野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

カナダでも珍しい赤いあんず(Red Apricot)入手!アプリコットジャムレシピ

   

八百屋やスーパーを訪れるのが趣味の野菜ソムリエHiro。

先日5月中旬にカナダBC州バンクーバーの八百屋 Kin’s Farm Market を訪れた際に、普段は見かけないもの(というか、見たことが無かったもの)が目に飛び込んできました。それがこちらです↓

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「え、あんず・・・ですよね・・・?!」というのが最初の感想だったのですが、そうなんです。赤いあんず(レッド・アプリコット)が売られていたんですね。

1ポンド(約450g)で6.99ドルの量り売りでした。もちろん購入♪

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そこで今回は、この北米で出回る赤いあんずについて調べてみた内容と、ジャムをつくって(自分の中で)優勝したレシピをお届けしたいと思います。

今回手に入れた赤いあんず(Red Apricot)とFamily Tree Farmsについて調べてみた内容

今回野菜ソムリエHiroが手に入れた赤いあんず。品種が書かれていなかったので、最初にちょっと調べてみたのですが、結論からいうと品種は分かりませんでした。(けっこう調べたんですが・・・)

なので、代わりといってはなんですが、この赤いあんずを栽培しているファームについてちょっと紹介したいと思います。

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今回購入した赤いあんずのパッケージは紙でできたバスケットのようになっていたのですが、そこにファームの名前がしっかり書かれていました。その名も「ファミリー・ツリー・ファームズ(Family Tree Farms)」

Family Tree Farms はあんずだけでなく、ブルーベリーや桃なども栽培しているアメリカ・カリフォルニア州にある3世代に渡る家族経営の果樹園です。

アメリカだけでなくカナダにも Family Tree Farms の果物が流通していて、バンクーバーでも夏頃特に多く見かけます。(特に個人的によく見かけるのは蟠桃含め桃とすももで、 Family Tree Farms のシールが一つひとつに貼ってあります)

個人的に Family Tree Farms の果物はクオリティがけっこう高いと感じているので、果物売り場でファームの名前を見つけると安心して購入することができます。

余談ですが、先日も Family Tree Farms のブルーベリーを買ったばかりです。

そんなFamily Tree Farms のウェブサイトを確認すると、「Apricot」「Raspberry Cot」「Cobblercot」という3種類のあんずを育てていることが記されていました。

この3種類の中で「ラズベリーコット(RaspberryCot)」は表面に赤みを帯びたような色合いで、今回手に入れたものにとても似ていました。(出回り時期も5月だそうで、条件に合致していました)

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しかし、Family Trees FarmのInstagramのあんずのストーリーズハイライトを見ると「Raspberrycot」以外にも「Firecot」という赤系品種を育てていることも分かりました。

そこでFamily Trees Farmに直接お問い合わせしてみたのですが、どうやらダイレクトメッセージは見ない方針らしく、回答は得られませんでした~。

でも、今回調べていく中で Family Tree Farms では色んな赤いあんずを育てていること、そして赤いあんずにも色んな品種があることが分かり、十分勉強になりました!

 

実際に赤いあんずを食べてみた感想は?

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次に赤いあんずを実際に食べてみた感想をお伝えします。

まずは見た目の話からなのですが、ご覧の通り赤と橙色の燃えるような色合いが美しすぎました。赤いあんずといっても果皮の橙色が強めのものもあれば、赤が濃いものもありましたよ。

また、「すももなんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、ちゃんとうぶ毛もあって、あんずそのものなんですね~。下の写真で確認できるでしょうか?

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半分にカットしてみると、果肉の色は通常のあんずと変わらない、まさにあんず色といった感じでした。

外から握って少し柔らかいものを食べてみると果肉も柔らかく、甘みも十分!あんずらしい甘酸っぱさでした。

逆に外から触って少し固めだったものは、食感も同じく固めで甘みが少し低めだったのですが、それでも十分生食でいただけるレベルでした。

カナダでは生食でも十分食べられる品種のあんずが一般的に出回っているので、赤いあんずを手に入れたときもなんとなく「あぁ、これは生で食べてもきっと十分甘いやつだな」と思っていましたが、的中でした!(個人的に日本ではあんずは酸っぱいイメージがあります)

 

果皮が赤いからジャムの色も美しい!レッドアプリコットジャム・レシピ

生で食べた後は、残りの赤いあんずをジャムにしてみることにしました。

以下、レシピです。先ほどお伝えした通り赤いあんずそのものがそこそこ甘かったので、砂糖少な目のレシピです。

レシピといっても、赤いあんずとグラニュー糖だけでつくれます。砂糖の量は好みで変えてみてください。

(材料)
あんず700g
グラニュー糖 200g
(作り方)

1. 洗って水分を拭きとる
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まずは赤いあんずをしっかり洗って汚れを落とし、そのあと水分を拭きとります。

2. 半分にカットし種を取り出す
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次に、乾いた赤いあんずを全て半分に切って種を取り出します。(種は指で簡単に取れました)皮はそのままでOK。皮があることで、ジャムが美しい色合いになります。

3. グラニュー糖をかけて鍋で寝かせる
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半分に切ったあんずを全て鍋に入れます。その後、グラニュー糖をふりかけて、約30分ほど放置します。(水気が少し出るのを待つ)

4. 中火で煮詰める
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水気が出たら、中火にかけて煮詰めます。最初は焦げるか不安になりますが、木のしゃもじで混ぜていると、あんずから次第に果汁が出てきます。その後、約20分くらいかけて煮詰めていきます。

台所にあんずのいい香りが広がりますよ。

5. とろみがついたら火を消してビンに詰める
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煮詰めていくと、次第にとろっとしてきます。火にかけているときはそこまで固くなくても、冷えたらジャムらしく固くなるので、大丈夫です。

火を止めたら、煮沸しておいた瓶に入れて完成です。

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ということで、こちらが完成した赤いあんずジャムです。700gの赤いあんずを使うと、写真上のパスタソースの瓶にぴったりの量でした。

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通常のあんずジャムに比べると色合いが少し赤っぽいのが写真から伝わりますかね・・・?これがとってもキレイで、しばらくうっとりと眺めてしまいました。

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パンに塗っていただいてみると、味自体は通常のあんずジャムと変わらない風味で、あんず独特の甘酸っぱさが楽しめました!食欲が非常に進みそうなジャムになって大満足の結果となりました。

その他、パン以外にも無糖ヨーグルトに入れたりして楽しんでいます♪

 

まとめ:赤いあんずを見つけたらぜひ購入を

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ということで、カナダでも赤あんずは珍しいので、カナダ在住の方は赤あんずを見つけたらぜひ購入を!

Family Tree Farms自体はアメリカの果樹園なので、カナダだけではなくアメリカでも出回っているはず。北米にお住まいの方は、ぜひ探してみてください。(日本でも赤いあんずを育てている方がいるかも??)

赤いあんずは、生で食べるのはもちろん、デザートづくりにも活躍しますよ。ぜひ果皮の美しさを活かしてみてくださいね!


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