品名
すもも / プラム
plum
植物学上の分類
バラ科サクラ属
歴史/品種
種類が豊富にある。下記の3つに大群される。
(中国原産。過去巴旦杏(はたんきょう)、牡丹杏(ぼたんきょう)と呼ばれた。)
19世紀(明治初期)にアメリカに日本すももが渡る。
育種家のルーサー・バーバンク氏により様々なアメリカすももと交雑が行われ、「プラム」という名で日本へ戻る。(ビューティー、サンタローザ、ソルダム、ケルシー、ホワイトプラムなどの品種。このうちフォーモサという品種を改良し福島の大石氏が育成したのが、大石早生)
(コーカサス原産)
プルーンやダムソンプラムの名で知られる。
シュガープルーン、サンプルーン、スタンレイなどが長野で栽培される。
野生種が多く、果物としての利用が少ない。
産地
日本すもも・・・山梨、長野、和歌山、山形、福島。
ヨーロッパすもも・・・長野、青森、山形、和歌山。
時期
日本すももは6月ー8月が多い。ハウスものは5月頃から。
ヨーロッパすもものプルーンは8月ー9月。日本では90%が生食。
見分け方
果皮の色つやがあるもの。色が濃く、重量感のあるもの。
白い粉をふいているもの。
栄養
カリウム、カロテンなども多い。アントシアニン(抗酸化作用)、ソルビドール(便秘改善)も含む。
(※葉酸は、緑黄色野菜やレバーなどに多く含まれるビタミンB類の一種。厚生労働省が妊娠を希望する女性に1日400μgとるよう推奨している栄養素。たんぱく質をつくる手助け、皮膚や粘膜を強くする。妊娠を希望される方や、妊娠中・授乳中の方、とりわけ妊娠前から妊娠初期に葉酸をしっかりとることで、妊娠初期、大切な器官の原型がつくられるおなかの赤ちゃんの発育を助け、「神経管閉鎖障害」という先天異常が起こるリスクを遠ざけることができる。 参考:DHCサプリメントのページ)
乾燥プルーンはミラクルフルーツと呼ばれる。(特に鉄分が多い)
鉄、カリウム、カルシウム、亜鉛、マンガン等のミネラルを多く含み、ビタミンE、B群、食物繊維がたっぷり。プルーンの紅色はアントシアニン。
ソルビドールという糖質は、整腸作用があるらしい。女性のための果物ともいえる。(鉄分、カルシウムなどから)
料理
プラムジャム、ソースに。冷凍庫で凍らしてシャーベット、果実酒などに加工して、コンポートにしても。ソースは肉との相性もよい。ソーダ割りにも。
保存
・0℃で3-4週間の保存は可能。
20-25℃では4-7日。(=店頭での販売は低温管理が望ましい)
・日持ちしないのですぐ食べるのが望ましい。
・完熟ものは紙袋に入れ野菜室で保存。
ポイント
・貯蔵性の低いアイテム。
・爽やかな味で後味さっぱり!
・酸味が苦手なら、皮をむいて。甘くてジューシー。
Hiroのメモ書き
忘れがちなのが、プルーンは西洋すももだということ。
ドライプルーンがミラクルフルーツというのは、とてもおもしろいと思います。それだけ栄養素が豊富なんだろうな。
中国原産のものを日本すもも、というのもちょっと可笑しいですね。
貯蔵性の低いアイテムといえど、夏の果物売り場の主役にはなれないタイプだけれども、どうにかたくさん食べて欲しい!と思うのです。
調べなおしてみて、葉酸を多く含むことから、妊婦の方、妊娠を考えている方に是非オススメしたいと思いました。