野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

桃色ブルーベリー!アメリカ生まれのピンクレモネード(Pink Lemonade)まとめ

日頃から新しい野菜・果物情報のためにSNSパトロールは欠かさない野菜ソムリエHiro。

Facebookでは気になる果樹園など片っ端からフォロー(暇人)しているのですが、先日自身のタイムラインにアメリカ・カリフォルニアの果樹園 Family Tree Farms の以下の写真が出てきたんです。

「ピ・・・ピンク色のブルーベリー・・・?!?(あと黄色もけっこうある・・・)」(  Д ) ⊙ ⊙

ということで今回は、見るものを(多分)圧倒するであろう美しすぎる桃色ブルーベリー「ピンクレモネード(Pink Lemonade)」に関する情報をまとめて紹介します。

 

まさかの桃色ブルーベリー。アメリカ生まれの「ピンクレモネード(Pink Lemonade)」について調べてみた

写真: 米国農務省 USDA

ピンクレモネードは米国農務省(USDA)のARS(Agricultural Research Service)から誕生した比較的新しい品種のブルーベリーです。「NJ 89-1588-1」というブルーベリーと、商業的に利用されていた「Delite」という品種を交配してできたものとUSDAから発表されています。

生みの親はUSDAのブルーベリー研究植物遺伝学者 Mark K. Ehlenfeldt氏(以下、エーレンフェルトさん)で、ピンクレモネードは1991年に誕生しています。(ちなみにエーレンフェルトさんはピンクレモネード以外にも数十の新種のブルーベリーを開発・開発支援しているすごい方です)

その後2004年までさらなる研究などが行われ、2005年についに「ARS 96-138」という名前で登録。2007年に正式に「ピンクレモネード(Pink Lemonade)」と名付けられました。

写真: 米国農務省 USDA

当初は研究者が農家にピンクレモネードを見せたとき、熟していないブルーベリーと勘違いされたそうですが、その後ブルーベリー自体の人気や家庭菜園をする人も増えて、ピンクレモネードの人気も急上昇。

今ではアメリカで最も人気のピンク系ブルーベリーの品種のひとつとなっています。

また、ブルーベリーは野生種(ローブッシュ)と栽培種(ハイブッシュとラビットアイ)に分けられるのですが、ピンクレモネードは「ラビットアイ」に該当します。(↑の動画でピンクレモネードのブルーベリー畑が映されています)

USDAのこちらの記事(英語)によると、ピンクレモネードの理想的な栽培地域は不明とのことです。ただ、ラビットアイの品種を栽培できる地域を含めて、穏やかな気候でも他の栽培品種と同等、もしくはそれ以上に結実する可能性があるそうです。

※ラビットアイは暖地向きの栽培種で、果色が成熟前にウサギの眼のように赤くなることに名前が由来しています。ハイブッシュより小ぶりながら、甘味の強いものが多いといわれています。
ブルーベリーの種類の違いは、以前ワイルドブルーベリーの記事でまとめました。

中サイズ程度に実るピンクレモネードは明るいピンク色 or 黄色の見た目が最大特徴のピンクレモネード。春にはベル型の白ピンクの花を咲かせ、最初は緑の果実が次第に白くなり、その後は淡いピンク色、そして熟すと濃いピンクになります。

といいつつ、黄色い果皮のものも熟しているので安心してください。色は味に関係なさそうです。

中生~晩生の品種で、アメリカでは最初に実が成ってから、10月頃まで継続的に実がつくようです。

気になる味わいについて、USDAの記事では「ピンクレモネードをはマイルドな甘味で歯ごたえはしっかりしている」と表現されていました。

他のウェブサイトには、「普通のブルーベリーの2倍甘い」という表記もあった(根拠無し)ことから、糖度は高いようです。

野菜ソムリエHiroがいつも楽しみにしている珍しい果物を食べた感想を教えてくれるWeird Explorerの方も「普通のブルーベリーよりちょっとだけ糖度が高いかも」と動画の中で言っていました↓

さらに、他のウェブサイトでは「名前の通りレモネードみたいな味がする」とも書いてありました。

開発者であるエーレンフェルトさんも「見た目が美しいだけでなく、味もよい」と語っているので、一度食べてみたいですよね!

ちなみに、他のブルーベリーの品種同様に、抗酸化物質とミネラルが豊富に含まれているようですよ。

 

最後に:ブルーベリー「ピンクレモネード」は日本でも手に入る!家庭菜園にも人気

ということで、ブルーベリーはブルーベリーでも「ピンクレモネードを食べてみたくなった!」という方も多いのではないでしょうか?

野菜ソムリエHiroが調べたところアメリカ国内では生の果実が出回っているみたいですが、まだカナダでは見かけたことがありません(泣)

また、Twitterを見る限り日本では農家の方がすでに栽培しているようで、「スーパーでピンクレモネードを購入した!」という方のツイートもそこそこありました!

まだまだ珍しいみたいですが、直売所なんかでもしかしたら販売されているかもなので、ぜひ探してみてください( ◠‿◠ )

さらに、ブルーベリーは家庭菜園にも人気の果物ですが、日本でピンクレモネードをお家で栽培している方もちょくちょく見かけました。

ブルーベリーの葉は、秋には美しい赤オレンジ色になるので、果実以外も楽しめますよね♪ 料理にも通常のブルーベリーの代わりに使ったりすると、話題になること間違い無しです。

いかがでしたか?

ピンクレモネードを既に食べたことがあるという方は、正直うらやましすぎます!野菜ソムリエHiroにぜひ感想をSNSで教えてくださいね!


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