野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

生のウベも!ハワイの地域密着型スーパーFoodlandで見つけた野菜3つと青果売場写真

2022年3月末~4月はじめにかけてハワイ旅行でスーパーマーケット巡りをしてきた野菜ソムリエHiro。

ハワイのスーパーに並んでいる野菜果物は、野菜ソムリエHiroが暮らしているカナダBC州バンクーバーのスーパーと同じものも多かったのですが、ハワイ現地ならではの品目にも多く出会うことができました!

そこで今回は、オアフ島のカイルア(Kailua)という地域にあるスーパー「フードランド(Foodland)」で特に印象に残った野菜3つを紹介したいと思います。青果売り場の写真もあわせてお届けするので、ハワイで売られている野菜果物をチェックしてみてください。

フードランド(Foodland)ってどんなスーパーマーケット?

 

以前 Foodland Farms を特集した記事でも紹介しましたが、Foodland(正式には Foodland Super Market Ltd.)は、ハワイのホノルルに本社を置くアメリカのスーパーマーケットチェーンです。

「フード、ファミリー、フレンズ&アロハ」をスローガンにしていて、ローカルプロダクトを多く扱い地域密着型スーパーとしてハワイの人たちに長年愛されています。

第1号店は1948年5月6日にホノルルにオープン。初日から入店できる人数を制限しないといけなかったほどの人気だったそうです。その後も毎年新店舗をオープンし成長を続け、今では

のビッグカンパニーとなっています。

 

カイルアのFoodlandの青果売場で見つけた野菜3つ+売場写真

今回訪れたFoodland カイルア店は、ホノルルから少し離れた場所にあります。以前紹介した Whole Foods Market のそばにあり、さらにその近くには同じく以前紹介した自然派スーパーの Down to Earth の別店舗もあります。

つまり、スーパー大好き人間(私だけ?)にはたまらないエリアになっているんですが、ここからはその Foodland の青果売場で出会った野菜果物を紹介。

まずは、売場で特に印象に残った野菜3種類をお届けします。

 

1. ウベ(Ube)

まずは熱帯で広く栽培されているウベ(Ube)です。野菜ソムリエHiroのふるさとの岡山や、バンクーバーでも生のウベは見たことが無かったので、このときが初見でした。

ウベはヤムイモの一種「ダイジョ(大薯)」のことで、「ube」という名前もフィリピンの言葉(タガログ語)で「ダイジョ」を意味するそうです。(※ヤマイモは同属であるものの別種とのこと)

そして、このダイジョには紫色の果肉(色素はブルーベリーなどでお馴染みのポリフェノールの一種アントシアニンです)のものが多く、「紅山芋」とも呼ばれています。

ウベは長芋より粘り気が強い&まろやかな味わい(ウベ自体には甘みがあんまり無いそう)で、フィリピンやハワイで非常に人気のある野菜

また、沖縄や奄美群島など日本の一部でも栽培されていることもSNSを通してフォロワーの方から教えていただきました。

ウベはその持ち前の紫色とその味わいを活かしてパンやスイーツ、ドリンクづくりなどにも使われることが多いんですね~。

(ウベのクッキー)

(ウベのチーズケーキ)

野菜ソムリエHiroが以前アメリカのシアトルでフィリピン系ベーカリーを訪れた際に、ウベを使った紫色のスイーツ(写真上)を見て、「さすがフィリピンベーカリー!」と感動したことを覚えています。

そして野菜ソムリエHiroはトライできなかったのですが、ハワイにもウベを使ったスイーツがたくさん!ちょっとSNSで探してみました。

ちなみに日本でも沖縄のブルーシールアイスクリームがウベのフレーバーを出しているとSNSでも教えていただきましたよ。こちらも一度食べてみたいものです~!

今回のハワイ旅行では、生のウベだけでなくウベを使ったスイーツを食べられなかったので、次回ハワイに行った際は、色々トライしてみたいと思っています♪

 

2. 紅芋(Okinawan Sweet Potato)

(写真真ん中)

2つ目に印象に残ったのは、紅芋!(先ほど紹介したウベとは違い、こちらはさつまいもです)ハワイ産で「Okinawan」という名前で販売されていました。

このクリーム色果皮&紫色果肉のさつまいも、実は似たものがバンクーバーでも売られているのですが、「Hawaiian Purple Yam」「Hawaiian Sweet Potato」みたいな名前で売ってるんです(例↓)

(バンクーバーのアジアスーパーで見つけた Hawaiian Purple Yam)

なので最初は「Okinawan と Hawaiian で何か違うのかな?」と思っていたのですが、以前調べてみると呼び名が違うだけで同じさつまいもであることが分かりました。

「ではなぜ沖縄とハワイ、地名が全然違うのか?」という点なのですが、Onolicious Hawaiiというウェブサイトには、紅芋が1800年代に日本からの移民を介してハワイに持ち込まれ、現地で人気が出て北米で定着したとのことです。

そのため、北米では沖縄のさつまいもというよりも、ハワイのさつまいもとして呼ばれているようです。(バンクーバーでは Okinawan という表記は個人的に見たことがありません)

ということで、沖縄から持ち込まれた紅芋が、ハワイで「Hawaiian」ではなく「Okinawan」として販売されていたことが個人的に面白いなと思いました。

ちなみにハワイのスーパー Down to Earth のこちらのページによると、この紅芋は抗酸化物質のレベルが高く、ブルーベリーよりもアントシアニンでが1.5倍多く含まれているとのことですよ。

 

3. 日本のきゅうり

3つ目は日本のきゅうりです。

「お、もしかして日本産のきゅうり?!」と思ったのですが、ハワイで育てられている日本のきゅうりで、パッケージを見ると Ho Farms と書かれていたので検索してみると、オアフ島ノースショアのカフクにある家族経営の農園であることが分かりました。

 

今回旅行で訪れたハワイのスーパーの多くは、地元で採れた野菜果物を多く目立つ陳列で販売していたのですが、さらに Foodland ではYouTubeアカウントで Ho Farms を紹介するプロフェッショナルなビデオもアップされていて、ローカルの農家を応援している感がしっかりと伝わってきてとても好印象でした。

 

その他青果売り場の写真

ここからはFoodlandの青果売り場写真を簡単ながらお届けします。

バナナ売り場では アップルバナナがたくさん売られていました!また、Plantain(プランテイン:調理用バナナ)も販売されていましたよ。プランテインは日本であまり出回らないかと思うのですが、北米では普通のスーパーでもよく見かけます。

日本では青いバナナが売り場に並んでいると「お供え用?」と勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、アメリカやカナダでは青いバナナが並ぶのは一般的です。

上の写真は、Foodland の地元産果物のコーナーです。マンゴーやグレープフルーツ、アボカド、ココナッツなどが並んでいました。

また、ローカルのパイナップルやパパイヤ(かなりサイズ大きめでした!)も並んでいて、ローカル推しはさすが地域密着型スーパーだと思いました。

その他は、野菜コーナーも含めてバンクーバーとそこまで変わらない品揃えだと思いました!彩りもキレイで見事な陳列でしたよ~!

 

Foodlandのコンセプトストア Kahara MKT.も気になる

ということで、ハワイ最大の地元経営スーパーといわれる Foodland (2022年5月には創業74周年!)の青果コーナーの写真をお届けしましたが、いかがでしょうか?

Foodlandは親しみやすい雰囲気がとてもあって、個人的にとても気に入ってしまいました。

ちなみにFoodlandでは新しいコンセプトストアの Kahara MKT. By Foodland (カハラマーケット by フードランド)も2020年11月から運営されています。

このKahara MKT.ではオーガニックや地元のものにこだわったフードセレクション、そして焼きたてのピザや自分好みのデリプレートをつくってもらえるコーナーなどもあるとのことなので、次回ハワイを訪れた際には個人的に絶対行ってみたいと思っています!

皆さんもハワイ旅行の際は、ぜひFoodlandのお店を訪れてみてください♪ (アラモアナセンター内にある Foodland Farms もお忘れなく~!)