野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

ハワイでなぜ販売禁止に?バナナパッションフルーツを食べてみた感想

   

皆さん、パッションフルーツといえばどんな姿を思い浮かべますか?カナダや日本に暮らす多くの方は以下のような丸型を想像するのではないでしょうか?

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しかし、世界は広いんです!

パッションフルーツにも色んな種類がありまして、先日野菜ソムリエHiroがコロンビアなどから果物を輸入しているカナダ・モントリオールの企業 Pardess Farms から先日オンライン購入したのがこちら↓

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果肉の色も形も全然違う「バナナパッションフルーツ(Banana Passionfruit)」です!かわいすぎる~!

今回は日本人にはあまり(というか、ほとんど)馴染みが無いであろう、このバナナパッションフルーツについて知っておきたいことを紹介したいと思います。

もちろん実際に食べてみた感想も記しておいたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

バナナみたいなカタチのパッションフルーツ?!原産地と呼び名は?

まずは、トケイソウ属に分類されるバナナパッションフルーツの原産地と呼び名について。

バナナパッションフルーツは、ベネズエラやコロンビア東部からボリビアやペルーなど、南米の熱帯および亜熱帯のアンデス地域が原産といわれていて、今も現地で自生している果物。特に南米で人気が高いといわれています。

アンデスの標高6,000〜7,200フィート(1,800〜3,200 m)、ハワイとニュージーランドの高い場所(標高4,000〜6,000フィート(1,200〜1,800 m)など、標高の高い場所でよく育ちます。

また、米国では1920年に農務省がエクアドルとコロンビアからバナナパッションフルーツの種子を受け取ることで導入されたといわれています。

残念ながら現在米国では一般的に栽培されていませんが、地中海やアフリカ、オーストラリア、インド、ハワイを含む世界のほとんどの熱帯地域で見られる果物です。

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また、バナナパッションフルーツという呼び名は、1850年代に導入されたニュージーランドで付けられたそうです。呼び名は他にも以下のような呼び名があります。個人的には、ハワイの「バナナポカ」が可愛くて好きです♪

curuba / curuba de Castilla(コロンビア)
tacso / tagso /tauso(エクアドル)
parcha(ベネズエラ)
tumbo / curuba(ボリビア)
tacso / tumbo等(ペルー)
banana poka(ハワイ)

ちなみにパッションフルーツの花といえば鑑賞用にも人気ですが、バナナパッションフルーツの花はまたちょっと違う感じです。

上の動画で花がどんな感じなのか確認できるので、ぜひ見てみてください。

 

ニュージーランドとハワイでは栽培・販売禁止?その理由は?

Specialty ProduceのBanana Passionfruitページを見ると、バナナパッションフルーツは1本のつるで200〜300個の果実を生産できるため、高く評価されているとのこと。

特にニュージーランドやハワイの気候はバナナパッションフルーツの栽培に非常に適しているようで、過去数十年間にわたり商業的に栽培されていました。

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ただ、バナナパッションフルーツのつるが在来植物に絡みつき、日光へのアクセスを遮断することによって窒息させて、森林の生態系を変える恐れがあるとして、現在では侵入種(外来種?)扱い。

両国でバナナパッションフルーツを販売、栽培、配布することは違法となっているそうです。

実際ハワイ島とカウアイ島では、過去にバナナパッションフルーツの種子が鳥や野生の豚によって広がったことで、バナナパッションフルーツのつるが520k㎡ 以上の範囲の原生林を覆ってしまったとのことです。

 

バナナパッションフルーツの旬は?食べ時は?

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熱帯の地域の場合、量にばらつきはあるものの、一年中継続的に結実していて、春頃と秋頃にピークを迎えます。ニュージーランドでも栽培されていた頃は、3月~4月と9月~10月頃に熟していたそうです。

バナナパッションフルーツも品種がいくつかあるようで、果皮が濃い緑色のものでも、果肉は完全なオレンジ色というか黄金色に熟しているものもあります。

野菜ソムリエHiroが今回購入したコロンビア産パッションフルーツも、果皮が緑色のものでも黄色がかったものでも、味も果肉の色合いも特に変わりありませんでした~!


 

どんな味がするの?実際に食べてみた感想

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まず、果肉の柔らかさなんですけど、果皮が黄色いものを握ってみると、弾力もありつつ熟したバナナみたいな感触でした。見た目の細長い感じもそうなのですが、握ったときの感覚もバナナに近かったので、付くべきして付いた名前だと思いました。

購入したものを縦半分に切ると・・・

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こんな感じで美しい果肉が顔を出しました!オレンジイエローっぽい果肉に黒い種がたくさん入っていました。

太陽光に当てるとさらに美しい果肉色に撮れました(↓)個人的にこの美しい果肉の色はバナナパッションフルーツ最大の特徴と言ってもいい気がします。

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ちなみにパッションフルーツといえば「香りがすごくいい果物」というイメージが強いのですが、バナナパッションフルーツからはあんまりトロピカルな香りを感じませんでした。

また、スプーンですくってそのまま食べてみたのですが、かなり酸っぱかったです。種を包むぷにぷにした果肉を噛むと、一気に酸っぱ苦い味が・・・!

甘みはほぼ無くて、酸っぱ苦い味わい、そして種が硬くて噛めない(※噛んで食べる人もいます)ので、「バナナパッションフルーツ、こいつは一体どうしたものか・・・」となってしまいました。

 

バナナパッションフルーツの果汁を使ってパッションフルーツゼリーにしたら、印象が180度変わった件

「生で食べるには酸っぱ苦いぜ・・・」というわけで、へらでバナナパッションフルーツの果汁と種を分けて、はちみつと混ぜてみました。果汁と種分けるのが、けっこう手間でしたが、はちみつと混ぜるとすごくいい味になったんですね~!

微妙に苦味もありましたが、バナナパッションフルーツの酸味がはちみつの豊かな甘さと絶妙にマッチして、ずっと飲んでいたいような感覚になりました。口の中に広がる香りもパッションフルーツそのもので素晴らしかったです。

そして、そこに水とゼラチンパウダーを加えてゼリーをつくってみることに。

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いい色合いですね~♡

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そしてこちらが冷蔵庫で冷やした完成品。バナナパッションフルーツゼリーのお味は如何に。

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はちみつと混ぜた時点で完全体といっても過言ではなかったので、ゼリーにしても、もちろん素晴らしいお味でございました。白砂糖の代わりにはちみつを使っているので、まろやかな甘さだと思いました。

たまにネットでパッションフルーツの丸い容器を使って、その中に固める前のゼリーの液体を入れて冷やしたりしているのを見るのですが、バナナパッションフルーツではちょっと無理そうでした(汗)

今度手に入れた際は、スムージーやアイスクリームにも使ってみたいな~、と思っています。

ちなみに調べたところ、コロンビアでは、バナナパッションフルーツとハチミツや砂糖をブレンドしてミルクスムージーでいただくこともあるそうです。
 

最後に:普段見かけるパッションフルーツとはちょっと違うバナナパッションフルーツにぜひ挑戦してみて

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ということで、まだバナナパッションフルーツを食べたことが無いという方は、ぜひ一度トライしてみてください。

ちなみに野菜ソムリエHiroが Pardess Farms からバナナパッションフルーツを購入した際は箱売りしかなかったので、50ドル支払いましたw

南米に行ったら、もっと楽に手に入るのかもしれません。将来南米旅行を考えている方は、ぜひ現地でバナナパッションフルーツも探してみてください。


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