千両茄子と長茄子の用途の違いについてまとめてみた。
2016/05/02
茄子のレシピを眺めながら思ったことなのですが、
基本的に「茄子」と材料の欄に書かれていても、長茄子、千両茄子(中長茄子の一種。岡山では人気。)、米茄子などたくさん種類があり、どの茄子を使えばよいか分からない人も多いのではないでしょうか?
個人的にも千両茄子と長茄子の料理用途の違いが曖昧になっていたのでいい機会だと思い、簡単にではありますが、調べてみました。
Yahoo!知恵袋「教えて下さい、長なすと千両なすの違いは何ですか?」
下記に一部を抜粋させていただきました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1038051540
千両ナスの産地として有名な備南ですが、不思議なことに備南という地名はありません。
岡山市の灘崎町と玉野市の一部を指して備南地区と呼んでいます。(JA備南支所管内)
この地区は児島湾干拓の7区にあたります。 昭和31年に児島湾の淡水化のための堤防が完成して、米の生産調整が進む中で、先に千両ナスの栽培が始まっていた隣の藤田の生産者からの呼びかけもあって、昭和44年から施設で作る千両ナスの栽培が始まりました。
海抜0m、土壌は粘土質で粘り気とミネラル分が多く、濃い紫色が出るため、急速に作付け面積が拡大していきました。 昭和60年には日本農業賞を、平成8年には全国施設園芸共進会で農林水産大臣賞を受賞するなど高い評価を得ています。
平成16年の岡山県内の野菜でみた産出額は、ナスが28億円とNo.1です。
(岡山市の産出額で見てもナスが一番です。)
岡山県内では夏に露地の長ナス(筑陽など)と、千両ナス(または千両2号)を、
冬春にハウスで千両ナスを作っていて、岡山県生産流通課によると、8:2から9:1の割合で千両ナスが多いそうです。
ところが、岡山県の消費者は長ナスを好むそうで、千両ナスは主に関西から以東で出荷されます。
用途にそれほど違いのない千両ナスと長ナスですが、ナスは日本に伝わって1200年以上の歴史があるだけに、それぞれの地域で人気品種として定着しているようです。
食べものずかん
下記に一部を抜粋させていただきました。
http://www.shoku-zukan.com/yasai/nasu.html
東海・関西を中心に分布。12cm~15cmのもの。品種としては、「千両なす」が有名。長卵形で日本でごく一般的に流通している種類。
和・洋・中と応用範囲は広い。卵型と区別しない場合が多い。
[ 長なす ]
果実の長さが20~25cmほど。東北と関西より西に分布。
東北型は、果肉がしまり漬物に向く。関西より西のものは、肉がやわらかく、煮物や焼きなすにむく。
Q&A集
また、ぼくの野菜の先生の過去の質問回答集の中にこのような記述もありました。
一部抜粋させていただきます。
それらの商品群に対して「中ナス群(千両茄子が含まれる)」や「長ナス群」は果皮が薄く、果肉も柔らかく、煮物や焼き物、炒め物などの調理用に適しています。
Hiroのメモ書き
ということで長茄子と千両茄子の用途の違いを大雑把にまとめますと、
●長茄子は基本的に果皮が薄いので、煮物、焼き物向き。
しかしながら、東北型は、果肉がしまり漬物にも向いている。関西より西の長茄子は、果皮が薄く肉がやわらかいので、煮物や焼きなす向き。
といった感じでしょうか。
どのくらいの人が、この茄子の違いを知っていて品物を選んでいるかいささか疑問にも思うのですが、だからこそ自分たち伝える側がきちんと伝えていかないといけないとも思いました。
それにしてもまとめ方が下手だなぁ、と反省。てきとーすぎますね。