【ベトナム果物】Gac Fruit(ナンバンカラスウリ) のソーイ・ガック(xôi gấc)レシピ
以前も紹介したベトナムで一般的、世界では超珍しい果物といえばガックフルーツ(ナンバンカラスウリ)です。
(過去記事)ベトナムで人気のガックフルーツ(ナンバンカラスウリ)を食べた記録まとめ
ガックフルーツの真っ赤な仮種皮には以下の栄養素が含まれていると言われていることから「スーパーフルーツ」とも一部で呼ばれています。(まだまだ知られていないのが、もったいないくらい!)
■ βカロテンはニンジンの10倍以上
■ ビタミンCはオレンジの40倍以上
■ ゼアキサンチン(目の網膜に含まれるカロテノイドの一種)はとうもろこしの30倍以上
■ 必須脂肪酸:オメガ3、オメガ6、オメガ9も含む
そんな栄養満点のガックフルーツがどんな風に調理されているのか調べてみると、
仮種皮がベトナムで旧正月(テト)や結婚式などの慶事などの際に提供されるソーイ・ガック(xôi gấc)に使用されるということが分かりました。
ということで、今回は実際に購入したガックフルーツを使ってソーイ・ガックを作ってみたので、そのレシピや味についてお届けします。
【レシピ】実際にソーイ・ガック(xôi gấc)をつくってみた
ソーイ・ガックは簡単にいうと、濃い橙色の甘いおこわのこと。
今回用意したのは、以下の材料です。ガックフルーツ以外はスーパーで簡単に手に入るものばかりです。
※ちなみにカナダ・バンクーバーではアルコールはアルコールショップにしか売っていないので、大さじ1の赤ワインのために酒屋まで行きました(´;ω;`)ウゥゥ
■ ガックフルーツの仮種皮(1玉分)
■ 塩(大さじ1)
■ 赤ワイン(大さじ1)
■ ココナッツミルク(1缶)
■ 白砂糖(2カップ分)
それでは実際につくった手順をお届けします。
★1. モチ米を水に浸す。
今回は5カップ分のモチ米を炊くことにしました。
お米は事前に約3時間水に浸しておいたので、調理する頃にはかなり米が水を吸っていました。
★2. ガックフルーツの仮種皮を種からはがす
今回は1玉分のガックフルーツの仮種皮を使用しました。↑の写真が1玉分になります。(いくつか生で食べたので、実際には1玉以下ですが)
この真っ赤でぷよぷよしている仮種皮を種からはがす必要があります。手だけだとぬちゃぬちゃして難しいので、一度簡単にナイフで切り口を入れるとやりやすかったです。
仮種皮に包まれた黒い種はあとで使うので、ジップロックに分けて取っておきました。
★3. 仮種皮を赤ワインと混ぜる
ガックフルーツの仮種皮を全てはがし終えたときの写真がこちら。もう手術してる感満載。ここに赤ワインを大さじ1入れると、仮種皮をつぶしやすくなりました。
★4. 仮種皮と赤ワインを混ぜたものをモチ米のボウルに入れて混ぜる
ガックフルーツの仮種皮をしっかり手で潰したら、それを丸ごとモチ米のボウルに入れます。
次にモチ米に均一に色が付くように、しっかり手でかき混ぜます。すると、以下のような美しい橙色になりました。
美しすぎるキタ――(゚∀゚)――!!
★5. 蒸し器で15分蒸す
ここでついに蒸し器登場。お米をたっぷり敷き詰めました。
さらに、モチ米の上に取っておいたガックフルーツのタネを載せます。(ただのデコレーションですが、黒い種が亀っぽくてかわいいんです)
準備ができたら、火をかけて15分間蒸します。
★6. ココナッツミルクと砂糖を混ぜたものを流し込んでさらに10分ほど蒸す
ココナッツミルク1缶と砂糖2カップ(甘いのが苦手な人は砂糖の量を調整してください)を混ぜ合わせたものを、蒸してから15分後に流し込みます。
少しずつ流し込んでいくと、途中で「あら、けっこう多いかも?モチ米の表面のココナッツミルクが消えない・・・」と思ったのですが、ゆっくりゆっくり入れていきました。
そしてまた蓋をして約10分ほど蒸しました。
★7. モチ米がやわらかくなっているのを確認!完成
そして10分ほど経過したら、ちゃんと柔らかくなっているかモチ米のチェック。表面にまだココナッツミルクが残っている場合は、しゃもじで混ぜ合わせてもう少し蒸してみてください。
そして完成!どん!!
美しい橙に染まったモチ米。とっても美味しそうに見えませんか?
初めてソーイ・ガック(xôi gấc)を調理しましたが、うまくできたのかもしれません!( ◠‿◠ )
最後に:実際にソーイ・ガック(xôi gấc)を食べてみた
ということで、アツアツのソーイ・ガックを実際に食べてみました。
気になる感想はというと、普通におこわでした(苦笑)でも、ガックフルーツ本来のナッツ+若干オイリー的な風味が加わって、いやはやイイ感じに仕上がっていました。(語い力)
砂糖は2カップ使いましたが、甘すぎる感じではなかったので、パクパクいけました。ココナッツミルクのまろやかな感じもとても合っていたように思います。
また、ガックフルーツの亀みたいな黒い種は飾りなので、茶わんの中に入れなかったのですが、入れてもかわいいと思いました。お祝い事のときにベトナムの人が食べると言われていたのも、なんとなく納得できる味。
それにしても栄養満点果物ですから、ソーイ・ガックにして食べるのも良いですが、生でも食べたいものですね。次回ガックフルーツを手に入れた際は、別の料理もしてみたいと思います。
ということで、この記事を読んでくださった方!
もしスーパーでガックフルーツを見つけたら、ぜひ一度買って味を試してみてください。話のいいネタにもなると思いますよ( ◠‿◠ )