野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

コロンビアなど南米で人気の果物ルロ(別名ナランジラ)を食べてみたまとめ

      2024/05/20

突然ですが、皆さん以下の果物を見たことがあるでしょうか?

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「オ・・・オレンジ・・・だよね?でもヘタの部分がなんか違うし・・・いや、柿??」ってなった方は、野菜ソムリエHiroと一緒です!「あ、ルロっていう果物じゃない?」っていう方は、もう拍手喝采。

今回は日本や北米で知名度が無いであろう不思議な果物「ルロ(Lulo)」をPardess Farms(カナダ東部モントリオールの果物輸入販売しているところ)から購入してみたので、食べた感想などをまとめてみました~!

(このルロ、箱単位でしか購入できず、50ドル払いました~悲)

 

別名ナランジラ(Naranjilla)!ルロ(Lulo)の名前の由来、原産地は?

l21(頭の部分は葉っぱが取られた状態です)

この見た目がオレンジ or オレンジ色のトマトのような不思議なルロ(Lulo)は、南米で人気のあるナス科の果物です。(ナス科といえば、トマトやタマリロとも同じですね)

野菜ソムリエHiroが今回手に入れたものはコロンビア産のルロだったのですが、コロンビアでは「ルロ」と呼ばれ、エクアドルやコスタリカ、パナマなど他の国では「ナランジラ(Naranjilla)」とも呼ばれています。

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こちらのThe Food Hogによると、残念ながらルロの起源は明らかになっていないとのこと。(起源が不明なことは野菜果物ではよくある話です)

ルロが歴史上で最初に登場したのは、17世紀のエクアドルとコロンビアで、インカ人がそれを育てて果汁を使っていたそうです。また、ルロを「ルラム(lulum)」と呼んでいたとのこと。

 

栽培地は?南米で人気の果物

ルロは主に南米で自生・栽培されている果物です。Amazonの商品情報によるとルロは通常標高3,000〜7,000フィートあたりで栽培されているそうです。

今回手に入れたものはコロンビア産でしたが、コロンビアだけでなく、エクアドルやパナマ、コスタリカ、グアテマラなどでも栽培されています。どうやら棘があるものもあれば、栽培用(?)に棘が無いものもあるようです。

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また、フロリダや南オーストラリアでも少量栽培されているようですが、調べても情報を見つけることはできませんでした。そもそもルロは熟すと傷みやすい性質もあって、南米以外では栽培・流通がうまくいかないそうです。

色々調べてみると、1939年のニューヨーク万国博覧会(The New York World’s Fair)で、ルロの果実と1,500ガロンのジュースが展示されて大きな関心を集めたそうですが、世界の別の地域で栽培を試みたものの失敗に終わり、南米以外で広まらなかったとのこと。

なので、野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーでも、普通に売られているところは見たことが無いのも頷けます。もし「日本でルロが売ってたよー!」という方がいたら、ぜひこちらのフォームから教えてください。

ちなみに、上の動画を見ると分かるかと思うのですが、ルロはキウイフルーツのように産毛のようなもので果皮が覆われます。

この産毛のようなものはこすると簡単に取れるので、通常は産毛を取ってから出荷されるそうです。実のなり方もボコボコとした感じで、すごくビックリするというか、面白いと思いませんか?

 

旬は?保存方法は?

栽培地でルロは1年中収獲できる果物です。未熟な半緑色のような状態で収穫されるのが普通で、緑色のトマトを収穫してのちのち熟すのを待って食べるのといっしょです。(市場に出る前に産毛のようなものは取り除かれます)

未熟な状態で収穫する理由は、ルロは熟すと、簡単に傷みやすくなるからで、デリケートな果物として知られています。そのため、遠くに出荷するのがけっこう難しいんですね。

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野菜ソムリエHiroがルロを手に入れた日は上の写真のような状態で、少し果皮に黄緑色が混じっていましたが、適熟の頃だったんだと思います。

個人的な実験として、いくつかルロを家のキッチンにて常温でそのまま保存してみたのですが、次第に少しずつ果肉が柔らかくなっていき、最後は一部が腐りました。(思ったより「速攻で傷む超デリケートな果物!」という感じには思えませんでしたが、たしかに常温では果肉が柔らかくなるのが早いです)

完全に熟していないものであれば、冷蔵庫に入れて約2週間は日持ちしましたよ。

ちなみにかなり未熟なルロは、けっこうな緑色になります。見た目の色で熟し度が分かるのはいいですよね~。

 

そのまま食べたらどんな味なの?野菜ソムリエHiroの感想

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ここからは、実際に生でルロを食べてみた感想をお伝えします。と、その前に実際にルロを目の前にした感想は、「でっか。」でした。柿のように見えたのですが、よく見る柿の1.5倍くらいあるサイズ。

そして、果皮を触ったときの革のようなざらざら感にビックリしました。(これ、触ったことが無い人はきっとビックリすると思います!)

見た目の丸さもあって、なんだかおもちゃのボールを触ってるみたいな感覚になりました。でも、重さはずっしりとあって、たくさん果肉が詰まっているんだろうな~と感じました。

まずは果皮がオレンジ色のルロを半分に切ってみました。まずは、縦半分。

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なんかトマトみたいじゃないですか?(トマトもルロもナス科!)続いて横にナイフを入れてみました。

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じゃん!

ご覧の通り黄緑色とオレンジ色のような果肉は4つの部屋に分かれていまして、ゼリー状の部分(種周りの部分)と、小さな淡黄の種が無数にありました。

この見た目は、いつも食べるトマトとはちょっと異なりますよね。思わず「うわ・・・芸術的・・・」と思ってしまいました。

気になる香りは、タマリロに近いような気がしました。少し甘いトマトみたいな感じ。

l98(6つの部屋に分かれているものもありました。たまたまなのか・・・?)

事前に調べた情報だと、「キウイに近い風味で爽やかな酸味」 or 「ルバーブとライムの組み合わせ」とルロの味が表現されていたので、「どっちやねん」と思いながら、実際にスプーンで果肉をすくって食べてみると、、、

めっちゃくちゃ酸っぱかったんです。これは完全に「ルバーブとライムの組み合わせ」の勝利です。

「もう1玉丸々生で食べるのは無理~!」って思うほど酸っぱい味で、例えるならめちゃくちゃ酸っぱいキウイみたいな味がしました。

ゼリーみたいな部分は、食感も少しぷにぷに感があって、中心部分はスプーンで少しすくいづらかったのですが、種といっしょにそこまで気にならずに食べられました。(果皮部分は食べずに捨てました)

ちなみにルロは、Speciality Produceによると、ルロは食物繊維やビタミンA、C、K、カロチン、リンなどが含まれているようです。

上の販促画像を見る限りだと、ルロは免疫力を高めたり、視力の改善、コレステロールを減らしたりする効果と関係があることが分かりました。

 

ルロの他の食べ方は?

ということで、「ルロ、酸っぱすぎて生じゃちょっと・・・」という気分になった野菜ソムリエHiro。どんな食べ方ができるのか、SNSで検索してみると、以下のようなものを見つけました。

★ルロのジュース(ルロの果汁は黄緑で、コロンビアでは砂糖とルロと水でつくるジュースが人気)

実際につくってみた記事はこちら↓

naranjilla-juice

★ルロのお酒

★ルロのアイスクリーム

また、少し塩をかけてルロを食べる人もいるそうです。(酸っぱさとしょっぱさの共存。美味しいのでしょうか・・・?!)

その他、ルロはジャムやゼリー、ソースなどに利用されるとのことでした。アイスクリームやヨーグルトに混ぜるのも良いようです。

 

日本でも実はルロを使ったジュースが販売されていた件

ルロについて調べていると、特にコロンビアではルロのジュースが大人気ということが分かりました。そして、衝撃の事実が明らかに。

なんと、日本でもルロを使った缶飲料が販売されていたんです!!しかも有名ブランドで!!

そう、日本人にはおなじみの飲料ファンタの「世界のおいしいフレーバーシリーズ」第2弾として、ルロ味が2020年に販売されていたんですね~!(2020年春に販売開始とのこと)

パッケージには「コロンビアで大人気のフレーバー」「爽やかな甘酸っぱさがクセになる」と書かれていました。

どうやら自販機限定商品だったみたいですが、コロナ禍真っただ中だったということもあり、もしかしたら日本に住んでいる方でも知らなかった人も多かったかもしれません。

なぜか分かりませんが、ルロ味を日本で取り上げようと思ったコカ・コーラ社には盛大な拍手を送りたい気持ちになりましたw

 

最後に:南米に行ったら探して食べたい果物ルロ、国によって呼び名が違うので注意

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ということで、日本ではほぼ見ないであろうルロ!この記事を読んで、一度食べてみたいと思った方がいれば幸いです。

野菜ソムリエHiroが暮らすカナダBC州バンクーバーでも一度も見かけたことがない果物なので、Pardess Farmsの存在があったからこそ手に入れることができました。(ありがとうございます!)

もし皆さんが南米(コロンビアやエクアドルなど)に行く機会があれば、ぜひルロ(もしくはナランジラという名前)を探して食べてみてください!

野菜ソムリエHiroも一度現地のマーケットで、ルロがどのように売られているのか、どのように食べられているのか、自分の目で見たいと思っています。

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