野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

カナダのクランベリー農園The Bog訪問!衝撃の収穫方法など見学で分かったこと5つ

      2024/05/22

カナダでは10月に入ると、多くのスーパーや八百屋でクランベリーがお店に多く出回る時期です。そして、クランベリー畑が一面真っ赤になる時期でもあります。

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野菜ソムリエHiroはカナダでクランベリー畑を見るのが長年の夢だったのですが、クランベリーファームの多くは通常畑の周りに柵をしていて、遠くから眺めるくらいしかできないんですよね。(上の写真のように畑が真っ赤になって写真映えするため、間近で見ようと無断でファームに入る人もちょくちょくいるみたいです)

そんな中、先日クランベリーファームThe Bog Riverside Cranberry Farm(写真下)が農園内のセルフガイドツアーを企画

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今回はそのツアーに参加してきたので、クランベリーがどのように収穫されているのか、どのように選果されているのかなどを写真たっぷりに紹介します!

また、実際にクランベリー畑に入って写真を撮る機会もあったので、そのときの感想もまとめてお届けします\(^o^)/

 

夢にまで見たカナダのクランベリーファームTHE BOG Riverside Cranberry Farmを訪問!見学して分かったこと5つ

2020年10月10日、カナダBC州ラングレーにあるクランベリーファームTHE BOGが開催したセルフガイドツアーに参加してきました!

この日は予報でなんと雷雨だったので前日の夜に天候を死ぬほど呪ったのですが、当日はなんと曇りに!(日頃の行いがいいからでしょうか?汗)

1か月前くらいから農園訪問をものすごく楽しみにしていたので、「神様が見てくれていたのかもしれない・・・!」と本気で勘違いしました。

c2(クランベリー農園は車道のすぐ脇にありました。写真左にあるブースでチケットを渡しました)

今回のセルフガイドツアーは、農園内を自由に散策してクランベリーの収穫の様子などを間近で見学できるというもの。

こちらの過去の記事でも紹介したのですが、クランベリーは「ボグ」という特殊な畑で栽培されていて、収穫の時期になると畑に水を入れて果実を浮かべて収穫するんです。(ウォーターハーベストといいます。ボグのまわりに低い土手をつくって、内側に水を溜めることができるようになっています)

つまり、畑一面が水に浸かってクランベリーで真っ赤になるんですね~( ◠‿◠ )日本ではなかなか見られない光景!

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ツアーは午後12時半~2時までが予定されていたのですが、早く着いてしまったので、少し早めに中に入れてもらいました。

ファームを訪問した日は、すでにクランベリー収穫もほぼ終わりが近づいていて、20エーカーの土地の中で6つに分かれている畑の一つのみクランベリーが残っていました。それがこちら↓

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それではここから、今回の農園見学で体験したことを含めて、今クランベリーファームを訪れたからこそ分かったことを以下5つに分けて紹介します。

 

分かったこと1.クランベリーの果実はホースで吸い込んで収穫する

まずお伝えしたいのは、クランベリーの収穫の様子はなんかもうすごすぎるということ!(語彙力)

収穫は以下のような感じでした。

①畑に水を入れて収穫機でかき回して果実を浮かべる

まず畑の中に水門みたいなものがあって、そこを開けて畑に水を送り込みます。水が入ったら、クランベリーを木から離して水に浮かべるために、収獲機(↓)でクランベリーを浮かせます。

※今回訪れた際は、もうこの作業は終了していて実際の様子を見ることはできませんでした。

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その後、黒いチューブのようなものを使って、浮かんだクランベリーを囲い込みます。(けっこうチューブが重そうに見えました)

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②ホースでクランベリーを吸い込む

c24(使用していたホースの機械です)

機械につながれた大きくて長いホースのようなものにクランベリーを吸い込ませます。

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畑の中にある4本の棒があるところにホースの入口があって、一人がそのそばでスムーズに吸い込まれるようにサポート、もう一人が囲んでいるクランベリーの黒いチューブを調整していました。

少しずつクランベリーが吸い込まれていく様子は圧巻でした。

c21(クランベリーの木の枝や葉っぱがホースに詰まらないように、事前にある程度陸に引き上げていました)

 

③吸い込まれたクランベリーが運搬用トラックへ

ホースに吸い込まれたクランベリーは少し離れた場所に停車していた運搬用トラックまで流れていき、即座に積み込まれているようでした。仕分け作業をしている男性がトラックのそばにいるのが見えるでしょうか?↓

トラックにあるマークはクランベリージュースなどを製造するオーシャンスプレー(Ocean Spray) という会社。

実はカナダBC州のクランベリーファームの多くはオーシャンスプレーに属していて、収穫されたクランベリーの95%はオーシャンスプレーが利用するそうです。

ちなみに通常のクランベリーファームと違って、The bogでは収穫される50%のクランベリーがオーシャンスプレーの会社へ運ばれ、残り50%は農園で加工して売ったり、生で売ったりしているとのことでした。

収穫を終えたクランベリーの畑は水が抜かれ、以下の写真のようになります。脇に少しだけクランベリーの果実が残っているのが分かるかと思います( ◠‿◠ )

いやー、いいものを見せてもらいました。

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分かったこと2. ボグに実際入るとなんかモコモコしている笑

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こちらはツアー参加者用に用意されたエリアで、別料金を払うことで作業着を着てクランベリー畑の中で写真を撮ることが可能でした。

夢にまで見た真っ赤なクランベリーの海に入れるということで、野菜ソムリエHiro、大・興・奮。しかもなんと先客にお友達がいたので、びっくりでした~!

実際にボグに入って分かったことが一つあって、畑に入る前は表面だけクランベリーが薄く層になって浮いてるのかと思ったのですが、実際はかなり厚めにクランベリーが浮かんでいて、ボグの中で動くたびになんかモコモコとした感触でした笑

もうこれは体験した人にしか分からない感じです(^-^;

ちなみにこちらのアクティビティーは約5~10分間くらいだけだったのですが、楽しすぎて時間があっという間でした~!次回機会があれば絶対またやりたいレベル!

この記事を見てくださっている方にも、人生で絶対一度は体験して欲しいと思えるものでした。

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分かったこと3. 濃い赤色のクランベリーは生でも十分食べられる

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畑を見学した後にThe Bogの倉庫のような場所を訪れたのですが、そこではファームの方がクランベリーにまつわる知識をシェアしてくれました。

その中でも印象的だったのが、「濃い赤色のクランベリーはそのまま食べても平気だよ」といわれたこと!

クランベリーといえばレモン並みにかなり酸っぱい果物で、基本的に調理することでその価値が出るわけですが、なんと生で食べることもできたんですね~!( ′⌄‵ )♪

実際に濃い色のものをその場で食べさせてもらったのですが、そこそこ酸っぱいブドウっぽい感じの味わいだと個人的に思いました!

決して甘いわけではないのですが、生でクランベリーを食べることができることを知って感動してしまいました。

 

分かったこと4. 白いクランベリーは品種ではなく未熟なもの

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以前スーパーでオーシャンスプレーによる「白いクランベリー」を使ったジュースを発見していた野菜ソムリエHiro。

「えー!白いクランベリーの品種もあるのかな?」と今まで思っていたのですが、勘違いでした。ファームのお兄さんに、「白いものは未熟のクランベリーで、すごい酸っぱいよ。」と教えてもらいました。

ちなみにお兄さんは「白いクランベリーは受粉がうまくいかなかったり、うまく育たなかったやつ」と言っていたのですが、未熟な白クランベリーは赤いものよりさらに酸っぱいので、逆に赤いクランベリーでは出せない酸味の活きたソースやジュースが作れるみたいでしたよ( ◠‿◠ )

カナダで未熟なクランベリーがわざわざ売られているのは見たことがないのですが、赤いものと味比べしてみると白いものがどのくらい酸っぱいかがよく分かると思います汗

 

分かったこと5. クランベリーの選果方法が面白い

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クランベリーを農園がどのように選果しているのか気になっていた野菜ソムリエ。なんと、選果作業の解説まで行われていました~!

その時の様子がこちら↓

農園のお兄さんによると、良いクランベリーは硬いので叩きつけたらよく跳ねるそう。

逆に傷んだものは柔らかくなっているため、上の選果機で硬さ柔らかさを比べて、柔らかいものが自動的に取り除かれるとのことでした。

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また、先ほど紹介した未熟な白クランベリーは固いのでそのまま最終地点(↓)まで運ばれますが、そこで人の手によって取り除かれるようでした。

もっと大きなクランベリーファームではレーザー選果もするみたいですが、The Bogではこの昔ながらのベルトコンベアの機械を昔からずっと使っているとのことでしたよ。

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最後に:クランベリーの収穫は死ぬまでに一度は見てほしい風景

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いかがでしたか?

写真と動画たっぷりに紹介してみましたが、少しでもクランベリーについて皆さんの知識が深まったのであれば、野菜ソムリエHiroもクランベリーファームを訪れた甲斐があります( ◠‿◠ )

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ちなみにThe Bogでは砂糖不使用のクランベリージュース(一般的なものは砂糖が使われているのでレア!)や、フリーズドライのクランベリー、クランベリーソースなどの加工品も販売していて、ツアーの最後に商品を購入している方もたくさんいましたよ。

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また、販売ブースにドライハーベスト(ウォーターハーベストの前に手で収穫する)の際に利用する農機具も展示されていて、興味深かったです。

c54(今も使用されているバージョン)

c59(昔利用されていたバージョン)

ということで、非常に楽しかったとともに勉強になった一日となりました。

2020年10月現在、新型コロナウイルスの影響でなかなか海外旅行ができない状況ですが、将来安心して旅行できるようになったらぜひカナダでクランベリーの収穫の様子をその目で体験してみてください。きっと感動する光景に出会えるはずです!


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