もち米ライチ?中国の品種 Nuo Mi Ci(糯米糍荔枝)まとめ。食べてみた感想も
2022/10/25
2020年6月中旬に、カナダ・バンクーバーにある中国発のスーパー Sungiven Foods で種無しライチを発見したお話は先日したのですが、実はもう一つ別のライチの品種も並んで販売されていたんですね。
それがこちら。
Nuo Mi Ci という中国産のライチも発見しました。人生初です。 pic.twitter.com/HskKYOA7ql
— カナダの野菜ソムリエHiro🇨🇦 (@hiro_vegetable) June 17, 2020
その名も Nuo Mi Ci Lychee(ノーミーチライチ:糯米糍荔枝)です!
そもそもここバンクーバーで品種名の書いてあるライチを見かけることは稀なので、種無しライチとともに、同じ日に見たこともないライチを2種類も発見して極度の興奮状態に陥ったわけです(汗)
今回は、このNuo Mi Ci Lychee(糯米糍荔枝)について調べてみた内容と実際に食べた感想をまとめてお届けします!
この記事の目次
もち米ライチ?中国の高級品種 Nuo Mi Ci Lychee(ノーミーチライチ:糯米糍荔枝)について調べてみた
先日6月中旬に種無しライチといっしょに並んで販売されていたNuo Mi Ci Lychee(ノーミーチライチ:糯米糍荔枝)。
価格は種無しライチよりは安かったものの、500gで $23.99(日本円で約1,900円)と決して安くはありませんでした。
種無しライチとノーミーチライチ😍👌 pic.twitter.com/65M12pTpV8
— カナダの野菜ソムリエHiro🇨🇦 (@hiro_vegetable) July 18, 2020
まずパッケージを見ると、こちらの Nuo Mi Ci Lychee(糯米糍荔枝)はSungiven Foodsによって直接空輸されている商品であることが分かりした。中国での収穫から72時間以内に飛行機でお店まで運ばれているため、鮮度が保たれているんですね~♪
また、甘くて多汁、種が小さいことが表記されていました。
長洲島名物の糯米糍(お餅のデザート)、尖沙咀のグルメストリート厚福街に出店している歯留香で買ってみた。一番人気の芒果糯米糍、柔らかお餅の中にジューシーなマンゴーがそのまま入ってる、超おいしい!これはあれだ、マンゴー大福だ😂 #香港 #hongkong pic.twitter.com/eaQJICX2Vg
— Rie(りえ)☂ (@japanavi) July 12, 2017
ちなみに中国語表記の「糯米糍(ノーミーチ)」は「もち米団子」、「荔枝」が「ライチ」を指します。(※Google翻訳です)英語だと「Glutinous Rice Ball Lychee」のような感じ。
糯米糍は中国の広東省や香港などで人気のスイーツで、もちもちの生地にゴマのペーストや上の写真ようにマンゴーなどを入れたりするんですね~。(あぁ、美味しそう・・・)
でもなんで、そんな名前がライチに付いているんだろうと調べてみると、1969年に設立されたシンガポールの果物配達会社 FRESCO のウェブサイトには、「この品種の名前は、小さな種に由来します。種子はもち米と同じくらい小さいです。他の品種と比較して、その優れた食感と味で有名です。」のように記されていました。
もしかしたら果肉の丸いカタチと白さも糯米糍を連想させるのもあるのかもしれませんが、これは野菜ソムリエHiroの勝手な想像で確かではありません(汗)
Instagramでも糯米糍荔枝(Nuo Mi Ci Lychee)について調べていたのですが、日本語表記も一応見つけました。そのまんま、「もち米ライチ」でした(汗)
また、YouTubeで調べるとあまり情報が無かった(中国語が分からないため)のですが、1,000エーカーにもなる糯米糍荔枝(Nuo Mi Ci Lychee)農園で、ひたすらライチを食べる男性の動画を見つけたので、シェアします。
どんな風にライチが実っているのか、よく分かりますよ↓
さらに、中国のウィキペディア的存在の百度百科(バイドゥヒャッカ)の糯米糍荔枝ページをGoogle翻訳して、いくつか分かったことを箇条書きでお伝えします。
■ 昔は「水晶丸」と呼ばれていたライチの品種の一つ
■ 糯米糍の果実の形状は、ハート型で果実は大きめ
■ 果皮は鮮やかな赤
■ 一部地域では「ライチの王(荔枝之王)」として知られている
■ 栽培地は中国の広東省、広西省およびその他の場所に分布。主に広州、東莞、増城、従化、高州などの都市で生産されている
■ この品種は、赤い果皮の大きな果実の系統と黄色い果皮の小さな果実の系統に分けられるが、一般的には赤い果皮のものが糯米糍と捉えられていることが多い
■ 平均果実重量は1つ25グラム
■ 果肉は厚く乳白色の半透明。種子が小さい品種で、種子の中は空洞になっていることも
■ 可食部分は全体の82%~86%
■ 味も香りもしっかりしている
■ 6月下旬頃から7月上旬に成熟(※今回購入したものは6月中旬だったので、地域や気候条件によって差がありそうです)
加えて、中国のWikipediaのライチのページ(※中国ではWikipediaが封鎖されているため、中国の外の国にいる人がおそらく編集している)には、「糖分15%以上の濃厚でジューシーな果肉、蜂蜜のような甘さ、真っ赤な皮、薄い皮、小さな芯が特徴です。」と書かれていましたよ( ◠‿◠ )
最後に時期が前後するのですが、7月上旬に手に入れた Xian Jin Fengという品種のライチについて以前まとめた際に、Xian Jin Fengが“Wai Chee” と “Nuo Mi Ci(ノーミーチ)” の交配種であると信じられている内容もこちらに記しておきます。
さらに、Nuo Mi Ci (糯米糍荔枝)は「皮が薄いため裂果しやすい品種」「はちみつのような風味がある品種」であることもその際分かりました♪
ここまで読むと、なかなか素晴らしい品種であることが伝わったかと思います!
ずらずらと長くなりましたが、続いて実食です!
中国のライチ Nuo Mi Ci Lychee (糯米糍荔枝)を実際に食べてみた感想
それでは、ここからNuo Mi Ci Lychee (糯米糍荔枝)を実際に食べてみた感想をお届けします。
この日はいっしょに購入した種無しライチといっしょに食べ比べてみたのですが、味が全然違いました!
Nuo Mi Ci Lychee (糯米糍荔枝)の方が甘味が強くて、クリーミーさすら感じました。濃厚な甘みが喉元に来る感じ。
種無しライチは若干の酸味を感じたのですが、Nuo Mi Ci Lychee (糯米糍荔枝)は甘味で勝負しているかのような品種でした。
また、果肉は種無しライチに比べると少し固めで、ぷりっとした果肉の歯ごたえも楽しめました。種無しライチよりは一回り小さいのですが、種が小さいので満足度は十分すぎるほどありましたよ。
「こんなライチなら毎日食べたい!」と思えるくらいの品種でした~♪
そして、親子関係にもなる先ほど紹介した Xian Jin Feng ライチと味わいがとても似ていましたよ。
安いセール品のライチでは味わえないような贅沢な甘みだと思いました( ・◡・ )
最後に: Nuo Mi Ci (糯米糍荔枝)は中国だけでなく、台湾でも栽培されています
最後になりますが、ノーミーチライチについて調べていた際に台湾でも栽培されていることが分かりました。
上の行政院農業委員會による動画でも「ライチは台湾でよく栽培される果樹です」との表記があり、2:27 に出てくるライチ4品種の栽培量のグラフでは、3番目に糯米糍荔枝がありました~。
また、Nuo Mi Ci (糯米糍荔枝)ではないのですが、ライチの収穫から料理まで美しい映像で楽しめる「滇西小哥 Dianxi Xiaoge」チャンネル(登録者数 559万人以上)の映像もあったので、ぜひ見てみてください。
「ほぇ~!ライチってこうやって料理するんだ~!」と感動してしまいました(´▽`)
ということで、個人的に一口食べて大好きになった品種なので、皆さんも Nuo Mi Ci (糯米糍荔枝)がもし手に入る機会があれば、ぜひ食べてみてくださいね~!
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