!輸入ぶどうでレッドグローブとかしか知らない人に食べて欲しい!」と思いました( ◠‿◠ )

そう思ったのもつかの間、実際インスタグラムで調べたところ、キャンディーハーツが日本のコストコで販売されていたみたいです。

写真を見るとチリ産でクオリティはどうかよく分からないのですが、キャンディーハーツが日本へ輸出されていたことが分かって、なんだか嬉しくなりました。

 

最後に:キャンディーハーツグレープの味わいの表現にはライチ以外にも色々ある模様

ということで、キャンディーハーツグレープ、食べてみたくなりましたか?

残念ながら1年中常に出回るようなものではないのですが、アメリカ以外にも様々な国で育てられているようなので、夏場以外でも探してみてください。

最後に、キャンディーハーツグレープの味わいについてライチ以外にも色んな表現をネットで確認したので少し紹介します。
(個人的には100%ライチの味わいでしたが、栽培環境によって味に差があるのかもしれません)

 

★バタースコッチ味

バタースコッチは赤砂糖とバターでつくられるお菓子の一種。アイスクリームのフレーバーとしても人気で、「バタースコッチ味のグレープ」と言われると、いかにも甘さが伝わってきますよね。

 

★カシスとラズベリー味

サウスアフリカで育てられたこちらの Candy Hearts は、なんと「カシスとラズベリーが混ざったような風味」と記されていました。こちらもちょっと酸味が強そうなイメージあり・・・?

北米にお住まいの方はライチ味のするキャンディーハーツぶどうを見かけたら、ぜひ一度購入してみてください。

ちなみに、Costco でちゃんとブランド名が書かれているキャンディーハーツも売られていましたよ~( ◠‿◠ )

野菜ソムリエHiroは同僚の人たちにもお裾分けしたのですが、皆さん「甘い!!」「美味しいね~これ」と言っていました。

ぜひ多くの人に体験して欲しいぶどうです( ◠‿◠ )


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