台湾で人気の果物といえば真っ先に思いつくのが「マンゴー(芒果)」ではないでしょうか?
野菜ソムリエHiroも大好きで以前台湾旅行した際には、現地のマンゴーをたっぷり食べたのもいい思い出です。
そんな中、先日台湾で皮まで一緒に食べられる「パールマンゴー(珍珠芒果)」が人気という衝撃のニュースが出ていたので、今回はパールマンゴー(珍珠芒果)についてまとめてみました。
この記事の目次
普通のマンゴーの10分の1サイズ!芯が小さく皮まで食べられるパールマンゴー(珍珠芒果)が今台湾で人気の件
2020年5月に台湾のメディアが取り上げていたマンゴーのニュースがこちらです↓
手のひらに小さいマンゴーがいっぱーい!
野菜ソムリエHiroはあんまり中国語が読めないのですが、動画のサムネイル画像には
口感特殊滋味甜蜜(特別な甘い味わい)
的なことが書かれていました( ・◡・ )ん~、期待大・・・。
そして、他にも色んなメディアが取り上げていたのですが、どうやらパールマンゴー(珍珠芒果)は台湾でマンゴーの里としても知られている「屏東縣枋山鄉」から、2020年に新しくデビューしたマンゴーということが分かりました。
(その前に試験的な販売はされていた模様)
ここからは中国出身で日本語も完璧にできる有能すぎる同僚に協力してもらってニュースを訳してもらった内容をお届けします。
新品種ではなく、アーウィン種の受粉がうまくいかなかった不完全なミニマンゴーがパールマンゴー(珍珠芒果)
まず最初に面白いと思ったのが、実はこのパールマンゴー(珍珠芒果)は新しく開発された品種ではなく、アップルマンゴーの代表的な品種「アーウィン種」の小さい版なんです。
日本で栽培されているマンゴーの95%以上がアーウィン種といわれていて、宮崎の「太陽のタマゴ」などでも知られていますが、パールマンゴー(珍珠芒果)は受粉が不完全なときにできてしまう小さなマンゴーなんです。
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つまり、そもそもは受粉がうまくいかなかった”失敗作”とみられるマンゴーで、本来そのまま育ったとしても卵サイズにしかならないんです。
台湾のニュースによると普通のアーウィン種のマンゴーは、成熟した果実が約300~600gなのに対して、このパールマンゴー(珍珠芒果)はなんとサイズが10分の1しかなく、約30g〜60gくらいになります。
さらにパールマンゴー(珍珠芒果)は虫に目をつけられたり、成熟する前に木から落ちてしまうため、商品としての販売だけでなく、マンゴー農家の人が口にすることもなかったそうです。
パールマンゴー(珍珠芒果)が商品化に至ったのは、偶然から!屏東縣枋山鄉のマンゴー農家・董昱劭(ドン ユーシャオ)さんが生みの親
そんな不完全なマンゴーを商品として実現させたのが、屏東縣枋山鄉のマンゴー農家の董昱劭(ドン・ユーシャオ)さん。(上の動画でドンさんのインタビューを見ることができます)
農地で害虫からなるべくマンゴーを守るために栽培環境にかなり工夫を重ねているマンゴー農家の董昱劭さんは、実際商品にはならないであろう不完全で小さいマンゴーをたまたま食べてみたらびっくり!
小さくてもマンゴーらしい味わいを失うことなく旨さが凝縮されていて、そして不完全のためか皮まで食べられるということが判明したのです。
そして実験的にオンラインで少量だけ販売してみた結果、他のマンゴーとはしっかり差別化ができたこともありたちまち大人気に!
董昱劭さんはメディアに対して、
と語っています。
また、小さいサイズのため果実の収穫もかなり大変なこともあり、現在はどうしても高級路線の100台湾ドル/Kgの小売価格になっているそうです。
ちなみに董昱劭(ドン ユーシャオ)さんはビニールハウスではなく、細かい目の網をつかった網ハウス形式の栽培を行っていて、網により従来の害虫をかなり防げるだけではなく、農薬を減らすこともできるとのこと。
該当区間の農業を担当する行政の人もこの栽培方法を称賛していて、多くのマンゴー生産者に勧めているそうですよ。
最後に:皮まで食べられるパールマンゴー(珍珠芒果)!今後さらに人気になるかも?
ということで、パールマンゴー(珍珠芒果)について紹介しましたが、皆さん一度は食べてみたくなったのではないでしょうか?
ミニサイズのパールマンゴー(珍珠芒果)はそのまま台湾かき氷やケーキなどのトッピングとしても使えるので、これからも需要が出てきそうですね( ◠‿◠ )
香港の食品専門店が台湾からパールマンゴー(珍珠芒果)を空輸している投稿も以前発見できたので、今後もしかしたら世界中で楽しめるかもしれません。
また、日本のマンゴー農家の方もこれから董昱劭さんと同じ手法で不完全なアーウィン種のマンゴーを「皮まで食べられるマンゴー」として売り出す方も出てくるかもしれません。
ちなみにパールマンゴー(珍珠芒果)の皮は食べられることは分かりましたが、種まで食べられるのかは謎・・・。「一度自分で食べて確かめてみたいな~」と思っています♪
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