秋になるとカナダではスーパーや八百屋に必ずといっていいほど、真っ赤な果物「クランベリー」が並びます。
そんなクランベリーは、カナダでも生産量がかなり多い果物として知られていて、各地にクランベリーファームがあり、秋になると以下のような風景が見られるんです。
今回は昨年に引き続き、9月下旬にバンクーバーから車で約1時間くらいのところにあるラングレーのクランベリーファーム The Bog のセルフガイドツアーを参加してきたので、収穫の様子などを写真多めに紹介します。(収獲風景は動画でもまとめています↓)
この記事の目次
カナダBC州ラングレーにあるThe Bog Cranberry Farm で見た・体験したもの4つ
2021年9月25日(土)、ラングレーにある家族経営のクランベリーファーム The Bog を訪問して、セルフガイドのファームツアーに参加してきました。
ファームの名前にある「ボグ(Bog)」というのはクランベリー用の特殊な畑のことで、収穫期になると畑に水を入れて果実を浮かべることで一気に収穫するんですね。
この日は秋晴れとなり、Tシャツ1枚でも暑いくらいとなり、写真を撮るのに絶好の日となりました!青い空と緑、そして真っ赤なクランベリー畑の鮮やかなコントラストの風景が見られることを期待して、行ってきました。
まずはファーム入口にあった受付でチケットを見せて、中に入ることができました。
受付すぐそばにはファームのストアがありましたが、そこは最後にとっておいて、まずはクランベリーの選果機の展示を観に行きました。
いよいよ、ファームツアースタートです!
1.クランベリー選果機を見学
こちらがThe Bogが利用しているクランベリーの選果機です。クランベリーを写真左部分に放りこむことで、草や枝など余計なものをふるいにかけたり、傷んだものをはじくことができます。
未熟な果実ははじくことができないので、子ども達が座っている部分で手作業で選果するんですね。
昨年訪れた際に撮影させてもらった動画はこちら↓
どんな風に選果機が動くのかより伝わるかと思います。
クランベリーを選果する昔ながらの機械を見せてもらいました。
大きなクランベリー農園はレーザーなどで選果するそうですが、こちらの農園ではこの機械と人の手で選果しています。
柔らかい傷んだクランベリーは機械で弾かれ、白い未熟なものは手で弾かれます。 pic.twitter.com/CfJInimVx6
— 野菜ソムリエHiro🇨🇦 (@hiro_vegetable) October 26, 2020
ちなみに昨年訪問した際は実際にファームの方が選果機について細かく目の前で説明してくれたのですが、今年はQRコードを読み取って音声ガイドをスマホで聴くことができるようになっていて、セルフガイドツアーの進化を感じました。
2.クランベリーの収穫作業を見学
受付を抜けて選果機の展示を後にすると、クランベリーの収穫作業が行われている場所まで約5分ほど歩きました。
一本道だったのですが、歩いている際に水が張った状態のボグ(畑)、そしてまだ水が張られていないボグも見ることができました。
クランベリーはかなり低木であることがよく分かりましたよ。
そして、辿り着いたのがこちら。
真っ赤ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
空は快晴で青色、そしてクラベンリー畑は収穫途中で真っ赤ということで、すごい色のコンビネーションでした。昨年訪れたときはほぼ曇りだったので、ついにこの鮮やかな景色を見ることができました!
バンクーバー周辺でクランベリーファームに入る機会は通常無いので、ここぞとばかりに何枚も写真を撮りましたよ。
自分を含め、他のセルフガイドツアー参加者の皆さんも、ボグを背景に記念写真を撮ったりしていました~。
また、到着した際には既に収獲が始まっていました。写真にある黒いベルトのようなものでボグの中に浮かんでいるクランベリーをまず囲い込みます。けっこうな力が必要そうに見えます。
そして写真にある4本の棒のようなものが立っているところ(黒いベルトで囲われた内側にあります)から、クランベリーの果実が機械によってモソモソ~っとした感じにどんどん吸い込まれていきます。
クランベリーはこちらの機械で吸い込まれていて、まず機械の上に立っている方が吸い込まれた余計な草などを機械の外に投げ捨てていました。
そして、この機械を通してボグのそばにある白い巨大なコンテナーの中へクランベリーがけっこうな勢いで流されていました。ファームの人によると、このコンテナー1つ1,200ポンド(約544㎏)までクランベリーが入るとのことでした。
クランベリーが溜まっていく様子を写真でご覧ください↓
たっぷり溜まったら、ホース先をヒモで引っ張って、すぐに次の空のコンテナーへクランベリーを流していました。
クランベリーが一気にたっぷりコンテナーにたまりました!けっこう短時間!
その後すぐにフォークリフトでコンテナーを近くに停車しているトラックに積み込んでいました。この日収獲していたものは全て冷凍用に回されるそうです。
実はこのとき初めて使った機械とのことだったので、また貴重なものを見ることができて超ラッキーでした。(見学中、色々マシントラブルもありましたが、無事に稼働してよかったです)
3. 専用のボグに入ることができるクランベリープランジ(Cranberry Plunge)
クランベリーの収穫作業を見学した後は、ツアー参加者用に用意された水を張ったボグに入ることができる「クランベリープランジ」に参加しました!
ツアー参加費用とはまた別で費用がかかったのですが、昨年参加してめちゃくちゃ楽しかったため、また今年も挑戦です♪
クランベリープランジは1グループ制限時間約5分なので、昨年の経験も踏まえて一緒に訪問した方にビデオと写真を撮ってもらいました!(いつもありがとうございます)
クランベリーを手にすくって、上に放り投げた瞬間を撮影するのは、もはや定番?!
どんなものだったかを写真と動画でお伝えします。1億光年ぶりくらいにYouTubeに動画もアップしました↓
5分がほんっっっっっとうにあっという間で、ボグの中で色んなポーズをとって終了。わずか5分でも満足感がとても大きくて、次ファームを訪問する際も絶対やりたいと思いました~。
4. 進化したファームストア
最後にThe Bogが独自につくっているクランベリーの加工品が購入できるファームストアを訪れたのですが、昨年に比べてめちゃくちゃ進化してました。
昨年はそもそも倉庫みたいな場所で加工品を販売していたのですが、今年は同じ場所がきれいでかわいいショップに生まれ変わっていました。
販売されている加工品の種類も断然増えていて、びっくり。以下ご覧ください。
まずクランベリーの苗が販売されていました。お家でクランベリーが収獲できる~!
そして、クランベリーゼリーやコールドプレスジュース、感謝祭に必要不可欠なクランベリーソース、クランベリーパウダー、ドライクランベリーなども販売されていました。
もちろん、生のクランベリーも購入可能!
さらにコーヒーといっしょに、クランベリー・レモンローフや、クランベリー・アップルパイ、クランベリーのクッキーなどのスイーツ系も販売されていました。
いやー、来年訪問したらさらに進化していそうで、今から楽しみです!
ということで、人生2回目の参加となる The Bog のセルフガイドツアー、とても楽しむことができました!
The Bog では来年もセルフガイドツアーが予定されているかも(確証無しですが、ファームストアの進化っぷりから今後も観光客の誘致のためにもツアーを開催するのではないかと考えています)なので、バンクーバーにお住まいの方はもちろん、日本からツアーに参加するためにカナダ旅行で来るのもいいかもしれません!
ちなみに最後に、The Bogのインスタグラムに投稿されていたドライピッキング(畑に水を入れずに収獲)の様子もお届けします。これはまだ実際に見たことがないので、来年ツアーに参加した際に見られたらいいな~なんて思っています。
日本からこの記事を見てくださっている方、生のクランベリーはあまり日本で手に入りませんが、加工品であれば簡単に手に入るので、ぜひ秋の味覚であるクランベリーを今年楽しんでみてはいかがでしょうか?
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