スモモとアンズの交配種マンゴータンゴプルオットを野菜ソムリエが全力で勧める理由
2022/11/06
皆さん、プラム(すもも)は好きですか?
プラムって甘さとしっかりとした酸味が暑い夏にぴったりですよね~♪
野菜ソムリエHiroはマンゴーやリンゴに比べると好き度が若干下がってしまうものの、見かけたら絶対購入するプラムがあるんです。(正式にはプラムではないのですが、後で説明します!)
それが、こちら。
その名も「マンゴー・タンゴ・プルオット(Mango Tango Pluot)」です。
実は先日たまたま購入することができたので、今回はマンゴータンゴプルオットがどんな果物なのかをまとめて解説したいと思います。
マンゴータンゴプルオット、野菜ソムリエHiroが数ある果物の中でも激推ししている果物の一つなんです~(汗)
この記事の目次
カナダ・バンクーバーの韓国系スーパーでマンゴータンゴプルオット(Mango Tango Pluot)を発見した話&「そもそもプルオットって何?」という話
2019年8月上旬、たまに(面白い野菜や果物がないかどうか見に)行く韓国系スーパーの H Mart に行ってきました。
韓国の方がよく使う(であろう)野菜なんかが並んでいて楽しいところなのですが、そこで発見したのが、マンゴータンゴプルオット!
野菜ソムリエHiro、マンゴータンゴプルオットとはこれで自分史上2回目の出会いとなったわけなんですが、初めて出会ったマンゴータンゴプルオットは、果皮が黄色や赤ではなく、もっと橙色だったんですよね。
以下の写真が2015年に初めて買ったときのマンゴータンゴプルオット。全然別物に見えませんか?(↓)ちなみに、前回も同じお店で購入してます。
なので、「店員さん、品種名間違えてるんじゃないかな~(・_・;)」と思っていたら、箱にデカデカと「Tango」と書かれていました(笑)
箱に貼られていたシールにも MANGO TANGO PLUOT U.S. PLUM と書かれていたので、間違いなさそうです。
ちなみに、プルオット(Pluot)をご存知無い方のために少し解説しておくと、プラムとアプリコットをあわせたものをプルオットと言います♪
日本ではプルオットはまだまだ知名度が低いかもしれませんが、北米ではけっこう一般的な気が個人的にしています。昔野菜ソムリエHiroが暮らしていたニュージーランドでもプルオットは普通にスーパーに置いてあったりしました~。
(プライスカードにプラムって書いてるけど、本当はプルオット)
ということで、今回見つけたマンゴータンゴプルオットは緑というか黄色っぽい下地に赤色が入っている感じでした。
今回は3つ購入したのですが、その後ネットで調べると同じような色合いのマンゴータンゴプルオットの写真が多かったので、一安心でした。
逆に初めて購入したマンゴータンゴプルオットの色合いのものは見なかったので、実は違う品種なのかも?!でも橙っぽい色合いの方がマンゴータンゴ!っていう感じではないでしょうか?汗
どんな果物なの?マンゴータンゴプルオットについてちゃんと調べてみた
ここからはマンゴータンゴプルオットがどんな果物なのかをお届けするのですが、ネットを見ると日本語の情報がほぼ皆無でした(汗)
マンゴータンゴプルオットは先ほどもお伝えした通り、プルオットの一種。プラム75% × アプリコット 25% のハイブリッド種なので、プラムではなくプルオットと呼ばれています。
けっこう大きめのマンゴータンゴプルオットの果皮は、黄金色と鮮やかな赤を混ぜたような色合いで、果肉も熟すにつれて黄金っぽい色になります。
上の写真のように、果肉がこの黄金ではなく、クリームっぽい色合いでも十分に糖度が高いです。
そして、何よりの特徴はマンゴーの風味を体験できるところ。
「プラムとアプリコットを混ぜたら、あら不思議!マンゴーの味になっちゃった!」みたいな感じなんです(汗)
そんな奇跡とも呼びたいマンゴータンゴプルオットは、カリフォルニア州のキングスバーグにある1813年から続くジャクソンさん一家が経営している大型の果樹園 Kingsburg Orchards(キングスバーグ・オーチャーズ)で栽培されている品種です。
Kingsburg Orchards では消費者の需要に応えるべく、甘くて品質の良い新しい果物(アプリコットやプラムなど)の開発に積極的で、現在では8,000エーカー(=3,237ヘクタール)にもなる広大な土地で200種以上の果物を栽培しています。
そして、Kingsburg Orchards で育てられたプルオットには様々なブランドがあり、マンゴータンゴプルオットは果樹園の「DINOSAUR BRAND FRUIT(恐竜ブランド)」のひとつに含まれます。
(果樹園によるダイナソーブランドのウェブサイト dino101.com はこちら)
(購入したプルオットにもダイナソーが描かれたバーコードシールがありました)
上の dino101.com によると、マンゴータンゴプルオットは Flavor Queen Pluot や Emerald Sweet Pluot などといっしょに緑色のプルオットに分類され、緑or黄色の果皮に、果皮に赤みが入るのがやはり通常のようでした。(上の写真はもろ赤いですが汗)
また、緑色のプルオットはトロピカルな風味とジューシーさが魅力であるとも記されていました( ◠‿◠ )
さらに、プルオットはビタミンA,C、食物繊維、カリウムが豊富であるとも書かれていましたよ~!
ということで長くなりましたが、いよいよ今回買ったマンゴータンゴプルオットを試食です!
マンゴータンゴプルオットを実際に食べてみた感想
初めて2015年にマンゴータンゴプルオットを食べたときに、「え!ほんとにマンゴーの味!すごい!!」と感激したことを今でも覚えているのですが、今回は見た目が違いすぎるので、正直疑っていました。「ほんとにマンゴータンゴプルオットなのかな?」と。
しかし、一口食べれば
「うっはーーーーーーーー!!これこれ!この味ーーーーーーーっ!!!」ってなりました。
人生2回目のマンゴータンゴプルオット。個人的見解は、「あまーいマンゴーを水で少し薄めたようなトロピカルな味わい」でした。
甘味がほんとにすごくて、「プラムでこんなに甘いものは食べたことがない」っていうぐらい感激の味わいでした。さらにマンゴーっぽい風味なので、「アメリカ生まれのくせにトロピカル~!!!」と変なテンションになってしまいました。
自信満々で、翌日職場の人にも食べてもらったのですが、「ん!美味しい!」という最高の第一声をいただきました。
でも、「これ、マンゴーじゃなくて桃か林檎みたいな味がする!」と言われたので、「そんなわけないだろう」とそのあと食べてみたら、確かに桃 or りんごっぽい味だと思いました
「昨日食べたときはマンゴーだと思ったんだけどな~(汗)」と自分の舌を疑いましたが、生産者の方がマンゴーと言っているんだから、きっとマンゴーの風味のはず!
でも皮は普通のプラムみたいに酸っぱいので、ハイブリット感120%でした。
マンゴータンゴプルオットは、「(プラムじゃないけど)プラムって酸っぱいから苦手・・・」という人にこそ食べて欲しいです( ´ⅴ`) びっくりすると思います。
最後に:マンゴータンゴプルオットを日本に広めたい!
ということで、この記事を通してマンゴータンゴプルオットを食べてみたくなった方が一人でも増えたなら、野菜ソムリエHiroは本望です。
マンゴータンゴプルオットについてぐぐってみても、日本在住の方がSNSで言及しているものがほぼなかった(はず)なので、まだまだ日本では知られていない(はず)の果物。「将来、日本でも流通するようになればいいな~」と思っています( ◠‿◠ )
皆さんとマンゴータンゴプルオットの感動が共有できたら、個人的に嬉しいです!「日本で食べたことあるよ!」という方がいたら、ぜひメッセージをお寄せください~!