エゴマ(ごまの葉)まとめ(歴史、見分け方、栄養、調理法、保存方法 etc. )
2021/10/12
歴史
東南アジア原産。
シソ科。しその変種。漢字では荏胡麻と書く。ごま(ゴマ科ゴマ属)とは別の植物である。
紀元前一万年以上前には、既に東南アジアに広く分布していたと推定。
葉と種実(ごまに似た風味)が食用。
過去にはエゴマ特有のペリラケトンの臭いを不快臭としてきて野菜としての利用はほとんど見られなかった。
エゴマは日本最古の油脂植物?
縄文遺跡(福井の鳥浜遺跡・青森の三内丸山遺跡など)ではえごまの種実や根茎が多く見つかっており、
1万年~5500年前の縄文時代には、既に栽培されていた痕跡が国内で何か所か見られているらしい。
平安時代初期から本格的に油を絞るようになったらしい。
過去には、行灯用油、建築家具の塗装としても日常的に用いられていた。
菜種油が広まってからは衰退している。
産地
福島・山形・宮城など
時期
通年出荷されている。露地栽培の場合は夏だといえる。6~8月ごろ。
見分け方
大葉と同じと思われる。
葉が枯れていないもの。溶けていないもの。
栄養
必須アミノ酸のαーリノレン酸からできている。
この脂肪酸を約60%も含んでいるのは、えごまぐらい。
(コレステロール値を下げる、動脈硬化予防、がん抑制、抗アレルギー作用に関係)
鉄分はレバー同等。
料理
韓国料理に好まれて使われる。
大葉と使い方も似ている。薬味、刺身のツマもの(殺菌効果が高い)、天ぷら、
サンチュのように焼肉を巻いてもよい。
大葉に似たさわやかな香りがある。
保存
大葉と一緒の方法だと考えられる。
ポイント
・風味がごまより強い。
・健康野菜。シソのように使える。
その他情報
・種子は小鳥の餌、郷土料理や健康食として見直されているそう
・種実の主な用途は精油用だが、ごまの代用にしてもよい。
・じゅうねん(東北・食べると十年長生きできるといういわれ)、えぐさ(長野)、あぶらえ(岐阜)などと呼ばれているらしい
Hiroのメモ書き
これは、すごい野菜かもしれません。
必須脂肪酸のαーリノレン酸が半分以上を構成する野菜です。
生活習慣病、成人病、視力障害、アレルギーなどの病気にも関係があり、体脂肪としてたまりにくいのでダイエットにも関係するみたいですね。
個人的に大葉とはまた違う香りが好きです。
ちなみに購入したスーパーでは、1袋10枚入り78円でした。