皆さん、ベトナムの首都であるハノイには、日本でおなじみのイオンモール(AEON Mall)があるのをご存知でしょうか?
ハノイ観光の中心地である旧市街地からは少し離れる郊外に2店舗あるのですが、先日ハノイ旅行の際に旧市街地から比較的行きやすいロンビエン店に行ってきました。
そこで今回は、イオンモール・ロンビエン店の青果コーナーで見かけた果物について紹介したいと思います。ベトナムのスーパーにどんな果物が販売されているのかチェックしてみてください。(記事後半では野菜売り場の写真もお届けします)
この記事の目次
旧市街地からイオンモール・ロンビエン店(AEON MALL Long Bien)への行き方は?
2023年4月28日、ハノイ旧市街地の郊外にあるイオンモール・ロンビエン店に行ってきました。この日は朝から雨が降っていて観光地を回るのが少し億劫だったこともあり、「じゃあ屋内で楽しめる場所に行こう」ということで、一度訪れてみたかったイオンモールへ行くことに決定。
旧市街地の中心エリアからは徒歩だと約1時間45分かかりあまり現実的ではないということで、ベトナム版Uberともいえる「Grab」を利用しました。
Uberを使ったことがある方なら分かると思うのですが、アプリ上で行きたい場所を選択すると、「現在地からこのくらいの距離なので、〇〇ドンになります」という感じで金額が出るので、そのままクレジットカードで支払うことができます。(つまり、ぼったくられる心配が無い)
行き先を決定すると、自分のいる位置に車がやってきてくれる仕組みで、言葉が通じなくても目的地まで連れていってくれるので、超絶便利でした。(そして安い)
ロンビエン店のイオンモールに到着すると、その大きさに驚きました!イオンといえば、食品から生活用品、衣類、雑貨のお店などがたくさん入っているモールを皆さんイメージするかと思うのですが、ハノイの店舗も日本と同様の雰囲気でした。
ロンビエン店の店舗情報を見ると、お寿司屋さん、マクドナルド、無印良品、アディダス、スターバックス、ユニクロ、KFCなどお馴染みのお店がずらり。
旧市街地で主に滞在していると、「ハノイのお店=旧市街地にあるようなお店」というイメージが強くなってしまっていたのですが、イオンモールに来て急に日本に来たかのような不思議な感覚になりました。
イオンモールの青果コーナーで見つけた果物を10のカテゴリーに分けて紹介
エントランス入ってすぐのところに青果売場がありました。思った以上の広さに感動。
そして通路幅も十分すぎるほど確保されていて、非常に清潔でした。旧市街の市場に慣れてきた頃だったので、逆に戸惑いました(汗)日本のイオンの青果売場、って感じがしました。
早速どんな果物が並んでいたのか、10のカテゴリーに分けて紹介します。
1. リンゴ
まずは、Rockit Apple。「THE WORLD’S FIRST SNACK SIZE APPLE」と言われているニュージーランド産の小さめサイズのリンゴです。テニスボールの入れ物のようなものにリンゴが入っているのが分かるでしょうか?どうやらキャンペーンで売り出し中のようでした。
カナダでもよく見かける小さなリンゴなのですが、ベトナムにも輸出されていたことが分かって個人的にも嬉しかったです。
Rockit Apple以外にも、輸入リンゴがけっこうありました。カナダで愛されているCosmic Crisp Apple や Gala Apple 、Envy Apple、Granny Smith Appleなどもあれば、見たことがないリンゴ(Juliet Apple / Story Apple / Breeze Apple / Bay Queen Apple)などもあって、驚きました。
さらになんとシナノゴールドを見つけました!
産地が分からなかったのですが、「日本のりんごは美味しい。」と日本語で書いてあったシールを元に調べてみると、2016年11月に創業された「株式会社日本農業」の独自のりんごブランドの名前が”Essence”というそうです。
こちらのPR Timesの記事を見ると、株式会社日本農業はタイをはじめとしてアジア各国に日本のリンゴを輸出しているようでした。つまり、写真のシナノゴールドも日本産ということですね!
日本の果物が外国で売られていて、嬉しくなりました~。
2. マンゴー
ベトナムのイオンで一番感動したのが、マンゴー売場です。什器のほぼ一面が色んな種類のマンゴーで埋め尽くされていたのを見て、「さすがアジアだ・・・」と思いました。
野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでもマンゴーは年中売られていて、種類も日本よりは豊富かと思っているのですが、ベトナムは余裕でそれを凌いでいました。
プライスカードを見てもどんなマンゴーなのか一切分からなかったのですが、食べてみたくて結局全種類一つずつ購入してしまいました(汗)ホテルに帰って食べ比べしたときの記事はこちら。
この記事では、各マンゴーのプライスカードをどうぞ。どれも量り売りだったので、好きなサイズが選べてよかったです。
売られていたマンゴー10種類を食べ比べて
3. バナナ
続いてはバナナ売り場です。日本で一般的なプラスチック袋に入ったバナナもあれば、カナダで一般的な量り売りのバナナも販売されていました。
上の写真のバナナは、日本語で「バナナ」と書いていたので日本産かと一瞬勘違いしてしまったのですが、なんとベトナム産でした。
少し調べてみると「FOHLA」(Fruits of HUY LONG ANH)というブランド名で、パッケージには味が濃いバナナであることが記されていました。
FOHLAについて調べてみても正直ベトナム語が分からなくてさっぱりだったのですが、どうやら日本でも FOHLAのバナナの取り扱いが過去にあったようです。ファミリーマートなど日本のコンビニでの取り扱いを想起させるような画像を見つけました。
皆さん、このバナナのカウボーイのイラストを見たことありますか?
バナナでいうと、もう一種類見たことが無いバナナがありました。それが上の写真の「Chuối Cau」です。英語だと、「Areca Banana」といいます。ベビーバナナと呼んでもいいサイズ感だったのですが、実がとてもふっくらしていました。
Vietnam Online.comの情報によると、ベトナム中南部で非常に人気がある品種とのことです。
実際に熟したものを買って食べてみたのですが、個人的に結構好きな味わいだったことを覚えています。
4. タヒチモンビン(タマゴのキ)
日本ではほぼ見ないであろうタヒチモンビン(Coc Cay)が、イオンで販売されていましたよ。
以前ハワイのフランキー果樹園で購入して食べたことがあるのですが、熟すと黄色になります。
緑色のものは瓜を食べているかのようなコリコリした食感で、超酸っぱいです。レモンより酸っぱいんじゃないかと思いました。ただ、黄色の状態でも酸味8,甘さ2といった割合でけっこうな酸っぱさでした。中に大きな種があって、繊維がとても多く、果肉が外れにくいような印象があります。
ベトナム現地の方がどのように食べているのかは分からないのですが、未熟な状態で売られているところを見ると、グリーンマンゴー的な感じだと思います。芯を取り除き、生の果実に調味料をかけて食べるようです。ドンスアン市場のナイトマーケットでそれっぽいものも見かけました↓
5. オレンジなどの柑橘
ベトナムで面白いと思ったのが、表面がゴツゴツした真っ青なオレンジが販売されていたことです。その名も「Cam sành」。
Wikipediaに情報があったのですが、Cam sành はベトナム原産の柑橘とのこと。ベトナム北東部で広く栽培されていて、Cam sànhという名前は「テラコッタ オレンジ」を意味するそう。ベトナムとカンボジアで最も人気のあるオレンジの品種と記されていました。
購入して宿泊していたホテルで食べてみると、カリフォルニア産のネーブルオレンジなどに比べると、甘みが少なく酸味が少し強く感じるかな?と思ったのですが、緑の果皮でもちゃんと甘みがありましたよ。
また、ハノイの卸売市場ロンビエンマーケットで、めちゃくちゃ売られていたのを覚えています。
オレンジといえば橙色のイメージがとても強いのですが、ベトナム在住の方にとっては「オレンジといえば緑色なのかな?」と思いました。(といいつつ、普通の輸入オレンジも販売されていました)
ちなみにイオンの青果売場には他の柑橘も販売されていましたよ。
上の写真の右端のオレンジ色の柑橘「Cam V2」は、こちらのウェブサイトを翻訳したところによるとバレンシアオレンジを指すみたいです。他の柑橘に比べて、果実が大きめでした。
Cam V2の左にある緑色の柑橘「Quyt Duong L1」は、こちらのウェブサイトによると、みかんみたいです。(100%確証は得られませんでしたが、見た目もみかんっぽかったです)
6. ドリアンとジャックフルーツ
イオンのスーパーで「これぞまさにベトナム!」と感じたのは、やはりドリアンやジャックフルーツがたっぷり販売されていたことです。
上の写真の通り、ドリアンの玉(?)売りはもちろん、果肉だけのパック販売もありました。
「Mit」と書かれているのは、ジャックフルーツ。きれいにカットされていたものが目立つ場所にたくさん販売されていましたよ。
個人的にドリアンもジャックフルーツも苦手な部類に入る果物で、食べられないのが残念。特にジャックフルーツは現地の方がどのように食べているのか気になりました。
ちなみに「Mít ruột đỏ」と書かれたパッケージの赤肉のジャックフルーツもありましたよ。
7. アボカド
ハノイ旅行中に非常に多く見かけた、果皮が緑色の細長いアボカド。緑色のまま熟すので、日本や北米で一般的なアボカドより熟す判断基準が難しい品種といえそうです。値札を見ると、「Bơ 034」という名前でした。(Bơ がアボカドという意味らしい)市場で見かけていたものの、品種名が全く分からなかったので、イオンに来て本当に良かったです。
Kamereoというウェブサイトの情報によると、アボカド034 は、ラムドン(Lam Dong)省での高収量アボカド品種を選抜するコンテストから生まれたベトナム国産のアボカド品種とのことです。
少し柔らかくなっているものを購入して食べてみた(表面は緑色のまま)のですが、一般的なハス種とは少し違う風味で、少し甘さもあって好みでした。
細長いカタチと光沢のある濃い緑色の果皮が特徴で、種はそこそこデカいですが、、一般的なアボカドに比べると果肉が多めなのがいいですよね~。
ちなみに、もう一つ「Bo Sap L1」というアボカドも販売されていました。値札の写真はハス種に近い卵のようなカタチをしていましたが、実際にお店に陳列されていたものはそこそこ細長かったです。(034に比べると、Sapアボカドはそこまで細長くない気がしました)
再度Kamereoというウェブサイトで確認すると、Sapアボカドはベトナムで非常に人気があって、中央高原の山地で多く栽培されている品種とのことです。
日本やカナダでは、アボカドってハス種しか売っていない場合も多いかと思うのですが、こうやってアボカドの種類に選択肢があるのは良いなと思いました。
今回は購入しなかったので、次回ベトナムを訪れた際はトライしてみたいと思っています。
8. ぶどう
ぶどうは基本的に輸入ものが並んでいました。訪れたのが4月下旬だったので、季節的な条件もあったかと思います。
カナダでよく見かけるレッドグレープ、ブラックグレープなどが並ぶ中、韓国産のシャインマスカットも販売されていました。(バンクーバーでも韓国産シャインマスカットが人気)
9. プラム
ハノイで訪れた市場でけっこう見かけたこちらの小さなプラムのようなものも売られていました。値札には「Man Com Mien Bac」と書かれていましたが、それで検索したら美味しそうな料理写真しか出てこなくて、正確な名前が分からず泣いてます・・・。(知っている方がいたら、ぜひ教えてください)
上の写真もプラムの一種であることは間違いないのですが、値札の名前でググっても品種名がよく分からず撃沈しました(泣)
また、「quả mơ」と書かれた薄オレンジ色の果物も発見。こちらは検索してみるとアンズで間違いないようです。
一般的なものに比べるとかなり小粒のアンズですが、バンクーバーのファーマーズマーケットでもたまに小さなアンズが出回るので、そういう品種ではないかと思っています。
ちなみにプラムではありませんが、桃(Quả đào)もありましたよ~。
10. スイカ
個人的に今回の旅行で「ベトナムのスイカといえば長細いやつ」っていう勝手な固定観念があったので、ハノイのイオンで丸型のスイカが売られていて、なんだか安心(?)しました。
もちろん長細いやつも売られていて、丸型のスイカより少しお高めでした。黄色果肉のスイカもありましたよ~。
おまけ:果物売り場写真
10のカテゴリーに分けて紹介してみましたが、広い果物売り場にはその他にもたくさんの果物が並んでいました。
カットフルーツのコーナーもあったので、以下写真で確認してみてください。ざっと紹介します。
最後に:野菜売り場写真もお届け
もう果物売り場でお腹いっぱい・満足度いっぱいでしたが、最後に野菜売り場の様子もお届けします。日本では見かけない品目もあるのではないかと思います。個人的には、カナダのスーパーでもよく見るレモングラスやヒカマなども見かけて嬉しくなりました。
ということで、青果売場ばかり見ていたので、ハノイのイオンモールは観光地並み(もしくはそれ以上)に楽しかったです。
皆さんもハノイを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。
営業時間:
住所:Address: 27 Co Linh Road, Long Bien Ward, Long Bien District, Hanoi City
TEL:0243.269.3000 (ext. 211)
【ウェブサイト】【Facebook】【Instagram】