日本では幻のさくらんぼ？北米で人気のレーニア・チェリー(Rainier)まとめ

2020/08/09 2021/10/12

皆さん、さくらんぼは好きですか？

日本には「佐藤錦」を筆頭に「紅秀峰」「紅さやか」「北光（水門）」など様々な品種がありますが、旬の時期になるとアメリカのチェリーも多く輸入されますよね。

野菜ソムリエHiroは日本のさくらんぼもアメリカンチェリーも甲乙つけ難いくらい大好きなのですが、最近日本でも少しずつ知られてきている品種のチェリーがあります。

その名も「レーニアチェリー(Rainier Cherry)」です。

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今回は日本では「幻」「アメリカンチェリーの最高峰」と表現されることもある、北米で人気のレーニアチェリーについてまとめてみました。アメリカはもちろん、カナダでも大人気なんですよ。

この記事の目次

北米で人気のチェリー「レーニア(Rainier)」ってどんな品種なのかまとめてみた
最後に：日本ではアメリカ産のレーニアチェリーをオンラインで購入できますよ

北米で人気のチェリー「レーニア(Rainier)」ってどんな品種なのかまとめてみた

チェリーの品種のひとつ「レーニア(Rainier：上の写真の真ん中)」はアメリカやカナダなどでは一般的な果物で、野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーでは毎年赤黒いチェリーといっしょに出回ります。

バンクーバーに約6年暮らしている個人的な見解でいうと、バンクーバーでは「赤黒いチェリー（品種名不明）」と「レーニア」の2種類しかチェリーは一般的には出回っていません。レーニアの方が例年ちょっと遅めに出回るイメージがあります。

以前ファーマーズマーケットでチェリー専門店が出ていてサワーチェリーなども取り扱っていましたが、これは例外で、普通のスーパーでは上記の2種類が売られています。

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(バンクーバーの台所、グランビルアイランドのマーケットで見つけたレーニアチェリータワー)

そんなレーニア、一体どんなチェリーかというと上の写真のとおり果皮が黄色味を帯びているのが特徴。ただ、ほぼ黄色100％のときもあれば、黄色の果皮に赤が混じったものもあります。（黄色い果皮で十分熟しています）

生まれは1952年で、アメリカのワシントン州立大学でHarold Fogle氏によって開発されました。

掛け合わせは、日本にもよく輸入されるチェリーの有名品種「Bing（アメリカンチェリーとして売られていることが多い）」と、カナダBC州サマーランド生まれの「Van」です。

また、名前の由来はワシントンの風景の象徴ともいわれる州最大のレーニア山(Mount Rainier)です。いや～、カッコいいですね。

レーニアチェリーは3年～5年ほどで結実するといわれていて、4月に花が咲き、6月～7月上旬頃に収穫されます。

つまり、地元産のレーニアチェリーをお店で見かけるようになるのも、6月から数か月の限られた期間です。

アメリカでは、旬真っただ中である毎年7月11日はナショナル・レーニア・チェリー・デー(National Rainier Cherry Day)にもなっています。

上の動画を見れば分かるのですが、レーニアチェリーに限らずチェリーの木は結構な高さになるので、脚立などにのぼっての収穫が必須。

また、レーニアチェリーも他のチェリーと同じくなかなかデリケートな果物なので、丁寧な収穫が必要となります。鳥にも狙われやすく、英語版Wikipediaには「レーニアチェリーの1/3は鳥に食べられてしまう」とも書かれていました。（本当に1/3も食べられるのかは不明ですが、鳥に狙われやすいのは本当の模様）