深夜に開かれる卸売市場。ベトナム・ハノイのロンビエン市場に行ってきた
2024/04/29
少し前の話になりますが、2023年4月下旬にカナダ・バンクーバーから日本を経由して、ベトナムの首都であり政治・文化の中心地と呼ばれるハノイ(Hanoi)に行ってきました。
合計4泊5日の滞在で地元のスーパーや市場などをたくさん巡ることができて、大満足の旅となりました。
今回はその中からよくある朝市ではなく、ハノイの中でも珍しい卸売市場「ロンビエン市場(Long Bien Market)」について現地の写真といっしょに紹介したいと思います。
この記事の目次
観光客でも卸売市場の中が見られるロンビエン市場(Long Bien Market)について
ハノイの旧市街の中心地から徒歩で行くことができるロンビエン市場。ロンビエン橋のすぐ近くで、観光地として有名なドンスアン市場(Dong Xuan Market)から歩いて約10分のところにあります。
こちらは20年以上開かれている市場で、ライフスタイル旅行マガジン Condé Nast Traveller誌では世界で最も魅力的な 7 つの市場に選ばれたこともあるそうです。(ネット上にはそう書かれているのですが、ソースを見つけられませんでした汗)
ハノイの多くの市場は朝から午後にかけて開催されますが、ロンビエン市場はなんと深夜~早朝頃にかけて開かれている卸売市場です。そのため、メインは飲食店や小売店、行商人などの人たちが食材を買いに来る場所です。
深夜の時間帯になることもあり、観光客はほぼほぼいません。いわば、本物のローカル感を味わえる場所で、現地の人たちが買い付けに来て、お店の人たちと交渉する姿が見られます。(野菜ソムリエHiroが訪れたときも、観光客らしき人は見ませんでした)
誰でも入れる卸売市場となっていますが、観光として訪れる場合は買い付けに来ている方やお店の方の邪魔にならないように行動するのが賢明です。
ちなみに正確な開催時間は不明。調べたところによると、最も混雑するのは早朝午前2時~午前4時頃だそうで、午前6時頃にはかなり落ち着くようです。
市場自体はかなり広く、ドンスアン市場と同じくらい広い(もしくはそれ以上)のではないかと個人的に思いました。市場の中だけでなく周りでもお店が出ていて、かなり賑やかなんですよ。時期によると、そばにあるロンビエン橋の下にまでお店が拡大するときもあるそうです。
深夜に賑やかすぎるロンビエン市場に行ってきたレポ
ここからは、2023年4月30日にロンビエン市場を訪れたときの様子を紹介します。果物好きであれば絶対に見逃せない場所かと思うのですが、実は野菜ソムリエHiroの旅行プランの中にロンビエン市場は最初入っていませんでした。
というか、旅行プランを立てる際に色々ハノイの野菜果物について調べたのですが、この市場がどういうわけか出てこなかったんですね。
そんな状態でハノイを訪れたのですが、たまたまハノイのホテルで休憩中に市場について調べていると、ロンビエン市場が出てきて運命かと思いました。(大げさ)
しかも泊まっているホテルから近くだったので、「これはもう行くしかない」という感じで行ってまいりました。当日は早起きをするために、前日の夜は早めに就寝して朝4時前には起きて準備しました。
(朝4時20分頃のホテルの前。真っ暗で人もほぼいなかった)
旧市街地の中心部にあるホテルに泊まっていたのですが、深夜のベトナムがどのくらい危険なのかよく分からなかったので、今回はベトナム版UberのGrabをオーダー。約10分足らずという距離で、朝4時半にロンビエン市場へ到着しました。
市場の前で車から降ろしてもらったのですが、もう市場の看板前から露店がずらっと並んでいて、活気がありました。(↑の写真の奥にロンビエン市場の青い看板が見えるでしょうか)
まだまだあたりが暗い中で、灯りをともして果物を販売している雰囲気が、他の市場では見られないものでした。(今振り返ると、野菜は見かけなかったかもしれません)
入口の周りには露店がずらりと並んでいました。日本やカナダでは見かけない長細いアボカドがたくさんありました。また、生花を扱っている人もいましたよ。
車からスイカを荷下ろししている姿も目撃したのですが、スイカがこれでもかとがっつりと積まれていて驚きました。台湾の市場でも同じような光景を以前目にしていましたが、こんなに積んでも潰れないのが改めてすごいと感じました・・・。
マンゴーも並んでいました!ロンビエン市場でもプライスカードは基本無いので、どんな品種なのか気になりました~。(この後、さらにたくさんのマンゴーを拝めることになります)
多くのお店はベトナムで採れたものを扱っている印象でしたが、輸入果物を扱うお店もいくつか発見。果物の写真を撮っていると、お店の人が「スタッフも撮ってくれ」と笑いながらジェスチャーしてくれたので、一緒に撮らせていただきました。
市場の方は基本観光客には目も向けない感じでしたが、こうやってウェルカムな雰囲気を出してくれる方もいて、心がほっこりしました。
上の写真を見て分かる通り、道には商品に使っていた結束バンドなどのゴミが散らかっていて市場の衛生環境は決していいようには見えませんでしたが、深夜にもかかわらずたくさんの人が行き交っていて、活気というかエネルギーを十分に感じることができました。
ハノイでは道を歩いているときもバイクの皆さんの邪魔にならないようにするのが大変でしたが、ロンビエン市場でも同じような状況でした。
上の写真の積まれている緑色の丸いものは柑橘で、多くのお店が取り扱っていましたよ。違う日に別の場所で購入して食べたのですが、甘さもちゃんとありました。
そしてこちらのお店はマンゴーがたっぷりと陳列されていて、個人的にロンビエン市場で一番印象に残っています。
緑色の果皮~黄色のものがあって、ここまでマンゴーがたくさん並んでいるのは初めての光景で感動しました!
タヒチモンビン(多分・・・)も見つけました。
以前ハワイ旅行の際に食べたことがあるのですが、酸っぱさが魅力(?)の果物です。ベトナムのスーパーで売られていたのを見たときは驚きましたが、市場でも見ることができて嬉しくなりました。ちなみにカナダや日本では一度も見たことがありません。
さらに、アジアで人気のレンブも見つけました。(赤とオレンジのフルーツキャップを被ったやつです)
バターナッツカボチャみたいなカタチ(もしくは鼻)だなといつも思う面白いカタチの果物で、控えめな甘さが逆に魅力的に見えます。
市場を訪れた日が4月末だったので、ライチのシーズンとは少し異なっていたのですが、1店舗だけライチの取り扱いがあったのも見つけました。
ベトナムについて調べると、ライチの最盛期はバンバン売っていてすごいみたいなので、次回はライチの時期に訪れることができたらなーと思っています。
ライチはまだごく少量でしたが、味的にライチとけっこう似ているロンガン(龍眼)はよく見かけました。新鮮なものはとても甘いんですよね~。好きです。
その他にも、以下のような風景・果物を見ることができました。基本屋外でしたが、一部屋内エリアもありました。↓
いやもうカナダとも日本とも全く違う世界に、驚きっぱなしでした。終始雑多な感じでしたが、深夜にここまで賑わっているのが、すごかったです。
ちなみに、青果が中心ではあるかと思うのですが、ロンビエン市場にはシーフードエリアもあって、こちらも活気で満ちていました。
最後は、一番のお気に入りとなったマンゴーを取り扱っていたお店の前で記念写真を撮らせてもらいました。
結論:果物好きであれば、ハノイのロンビエン市場見学は絶対外せない
ざっくりとですが、ロンビエン市場について紹介しました。個人的には、今回のベトナム・ハノイ旅行で一番楽しかった場所となりましたよ。
ロンビエン市場自体けっこう広いのですが、ざっと見れば30分~1時間くらいで十分見学できるかと思います。野菜ソムリエHiroも1時間くらい滞在した後は、ちょうど夜が明けることだったので、ホテルにぶらぶら歩いて帰りました。早朝のハノイは驚くほど路上が静かで、バイクの騒音もなく驚きました。
観光客がほぼいない場所なので気が引けるという方もいるかもしれませんが、果物好きの皆さん、ぜひ一度訪れてみてください。もちろん季節ごとに並ぶものも変わってくるので、個人的にもまた訪れたいと思っています。
住所:Đ. Hồng Hà, Phúc xá, Hoàn Kiếm, Hà Nội, ベトナム