2023年はいつ?冬至の意味とかぼちゃ(南京)とユズを食べる理由まとめ
2023/01/21
毎年12月下旬が近づいてくると、「あぁ、もうすぐ冬至の時期だなぁ」と思う方も多いのではないでしょうか?
そして、スーパーで以下のような光景を目にしたことがあるかと思います。
(写真左から ゆず2玉パック / お風呂用ゆず / 南京1/2カット @エブリイ)
そう!冬至の時期が近づくと、スーパーの青果コーナーにかぼちゃとゆずががっつり並ぶんですよね( ◠‿◠ )
そこで今回は、「冬至の意味と由来」、そして「なぜ冬至にかぼちゃとゆずを食べるのか」をたっぷりまとめてみました。
その他にも、冬至に食べると良いとされる野菜・果物も10種類紹介するので、参考にしてみてくださいね~!
この記事の目次
今年の冬至はいつ?冬至の意味、由来は?
冬至(とうじ)は、二十四気(1年の季節の移り変わりを24に分けたもの)の一つです。(以下参照)
冬至は、一年の中で太陽が一番南に寄る日で、北半球では昼が最も短くなる(=夜が長くなる)ことで知られています。
春:立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
夏:立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
秋:立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
冬:立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
冬至の反対はご存知 夏至(げし)で、昼が一番長くなる日として知られていますよね。
以下が2023年の冬至の日です。お忘れなく。
ちなみに、過去に中国では冬至を元旦としていたときがあり、その名残のせいか、今でも冬至が暦の基準となっています。
また、古くには冬至を「太陽が生まれ変わる日」、そして「太陽が最も弱った日が終わる」ことを祝して、世界中で冬至のお祝いが行われていたといいます。面白いですよね( ◠‿◠ )
冬至にかぼちゃ(南京)とユズを食べるのはなんで?
(↑以前野菜ソムリエHiroが購入した坊ちゃん南京)
冬至の由来が分かったところで、「じゃあ冬至は何か特別なことをするの?」という方もいるかもしれません。
実は冬至の朝に小豆粥(冬至粥ともいう)を食べたり、こんにゃくを食べたりする風習もあるのですが、冬至にする代表的なことといえば、以下2つではないでしょうか?
■ ユズ湯に入る
一つずつ解説していきます。
かぼちゃを冬至に食べるのは先人の知恵だった
昔から、冬至に「ん」のつくものを食べると運が呼びこめるなんていわれています。
これは、「ん」のつくものを運盛りといって、縁起をかつごうとしていたため。
(カナダで購入したバターカップ・スクウォッシュ)
でも、「かぼちゃはどこにも”ん”がないじゃん」と思った方、いいえ、あるんです(`・ω・´)シャキーン
かぼちゃは別の呼び方をすると「南京(なんきん)」なんですよね。いやー、そうきたかーという感じですけども(汗)
そのため、「冬至にカボチャを食べると中風*にならず、長生きする」なんて伝えられています。
*「ちゅうぶ」と読みます。脳出血などによる手足の麻痺などの症状のこと
また、かぼちゃの旬と言えば夏ですが、実際冬まで保存も効く野菜でもあります。
現代では冬にも簡単に緑黄色野菜が手に入りますが、昔は秋の収穫が終わると今より野菜を手に入れるのが難しかった(はず)ですよね。
なので、先人たちは冬に栄養を蓄える意味でも、どうやら冬至に緑黄色野菜のかぼちゃを食べるようになったといわれています。
実際、でんぷんが糖化して甘みが増すまで貯蔵&追熟された冬至を過ぎたころのカボチャは最高に美味しいんですよね( ′⌄‵ )♪
野菜ソムリエHiroも冬至の時期に一番よくカボチャを食べているように思います。
そして、カボチャは言わずもがな栄養満点!
かぼちゃのエネルギーはイモ類に匹敵するほど高いので、寒い冬を越すために必要なパワーになっていたんですね。
その他、以下のような栄養も同時に摂取できるとあって、いかにカボチャが優れた野菜であるかが分かるかと思います。(生の西洋かぼちゃの栄養素)
栄養名 | 可食部100g中の量 |
---|---|
エネルギー | 91kcal |
たんぱく質 | 1.9g |
カリウム | 450mg |
カルシウム | 15mg |
βカロテン | 3900μg |
ビタミンK | 25μg |
葉酸 | 42μg |
ビタミンC | 43mg |
食物繊維(総量) | 3.5g |
(参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)から引用)
上の表のもの以外にも、血行促進に関係があるビタミンE含有量が野菜の中でもかなり豊富だったり、種には血液をサラサラにしてくれるといわれているリノール酸も含まれています。
たくさんの栄養を一度に、しかもカボチャはたくさん食べることができるのが魅力。
冬至といわず、年中食べていたくなるような栄養摂取に最適な野菜なんですよね( ◠‿◠ )
無病息災を願うためのユズ湯
カボチャを食べる理由が分かったところで、次はユズ湯です。
冬至の時期になると、日本のお風呂屋さんもよくユズ風呂を用意してくれていますが、その理由とは一体?
実はユズの木は寿命が長くて病気にも強いんです。
だから、そんなユズにならってユズ風呂に入って無病息災を祈る風習ができたと言われています。
んー、ユズ、カッコいい!
Wikipediaによると、人々がユズ風呂に入るようになったのは、江戸の銭湯からだと書いてありました。
無病息災を祈りながら、裸の付き合いをするというのもいいですよね( ◠‿◠ )
冬至風呂
この日は冬至風呂と称して柚子湯に入る。天保9年の『東都歳時記』によれば流行し始めたのは江戸の銭湯からであるという。
また、ユズ湯は、血行促進で冷え性を緩和&体を温めて風邪予防などの効用が期待されるので、理にかなっていますよね。
ちなみに、ユズ湯は運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)だともいわれています。
実際どんな理由で冬至にユズ湯をするようになったのかは正確には分からないのですが、寒さの厳しい冬にユズ湯で体を温めて、ユズの香りで気分も良くなるのは正解ですよね!
いやー、野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーではユズがかなり手に入りづらいので、日本に帰りたくなりました(笑)手に入ったとしても、日本産のものは日本円で1玉1000円くらいにまでなるので、買いづらい・・・。
「いつもと違うユズ風呂に入りたい!」なんていう人には、鬼柚子(別名 獅子柚子)を使ってみてはいかがでしょうか?
見た目もジャンボすぎる(笑)ので、楽しめるはず!道の駅なんかに行くと、手に入りやすいかもしれません。
その他、冬至に食べたらいい「ん」の付く野菜・果物10つ
先述したとおり、冬至には「ん」の付くものを食べると運が呼び込めるなんて言われています。
そこで、「ん」が付く野菜・果物を調査して10種類見つけたので、ここに報告します。
カボチャの煮つけと一緒に食べてみるのも楽しいかもしれません。
★1. 人参(にんじん)
カボチャの煮つけと一緒に、人参のメープルシロップを使ったグラッセはいかが?(甘すぎ??)
★2. レンコン(れんこん)
そういえばレンコンも「ん」が入っていますよね。また、おせち料理にも使われる理由は、レンコンにある穴が「先を見通せる」という理由からでもあります。
とりあえず縁起の良い野菜!個人的には泥付きのレンコンがオススメ。風味が全然違います。
★3. 大根(ダイコン)
記事を書きながら気づいたのですが、〇〇根(コン)みたいな野菜は全部「ん」が入るので、縁起がいいことになりますよね(苦笑)
★4. 銀杏(ギンナン)
茶わん蒸しに必要不可欠な銀杏も縁起がいいということになりますね( ′⌄‵)
★5. いんげん(インゲン)
かぼちゃの煮つけの横にいんげんの胡麻和えなんてあると、食卓の色どりがますます映えそうです。
冬至はカラフルな食卓必至?!
★6. 大蒜(ニンニク)
これまた栄養満点な野菜「ニンニク」にも「ん」が入っています。
黒ニンニクを簡単にローストして食べるだけで、なんだかすごく栄養補給した気になれるので、不思議です。冬至にもぴったり(?)
★7. ほうれん草(ホウレンソウ)
冬の冷たい風に当たることで甘さが増すほうれん草も冬至に食べてみるのもいいかもしれません。
せっかくなので、ちょっと特別な「ちぢみほうれん草」をチョイスすれば、ますます冬至のディナーが楽しくなるかも。
★8. 蜜柑(ミカン)
冬至ディナーが終わったら、デザートに焼き蜜柑なんていいですね。体も心もあったまりそうです。
★9. 金柑(キンカン)
そして、金柑も「ん」が入っていますよね。
風邪予防にぴったりの甘露煮を冬至にいただくのも乙です。
★10. りんご(リンゴ)
最後は秋冬に食べたいリンゴ!
アップルクランブルなんかにすれば、冬至ディナーのデザートとして、たっぷり楽しめるのではないでしょうか?
何はともあれ、「ん」の付く野菜や果物を探して、冬至のご飯をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか? ( ・◡・ )
最後に:日本の文化ってやっぱり素敵!冬至はかぼちゃを食べてユズ湯に入ろう!
ということで、いかがでしたか?
野菜ソムリエHiroは残念ながらカナダで暮らしていて、ユズがかなり手に入りづらい環境 + シャワー文化にいるので、ユズ湯は諦める or お湯を張ってマンダリンを代用しようと思っています。
でもカボチャ(Kabocha Squashみたいな名前で売られている)は普通に手に入るので、カボチャの煮つけを作ろうと思っています。
みなさんもカボチャとユズで素敵な冬至をお過ごしください。日本の文化ってやっぱりいいですね。
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