先日の記事でも紹介しましたが、2024年5月下旬にシアトルにある大型日系スーパー宇和島屋(Uwajimaya)に行ってきました。ちょうど愛媛フェアが行われていて、愛媛県産の商品が購入できたり、みきゃんに会えたり、フィッシュガールによるマグロ解体ショーも観ることができて、とても幸せだったのですが、忘れてはならない(?)のが、青果コーナーです。
そこで今回は、宇和島屋の青果コーナーで見かけて、野菜ソムリエHiroが気になったものをまとめて紹介したいと思います。
この記事の目次
1. 青梅(Ume Plum)
まず一番驚いたのが、宇和島屋で青梅が販売されていたことです。日本では2024年に梅の産地でのひょう被害などで不作・品薄だったと聞いていたのもあり、「シアトルでこんなに梅が売っているなんて!」と感動しました。
野菜ソムリエHiroが暮らすカナダ・バンクーバーでも、季節になると日本の食料品店やファーマーズマーケットに出店している韓国系の方のお店で梅は手に入るのですが、少量だったり見た目がよくなかったりで、こんなに大量できれいな梅は久しぶりに見ました。(産地も何も書いてなかったのですが、おそらくアメリカで栽培している方がいるのではないかと推測しました)
英語表記は Ume(Japanese Plum)で、お値段は量り売りで1ポンド(約0.454キロ) 14.99アメリカドル。この記事を書いている時点の為替で計算すると、450gくらいで約2,400円となかなかのお値段でした。
アメリカドルなので、余計に高く感じてしまう部分もありつつ、生の果物はそもそもカナダに持って帰れないので、購入を断念しました。いやー、日本にいたときみたいに気軽に梅が購入できないのは、北米在住者のデメリットと言えるかと思います。梅をよく漬けていた人間にとっては、天国のような光景でした。
2. みつば(Mitsuba)
宇和島屋の野菜コーナーに普通に並んでいたのが、セリ科ミツバ属のみつば。バンクーバーでは一般的なスーパーでは買えないんですよね。なので、けっこう貴重だったりします。
プライスカードを見ると、 Mitsuba(Japanese Parsley)と書かれていました。みつばのWikipediaを見ても、英名の一つがJapanese parsleyだったので、英語でみつばを説明したいときはJapanese parsleyといえば、現地の人にもなんとなくは理解してもらえそうです。(実際に食べたことのあるカナダ人は、ほとんどいないかもですが)
個人的に親子丼にはみつばを使いたいのですが、そんなわけにもいかないので、いつも青ネギで代用していたりするのは余談。
1束 4.49アメリカドルだったので、約720円といった感じでした。(正直思ったより高くなかったのですが、皆さんはどう感じるでしょうか?)
3. みょうが(Mitsuba)
みつばの隣にあったのは、ショウガ科のみょうが。日本のスーパーでもよく見かけるおなじみのパッケージの高知県産でした。Wikipedia情報ですが、食用で栽培されているのは日本だけとのことです。
お値段を見ると、衝撃の 15.99アメリカドル。日本円に換算すると約2,580円くらいでした。輸入しているので輸送費など考えると仕方のないお値段かもしれませんが、過去に日本のスーパーでは98円~198円くらいで売っていたと記憶しているので、個人的になかなかの衝撃価格でした。
ちなみにバンクーバーでもみょうがは日本食料品店に行くと置いていたりします。(こちらもそこそこ高いですが・・・)
4. ピンクグロウ・パイナップル(Pinkglow Pineapple)
デルモンテ社がコスタリカで栽培している特別なパイナップルといえば、ピンクグロウです。名前の通り、ピンク色の果肉が最大の特徴!
2020年10月9日に商業的発売が開始されたパイナップルですが、開発には16年間かかっています。果肉の色合いはリコピンによるもので、甘味が強く酸味が少ないパイナップルです。
バンクーバーでは、コストコで以前よく販売されていたのですが、最近はめっきり見なくなりました。初期には写真にあるようなギフト箱付きで購入したことがあるのですが、そのときは約50カナダドルでした。宇和島屋では1箱13.99アメリカドルと、お値段が発売初期の頃より大分落ち着いたのが分かりますね。
5. 赤バナナ(Red Banana)
宇和島屋のバナナコーナーではバンクーバーでも一般的なバナナが並んでいたのですが、赤バナナがありました!バンクーバーでも一時期オーガニック系スーパーのWhole Foods Market が取り扱っていたのですが、最近は見かけなくなったので、貴重です。
果肉がオレンジがかったような色合いが可愛いバナナでして、少し酸味があるかとは思うのですが、全体的な味は普通のバナナと正直似ていると個人的には思います。モラードバナナなのかな?と思うのですが、品種名が書いていないため、確認できませんでした・・・。
6. 紫蘇(Shiso)
バンクーバーでも紫蘇は手に入るのですが、こうやってパックに入れて大量に並んでいる光景はあまり見たことがないので、新鮮でした。(日本の食料品店などに行くと、ラップで包んで数個が売り場に並んでいるイメージ)シアトルではとても需要があるのかもしれませんね~。うやらましいぞ~。
7. かいわれ(Radish Sprouts)
かいわれもたくさん並んでいました。かいわれはバンクーバーでも普通に手に入るのですが、値段がそこそこ高くて、シアトルはどうかな~?と思っていると、1パック 2.99ドルでした。日本円にすると 470円くらいですね。
日本では 28円くらいで販売していた記憶があるので、それを考えてしまうと、なかなか気軽には購入できません・・・汗
7. もやし(Bean Sprouts)
日本と違うお値段のところでいうと、もやしも北米ではより高くなります。1袋 2.29ドル(日本円だと330円くらい)ということで、バンクーバーのもやしの価格より少しだけ高めかもしれません。日本のもやしと比べると相当高いですね。
やはり需要の違いでしょうか・・・。
8. きのこ栽培セット
バンクーバーのスーパーや八百屋では見たことがないのですが、シアトルに行くと毎回きのこ栽培セットを見かけます。宇和島屋だけでなく、ファーマーズマーケットでも売られていて、カナダに比べるとポピュラーなのかもしれません(?)
その他の青果コーナー写真
最後に、宇和島屋で見かけたその他の野菜果物写真を続けてお届けします。
宇和島屋にもオーガニックコーナーがありましたよ。
写真の手前に見えるのは、トマティロ(トマティーヨ)です。サルサを作るときに使われたりします。
アメリカもカナダと同じく、調理向けリンゴはグラニースミスが年中販売されています。
同じ北米という括りでいうと、カナダもアメリカも青果は取扱いにさほど違いはないように見えます。(地域で多少異なるとは思いますが)
赤玉ねぎもよく売れますよ。
サラダコーナー、充実していました。(個人的にプレパックのものは少し割高なので、あまり買いません)
ハクサイやキャベツも量り売り。好みのサイズのものを買うことができます。
メロンも北米では季節問わず数種類販売している印象です。バンクーバーでは夏の時期になるとメロンの種類が増えます。
ベリー売り場には、年中いちご、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ゴールデンベリー(ほおずき)が並びます。Yumiと書かれたパッケージのイチゴですが、アメリカ産です。(念のため)
宇和島屋は他にも見どころいっぱい
ちなみにシアトルの宇和島屋には紀伊国屋が併設されています。(最高か)
当たり前ですが、日本の本も販売されていて、いつも目を輝かせてしまいます。アニメのグッズなども取り扱っていて、いつも賑わっているイメージです。
また、ロイズ(ROYCE’)の店舗があったり、フードコートがあったり、2024年にはガシャポンバンダイオフィシャルショップもできて、さらに充実度が高まっています。
皆さんもシアトルを訪れる際は、宇和島屋に行くことをお忘れなく。正直、個人的にシアトルで一番好きな場所かもしれません・・・汗