バンクーバーで岩手フェア!サンフジ、こうこう等のリンゴがカナダに
2024/04/30
2022年12月10日~14日、カナダBC州ウエストバンクーバーにある高級日本スーパー Aburi Market で岩手フェアが開催されました。
4日間限定の岩手フェアでは、いわて牛、岩手のオリジナルのお米「銀河のしずく」だけでなく、岩手県産のリンゴ(!)も購入できるということもあり、野菜ソムリエHiroもお店に足を運びました。(岩手県は令和2年りんご生産量が全国第3位!)
さらに最終日の12月14日には、Aburi Marketを運営する炙りグループの人気日本食レストラン Miku で行われた岩手県産食材レセプションにも参加してきたので、今回はその様子もまとめて紹介したいと思います。
この記事の目次
Aburi Market の岩手フェアで、岩手県産リンゴ3種類が販売(サンフジ、こうこう、シナノゴールド)・特設ブース編
まずは、ウエストバンクーバーのAburi Marketで開催された岩手フェアの様子をお届けします。
野菜ソムリエHiroが訪れたのはけっこう寒い日だったのですが、お店の外には岩手県の食材を宣伝する特設ブースも出ていました。(Aburi Market のスタッフの皆さん、寒い中お疲れ様です!)
店内に入る前に立ち寄ると、いわて牛の試食とともに・・・
岩手県産リンゴがディスプレイされていましたー----!感動!!
そして、リンゴのディスプレイのそばには岩手県産サンフジの試食も出ていました!
バンクーバーで蜜入りリンゴは中国産のものがたまに出回ってはいるものの、まだまだ珍しいので、久々の蜜入りに大興奮でした。
試食をいただくと、しっかり甘くて、歯応え良好。日本のリンゴの品質は改めて素晴らしいと思いました。
バンクーバーでも品質の良いリンゴはたくさん出回っているのですが、日本のリンゴはその一段も二段も上をいっているように個人的に思います。(もちろん鮮度等にもよるのですが・・・)
(リンゴの蜜の正体については以前こちらの記事でまとめました)
また、試食ブースのそばには、岩手のりんごに関するポスターも発見。英語表記で、日本語が分からない方にもアピールする準備万端!ポスターからも岩手県が海外でリンゴを売る気満々といった意気込みが感じられましたよ!
今回は、以下3種類のリンゴが岩手からはるばるカナダ・バンクーバーに輸入されていました。
日本で知らない人はいないのではないかというくらいの人気品種。「国光」と「デリシャス」の交配種で、1962年に品種登録されています。カナダをはじめ、世界中で非常に愛されています。
蜜が入りやすく果汁も多く、甘みたっぷり。岩手では11月中旬〜12月下旬頃が収穫時期です。
★こうこう
こうこうは晩生種のリンゴで、蜜が多く入り糖度が高いのが特徴です。
「弘大1号」×「ふじ」の交配種で、親孝行の「孝行」、幸せの黄色いリンゴ「幸黄」など、食べる人や贈り物にする人が好きな言葉を思い浮かべられるようにわざと「こうこう」というひらがな表記になっているようです。
日本で暮らしている方も「まだ食べたことが無い」という方も多いのではないでしょうか?野菜ソムリエHiroも今回がこうこうと人生初の出会いでした!
★シナノゴールド
その名の通り、長野で生まれた晩生種のリンゴです。ゴールデンデリシャスと千秋を掛け合わせて、1999年に品種登録されています。甘みと酸味のバランスの良いリンゴです。
バンクーバーでは過去にも岩手県産のリンゴが販売されていたことが何度かあるのですが、そのときサンフジといっしょによく見かけたのがシナノゴールドです。
Aburi Marketで岩手県産リンゴを購入!店内編
試食を味わった後は、Aburi Marketの店内へ。入口のすぐ近くに、リンゴとともに岩手県のお米「銀河のしずく」もたくさん並んでいました。
また、冷蔵ケースにも岩手県産リンゴが並んでいました。販売形態は、玉売りと6玉入りの箱売り。
野菜ソムリエHiroが訪れたときは、こうこうの玉売りが1玉10.50ドル(1カナダドル100円だとすると1,050円)。箱売りは「サンフジ×こうこう」か「サンフジ×シナノゴールド」のセットになっていて、6玉セットの1箱60ドル(1カナダドル100円とすると約6,000円)となっていました。
個人的にシナノゴールドは日本にいた頃からよく食べていた&こうこうは未体験だったので、今回はサンフジとこうこうの6玉セットを購入させていただきました!せっかくなので、お店の前でりんごといっしょに写真も撮ってもらいました~♪
ウエストバンクーバーのAburi Marketにて開催中の岩手フェアで、リンゴ6玉セット(サンフジ&こうこう)を購入しました!一箱60ドル(約5980円)でした〜。晩生種で蜜が入りやすいというこうこうは初体験なので、食べるのが楽しみすぎます!日本の果物をカナダで食べられる幸せを噛み締めたいと思います。 pic.twitter.com/isH7JDzPn8
— 野菜ソムリエHiro🇨🇦🌈 (@hiro_vegetable) December 11, 2022
岩手の達増県知事も参加!炙りレストランMikuで行われた岩手県産食材レセプションに参加してきた
バンクーバーのAburi Marketで開催中の岩手フェアについて呟いていたら、達増岩手県知事からお返事いただいて、ただいま手が震えております…。Twitterやってて良かったです😭 https://t.co/OThEKfXpbk
— 野菜ソムリエHiro🇨🇦🌈 (@hiro_vegetable) December 12, 2022
Aburi Market でリンゴを購入した後、岩手のリンゴについてTwitterで色々とつぶやいていた野菜ソムリエHiro。すると、なんと達増(たっそ)岩手県知事からお返事をいただきました。
(Twitterやっててよかった・・・!)
そしてなんと、12月14日に開催された岩手県産食材レセプションに招待していただきました!(※レセプションのオーガナイザーさんの計らいが大きいです!)
ということで、当日バンクーバーのダウンタウンにある炙りレストランMikuに行ってきました。
レセプションでは達増県知事のスピーチがありました。炙りグループや在バンクーバー日本国総領事館の丸山総領事への感謝の言葉や、バンクーバーに岩手県の食材を紹介できることを嬉しく思うとおっしゃっていました。
いわて牛をはじめとして岩手県の各食材についても、全て英語で詳しく紹介されていましたよ。
また、ラグビーワールドカップ2019日本大会の際、台風で試合が中止になったカナダ代表選手が台風被害にあった岩手で清掃活動を支援したことをきっかけに、この日カナダ代表選手の方も招待されていて、「いわて牛」と「銀河のしずく」が贈られました。(素敵です!)
さらに、岩手県産の食材を多く使っているというMikuに「いわて牛取扱推奨店認証の盾」も贈られましたよ。
その後、参加者の皆さんとお話を楽しみながら、Mikuのシグネチャーともいえる炙り寿司や岩手県産の食材を使った料理をたっぷりいただくことができました。
Iwate Wagyu Tartar や Iwate Wagyu yakiniku、そして Iwate Wagyu Surf& Turf Roll など岩手和牛を使ったメニューも多数ありましたよ。
個人的に大ヒットだったのが、上の写真の岩手県産リンゴを使ったタタン。リンゴの甘みを活かしつつも、上品に仕上がったお味(自分は何様だって感じですが汗)で、あまりにも好きな味だったために、一つだけでなく二つもいただいてしまいました・・・。
(左:野菜ソムリエHiro / 右:達増県知事)
また、達増県知事とも少しだけですが、お話させていただくことができました!リンゴを含め、岩手県産の食材について色々とお話を伺いましたよ。
とても優しく接してくださって、写真撮影にも快く応じてくださいました。県知事、本当にありがとうございます!(ちなみに県知事は、こレセプションの前にAburi Marketにも視察で足を運ばれていましたよ↓)
本日12月14日(水)、Aburi Market で開催中の岩手フェアに、達増拓也 岩手県知事 ( @tassotakuya )が登場!試食も出ていて、賑わっている様子が写真から確認できると思います!岩手の味がカナダで広がるといいですね! pic.twitter.com/Z1uKUA8XAv
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) December 14, 2022
岩手県産リンゴ「サンフジ」「こうこう」を食べてみた感想
Aburi Marketで購入したリンゴ1箱、写真撮影の後食べてみました!
まず、こちらが購入した箱のデザインです!高級感溢れるデザインですね~。英語では「Japanese Sugar Apple」と表記されていました。
そして、箱を開けると英語のパンフレットも入っていましたよ。カナダの方でリンゴの蜜や岩手についてまだ知らない人も多いので、こういうパンフレットがあると、岩手ブランド力向上と周知につながりそうです。
今回購入した岩手県産のサンフジ、見た目も素晴らしく大玉!切ったら蜜も少し入っていました!
味はいうまでもなく、最高でした。たっぷりの甘みに心地よい歯応え、口の中に広がる香り。どこをとっても一級品の素晴らしい味わいだと思いました。
個人的に、バンクーバーで手に入るアメリカ産のフジリンゴとは見た目も味も全然違うように感じました。(アメリカ産のものも美味しいんですが、岩手県産はやっぱり特別です!)
続いてこうこうも食べてみました。切ってみると、たっぷりの蜜が顔を出しました。こんなに蜜が入っているリンゴを見る機会は、バンクーバーではほぼ無いので、感動しました。
糖度をはかってみると13.5度でしたが、「もっと高いんじゃない?」って思うほどの甘さでびっくりしました。ハチミツ的な甘さですが、後味はすっきりとした印象を受けましたよ。
また、酸味はほとんど感じないのですが、爽やかな味わいで、一緒に購入したサンフジよりは果肉が少し柔らかいように感じました。
甘さの強いリンゴがお好きな方、ぜひこうこうを手に入れてみてください♪
まとめ:岩手のリンゴはカナダだけでなく、アメリカにも輸出
いかがでしたか?
ちなみに、達増県知事は短い滞在時間ながら岩手県の食材の輸出拡大に向けて、バンクーバーだけでなく、オンタリオ州のトロントやオタワ、ケベック州のモントリオールも訪問していましたよ。
最後に、2023年に入って岩手県産リンゴがアメリカに出荷されるとのニュースも見ました。ニュースによると、アメリカへの輸出は2023年で3年目になるとのことで、輸出量が年々増えているそうです。
また、北米に日本のリンゴを輸出しているのは、日本でJAいわて中央だけとのことです。(こうこうはJA岩手中央が全国有数の出荷量で、2023年はアメリカにもこうこうが出荷されるそう)
野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでは、日本産のリンゴを見かける機会はほぼ無いので、カナダ在住日本人として、岩手県が食材の海外進出に精力的なことは本当にありがたいことだと感じています。今後、もっと岩手の味が、カナダだけでなく世界中に広がることを願って止みません!
ちなみにAburi Market は日本のご当地商品など、バンクーバーの普通のスーパーでは手に入らないような商品も多く取り揃えているので、バンクーバーにお住まいでまだ行ったことが無い方はぜひ足を運んでみてください!(ダウンタウンのウォーターフロント駅からだと、バスで公共機関で約30~40分程度です)
岩手県のページ
りんご(いわてお国自慢)
Aburi Market
住所:1350 Marine Drive West Vancouver, BC V7T 0B5
電話番号:(604) 926-4411
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