シアトルのUniversity Districtファーマーズマーケットを紹介!出会った野菜果物まとめ
2024/05/20
2022年4月中旬、カナダBC州バンクーバーから国境を越え、アメリカ・ワシントン州シアトルを訪れた野菜ソムリエHiro。
色んな現地のスーパーマーケットや有名な観光地でもある Pike Place Marketに行くことできて、とっても楽しかったのですが、忘れてはいけないのがファーマーズマーケットです!
今回は、旅行中にシアトルのダウンタウンから公共交通機関で行くことができる University District Farmers Market へ実際行ってきたので、どんなファーマーズマーケットなのか、そして現地で見つけた野菜果物を紹介します。
この記事の目次
Seattle Neighborhood Farmers Marketsが運営するユニバーシティ・ディストリクト・ネイバーフッド・ファーマーズマーケット(University District Farmers Market)について
シアトル各地で開催されるファーマーズマーケットを運営している Seattle Neighborhood Farmers Markets。地元の生産者を支援するための組織で、25年以上前に発足して以来、合計7カ所でファーマーズマーケットを開いています。
・West Seattle Neighborhood Farmers Market(年中開催・毎週日曜)
・Capitol Hill Neighborhood Farmers Market(年中開催・毎週日曜)
・Columbia City Neighborhood Farmers Market(季節限定・水曜開催)
・Lake City Neighborhood Farmers Market(季節限定・木曜開催)
・Phinney Neighborhood Farmers Market(季節限定・金曜開催)
・Magnolia Neighborhood Farmers Market (季節限定・土曜開催)
※正確にはどのファーマーズマーケットもネイバーフッド(Neighborhood)という言葉が含まれていますが、記事では省略しています。
University District Farmers Market は1993年から開催されていて、シアトルでは最大のフードオンリーのマーケットと公式サイトに記してあって、行くのを楽しみにしていました。
ファーマーズマーケットは毎週土曜の9am-2pmに米国内務省のNational Heritage Siteにも登録されている University Heights Center(写真下)のすぐそばの通りで行われ、ファーマーズマーケット利用者は1時間だけ学校の駐車場を利用することができるので便利。シアトルのダウンタウンからバスで訪れることも可能となっていますよ。
(野菜ソムリエHiroが訪れたときは駐車場がほぼ満杯でした)
(University Heights Center内の駐車場を利用できました。)
(University Heights Centerのそばの通りでファーマーズマーケットが開催されていました)
ちなみに公式サイトにはフードオンリーのマーケットと書いていましたが、工芸品やお花のベンダーもたくさんいて、食べ物以外を目当てに訪れても十分楽しめるかと思いました。
それでは早速、2022年4月にマーケットを訪れた際に見つけた野菜果物を紹介していきたいと思います!
University District Farmers Market で見つけた野菜果物まとめ
★リンゴ
まずはリンゴから。美味しそうなピンクレディ(Pink Lady Apple)が並んでいました。カクテルから名前が取られていて、「Golden Delicious」と「Lady Williams」の交配種です。
果皮の鮮やかなピンクっぽい色合いが、とってもかわいいんです。カナダでは一般的なリンゴで年中出回っています。
フジ(Fuji Apple)も並んでいました!日本生まれ、世界中で人気の品種なので、カナダやアメリカでも定番なんですよ~。
カメオ(Cameo Apple)は、バンクーバーではあまり見かけないリンゴです。1980年代にワシントンの果樹園で見つかったといわれています。
新鮮なものは歯ごたえが良く、砂糖みたいな甘さを体験できます。
こちらはゴールデンデリシャス(Golden Delicious)。北米で定番のリンゴで美しい黄金色の果皮が特徴です。
新しい品種をつくるときの掛け合わせによく使用されていると聞きます。甘酸適和の味わいです。
そして、カナダBC州生まれのアンブロシア(Ambrosia Apple)も発見!個人的にカナダで手に入るリンゴの中でもトップ5に入ります。カットしても果肉の色が変わりにくいのも嬉しいポイントです。
★じゃがいも
続いては、異なる種類のじゃがいもを多数扱うお店で見つけたじゃがいもを簡単ながら紹介します。
まず上の写真はオールブルー(All Blue)という品種。青がかった果皮でマッシュポテトや蒸す料理に向いているそうです。また、お店の方によるとハッシュブラウンに向いているとのことでした。
そしてこちらは、University District Farmers Marketで最も印象に残ったマスカレード(Masquerade)です。日本語でマスカレードは仮面舞踏会、仮装などを意味します。
見事に紫色の果皮と黄色の果皮が共存しているというか、初めて見たときびっくりしました。Specialty Produce によると、紫色のマスクを身に着けた小さなユーコンゴールドに似ているため「マスカレード」という名前が付けられているそうです。
マスカレードはしっかりとして密度が高く、しっとりした果肉とのこと。また、クリーミーな味わいが楽しめるとのことです~。
その他にもハックルベリーゴールド(Huckleberry Gold)という見たこともない品種が売られていました。きれいな紫色ですね~。
調べてみて、こちらのRenee’s Gardenというウェブサイトによると、ハックルベリーゴールドはモンタナ州立大学で開発された品種で、抗酸化物質が非常に多いとのことです。
また、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)が低く、食後の血糖値の上昇が他のじゃがいもに比べて低いそうです。(なんかすごい・・・)
その他にもバイキング・パープル(Viking Purple)やクリムゾン・キング(Crimson King)、イエロー・フィン(Yellow Finn)、レッド・ラソダ(Red Lasoda)などを見かけました。
どれも一般的なスーパーでは取り扱われていないものばかりでしたよ。
★きのこ
続いては、きのこ専門店「Sno-Valley Mushrooms」がファーマーズマーケットに出ていましたよ。
日本でおなじみの椎茸は、アメリカやカナダでは「Shiitake Mushroom」と呼ばれています。小さいものとジャンボ版椎茸が販売されていました。
Sno-Valley Mushroomsでは「椎茸(Shiitake)」「ヤマブシタケ(Lions Mane:ふわふわした白い毛玉みたいなやつですね)」「ブルーオイスター(Blue Oyster:オイスターは平茸のこと)」「クイーンオイスター(Queen Oyster)」「シナモンキャップマッシュルーム(Cinnamon Cap mushrooms:なめこに似ているがなめこではないそうです)」を栽培しています。
また、キノコのホーム栽培キットが販売されていて、非常に新鮮な気持ちになりました!(理由は分からないのですが、バンクーバーのファーマーズマーケットでは見ない気がします)
ホームキットは上記のきのこがそれぞれ対象で、各10アメリカドルで購入可能でしたよ!
★その他の野菜果物
りんご、じゃがいも、きのこをフューチャーしましたが、University District のファーマーズマーケットにはもちろん他にも様々や野菜果物が出ていたので、写真でお見せしたいと思います。
ビーツやかぶ、葉付き人参は、カナダやアメリカのファーマーズマーケットでは定番な気がします。
上の写真左はスティックセニョール(ブロッコリーニ:Broccolini)ですね。ブロッコリーと同じような使い方ができますが、茎が細長いのが特徴です。
ファーマーズマーケットで見かけたのは、よくある緑のスティックセニョールではなく、紫のもの、つまりパープルブロッコリーニがほとんどで面白かったです。
そして写真右は、ルバーブ(Rhubarb)です。かなり酸っぱい野菜で、ジャムにしたりパイづくりに人気と、果物的な使い方が一般的です。
上の写真に写っているクリーム色の人参みたいな野菜は、セリ科のパースニップ(Parsnip)といいます。個人的にローストして食べるのが好きです。
パースニップの隣には、キレイな色合いの紫大根(Daikon)もありました。
こちらはバンクーバーのファーマーズマーケットでも見かける Tokyo Bekana です。最初名前を聞いたとき「Tokyo Bekana??日本の野菜??」と思ったのですが、調べてみると日本でも「東京べか菜」という山東菜であることが分かりました。(野菜ソムリエHiroの地元である岡山では一度も見たことが無かったのです!)
クセの無い味わいで、サラダにも使えたり、ハクサイの代わりに使えたりと幅広い用途があります。
最後は、 フィドルヘッド(Fiddle Head)です。これは北米で春の短い期間出回る野菜で、日本で「こごみ」として販売されているものですね。(100%こごみと同じなのかは不明なのですが・・・)
旬を感じられる貴重なアイテムなので、見かけると何故だか嬉しくなります!
まとめ
University District Farmers Market では、前述した通り野菜果物以外のベンダーさんもたくさん出ていたので、最後に写真でお届けします。
このハンバーガー?サンドイッチが美味しそうすぎました。。。
ビーガンのクッキー屋さんも出ていました。
食欲そそりまくりのベーカリーのお店も。
そして、今海外でも熱い(?)食パンのお店も出ていました~!
4月に訪れたので、チューリップなどのお花もたくさん見かけましたよ。
こちらはチーズ屋さんでした。
ティーカップを使った陳列がものすごく可愛かったお店です。
ということで、 University District Farmers Market で見かけた写真をお届けしましたが、食べてみたいものや知らないものはありましたか?
皆さんもシアトルへ足を運ぶ機会があれば、ぜひ行ってみてください。ダウンタウンからも公共機関でアクセスできる立地も素敵ですね♪
また、Seattle Neighborhood Farmers Marketsではシアトルの他の地域でもファーマーズマーケットを開催しているので、次回シアトルに行く機会があれば、別のところに行ってみたいと思っています!
開催期間:1年中 毎週土曜 9am -2pm
場所:University Way NE (the “Ave”) between 50th & 52nd, 98105
行き方:70、71、72、73、74、83のバス⇒ユニバーシティ・ディストリクトとシアトルのダウンタウン間のサービスを提供します。
駐車場もあります。シアトルの電車「ライトレール」の U District 駅は会場から2ブロックの距離のところにあります。
【公式サイトの University District のページ】
Seattle Farmers Markets
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