珍しい紫果皮!フロリダ生まれのオスティーンマンゴー(Osteen)を食べてみた
2024/05/20
野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーでは年中マンゴーがたくさん出回っています。日頃よく見かけるのは、アーウィン種やヘイデン種、アルフォンソ種、カラバオ種、R2E2種などです。(マンゴーの品種についてまとめた記事はこちら)
個人的に日本で暮らしていた頃より珍しいマンゴーを見かける機会が増えてとても嬉しいのですが、先日10月末にアジア系スーパーのT&Tに行ったら、今まで見たことが無かった品種に出会うことができました。
む・・・紫の果皮のマンゴー・・・!!
個人的に紫色のマンゴーが売られているのを今まで見たことが無かったので驚いたのですが、値札をよく見ると「Osteen Mango(オスティーンマンゴー)」と記されていました。
ということで今回は、このオスティーンマンゴーについて調べた内容と、実際に食べた感想をまとめてお届けします♪
オスティーンマンゴーについて調べてみた内容まとめ
オスティーンマンゴーのはじまりとなるの木は、米国フロリダ州・フロリダ半島大西洋岸に位置するブレバード郡に暮らす郡政委員のS.A.オスティーンさんの所有地に1935年に植えられた種子から育ったものといわれています。
伝えられるところによると、この木は1940年に最初に実を結んでいて、オスティーンはHaden(ヘイデン)マンゴーの苗木が元の木であるといわれています。
その後、生産性の良さや食味などから商業栽培される品種となり、フロリダで現在も栽培されるほか、世界で見るとヨーロッパで人気がある品種となっているようです。
今回カナダのスーパーで手に入れたものはスペイン産だったのですが、SNSなど色々と調べているとスペイン語の投稿が多く見られました。spanishmango.comによると、スペインは英国に最も近いマンゴー栽培地域で、現地ではオスティーンが9月~11月に収穫されるとのことでした。
他にもイスラエルでも栽培されているようです。
オスティーンマンゴー(Osteen Mango)というスペイン産の美しすぎる紫果皮のマンゴーを先日見つけたので、写真を撮りました。日本では出回っているでしょうか・・・? pic.twitter.com/KykGxnDShw
— 野菜ソムリエHiro🇨🇦 (@hiro_vegetable) November 12, 2021
果実の大きさは同時期に購入したキーツマンゴーと比べるとやっぱり小さいのですが、よく見かけるようなアタウルフォ種と比べると一回り大きいサイズ。成熟すると、平均で450gくらいになります。
そして最大の特徴は、やはり果皮が濃い紫色になること!(※赤紫色になったり、緑色が残ったりもするようです)とっても美しい紫色ですよね~!
また、一般的に硬い状態で出回るので、追熟が必要なマンゴーです。
野菜ソムリエが購入したものは最初カチカチだったのですが、ちょうど1週間待ったら食べ頃になりました。(手で軽く押して、少しへこむくらいになったら食べ頃です。食べごろになるまで、常温で保管しましょう)
オスティーンマンゴーってどんな味?実際食べた感想
最初に購入したときは↑のような果皮色だったのですが、1週間経つと以下のような色合いになりました↓
そう、食べごろになっても特に果皮色は変わりませんでしたw
オスティーンマンゴー、早速切ってみると、美しい黄橙色が現れました。果肉の輝きがすごかったです。
切る前は、「ちょっとまだ食べるの早いかな・・・?」と思うくらいの柔らかさだったのですが、十分熟していました!
切れ目を入れるとこんな感じ。
食べてみた感想は、このオスティーンマンゴー、甘味が際立つ系だと思いました。酸味がほとんど無かったんですね~。
糖度計で計ってみると糖度16.5度でした!
実は、同時期に手に入れたキーツマンゴーと食べ比べしてみたのですが、キーツマンゴーより糖度は低かったのに、オスティーンは酸味が無かったせいか、より甘く感じました。
舌ざわりはなめらかなで、繊維はかなり少な目。マンゴーらしい香りも素敵で、種もキーツマンゴーと同じくらい薄かったです。
また、個人的にオスティーンマンゴーを食べた後、宮崎県の完熟してから収獲されるブランドマンゴー「太陽のタマゴ」を思い出しました。
太陽のタマゴはアーウィン種で、甘みが最大限引き出された美しいマンゴーなのですが、その味わいがオスティーンとなんとなく似ているように思いました( ◠‿◠ )オスティーンの食味の良さがなんとなく伝わるでしょうか・・・?
ということで、今回はフロリダ生まれのオスティーンマンゴーについて紹介しました。
Twitterで日本で出回っているのかフォロワーの方に質問してみたのですが、日本ではスペイン産マンゴーの輸入は解禁されていないらしいです。ん~、残念。
もしこの記事を見ている日本在住の方でヨーロッパやフロリダなどに旅行する機会があれば、ぜひオスティーンマンゴーを探してみてくださいね!