野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

カナダで中国産ココナッツマンゴー(椰香芒)を発見!食べてみた感想

   

先日2022年7月24日、バンクーバー各所にあるお気に入りのアジア系スーパー Sungiven Foods を訪れた野菜ソムリエHiro。

果物売場をぶらぶらしていると、珍しい果物を見つけてしまいました。それがこちら↓

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「こ・・・ココナッツ風味のマンゴー(Coconut Flavor Mango)?!?!?!」

そもそもマンゴーにココナッツ風味の種類があることを知らなかったので、それはもう驚きでした。

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値札を確認すると、どうやら中国産のマンゴーで、中国での表記は「椰香芒 or 椰香芒果」のようです。

また、果皮が真緑でしたが値札には「木熟(Ripe on the tree)」と書かれていたため、緑色の状態でも食べられるマンゴーであることが分かりました。

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そんなこんなで、1つ 6.99カナダドル(日本円で約730円)でしたが、2つ購入してみました。今回はこのココナッツマンゴーが一体どんなものなのか調べてみた内容、そして実際に食べてみた感想をまとめてお届けします。

 

中国産ココナッツマンゴー(Coconut Flavor Mango)について調べた内容

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最初に、中国産のココナッツマンゴーについて調べてみたのですが、英語で検索すると全くヒットしませんでした。

逆に南フロリダで生まれたココナッツ風味の「Coconut Cream mango」という品種を見つけることができたのですが、画像などを見ると今回手に入れたものとはカタチや色合いが別ものに見えました。

次に中国語で検索してみると、「人人焦點」というウェブサイトに掲載されているココナッツマンゴーの記事が出てきました。

写真を見ると、今回購入したマンゴーにそっくりのものが掲載されていました。Google翻訳を頼って訳してみると、「雞蛋芒」(エッグマンゴー)としても知られるマンゴーで、インド原産であることが分かりました。(※おそらく果肉が卵黄のような色合い・見た目のため、エッグマンゴー)

また、ココナッツマンゴーの植栽面積は大きくなく、生産量が少ないため、市場では珍しい果物といえるようでした。

さらに「成熟すると皮は濃い黄色から橙黄色、果肉は橙黄色から橙黄色に変化します。」と書かれていました。ただ、掲載されている写真を見ると、果皮が緑色の状態でも熟しているように見えます。

以下のYouTubeとTwitterで見つけた動画を見ても、果皮が緑色の状態でも食べられることが分かります。

(余談ですが、ココナッツマンゴーを取り上げた動画が全然見つからずに困っていたら、こちらの動画を発見。しかもYouTubeの掲載日がこの記事を書いていた同日で運命を感じました笑)

その後調査を進めていくと、中国のWikipedia的サイト「Baidu」で椰香芒のページを見つけることができました。

Baiduによると、ココナッツマンゴーはエッグマンゴーの他にも「インド9号」「インド909号」、台湾では「大伊利」とも呼ばれていることが分かりました。英語名では Dashehari Mango というようです。

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中国では海南省、広東省の雷州半島、広西省の南寧、四川省の攀枝花で少量栽培されていて、果実は上の写真のような卵形から楕円形になります。特に中国海南省の南西部で多く栽培されていて、この地域の主要な商業品種の一つとのことでした。

12月~3月頃に開花し、5月~6月に果実が実るとも記されていました。成長につれて、果肉も濃い黄色というか日本の卵黄色になるようです。

実際にココナッツマンゴー(椰香芒)を食べてみた感想は?

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野菜ソムリエHiroが購入したココナッツマンゴー、上の写真の通り真緑色で、値札に「木熟」と書かれていたものの信用しきれなかったので、少し室温で置いておくことにしました。

すると4~5日後には以下のようになりました↓

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シワが入って、緑が薄れて黄色っぽい果皮色になっていました。「ヤバい、ちょっと熟しすぎたか」と思ったのですが、とりあえず切ってみました。すると・・・

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この濃いオレンジのような色合い!まさに卵黄の色でエッグマンゴーと呼ばれる理由も分かりますよね~!

こんな美しい果肉が見られただけで、購入額の元がとれたと思いました笑

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ここからは、「気になるココナッツの味が本当にするのか?!」に迫ります。

まず香りからですが、マンゴーそのものの良い香りでした。なので、香りだけで「あら?ココナッツ?」みたいな感じにはなりませんでした。

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実際に食べてみると、今まで食べてきたマンゴーの中でも、かなりまろやかな味わいだと思いました。

十分な甘みと酸味が無いタイプのマンゴーで、まろやかなせいかちょっとミルキーっぽさを感じて、それがココナッツ感に繋がっているのかと考えました。

ただ、個人的な意見で申し訳ないのですが、正直そこまでココナッツっぽさを見出す(?)ことはできませんでした汗(なんかすいません)

でも、糖度を計ってみると15度で、ココナッツうんぬん抜きで普通に楽しめるマンゴーではないかと思いました!

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ちなみに、ちょっと写真が汚いかもですが、芯の部分もこの通りかなり薄いもので、可食部がたくさんあるのも嬉しかったですよ~♪

 

まとめ:皆さんにもココナッツマンゴーが本当にココナッツ風味なのか試してみて欲しいです

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ということで、いかがでしたか?

今回ココナッツマンゴーについて調べてみると、日本語では全然情報が見つからなくて、おそらく日本の方で知っている方はあまりいないかと感じたのですが、手に入る機会があればぜひ皆さんも食べてみてください。

そして本当にココナッツ風味がしたかどうか、ぜひ野菜ソムリエHiroにもSNSで教えてくださいね!

 


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