ドリアン : Durian
2019/12/31
ドリアンが入荷したので購入。
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歴史
duriは、マレー語で棘。
原産はマレー半島、カリマンタン島、スマトラ島といわれている。
国王が精力増強に食べていたらしい。ゆえに王様の果実。
産地
現在、東南アジア諸国、インド、スリランカ、パプアニューギニア、北部オーストラリアで栽培される。東南アジアでは300年以上の栽培の歴史がある。
日本では栽培されていない。
世界でもっとも生産量が多いのはタイ。インドネシア、マレーシアが続く。
時期
輸入のものなら周年
タイ産なら4-6月、インドネシア産は冬にも出回る。
見分け方
棘が均一で、おしりの部分の香り(玉ねぎの腐った匂い)が強くなっているもの。
熟していないものは、においはほとんどしない。
果形がいびつでないもの。ヘタと反対側に、裂け目が入ってきたら食べごろ。
栄養
エネルギーは133kcal/100g(可食部位)。生食する果物の中ではアボカドの次に脂肪が多い。
たんぱく質、脂質、ビタミンB1,B2,カリウム等が豊富。(ビタミンB郡が非常に豊富)
水分は他の果物より低い。そのためクリームのような食感になる。
栄養のことを考えてドリアンを食べている人がいるかどうかは疑問。
料理
生食が一般的。
アリルを砂糖とともに煮詰めたドリアンペースト、スライスして揚げたドリアンチップがある。果肉を粉末状にしてアイスクリーム、ケーキ、クッキー等の風味付けに使用されることもある。種子はゆでるか炒め、スナックとして食べられる。
保存
未熟なものは室温で追熟。
完熟もの、カットされたものは冷蔵庫の野菜室。
においが漏れないようにジッパー付ビニールが便利。
果肉は冷凍保存可能。
販売のポイント
・ドリアンの可食部はアリルであり、甘みが強く酸味はほとんど感じない。
・ねっとり、とろけるような甘い果肉。魅惑の味わい。カスタードクリームのよう。
・食べられるのは種子の周りのクリーム状の部分。(果実全体に占める割合は少ない)
その他情報
・飛行機内への持込は禁止。公共の建物、ホテルも、持ち込み禁止にしているところが
多くある。
・東南アジアでは、アルコールと一緒に摂取すると、死ぬと信じられているが、死亡事
故は報告されていないのが現状。
・食べ過ぎると死ぬらしい。適量は1房未満。
・幹から直接ラグビーボール大の1-3kgの果実がぶらさがる。1本の木から年に100-
200個収穫される。成熟して落下してくると危険。
・果面は鋭いとげで覆われる。果肉は淡い黄色で、5室に分かれ、種子が2-6個ある。
・その匂いから悪魔のフルーツと呼ばれる。果物の王様でもある。日本での知名度はあ
る。
・タイだけど約200の品種があるらしい
(モントン、チャニー、グラドゥムトン、ガンヤオの4品種が主要な栽培品種)
・収穫は果実が完熟して落下する前に、2人1組で。1人が木に登り落下させ、
もう一人がそれを麻の布でキャッチする。
・生産、消費量ともに増加傾向。ほとんどが地場で消費され、輸出されるのは
5%程度
・日本は年間100トン程度輸入
・独特なにおいは、硫化水素、ジエチルジスルフィド等によるもの。
成熟した果実は未成熟の果実に比べて、硫化水素の発生量が5倍になる。
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さすがに王様だけあります。
タイなどでは、どのように販売しているのか気になります。臭いは気にならないのかな。
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追記(2011/2/11)
購入から一週間ほどでしょうか。お尻が割れた(熟した証拠)ので、食べてみました。
まず、裂け目を手で力いっぱい広げると、なんとか2つに割れました。
正直、気持ち悪い見た目。(そして、とても臭い。)
その後、種の周りを包んでいる可食部を取り出しました。
種と周りの部分の写真です。
あまり食べる部分はないと思っていたのですが、平皿いっぱいに取れました。
カスタードのようにドロドロな状態の部分も多少ありましたが、大半は固まっている感じ。
まだ熟していなかったということなのでしょうか?完璧に熟したら、全部クリームのようになるのか?
おそるおそる食べてみると、甘い。(そして臭い。)
確かに酸味はありませんでした。
でも、臭いがきつすぎて、それ以上手が伸びませんでした。
こんなものなのでしょうか。
ぜひ、食べたことのある方、メッセージをください。
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