赤紫・黄・ピンク・白のビーツ(ビートルート)4種類を食べ比べて分かった味の違い
以前ビーツについて知っておきたいことを記事にまとめたのですが、「そういえば、赤紫・黄色・ピンク・白の4種類のビーツの味の違いを一度に確かめたことがないんだよな~。食べ比べしてみたいな~。」と思っていた野菜ソムリエHiro。
(過去記事)【保存版】西洋野菜ビーツ(別名ビートルート)について知っておきたいこと9つ
そんな中、先日バンクーバーのファーマーズマーケットに行った際、ラッキーなことに4種類のビーツを同時に発見!
スーパーなんかでは赤紫オンリー or 赤紫と黄の2種類だけのところが多いので、まとめて4種類買っちゃいました。
バンクーバーのファーマーズマーケットでビーツの大群をはけーん。 pic.twitter.com/J3DsWvftBZ
— カナダの野菜ソムリエHiro (@hiro_vegetable) May 11, 2020
ということで今回は、赤紫・黄色・ピンク・白の4種類のビーツの味の違いを知るために、食べ比べをしてみました。
まだビーツ4色を食べたことが無いという方、ぜひ参考にしてみてください。
事前情報:赤紫・黄色・ピンク・白の4種類のビーツの違い
今回手に入れたビーツたちはこちらになります。
ん~、4色揃うとまた美しいですね~( ◠‿◠ )
実際に食べ比べする前に、前回のビーツまとめ記事でも紹介した各色の違いについて簡単に紹介します。
1番人気の色のビーツで、「ビーツといえばコレ」的な印象があります。カナダでは小さい食料品店なんかでも簡単に手に入るほど一般的です。レッドまたはパープルビーツと呼ばれています。
今回は丸型のものではなく、シリンダー型のビーツを購入したので、上の写真のものは縦長っぽいカタチをしています。
色が赤紫色で美しいのですが、赤紫のビーツは包丁で切ると色素がまな板に残る可能性があるので、色素が沈着しても構わないまな板を使うのがいいかもしれません。
すぐ洗えば、そんなに色素がまな板に残ることはないかと思いますが、念のため~。
2. ゴールド or イエロービーツ(Gold or Yellow Beets)
カナダで2番目に人気の色のビーツがこちら。ゴールドまたはイエロービーツと呼ばれています。果皮の色はオレンジに近くて、果肉は黄or金っぽいのが、また美しいんです。上の写真からその色合いが分かるかと思います。
野菜ソムリエHiroがビーツの中で一番好きだと思っているのがゴールドビーツです。今まで単に直感でそう思っていたので、今回の食べ比べで好きな理由をちゃんと言葉にできるようにしたいと思っています( ◠‿◠ )
3. キオッジャビーツ(Chioggia Beets)
イタリアのキオッジャ(Chioggia)で生まれたことから「キオッジャビーツ」。ピンクっぽい果皮が特徴なので、ピンクビーツと呼ばれることもあります。野菜ソムリエHiroはキオッジャは呼びづらいので、いっつもピンクビーツって呼んでます汗
果肉がクリスマスなんかによく見かけるキャンディケイン(赤と白の縞模様の杖状のキャンディ)みたいな縞模様になっているため、「キャンディ・ケインビーツ」とも言われていますよ。輪切りにしたときの模様が超絶可愛いのがこちらです。
4. ホワイトビーツ(White Beets)
ビーツなのかカブなのか迷ってしまうのがホワイトビーツ。ホワイトといってもクリームっぽい色合いで純白ではありません。輪切りにすると、ちゃんとビーツだと安心する一品です。
他のビーツに比べると、目にする機会が少なめです。実際、今までの経験上で人気ランキングをつくると、赤紫が1位、2位が黄、3位がピンク、そして4位がこの白みたいなイメージです。
それぞれの特徴が分かったところで、いざ実食です!
赤紫・黄色・ピンク・白の4種類のビーツの味の違いを一度に食べ比べてみた感想まとめ
今回はビーツの自然な味わいを体験するために、4種類のビーツを薄めの輪切りにしてオリーブオイルをかけて塩を少々振っただけでローストすることにしました。(個人的に定番の食べ方です)
このうずまきみたいな模様がもう超可愛いんですよね~。これを見たいがためにビーツを購入してしまう気がします。ロースト前にうっとり。
そして、オーブンにそのままビーツを突っ込んだのですが、ロースト中にいそいそと洗濯ものを片付けていると、少し焼き過ぎてしまいました( ^ω^)なんたる失態・・・
でも味の違いを比べるには十分なレベルだったので、ここからは
・苦味(独特のなんともいえない苦味がある)
・臭み(独特の土臭さが苦手な人も多い印象)
を5段階(1が弱くて5が強いイメージ)に分けて数値化してみました。(一部小数点が入っていますが、ご愛嬌ということで・・・)
ひとつずつ簡単な味の感想もお届けしますね。(個人的な感想になるので、あくまで参考程度に~)
食後の印象⇒4種類の中で一番平均的な味わいが楽しめる
■ 甘味 2
■ 苦味 2
■ 臭み 1
まずいただいたのは、一番人気の赤紫ビーツ。
若干甘くて、これぞビーツという苦味も少しありました。「土臭いから苦手」という方もいるであろうビーツですが、ローストすると土臭さはほとんどないと言ってもいいかと改めて思いました。
他の色のビーツ比べて赤紫のものはローストしても見た目がとても美しいままで、そこも素敵だと思いました。
万人受けする甘すぎず苦すぎず平均的な味わいなので、1番人気になったのではないかと思いました。
2. ゴールド or イエロービーツ(Gold or Yellow Beets)
食後の印象⇒4種類の中で一番甘味が強くて食べやすい
■ 甘味 4
■ 苦味 1
■ 臭み 0.5
続いて試食したのは、野菜ソムリエHiroが前から一番好きなビーツと断言していたゴールドビーツ。
実際こうして食べ比べをしてみると、ゴールドビーツは他の色のビーツよりも甘味が強いことが分かりました。
また、土臭さが全然ないと言ってもいいぐらいで、苦味も先ほど食べた赤紫ビーツより少ないイメージを受けました。
「ビーツ独特の土臭さが苦手」という方は、ぜひこのゴールドビーツを試してみてください。クセも少ないので、ビーツ初心者の方でも食べやすいかと思います。
3. キオッジャビーツ(Chioggia Beets)
食後の印象⇒クセ強め!4種類の中で一番甘味と苦みがはっきりしていて、それがまたイイ
■ 甘味 3
■ 苦味 3
■ 臭み 1
続いて食べてみたのは、ピンクと白の渦巻き模様で見た目が優勝しているキオッジャビーツ。
一口食べて「おお、赤紫や黄よりビーツの甘みと苦味両方がイキイキしていて、これはこれで面白いな~」というのが率直な感想でした。
赤紫のビーツもそれなりに甘味と苦みがありましたが、キオッジャはよりハッキリとビーツらしい甘味と苦みを味わえるビーツではないかと思いました。
ちなみに臭みもほとんど無かったのですが、ローストするとせっかくの美しい色合いが消えてしまったのが残念でした。ローストではなく、薄くスライスしてサラダなんかに加えると味のアクセントにもなって見た目も可愛いだろうな~、と思います。
4. ホワイトビーツ(White Beets)
食後の印象⇒4種類の中で一番マイルドな味わいで食べやすい
■ 甘味 2.5
■ 苦味 0.5
■ 臭み 0.5
最後に食べたのは、ホワイトビーツ。他の3種類に比べて全体的にマイルドな印象を受けました。
「ゴールドビーツほど甘くはないけど、赤紫ビーツより少しだけ甘いような感じで、逆に苦みは赤紫ビーツより少ないんじゃないかな」と思いました。
「自分、ビーツです!」っていう主張が無いので、非常に食べやすかったです( ◠‿◠ )
こちらも土臭さはほぼ無かったです。
まとめ:ぜひ色んなビーツを楽しんでください
ということで、個人的には甘味が強いものが好きなので、やっぱり黄ビーツが一番好きだなと思いました。
ただ、キオッジャビーツのハッキリとした味わいもいいし、赤紫ビーツの平均的な味わいもいいし、マイルドな白ビーツもいいし、結局それぞれいいところがあると思いました( ◠‿◠ )
あと、シリンダー型のビーツは輪切りにしてもかたちが均一になるしカットしやすくて便利だと思いましたw
日本ではビーツを家庭菜園で育てているという方もいるかと思いますが、ぜひ赤紫だけでなく、他の色のビーツも育ててみてはいかがでしょうか?
料理によって上手に色を使い分けたいですね!
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