(写真はホワイトピタヤです。)
品名
ピタヤ(pitaya, dragon fruit)
別名「サンカクサボテン」「ビャクレンカク(白蓮閣 : 園芸名)」
「ドラゴンフルーツ(分類学上の名前ではなく、販売に用いられる名称)」
現在ではドラゴンフルーツのほうが一般的に知られている。
東南アジアでもその茎の曲がりくねる様子が龍に似ていることからドラゴンフルーツ(龍果)と呼んでいる。
英名は夜咲きサボテンの一般名(nightblooming cereus)。夜に大きな花を咲かせるため。
※カナダ・バンクーバーでは普通にドラゴンフルーツという名前で売られています。
植物学上の分類
サボテン科 ヒロケレウス属
(サボテンの中で、ヒロセレウス・ウンダタス属など数属のサボテン類を総称してピタヤと呼び食用とする。)
歴史
・原産地はメキシコ。
・スペイン人によって世界に広められた。ベトナムへはフランス人が広めたとされる。
・13世紀ごろのアステカ文明でピタヤの使用が記録されている。
・かつては高級レストランでしかお目にかかれなかったそう。
・ハワイにも伝わり生垣としてよく見かけられる。そのためHonolulu-queen(ホノルルの女王)の名がある。
・日本への導入時は観賞用が主だったため、ビャクレンカクという園芸名がついている。
品種
・品種はほとんど確立されていない。さまざまな品質のものが混在しているのが現状。
・ピタヤはHylocereus undatusを示し、ドラゴンフルーツはHylocereus属などのいくつかの種を含む総称。分類学的視点だとこの2つは一緒ではない。
「ホワイトピタヤ」・・・果皮が赤色、果肉が白色
「レッドピタヤ」・・・果皮が赤色、果肉も赤色(これはピタヤ)
「イエローピタヤ」・・・果皮が黄色、果肉が白色(これはピタヤとは別種である)
特徴
・果肉はさっぱりとした甘さで酸味は少ない。果汁が多い。
・黒い種子が多数含まれるが、生食において邪魔にはならない。シャリシャリとした食感。
・追熟しない。
・外見の面白さ(うろこ状のヒダまたはトゲがある)で話題性がある。
・イエローピタヤは味が他より良く、レッドピタヤは他よりじゃ香が強いといわれているそう。
産地
・日本には、メキシコ、コロンビア、ベトナムが主な輸出国。
・イスラエル、台湾、オーストラリア、タイ、アメリカ、ベトナム、メキシコ、コロンビア、西インド諸島、マレーシアでの栽培が多い。
・日本では沖縄が主産地。
時期
?
見分け方
・皮に張りがあり、ヒダがしおれていないものが新鮮だと思われる
栄養
・果実の糖度は10-15%、完熟させたものはさらに高い。
・ビタミンCが比較的多い。
・カリウムやリンの無機成分を多く含む。
機能性
・台湾ではブドウ糖のコントロールを助けるとされ、果実が使用されている。
・また、血糖値、総コレステロール値を下げるといわれる。
・新鮮な花は血液の循環をよくするための薬に使用される。
・視力の回復や高血圧予防に使用されるらしい。
料理
・果実を縦、または横に切り、スプーンですくって食べる。
・牛乳や蜂蜜を加えてジュースに。
・その他、フルーツサラダやジャム、ゼリー、ワイン、シャーベットにも加工される。
・花も食べられる。
保存
?
その他情報
・その他の使い道として、ドラゴンフルーツが二酸化炭素を吸収し酸素を出してくれるので、気分が優れない人がいる場合、部屋に一晩中置かれるとか。
・果実は化粧品に使われ、その花の香りはパフュームにも使われる。
Hiroのメモ書き
見た目の魅力がなんといっても最大の特徴ですが、見た目と比べて味がけっこうあっさりしているところがなんかかわいいと感じてしまいます。
だって、「どうだ!俺、美しいだろう!かっこいいだろう!」みたいな外見のくせに、内面は「あっさりでしゃりしゃり」みたいな矛盾。
黄色のピタヤを見たことがないのですが、味が他よりも良いと本に書いていたので、いつかお目にかかりたいものだと思います。
おもしろいのは、気分が優れない人のために、部屋の中に一晩中ピタヤを置いて空気を浄化することでしょうか。
ほんとにやっている人がいるのか気になるのですが、誰もいないならちょっとやってみたいです。