ハノイ最大の屋内市場「ドンスアン市場」に行ってきた。周辺の様子も紹介
少し前の話になりますが、2023年4月下旬にカナダ・バンクーバーから日本を経由して、ベトナムの首都であり政治・文化の中心地と呼ばれるハノイ(Hanoi)に行ってきました。
合計4泊5日の滞在で地元のスーパーや市場などをたくさん巡ることができて、大満足の旅となりました。
今回はその旅から、ハノイ有数の観光地でもあるドンスアン市場(Dong Xuan Market)に行ったときのことをお伝えしたいと思います。
市場周辺で見つけた野菜果物についてもたっぷりと紹介するので、確認してみてください。
この記事の目次
まずはドンスアン市場(Chợ Đồng Xuân)について紹介
ドンスアン市場（Dong Xuan Market）は、ベトナムのハノイの旧市街に位置する歴史ある大規模な屋内市場です。ハノイの観光地として名前が挙がる人気スポットです。
元々は1889年にフランス政府によって建設された市場で。一度は1994年の火災によってほぼ全焼しましたが、何度か改修され今の姿になっています。長い歴史を持つハノイで最大の屋内市場（約6,500平方メートル）といわれています。
市場のある場所は、ホアンキエム湖から北に約600m歩くと到着します。観光者の多くが宿泊する旧市街地の中心部にあるので、旧市街地のホテル等に泊まれば気軽に訪れることができます。
市場は3階建てで、数多くの小売業者や商人が集まり様々な商品を扱っています。衣類、家庭用品、食料品などあらゆるものが販売されています。
観光客向けのお土産も豊富に揃っているので、地元の人はもちろん、観光者にも大人気の場所なんです。観光者が非常に多いので、治安的にも「危ない」という雰囲気は全くありませんでした。（バイクの行き交う普通の道の方がよっぽど怖かった･･･）
観光自体は買い物に夢中にならなければ、約1時間、長くても2時間程度で済むかと思います。
ドンスアン市場へ行ってきたので、雰囲気を紹介
(ドンスアン市場、いくつかある建物の入口の一つ)
2023年4月26日、ドンスアン市場へ行ってきました。市場は屋内型ですが、その周辺にもお店がたくさん出ているので、屋内・屋外両方楽しむことができます。（外のエリアをドンスアン市場に含めてよいのか分からないのですが、この記事では一緒に紹介します）青果を扱うお店は基本屋外エリアにありました。
野菜果物がたっぷり楽しめる屋外周辺エリア
(写真左の建物がドンスアン市場で、右側には小売店が並ぶ)
まずは、野菜果物好きの方に向けて、ドンスアン市場の周辺エリアから紹介したいと思います。
市場のメインとなる建物の周りを歩くと、青果や乾物、精肉、生活用品などを扱うお店がずらりと並んでいました。
今回の旅で市場をいくつか訪れて毎回驚いたのは、お肉を外で裸売りしていたことです。日本人からすると衛生面で問題があるのではないかと少し心配になってしまうかもしれませんが、地元の方はこれがきっと普通だと思うので、カルチャーショックでした。
青果を扱うお店は、ドンスアン市場の建物・正面から真反対のところに多く集まっていたイメージですが、その他にも建物周辺の色んなところで販売されていて、野菜・果物好きには嬉しい限りでした。
基本的に、カゴなどを使ったりして野菜・果物を陳列している方が多かったです。地面にカゴをそのまま並べている陳列する人は腰を低くして働く機会も多そうで、大変そうだなと勝手に考えていました。
ハノイでめちゃくちゃよく見かけた小さな椅子を台にして陳列している人や、自転車を台に使っている人もいました。
写真はベトナムでめちゃくちゃ印象に残っている細長いアボカドです。日本でもカナダでもハス種という丸っこいアボカドが主流ですが、ハノイで見かけたアボカドの多くはこの細長いものでした。（これも一種のカルチャーショック）品種名が知りたかったです。
ちなみに緑のままで柔らかくなるので、熟度は触ってみて少し柔らかくなっていたら適熟という感じでした。
そしてこちらのお店では、ブッシュカン（仏の手のように見えるので、仏手柑）が大量に積まれていて、かなり印象に残ったお店です。
ハノイでは、多くのお店がブッシュカンを入口あたりに飾ったりしていて、縁起の良い果物というか、神様へのお供えものとして一般的なように感じ取れました。
日本では年末頃に多少出回ったりしますが、ハノイでの販売量は比じゃなかったです。きっと誰もが知っている大切な果物なんだと感じました。
果物のギフトバスケットのようなものをメインに売り出しているお店もありました。ドンスアン市場以外の場所でも、このようなお店を見ることができました。
ハノイでは果物ギフトを贈る文化があるように見受けられましたが、どうなのでしょうか？（お供え物用なのかな･･･？）
上の写真エリアが、ドンスアン市場周辺で一番果物を売っている人が多かったエリアです。果物を盛ったカゴが一列にずらりと並んでいました。
マンゴスチンやランブータンなどアジアで人気の果物が見えるでしょうか？
ベトナムで大人気のマンゴー、そしてイエロータイプのドラゴンフルーツもありました。今回のハノイ旅行中もドラゴンフルーツはよく見かけたのですが、黄色のものはここでしか見られなかったように記憶しています。
また、輸入もののリンゴが市場で並んでいるのが個人的に逆に印象的でした。当たり前かもしれませんが、市場で並んでいる野菜果物は地元で採れたであろうものがほとんどで、輸入している果物が並んでいるのは稀でした。
こちらもアジアで人気の果物、レンブです。カナダでは赤色や黄緑色の2種類を見たことがあるのですが、販売されていたのはかなり薄い緑と薄ピンクを合わせたような色合いで、カナダで手に入れたものよりもっと太くて短いカタチのような印象を受けました。
甘さ控えめなのが逆に好印象の果物だと思っています。
上の写真はビンロウと呼ばれるもので、現地ではquả cauという名前だそうです。結婚式のときに新郎側が買って持って行ったりするそうです。（Twitterで親切な方から教えていただきました！）
ちなみに、ドンスアン市場の屋外エリアには、土もの(?)をメインに売っているように見えたお店もよくありました。どのお店も玉ねぎ、にんにく、しょうがなどがたっぷりとカゴに積まれていました。黒い枝豆みたいなものが個人的に気になりました～。
商品がこれでもかと並ぶ屋内エリア
屋外エリアだけで正直もう満足だったのですが、せっかくなのでドンスアン市場の屋内エリアも見ることにしました。
3階建ての屋内エリアでは衣類や雑貨、装飾品、おもちゃなどがたくさん販売されていました。写真からも伝わるかと思いますが、商品数が多すぎて正直ごちゃごちゃ感が強かったです。たしかに通路は狭かったりするのですが、そこまで歩きづらくはなかったです。
1階に噴水のようなものがあり、座って休憩も可能。ハノイ最大の屋内市場と言われる通り、結構広いのですが、出入口が数か所あるので利用しやすいと思います。
ホム市場では布生地のお店がかなり集合していましたが、ドンスアン市場でも布生地のお店が屋内エリアにも見られました。1階は雑貨や靴、2階は衣類など、商品の種類ごとにお店がある程度エリア分けされているようでした。
店員さんは気怠そうな雰囲気を出している人が多かったのですが、ここでも値切り交渉可能なので、欲しい商品があれば値切ってみてもいいかもしれません。お土産向きのアイテムも多く見られましたし、これだけ商品があれば掘り出し物も見つかるかも？
以下、写真でドンスアン市場の雰囲気を確認してみてください。おなじみの人気キャラクターの商品や有名ブランドのロゴがプリントされた衣類などもありましたよ。
旧市街地・ドンスアン市場のあたりでナイトマーケットも週末に開催
(通りが封鎖されて歩行者天国になる)
ハノイ旧市街にあるドンスアン市場の周辺エリアでは、2004年10月以来、ウィークエンドナイトマーケット（週末市場）が開催されています。
南のハンダオ通りからドンスアン市場までの直線的な道路が毎週金曜日、土曜日、日曜日の夜だけ歩行者専用道路になっています。（夜7時頃？～深夜ぐらいまで）
この1本道に夜店がずらりと並び、こちらでも衣類や雑貨などが販売されているので、観光客もお土産などを探しに多く訪れます。値段交渉もOKです。
野菜ソムリエHiroが訪れた際はかなり賑わっていて、日本人観光客もけっこういましたよ～。
子どもが毎回立ち止まってしまいそうなおもちゃ屋さんをいくつも見かけました。
また、ハノイ旅行者にウケそうなTシャツ屋さんもありました～。個人的にバインミーのTシャツが欲しくなりましたが、今回は我慢しました。
その他にも、アクセサリーや雑貨のお店がずらり。個人的に買いたくなるものは見つからなかったものの、雰囲気が良く、各店を覗くだけで純粋に楽しかったですよ。
ちなみに、有名ブランド(？)の靴も並んでいました。シャネルやグッチのリボンも怪しい気がしますが、野菜ソムリエHiroの心が汚れているだけかもしれません。
ナイトマーケットは何も雑貨や衣類だけではありません。お腹が空いても大丈夫です。串系の食べ物を売っているお店がいくつかありました。
個人的にはバインミー（ベトナムのサンドイッチ的なやつで大好物なんです）が食べたかったので、道ばたで販売されていたものを購入していただきました。
ハノイ観光客に大人気のバインミーのお店より、こっちのお店の味の方が好みでした（汗）
このブログの読者の方は「ナイトマーケットの野菜果物事情はどうなの？」という方も多いかと思いますが、ハノイのナイトマーケットでは野菜はほぼ見かけず、カットフルーツやプラムなどの果物がちらほら売られているような感じでした。ナイトマーケット全体で見ると、果物を売っている人はそんなに多くなかったです。
この Water Chestnuts（シログワイ：栗のような形で水中にできるのでこの英名です）、カナダではアジア系スーパーの野菜コーナーでよく売っていて、シャキシャキ感と少しの甘みがあります。
野菜としてはもちろん、フルーツ感覚でも食べると聞いたことがあるので、ベトナムでは果物的扱いなのかもしれません。（想像）
上の写真もナイトマーケットで見つけた果物です。パイナップル（右上）、プラム（品種名不明：右下）、グリーンマンゴー（左上）は見た感じで予想がつきますが、左下を見て「？？？」という方も多いのではないでしょうか？
お店の方に確認はできていないのですが、断面と緑色っぽい外皮部分から推測すると、タヒチモンビン(Wi Apple)という果物。酸味が魅力的ですが、屋台でも売られていることに驚きました。カナダや日本では見たことがありませんが、ベトナムでは人気のようです。
こんなに豪華な盛り付け方だと思わず買ってしまいそうになりませんか？夜でもそこそこ暑かったハノイでカットフルーツを裸売りしているのが、なんだか新鮮でした！
ナイトマーケットも、約1時間くらいで十分楽しめるかと思います。ざっと見る場合でも、30分は確保しておきたいところです。
ドンスアン市場を訪れる際は、屋外エリアもチェック
ということで、ドンスアン市場とすぐそばで週末に開催されるハノイのナイトマーケットについて紹介しました。
旧市街に宿泊することがあれば徒歩で簡単に訪れることができるので、ぜひ行ってみてください。個人的にはドンスアン市場の屋内よりも、青果を販売する人が並ぶ屋外エリアが一番楽しかったです～！
営業：年中無休、朝～夕方頃まで
住所：Đồng Xuân Market, Đồng Xuân, Hoàn Kiếm, Hà Nội, ベトナム
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