野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

まさかの種無し柘榴?スペインの在来種・高糖度ザクロ「Mollar」に感動

      2019/12/16

秋~冬頃にたっぷり楽しみたい果物の一つといえば、スーパーフルーツとも呼ばれる「ザクロ」ではないでしょうか?

野菜ソムリエHiroも毎年、赤々としたザクロが果物売り場に大量陳列されているのを見ると「お~、秋が来たな~」と思うのですが、先日いつものようにスーパーに行くと驚いたことがあるんです。それが、

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クリーム色っぽいザクロがあるんですけどーーーー!!!(驚愕)

ということで速攻購入しました。今回は、ザクロの品種の一つ「Mollar」の魅力に迫ります。実際にザクロ「Mollar」を食べてみた感想もお届けします~!

 

種無しザクロ「Mollar」にバンクーバーで出会った話

2019年12月上旬、いつものようにカナダ・バンクーバーにあるアジア系大型スーパー Foody Worldに行ってきた野菜ソムリエHiro。

「珍しい果物ないかな~」と売り場を見て回っていると、なにかクリーム色っぽい丸いものを発見したんです。

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「え・・・?!ク・・・ク・・・クリーム色のザクロや・・・やった・・・ついに出会えた・・・!!!!!」

という感じで、驚きのあまり息が止まりそうになりました。

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値札を見ると、スペイン産の黄金ザクロ「Mollar」と書かれていて、2つで5ドル。(日本円で400円くらい)さらに「種無し(Seedless)」?!

野菜ソムリエHiroはザクロは大好きなのですが、ザクロの種が「あーもう!うっとおしいぜ・・・」と感じてしまうタイプ。なので、いつも「種無しザクロがこの世にあったらどれだけ幸せか」を(けっこう真剣に)考えていたんですよね。

黄金ザクロと書かれていたので、「果粒の色がもしかしたら赤じゃなくて白いザクロかも??」という期待もあり、2つ買っちゃいました。それにしても、値札にザクロの品種名が書かれているのを見たのは初めてだったので、びっくりしてしまいました。

rq6OJa6wToWQsgUuk5wJzg (1)(売り場にあったザクロの箱。Grenadeはスペイン語でザクロのこと)

 

スペインの在来種「Mollar」ってどんなザクロなの?調べてみた

購入したは良いものの、食べる前に一体「Mollar」とはどんなザクロなのかを調べてから食べることにしたので、情報をまとめてお伝えします。

まず、産地のスペインのお話から。

スペイン南部のエルチェ(Elche)は地中海の恵まれた気候と肥沃な土壌のおかげで、ヨーロッパで特にザクロ栽培に適した土地とされていています。

af325919-63a0-4825-bf78-92fe18fd11b7引用: Mollar Pomegranate from Elche

また、エルチェを含む上のエリア(地図の赤いところ)はザクロの国内生産量90%を占めています。

 
今回紹介しているザクロの品種「Mollar」はスペインの在来種で、既に数千年前も栽培されているというから驚き。

Mollarはエルチェを中心に栽培されていますが、年々他の地域での栽培も増えているそうで、イタリアやモロッコ、トルコでも栽培が始まっています。(エルチェの栽培環境がMollarにとってベストなので、別の地域での栽培は品質のイメージを落とす懸念もあるとのこと)

Mollarの読み方は日本語だとモヤール(or モリャール)みたいな感じで、エルチェで栽培されるモヤールということで、 Mollar de Elche(エルチェのモヤール) とも呼ばれています。

そんな Mollar 、他のザクロの品種に比べても非常に糖度が高いザクロで、果粒の色は赤、果皮の色はクリーム色から濃い赤色まで幅広いとのこと。(その理由は太陽の当たり具合によって果皮色が異なるため)

つまり、普通に赤みの強い果皮のMollarもあれば、今回購入したようなクリーム色のMollarもあるということですね~。単純に果皮色で熟度が判断できるわけでないので、注意しましょう。(果皮が黄金色のザクロは果粒が白い品種と最初思っていたので、ちょっと残念)

さらに種が小さくて、なおかつ食べられる柔らかさなので、実は種はあるけど「種無し」と表現されていることも分かりました。(Mollar de Elcheの公式サイトにも Seedlessと書かれていたので、この記事でも種無しと表記させていただきました)

ちなみに上の投稿にも書いていますが、世界には500を超えるザクロの品種があるので、Mollar de Elche はその内の一つに過ぎないんですね~( ◠‿◠ )

ついでなので、上で紹介されている品種について簡単に紹介します。

■ Mollar de Elche
甘味が強く、種が柔らかいため簡単に食べられる。収穫期は現地で10月に始まり、1月頃まで販売されている。
果皮の色合いは他の赤い品種に比べると見栄えがしないかもしれないが、味に注目したい品種

■ Wonderful
世界中で栽培されている一番人気の品種で、ザクロと言えばこのワンダフルのイメージ?果皮の色は赤が濃く、酸味が強い。ジュース作りに多く利用されている

■ Valenciana
スペインの早生種で8月末頃には収穫される。Mollarより種が少し固い。クリーム×ピンクっぽい色

■ Acco
イスラエル生まれで果皮が赤い。甘味と酸味も感じられる

参考:EL BLOG DE LAS GRANADAS DE ELCHE(スペイン語)

ということで、エルチェではMollarがたくさん栽培されているので、スペイン含むヨーロッパに住んでいる方は逆に「ザクロっていったら、WonderfulじゃなくてMollarでしょ?」的なイメージもあるのかもしれません。

野菜ソムリエHiroはヨーロッパに行ったことがないので、知っている方がいたらぜひご一報ください~m(__)m

 

種無しザクロ Mollar を食べてみたら感動した件

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ここまでの情報で、Mollarは

■ 種無し(実際はすごい小さいのがあるけど、食べられる)
■ 糖度が高い品種
■ 果皮の色がクリーム色でも十分熟している

ということが伝わったかと思います。そしていよいよ実食です・・・!

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まず先端のところを切ってみると(切り口が汚いのはそっとしておいてください)、とても鮮やかな赤色が出てきました。宝石かよっていうくらい美しかったです。

その後、べろーーーっと開いてみると、

m9(ルームメイトのおじさんに持ってもらったMollar)

美の暴力とはこのことか(?)と思いました。2つ買っていたので、もう一つのザクロは半分の状態で撮影してみました~。

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実際Mollarをいただいてみると、今まで食べていたザクロと全然味が違ったので、一瞬時が止まりました。
いや、ほんとに甘いんですよ。噛むごとに砂糖水があふれ出てきている感じで、びっくりしました。

野菜ソムリエHiroは糖度について例えるとき、よくスイカの糖度で12度は甘いというのですが、このザクロはスイカの12度に匹敵する甘さ&甘いみかんみたいなジューシーさだと個人的に思いました。

もちろん普段出回っているザクロに比べたら酸っぱさは断然低いのですが、ザクロらしい風味も健在で、Mollar最高でした・・・。糖度が高い方がいいという方には絶対オススメできます。

m34(美しすぎる~)

そして種!いつもザクロを購入する上で「種がめんどくさい・・・」と思っていた方、ご安心ください。

Mollarの種は本当に小さくて、食べていて「あー、ほんとに小さい種がある。でもこれなら噛んで飲み込める~」程度でした。なので、ザクロの果粒をガツガツ食べることができます(笑)

今まで、「サラダやワカモレなんかにもザクロを使いたいけど、種がな~・・・」と思っていた方にはベストな品種ではないでしょうか? ( ・◡・ )ちなみに野菜ソムリエHiroの友人のカナダ人は種が硬い品種のザクロでも気にせず種ごと飲み込んでました。人それぞれですよね・・・w

最後に:ザクロが今まで苦手だったという人にもトライして欲しい品種「Mollar」

m26(2玉分でたっぷり)

ということで、スペインの在来種 Mollar についてご紹介してきましたが、一度は食べてみたくなりましたか?
野菜ソムリエHiroは、今後スペインに行く機会があれば、一度ザクロの産地であるエルチェを訪れてみたいと思っています。

個人的に、今まで「ザクロは酸っぱ甘いもの!」という既成概念があったので、Mollarの甘さはいい意味でショックでしたよ。

日本では手に入らないかもしれませんが、Mollarを見つけた際はぜひ挑戦してみてくださいね!

参考:Granada Mollar de Elche 公式サイト
http://granadaselche.com/en

Fresh Fruit Portal
Mollar pomegranate continues as Spanish star variety

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