アタウルフォ種なの?シャンパンマンゴー(Champagne Mango)を食べてみたまとめ
2024/05/20
皆さんはどんなマンゴーは好きですか?
野菜ソムリエHiroは個人的に酸味20%・甘み80%みたいなマンゴーが一番好きなのですが、先日ちょうどそんな自分の好みに一番合ったマンゴーを食べることができたんです。
その名も、シャンパンマンゴー(Champagne Mango)!
#ChampagneMangos in season now through July. Available in multiple retail locations. pic.twitter.com/hHLiY2VjbW
— Ciruli Brothers, LLC (@CiruliBrothers) May 9, 2016
そこで今回は、シャンパンマンゴーが一体どんなマンゴーなのかを、実際に食べた感想とともに紹介したいと思います。
この記事の目次
カナダのスーパーで久しぶりにシャンパンマンゴーとご対面して幸せだった件
先日、北米で人気のオーガニック系スーパー Whole Foods Canada を訪れた野菜ソムリエHiro。すると、入口入ってすぐのところにドガッと積まれたマンゴーを発見♪
それがこちら↓
「おおお、シャンパンマンゴーじゃん!久しぶりーーーー!!」ってなりました。
実は野菜ソムリエHiro、昔日本のスーパーで働いていたとき(もう10年くらい前になる・・・汗)に初めてシャンパンマンゴーに出会って以来、けっこう気に入っていたマンゴーだったんです。
店頭のプライスカードには メキシコ産ハニーマンゴー(Honey Mango) と書かれていましたが、紫色の箱にはしっかりとシャンパンマンゴーと書かれていましたよ。
そんなマンゴーが2つで3ドル(270円くらい)となると、もう買わないわけにはいきませんでした。
ちなみに売り場の写真を見てもらうと分かると思うのですが、けっこう緑色のマンゴーが混ざっていますよね。シャンパンマンゴーは緑色のものは酸味が強く、黄金色に変わるにつれてより糖度がUPします。完全に熟すと濃い黄金色になります。
なので、あらかじめ緑色のものを購入しておき、熟度によって自分の好みの味で食べることができるのもメリットと言えるかと思います。
熟成を早めるには、エチレンガスを生成するアボカドやトマトなんかといっしょの袋に入れて室温で保管すると、普通より早く熟します。
アタウルフォ種と違うの?いっしょ?シャンパンマンゴーってどんなマンゴー?栽培地は?
ここからは、シャンパンマンゴーが一体どんなマンゴーなのかを紹介します。
マンゴーは世界に何百も種類があるのですが、メキシコ南東に位置するチアパス州のマンゴー栽培者であるアタウルフォ・モラレス・ゴルディージョにちなんで名付けられた「アタウルフォ(Ataulfo)」種を皆さんご存知でしょうか?
アタウルフォ種は、いくつかのマンゴーの木のランダムな他家受粉で生まれたマンゴーと言われていて、野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーではけっこう見かける人気の品種です。
そして、シャンパンマンゴーはマンゴーを栽培するCiruli Brothersによって登録商標されたアタウルフォ種のブランドマンゴーです。
つまり簡単にいえば、Ciruli Brothersが栽培するアタウルフォ種のマンゴーが「シャンパンマンゴー」です。箱にもCiruli Brothersの名前が記されていますよ。
Ciruli Brothersは1940年から3世代に渡る家族経営のメキシコにある農園で、5,000ヘクタール以上という広大な土地でマンゴーや他の野菜果物を栽培しています。
シャンパンマンゴーの栽培地域は肥沃な火山性土壌で、Ciruli Brothersの公式サイトによるとマンゴーを育てるには完璧な環境とのこと。
マンゴーの果実をつける枝が太陽に均一にさらされるように、各木は注意深く剪定されていて、果樹園は果実に害を及ぼす可能性のある枯れた枝等がないように保たれています。以下の動画で、果樹園の様子が映されていますよ。
また、シャンパンマンゴーのシーズンは2月~8月頃まで続きます。
自然のエコサイクルに沿って栽培されていて、「美味しさの秘密は収穫時期です」と、Ciruli Brothersの動画で語られていました。適切なときに収穫することで、熟した際にとても甘い果物になるとのことですよ。
Ciruli Brothers農園の厳しい基準を満たしていないために、作物の40〜60%が収獲を拒否されるなんてことも珍しいことではないそうです。以下の動画で、シャンパンマンゴーの収穫作業が見られます。
シャンパンマンゴーは手作業で収穫されていて、収穫時にはわずかな打撲傷をも防ぐためにバスケットに静かに入れられ、小型トラックに積み込まれ、農園内の梱包センターまで運送されます。
次に、摘みたてのマンゴーを水(自然の井戸水)に70〜90分間浸したり、風で乾かしたりします。
その後、特別に設計された箱に詰めて、各マンゴーの周りに適切な空気の流れを確保して保管されます。
最後に冷蔵トラックで市場などへ移動して、消費者の手元に届くという流れとなっています。こうやって動画で作業工程が公開されていると、購入側としても安心です( ◠‿◠ )
アタウルフォ種マンゴーをブランド化しているところを考えても、そのクオリティにかなりの自信があることが伺えますよね。
Very nice! https://t.co/Y76tK56DVF
— Ciruli Brothers, LLC (@CiruliBrothers) April 9, 2015
シャンパンマンゴーを実際に食べてみた感想は?
ということで、久しぶりにシャンパンマンゴーを食べてみた感想をお届けします。
今回は熟度での味の違いを知るために、完熟手前にみえるものと、完熟のものの2つを試してみました♪
★完熟手前っぽいシャンパンマンゴー
まずは、完熟手前頃に見えるシャンパンマンゴーをいただいてみました。写真を見ても、微妙に緑っぽさが残っているかと思います。
カットするとこんな感じで、イエローオレンジ的な美しい果肉が登場!
実際に食べてみると、もうマンゴーのあの芳香が口の中にいっぱいに広がりました。甘さは十分あるのですが、ペリカンマンゴー的な酸味もけっこうあって、これはこれで個人的に十分好きな味わいでした!(甘さ65:酸味35って感じでした)
繊維がかなり少なく舌触りも滑らかで、変なクセもないと感じたので、特に酸味が好きなマンゴーが好きな方には、写真くらいの色合いのシャンパンマンゴーをオススメします。
★完全に熟したシャンパンマンゴー
次は、室温で保管して完全に黄金色に変わったシャンパンマンゴーを食べてみました。果皮に少しシワも寄っていて、食欲をそそる香りがあたりに漂っていました。
実際にカットしてみると、美しい果肉が姿を現しました。明らかに美味しそうな見た目です・・・!
この完熟シャンパンマンゴー、実際に食べてみると完熟一歩手前のものとは明らかに甘さが異なっていて、とっても甘かったです!
それでいて、酸味はきちんと残っていて、甘さ80:酸味20といった印象でした。そこまで大きなサイズではないので、1玉食べるのもあっという間でした。
ちなみに、アタウルフォ種マンゴーの芯は写真のようにかなり薄いので、果肉がそこまで大きくなくても可食部がたっぷりありました!
「次もあったら、また買う?」と言われたら、明らかに買います。さすがブランドマンゴーというか、そのクオリティに拍手を送りたくなりました~!
最後に:アタウルフォ種マンゴーはビタミンCも豊富とのこと
ということで、マンゴー好きの方でまだシャンパンマンゴーを食べたことが無いという方がいたら、ぜひ一度は試してみてください!ブランドマンゴーですが、お値段も他の普通のマンゴーと変わらないことも多いかと思うので、気軽に購入できるかと思います。
ちなみに、シャンパンマンゴーの公式サイトには、栄養価について以下のように記されていましたよ~。
また、カットの仕方は以下の写真が参考になります。
How do you cut a mango? Here's how we do it #ChampagneMango pic.twitter.com/rO6ZHraOcy
— Ciruli Brothers, LLC (@CiruliBrothers) May 28, 2016
日本からこの記事を見てくださっている方は、シャンパンマンゴーをお店で見かけたら、ぜひ挑戦してみてくださいね!そして、感想を野菜ソムリエHiroにもぜひSNSなどで教えてください( ◠‿◠ )